以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20200503-healthy-coffee-consumption/より取得しました。



コーヒーは長らく「健康に悪い」と言われていましたが、近年の研究ではこの評価が見直されてきています。新たな研究では、「コーヒーの抽出方法」と「心臓疾患および死亡リスク」の関係が調査され、約20年にわたって50万人以上を追跡した結果、「もっとも健康によいコーヒーの入れ方」が結論づけられています。

Coffee consumption and mortality from cardiovascular diseases and total mortality: Does the brewing method matter? - Aage Tverdal, Randi Selmer, Jacqueline M Cohen, Dag S Thelle,
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/2047487320914443

How to make the healthiest coffee during COVID-19 lockdown | EurekAlert! Science News
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-04/esoc-htm042120.php

スウェーデンにあるイェーテボリ大学の疫学者であるDag S. Thelle教授は30年ほど前に、コーヒーを飲むことと、総コレステロール値おとび悪玉(LDL)コレステロール値を上昇させることの間に関連性を見いだしました。一般的に、悪玉コレステロールは心疾患のリスクを上げるものといわれています。


調査の結果、Thelle教授はコーヒーに含まれる「コレステロール値を上げる物質」が、血中脂質を高めるカーウェオールカフェストールであると特定。そして、コーヒーフィルターによってこれら物質を除去できることを突き止めました。フィルターを通さずにいれたコーヒーは、これらの物質の濃度が30倍も高いとのこと。

コーヒーを飲むことが心臓発作や心臓病につながるかを疑問に思ったThelle教授ですが、これをランダム化比較実験で調べるのは非倫理的だとして、「大規模な人数」を「長期間追跡調査」することで結果を得ようと考えました。


研究者らは1985年から2003年までの期間において、20歳から79歳の健康な男女50万8747人を対象に調査を実施。被験者は自分が飲んでいるコーヒーの種類と量についてアンケート調査に答えました。なお、分析において喫煙の有無、学歴、運動量、身長、体重、血圧、コレステロール値などは考慮されているとのこと。

20年にわたる調査の間に、4万6341人が死亡し、うち1万2621人の死因は心血管系の疾患でした。心血管系の疾患で死亡した人の約半数にあたる6202人は、心臓発作によって死亡しています。

分析の結果、フィルターを使っていれたコーヒーを飲んでいた人は、コーヒーを飲んでいなかった人に比べて全体的な死亡リスクが15%低いことが示されました。また、心血管系の疾患による死亡率に限定すると、フィルターを使って入れたコーヒーを飲んでいた人は、男性で12%、女性で20%死亡リスクが低かったとのこと。最も死亡率が低くなるコーヒーの量は「1~4杯」であることも示されています。

「この分析結果は年齢、性別、生活習慣といった変数で説明できません」とThelle教授は述べています。

Thelle教授によると、「フィルターを使わずにいれたコーヒーを飲む」からといって、「コーヒーを飲まない」人よりも死亡率が高くなることは基本的にはないそうですが、例外として、60歳以上の男性は、「フィルターを使わずにいれたコーヒーを飲むこと」と「心疾患を原因とする死亡率の上昇」の関連性がみられたとのこと。

この研究結果が観察研究によるものであることは考慮すべきですが、Thelle教授は「コレステロール値が高いことを認識していて、それを何とかしたい人は、フレンチプレス式など、フィルターを使わないコーヒーを飲まないようにした方がいいといえます」と述べました。




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