Wally Warbles:ウォーリィ・ウォーブルズ(日本語公式では「オオトリ・ワシノスケ」)
正しい読みは「ちょうごくじけん」(GameTomo様に聞いたから間違いない)。
アヴィアリィは鳥小屋、動物園にあるような大きな鳥用の檻のこと。アクションは沢山の意味があるが、軍事用語としては「戦闘・交戦」という意味がある。「鳥小屋合戦」とでも言おうか。
曲の途中に「ワルキューレの騎行」が入ってるのは、映画「地獄の黙示録」のパロディ。空中からの脅威と言えばこの曲。

ウォーブルはさえずりのこと、ウォーリィは語呂のいい名前を付けただけで、とくに元ネタはないらしい。
カラーリングがウッディ・ウッドペッカーっぽい(イニシャルも同じ)。が、直接的なモデルは「ポパイと船乗りシンドバッド」に登場したロック鳥。

また、心臓が飛び出たり肉体が無機物に変身するのはフライシャーのアニメでよく使われた表現。
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"I own the air -- I fly where eagles dare!"
「我は風を支配する…荒鷲も恐れるところを我は飛ぶのだ!」

「Where Eagles Dare(荒鷲も恐れるところ)」は映画「荒鷲の要塞」の原題。dareは「勇気を出してやる・挑戦する・危険を冒す」という意味。「鷲がおっかなびっくり飛ぶようなところをスイスイ飛ぶんだぞ」と威張っている。
羽飛ばし攻撃、および撃破されると丸ハゲになるのは「パロディウスだ!」などのボス「イーグル佐武(またはワシサブノスケ)」および、そのさらに元ネタである「グラディウスII」のボス「フェニックス」。
ついでに日本語版の名前の元ネタ。ワシらも仲間に混ぜたれや!


実は関西弁案のほかに、武士言葉案も出してたのだが(子連れ大鷲だし、頭ちょんまげだし)、実装されたのは関西弁。せっかくなのでこっちで使おう。

Wally's son "My dad's the brawn and I'm all brains! Together, we bring the pain."
ウォーリィの息子「お父ちゃんの剛力に僕の脳力! 二つ合わせて苦しめてやる!」


似てない息子さんですね。
キャラデザ的には、こっちの方がウッディ・ウッドペッカーに近い感じがする。
時々おもちゃのような光線銃を出して攻撃してくる。

追記:2周年記念として公式から配布された壁紙のタイトルから、息子君の名前(通称?)がEgghead(エッグヘッド)だということが判明した。タマゴロウってどうかな
「頭でっかちくん」「がり勉」「本の虫」という意味の他、「頭が禿げ上がるほど勉強した頑張り屋」という少しポジティブな意味もある。



さらに追記:アートブックによれば、ウォーリーの息子の本名はウィリー・ウォーブルズという名前らしい。
追記のおかわり:日本語版アートブックで、オオトリ・タマゴロウという名前が正式に定着した。やったぜ。



"Even without my feathers, you're in for stormy weather!"
「我が羽毛は抜け落ちても、おぬしらはまだ暴風雨の中だ!」
Stormy Weatherは荒れ模様の天気、転じて困難な状況。
実は、ジャズのスタンダードナンバーの曲名でもあり、1943年の映画のタイトルでもある。


救急隊員の小鳥たちは、シリー・シンフォニーシリーズの「誰がロビンを殺したの」で殺されたロビンを運んでいく鳥がモデル。




ちなみに、倒すと「この後スタッフがおいしくいただきました」っぽい演出があるが、グッドエンディングの全員集合時にウォーブルズ父子の姿がないので本当に○○されたのではないかと言われている。ゴミ吐き出してくる鳥とか食えたもんではないと思うが。
まあそんなこと言ったら根菜トリオグーピィカール博士もいないので単に入りきらなかっただけかもしれないが。

鳩時計の中のボス→ワリオランドアドバンスのコンダラー、卵吐き出し→ヨッシー、後半の錠剤攻撃→ドクターマリオとの共通点が指摘されている。

親子揃って韻を踏んだセリフを言ってるので、見かけよりインテリなのかもしれない。



Cuphead Japanese_Translation Index《カップヘッド日本語訳 目次》


Kristofer Maddigan
収録アルバム: Cuphead (Original Soundtrack)
Aviary Action
Kristofer Maddigan
2017-09-29



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