以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20161005-akamai-internet-report/より取得しました。


By Beshef

インターネットの通信速度は年々スピードアップしてきており、記事作成中の2016年時点では固定回線ならば世界最速10Gbpsの光ファイバーサービス、モバイルならば最大375Mbpsの通信サービスが登場しています。この数値は理論値なので、実際にこれらのサービスを使用して上限いっぱいの速度がでるわけではなく、かつサービスエリアも限られているので全てのユーザーが超高速通信を楽しめるわけではありません。ここで気になるのが、「実際にどの程度の通信速度が出ているのか?」という部分で、この疑問を世界的な視野で調査しまくったレポートをコンテンツデリバリーネットワーク事業を行うAkamaiが公開しています。

Q2 2016 State of the Internet | Connectivity Report | Akamai
https://content.akamai.com/pg7117-q2-2016-soti-connectivity-report-uk.html

Q2 2016 State of the Internet - Connectivity Report | Akamai
(PDF)https://www.akamai.com/us/en/multimedia/documents/state-of-the-internet/akamai-state-of-the-internet-connectivity-report-q2-2016.pdf

データは全て2016年第2四半期に行われた調査をもとにしています。

以下の表は世界のIPv4アドレス保有数トップ10を示したもの。日本の保有数はアメリカ・中国・ブラジルに次ぐ第4位で、その数は約4500万。保有数は前四半期比で0.7%減、前年比で0.3%減です。トップ10にランクインした国の中ではアメリカが前年比10%減と保有数を大きく減らしています。


続いて、以下の表はIPv4アドレスにおけるインターネット通信の平均速度を国別でランク付けしたもの。日本は全体で9番目に速い平均速度17.1Mbpsを記録しており、前年比で5.1%平均速度が速くなっています。しかし、日本以外のトップ10にランクインした国と地域は前年比で15~55%も平均速度が向上しており、特にノルウェーの「前年比55%増」というデータは驚愕。なお、全世界の平均速度は6.1Mbpsです。


IPv4アドレスでの最大通信速度の平均値を国別でランキングにしたのが以下の表。日本はまたもや9番目にランクインしており、平均速度は85.3Mbpsとなっています。トップ10の中で、平均最大通信速度が前年比で最も高くなったのはインドネシア(前年比355%)で、逆にバーレーンは前年比で12%減とランクインした10か国と地域の中で唯一平均速度を落としています。


次の表は、世界中の国・地域における10Mbps以上の通信速度の割合をランク付けしたもの。10Mbps以上の通信の割合が最も高いのは韓国の79%で、日本は5位タイの65%。


これが「15Mbps以上の通信の割合」という条件になると、日本は全体の7位となり、割合は42%になります。


さらに「25Mbps以上の通信の割合」という条件になると、日本は全体の9位となり、その割合は17%にまで落ちます。日本のインターネット環境は、「通信速度が10~25Mbps」というユーザーの割合がかなり多いようです。


IPv4アドレスにおけるインターネット通信の平均速度をAPAC(アジア太平洋)に属する国と地域で抜粋すると、日本は4番目に高速。


同じように、IPv4アドレスでの平均最大通信速度をAPACの国と地域で見ると、日本は6番目にランクイン。特に東アジアと東南アジアの国と地域が上位を独占しています。


国・地域ごとに調べた10Mbps以上の通信速度の割合ランキングを、APACの国と地域だけで並べるとこう。上から6つの国と地域は通信の半分以上が10Mbps以上の高速通信ですが、ニュージーランドやオーストラリアを含む他の国と地域では10Mbps以上の通信の割合がとても低いことがよく分かります。


さらに、「15Mbps以上の通信の割合」だとこんな感じ。下位の国と地域は高速通信の割合が非常に小さくなっていますが、一方では前年比での増加率がとんでもないことになっているので、今後の成長が期待できそうです。


以下の折れ線グラフはモバイルネットワークのトラフィックを調査し、「ユーザーがどんなブラウザを使用していたか」を調べたもの。縦軸が使用率、横軸が調査が行われた日付を示しています。最も多く使用されているのはモバイル版のChromeで全体の40%を越えています。次点がモバイル版のSafariの30%越えで、2つのブラウザを合わせると全体の70%以上を占めてしまいます。


以下のグラフは全てのネットワークのトラフィックを調査し、「モバイル端末でユーザーはどんなブラウザを使用しているのか」を調べたもの。全てのネットワークを調べるとモバイル版のChromeよりもモバイル版のSafariの方が使用率が多くなっています。Wi-Fiにつないでブラウジングを楽しむiPhoneユーザーや、Wi-FiモデルのiPadやiPod touchを使用しているユーザーが多いのかも。


四半期ごとの通話で発生する通信量の合計(青)とデータ通信量の合計(オレンジ)を比較したグラフが以下のもの。通話で発生する通信量はほぼ変わらずなのですが、データ通信量は四半期ごとに増え続けており、鈍化の兆しも見えていない状況なので、ギガモンスターのような大容量プランが登場するのも納得の結果。


最後に、日本の固定回線でのウェブページを表示するまでの平均速度、モバイル通信でのウェブページを表示するまでの平均速度。モバイル通信の場合、ウェブページを開くのに平均して固定回線の1.7倍時間がかかるようです。




以上の内容はhttps://gigazine.net/news/20161005-akamai-internet-report/より取得しました。
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