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加齢により体力や気力が衰えるのは誰しも避けられないことですが、年を取っても若々しくて健康な人もいれば、急に老け込んだり体調を崩してしまったりする人もいます。南デンマーク大学で公衆衛生について研究している心理学者のZiggi Ivan Santini氏らが、これまでに発表されたさまざまな研究結果をもとに、「心身共に健康な高齢者になるための行動」を5つのポイントにまとめました。

Five activities that can protect your mental and physical health as you age
https://theconversation.com/five-activities-that-can-protect-your-mental-and-physical-health-as-you-age-133267

◆1:新しいことを学ぶ
50歳以上のアメリカ人3635人を最長12年間にわたり調査した2016年の研究によると、本をよく読む人はそうでない人に比べて、寿命にして23カ月分のメリットがあったとのこと。また、認知症患者648人を対象とした2013年の研究では「2つの言語を身に付けたバイリンガルの人は、1つの言葉しか話さない人に比べて平均して4年半も認知症になるのが遅かった」ということも分かっています。

ほかにも、生涯学習が習慣になっている人は、心臓病や肥満といった(PDFファイル)生活習慣病のリスクも低いことが分かっています。

このことについて、Santini氏らは「アートや音楽の教室に通うなどの活動は、脳のさまざまな領域間のコミュニケーションを向上させるので、脳の健康増進につながります。また、精神の回復力も向上させ、ストレスの多い状況下での適応力もアップします」と述べました。


◆2:クラブ活動に参加したり誰かとアナログゲームをプレイしたりする
ハンドボールフットボールといった、団体で行うスポーツが健康に与える影響について調べた複数の調査結果によると、こうしたスポーツには血圧の低下や脂肪量の減少といった効果があるとのこと。

スポーツ以外のクラブ活動にも健康上のメリットがあります。例えば、合唱団に所属している平均年齢60歳の男女84人が参加した2015年の研究では、合唱団で歌うことには幸福感の増加や孤独感の低減といった精神面でのメリットや、肺の健康が増進するといった肉体的なメリットがあるということが確認されているそうです。ほかにも、編み物絵画のコミュニティに参加することにも、リラクゼーション効果や、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの分泌が促されるといった効果があることが確かめられています。

さらに、1936年生まれのスコットランド在住者1091人を68年にわたり追跡した調査では、アナログゲームを頻繁にプレイする人は、「記憶力や思考力といった認知機能が高く、高齢者になってからの認知機能の低下も少ない」ことが分かっています。

ボードゲームをプレイすることが認知機能の低下を防ぐ - GIGAZINE


◆3:ボランティア活動に従事する
英語圏には「It’s better to give than to receive(貰うよりも与える方が良い)」という格言がありますが、こうした古い知恵に裏付けられているように、無償で誰かに尽くす行為には健康上のメリットがあることが科学的に実証されています。

50歳以上のアメリカ人1万2998人が参加した2020年の研究によると、年間100時間以上ボランティアに従事した人は、従事していない人に比べて死亡率や身体が不自由になるリスクが有意に低かったとのこと。

また、Santini氏自身が主導した2018年の研究では、毎週ボランティアをしている人は、ボランティア活動をしていない人に比べてメンタルヘルスが良好である確率が2倍も高いことが判明しています。


◆4:地域社会に関与する
1958年生まれのイギリス在住者9119人が参加した2016年の研究によると、33歳の時点で市民活動などに頻繁に参加していたことが、50歳時点における認知機能の高さと関連性があることが分かっているとのこと。

この研究結果についてSantini氏らは、「自分のコミュニティに貢献できることは、メンタルヘルスを維持する鍵となります。なぜなら、人間にはコミュニティとのつながりと、その中で果たすべき役割の両方が必要だからです。これを満たす方法の1つは、政治や市民団体の活動を通じて地域社会に関与することです」と述べました。


◆5:宗教活動や精神的な活動を行う
日本でも「苦しい時の神頼み」というように、海外でも病気にかかった人は宗教的な信念に従って病気に対処しようとする傾向があるとのこと。神のご利益は科学的には証明できませんが、1872年~2010年に発表された合計3300件以上の文献や論文を検索し、宗教や精神的な活動が健康に与える影響について定量的に評価した2012年の研究では、「信仰や精神的な営みは病気の治療や手術を受けた際の予後を良くする傾向がある」ことが示されています。

Santini氏らは「膨大な研究により、宗教や精神的な活動は、メンタルヘルスに有益な効果を及ぼすことが確かめられています。こうしたメンタルヘルス上のメリットは、免疫機能の改善やストレス反応の軽減を通して身体的健康にもプラスの影響を与え、病気のリスクを減らします」と指摘しました。




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