以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20200724-hand-sanitizer-alcohol-unusual-hangover/より取得しました。



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、人々はかつてないほど手や指の洗浄に注意するようになっています。ショップや飲食店の入り口にアルコール入りの手指消毒剤が設置されている場面もよく目にしますが、アルコール入りの手指消毒剤を手に塗ったところ、「謎の二日酔い」になって病院送りになってしまった症例が報告されています。

Is Alcohol in Hand Sanitizers Absorbed Through the Skin or Lungs? Implications for Disulfiram Treatment | Alcohol and Alcoholism | Oxford Academic
https://academic.oup.com/alcalc/article-abstract/55/4/354/5836569

How hand sanitizer caused a man's unusual 'hangover' | Live Science
https://www.livescience.com/hand-sanitizer-alcohol-reaction-disulfiram.html

COVID-19は飛まつ感染が主な感染経路であり、手や指にウイルスが付着した状態で口などを触ることで感染するケースが多いといわれています。そのため、COVID-19対策を実施する店舗は手指消毒剤を設置し、訪れた人々に手や指の消毒を行うように要請しています。

2020年7月に医学誌のAlcohol and Alcoholismに掲載された報告によると、インドに住む43歳の男性が銀行を訪れて備え付けの手指消毒剤を使用したところ、顔が赤くなったり吐き気や不快感を覚えたりするといった二日酔いのような症状に襲われたとのこと。緊急治療室に運ばれた男性には、頻脈や顔・胸部の赤みといった症状も確認されたそうです。


実はこの男性は3年前からアルコール依存症の治療を受けており、治療の一環としてジスルフィラム(アンタビュース)というアルコール依存症の治療薬を服用していました。ジスルフィラムは50年以上前からアルコール依存症の治療に使われており、アメリカ国内だけでも20万人以上が定期的に服用するメジャーな薬です。

ジスルフィラムは肝臓におけるエタノールの代謝を抑制する作用を持っており、これによりアルコールを摂取した際の二日酔いや悪酔いの原因となるアセトアルデヒドを体内に蓄積させます。ジスルフィラムを服用した人がお酒を飲むと、顔の紅潮・頭痛・吐き気・心拍数の増加といった二日酔いの症状に襲われるそうで、この副作用によって人々の禁酒をサポートするとのこと。

ジスルフィラム服用後は少量のアルコールでもひどい症状が現れる可能性があるため、服用後はアルコールを含む調味料や咳止めシロップ、マウスウォッシュなどを使わないように警告されるほか、シンナーや有機塗料などのアルコールを含む蒸気を吸い込むことも危険とされています。今回、男性が銀行で使用した手指消毒剤にも60~70%のアルコールが含まれていたため、男性は手指消毒剤に含まれるアルコールを経皮摂取し、ジスルフィラムの作用で急な二日酔いになってしまったというわけ。


医師はすぐにジスルフィラムによるアルコールへの反応を疑い、抗ヒスタミン薬やビタミンCの投与によって、1時間ほどで男性の症状は落ち着きました。

男性は幸いにも大事には至りませんでしたが、医師からはジスルフィラムの服用を止めるか、手指消毒剤を使わないようにと警告されたとのこと。アルコール治療の主治医と相談した結果、COVID-19のパンデミックが続いている状況も考慮し、男性はパンデミックが終わるまでジスルフィラムの服用を中断することにしたそうです。




以上の内容はhttps://gigazine.net/news/20200724-hand-sanitizer-alcohol-unusual-hangover/より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14