以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20190527-pacific-radioactive-waste-dome/より取得しました。



太平洋上のルニット島には、陵墓のようにも見えるドーム型の建造物が存在します。その中に納められているのは古い遺骨などではなく、8万5000立方メートルものプルトニウム239だそうです。

Under the dome: Fears Pacific nuclear 'coffin' is leaking | AFP.com
https://www.afp.com/en/news/826/under-dome-fears-pacific-nuclear-coffin-leaking-doc-1gu5zh1

A poison in our island - ABC News (Australian Broadcasting Corporation)
https://www.abc.net.au/news/2017-11-27/the-dome-runit-island-nuclear-test-leaking-due-to-climate-change/9161442

ビキニ環礁エニウェトク環礁は日本の南東、太平洋上に位置する環礁です。現在ではマーシャル諸島共和国に属していますが、第二次世界大戦終結後の1947年から1982年まではアメリカ合衆国の信託統治領でした。


第二次世界大戦後の冷戦の時代、アメリカ軍はマーシャル諸島に住んでいた住民を強制的に移住させ、計67回もの核実験を行います。一連の核実験のさなか、アメリカ合衆国の設定した危険水域の外でマグロ漁業を行っていた第五福龍丸の乗組員が被爆。同船で無線長を務めていた久保山愛吉さんが被爆の半年後に死亡しています。


核実験の中心地だったマーシャル諸島のエニウェトク環礁にあった40の島々のうち、4つの島は実験により消え去りました。そして現在、エニウェトク環礁ルニット島には、巨大なドーム型の建造物が残されています。

ドームの中には、核弾頭として使用された、比放射能の高さなどから、「地球上で最も有毒な物質の1つ」とも形容されるプルトニウム239が約8万5000立方メートルも堆積しています。そのドームの上部は厚さ45センチメートルのコンクリートですが、その土壌は透水性で、海面の上昇とともに中に海水が出入りしています。


2013年、アメリカ合衆国エネルギー省によって、このドームから放射線物質が漏出していることが報告され、エニウェトク環礁からのコプラや魚などの輸出は禁止されました。地元の人々はドームを「墓(Tomb)」と呼んでいるそうです。

マーシャル諸島共和国で法務・入国管理・労働大臣を務めるジャック・アディング氏は「このドームが、私たちの棺おけにならないことを祈ります」と述べています。なお、プルトニウム239の半減期は、2万4100年となっています。




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