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全世界の人口は増加の一途をたどっており、2015年時点で約73億人、そして今世紀末の2100年ごろには112億人にも達すると予測されています。しかし、人が生きるためには食べ物や水、そしてエネルギーが必要になるわけであり、その供給元である地球の資源には限りがあります。いったい地球というものがどの程度までの人口を抱えることができるのかを考えるムービー「How Many People Can The Earth Hold?」が公開されています。

How Many People Can The Earth Hold? - YouTube


惑星である地球には、実際には限られた土地しか存在しておらず、無限に生き物を抱えられるわけではありません。特に、18世紀の産業革命以降は急激に人口増加のペースが上がっています。


一節では、21世紀末までに地球の人口は100億人にも達すると考えられており、科学者の中には、人口が増えすぎるとサスティナブル(持続可能)な環境が保てないと考える人もいます。


その理由をこのムービーでは、「食」を基準に考えています。


食用に家畜を飼育するためには、一定の土地が必要になります。


21世紀初頭の時点で畜産のために使われている土地面積は、80~90億エーカーとみられています。これは、75億エーカーの面積を持つアフリカ大陸を超える広さということに。


同様に、穀物の栽培に用いられている耕地面積は44億エーカーとなり、南米大陸と同等の広さに相当します。


耕地の問題は、栽培を続けると土地が痩せてしまい、穀物の取れ高が下がってしまうところにあります。


そして、変化を続ける地球環境の悪化もまた、穀物の将来に暗い影を落とす可能性があると指摘されています。


全世界で排出される二酸化炭素の量を人口1人あたりに換算すると、年間で5トンに相当します。


これをアメリカだけで見ると、その規模は年間1人あたりで17トンにのぼります。これは、先進国の暮らしを支えるためにはより多くの二酸化炭素が必要とされることを意味します。


仮に、世界の30億人がアメリカ人レベルの生活を送るようになるとすると、二酸化炭素の排出量はさらに増加することが避けられません。


よく知られているように、二酸化炭素は地球の温暖化に大きな影響を与えていると考えられているため、地球環境に与える影響が懸念されます。事実、21世紀末までに地球全体の平均気温は2度上昇すると予測されています。


気温が上昇すると気候にも大きな影響が現れ、台風や大雨などの異常気象が増加。そうなると、食物の生産にも大きな悪影響が及んでしまいます。


この問題を解決するために、人類は野菜中心の食事に変えれば良いとする説が唱えられることもありますが、これは実際には現実味が少なそう。


畜産に使われる土地で食物を栽培すればよい、というのが「ベジタリアン化推進派」が示す根拠なのですが、実際には穀物だけで全人類の食を支えるのは無理とみられています。


ある科学者の試算によれば、地球全体で栽培される穀物で養える人口の上限は100億人とされています。


単純に数値だけを見ると「100億人まで大丈夫」と考えてしまいがちですが、実際には備蓄の問題や、そもそもいろいろな理由でベジタリアンに転向できない人が残るため、穀物だけの食事は現実的ではないというのが実際の姿といえます。


水の確保に目を向けてみても、問題が存在しています。現在、地球上で人類の手に入る水のうち30パーセントが人々の生活に用いられ、70パーセントは農業に使われています。


そして、カンボジアやエチオピアなど、発展途上国では十分にきれいな水が行き届いていないという問題があります。そのため、増加する世界の人口に対応するためには、きれいな水を供給するシステムの整備が必要ですが、これは簡単なこととはいえません。


結論としては、地球はこの先もある程度の規模までは人口増大に対応することは可能で、おそらく100億人規模まではなんとか対応できるレベルであるとはいえますが……


その実際の様子は異常気象に襲われたり、満足な水が手に入らなかったり、肉がほとんど食べられなくなってしまうなど、よい環境とはいえない世界になるだろうと予測されています。




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