この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2025 22日目の記事です。
昨日の記事は いかのおすしさんの「Speedcubing Advent Calendar 2025 21日目」でした。
1日目~20日目までの記事の感想がズラッと出てきて度肝を抜かれた、と思っていたらとんでもない量と質のCLL議事録が添えられていて二度も度肝を抜かれました。二度の度肝、二度肝。
明日の記事は Pengifuさんの「WR上位選手のメガミンクスソルブを見てみる」です。
自分が特化していない競技では、上位選手のソルブ動画などを見ても「なんかわからんけど速えー」みたいな感じになりがちですが、これを一緒に読み解いてくれる人がいるとありがたいですね。
はじめに
こんにちは、ゾンさんです。
Square-1、回してますか?
これはスクエアの上級解法であるPBLをざっくり理解して「おためし」できる記事の第二弾です。
できるだけ広く伝わるように、比較的簡単な部分を解説します。
スクエアをまだ解けない人はこちらの記事 Square-1の入り口を読んでみてください。
また、前回の内容の一部を前提知識としています。
まだ読んでいない人はこちらの記事 PBLおためし 2CPを読んでみてください。
CP+EP PBL
2alg PBLの中で、CP手順とEP手順で解くことができるケースをCP+EP PBLといいます。
例
スクランブル: /6,0/6,0/0,-1/-5,1/-1,2/3,0/3,0/0,-3/6,-5
解法: -3,-1/-3,0/3,3/0,-3/ 1,-2/5,-1/-5,1/5,0
のように、CP手順→EP手順 または EP手順→CP手順という解き方をします。
CP手順
CP+EP PBLを解くのに使うCP手順の一覧です。
この記事では以下の8つの手順を使います。
2CP PBLで使った4つの手順を含んでいるので、新しく覚えるのは4つですね。
うち2つはもう2つの上下反転手順なので、新しく覚えるのは実質2つです。
J/J

/U'/UD/D'/
/-30/33/0-3/
いちばん基本の手順です。
U,D面ともにヘッドライトを奥に持っていって回すとCPが揃います。
N/N

/UD'/U'D/
/3-3/-33/
とても短い手順です。
N/J

/U/U'/U/U'/
/30/-30/30/-30/
長いわりに覚えやすい手順です。
D面のヘッドライトを左に持っていって回すとCPが揃います。
J/N

/D'/D/D'/D/
/0-3/03/0-3/03/
N/Jの上下反転手順です。
U面のヘッドライトを左に持っていって回すとCPが揃います。
J/skip
/UD'/U'/D/D'/D/
/3-3/-30/03/0-3/03/
6スライスと長い手順ですが、頑張って覚えてください。
仕組みとしてはN/N→J/Nのキャンセルだったりします。
U面のヘッドライトを奥に持っていって回すとCPが揃います。
skip/J
/UD'/D/U'/U/U'/
/3-3/03/-30/30/-30/
J/skipの上下反転手順です。
D面のヘッドライトを奥に持っていって回すとCPが揃います。
N/skip
/UD/U'/UD/U'/UD/
/33/-30/33/-30/33/
長い手順ですが単純な動きなので頑張って覚えてください。
skip/N
/U'D'/D/U'D'/D/U'D'/
/-3-3/03/-3-3/03/-3-3/
N/skipの上下反転手順でもいいと思います。
一般的にCP手順とされる手順は以上の8つだけです。
これでみなさんはCP手順を全て覚えましたね。おめでとうございます。
EP手順
CP+EP PBLを解くのに使うEP手順の一覧です。
この記事では以下の2つの手順を使います。
Adj/Adj

10/03/-1-1/1-2/
U面をずらして/D/M2/白,黒面を揃える/
知っている人も多い手順でしょう。
[10/03/: -1-1/11]という仕組みだったりします。
Opp/Opp

10/5-1/-51/
U面をずらして/5,1/元に戻す/
とても短い手順です。
M2 U2 M2から乗り換えましょう。
PLLとCP手順、EP手順の関係
PLLの性質を解説します。
CP+EP PBLは、以下の9種のPLLで構成されます。
B

Bは、バーを保存してCPを揃えると、Adjになります。
バーを保存する向きにOppを当てると、Jになります。
D

Dは、バーを保存してCPを揃えると、Oppになります。
バーを保存する位置にAdjを当てると、Jになります。
Bの性質と逆です。
K

Kは、バーを保存してCPを揃えると、Adjになります。
バーを保存する位置にAdjを当てると、Jになります。
P

Pは、手前のバーを保存してCPを揃えると、Adjになります。
横のバーを保存してCPを揃えると、Oppになります。
手前とバーのない側面を交換する位置にAdjを当てると、Jになります。
横向きにOppを当てると、Jになります。
pJ

pJは、CPを揃えると、Adjになります。
ヘッドライトの側面を保存する位置にAdjを当てると、Jになります。
pN

pNは、CPを揃えると、Oppになります。
Oppを当てると、Nになります。
S

Sは、バーを保存してCPを揃えると、Adjになります。
バーを保存する位置でAdjを当てると、Nになります。
Adj

Opp

U,D面の両方がこれらのPLLで構成されたPBLが、CP+EP PBLです。
CP+EP PBLを解こう!
いよいよ、CP+EP PBLを実際に解いてみましょう。
PBLの解き方をExample Solve形式で解説します。
例1: B/K

スクランブル: /60/60/0-1/30/-2-2/-15/0-3/03/0-3/-3-2
U面がB、D面がKです。
どちらのPLLもバーを保存してCPを揃えるとAdjになるので、まずはJ/Jを回してCPを揃えます。
ずれ方に注意。
J/J: 3-1/-30/33/0-3/
あとは残ったAdj/Adjを回せば揃います。
Adj/Adj: -54/03/-1-1/1-2/2-3
例2: D/S

スクランブル: 05/-24/-4-1/30/-54/30/-42/0-2
U面がD、D面がSです。
先にCPを揃えるとAdj/AdjやOpp/Oppのような簡単なEPを残すことができない組み合わせです。
まずAdj/Adjを当てて純粋なCPに変えましょう。
Adj/Adj: -26/03/-1-1/1-2/
そして残りのJ/Nを解きます。
J/N: 6-1/0-3/03/0-3/03/24
このように、上下のPLLに共通する要素を見つけて同時に解いていく感覚が大事です。
例3: Opp/pN

スクランブル: /60/60/-50/03/-30/30/03/0-3/-12/-24/-10
U面がOpp、D面がpNです。
U面がすでにOppなのでD面にOppを残すとよさそうです。
CPを揃えます。
skip/N: /-3-3/03/-3-3/03/-3-3/
残りのOpp/Oppを解きます。
Opp/Opp: -20/5-1/-51/53
いかがでしたか?
お疲れ様でした!
遅刻してしまい申し訳ありません。
この記事を読んで、今よりもっとスクエアに興味を持っていただけたら嬉しいです。