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By Kiran SRK

2000年代前半までにコンピューターを使っていた人であれば、まず間違いなくフロッピーディスクのお世話になっていたはず。その後、MOやCD-ROMといった光学メディアの台頭、USBメモリやクラウドによるデータ管理が普及したことですっかり姿を見ることが少なくなったフロッピーですが、世界ではまだまだ現役で使われている分野があるようです。

Functional Floppy Disks – in 2015 | Gundersen.net
https://gundersen.net/functional-floppy-disks-in-2015/

福祉先進国の1つであるノルウェーでは、国内で開業している医師に対して月に一度、フロッピーディスクが配送されています。ノルウェーでは国民それぞれが自分の「かかりつけ」の医師を決めるシステムになっているのですが、その管理は政府が担当しているとのこと。かかりつけの医師は国民が自由に選ぶことができ、日常的に変更が行われているため、政府は1か月に1度、全ての医師に対して自らが担当している国民の氏名などを収めたフロッピーを送付するようになっているそうです。


送付されるフロッピーはプラスチック製のケースを持つ3.5インチタイプのもので、MS-DOSベースの業務システムで活用するために欠かせないものとなっています。実際には、データをセキュアな電子カルテで送付する選択肢も設けられており、すでに多くの医師が新しい方法に移行しているそうですが、2015年時点でも従来のフロッピー方式を使い続けている医師が国内には多く残っているため、担当する機関では手に入りにくくなったフロッピーの入手に悩まされているとのこと。

フロッピーの手配は国内にある小売店や卸売業者などと交渉して進めているとのことですが、いずれの業者も在庫が底をついたり販売数を制限するなど、さまざまな問題が次々と起こっているそうです。現在はオンラインの専門ショップ「floppydisk.com」からメディアの調達を行う方法を採用しているとのこと。

メディアの調達も大変ですが、データを収めたフロッピーを各医師に間違いなく正確に配布することも大変な業務です。業務を担当するFinn Espen Gundersen氏は、フロッピーと送付用の封筒にバーコードを印字し、データの書き込みや封筒の作成、そして封筒への封入の際に確認を行うシステムを用いることで、作業のミスを防ぐ仕組みを作っているとのこと。実際にこの作業を行うのはアルバイトの人やインターン生などが多いのですが、バーコードリーダーをかざすだけで確認できるシステムとなっているそうです。


しかし、この仕組みも近い将来に終わりを迎えようとしています。ノルウェー政府は2016年初頭にもフロッピーによるデータの送付を終了することを明らかにしており、以降は全ての医師が電子カルテを使うことが定められているとのこと。また1つ、世界からフロッピーを使ったシステムが姿を消してしまうことになるようです。

なお、日本でもまだまだフロッピーを現役で使っている業界は存在しています。行政機関では古くから使われてきた業務用のオンライン機(コンピューター)のデータがフロッピーで残されていたり、町工場の工作機械、そして日本伝統の西陣織の現場では加工用のデータをフロッピーで管理し続けていることも多いそうです。

西陣織にはフロッピーが必要!? - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/703630




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