コンドルは飛んでいく
蝸牛であるよりも雀でありたい
私はそうでありたい
できることなら
きっとかならず
釘であるよりもハンマーでありたい
私はそうでありたい
できることなら
きっとかならず
遠くへ、私は遠くへ船出したい
来たかと思えば飛び去ってゆく白鳥のように
人はその土地に縛られている
すべてを捧げているのだ
それはあまりに悲しい響き
それはあまりに悲しい響き
街中よりも深い森で過ごしていたい
私はそうでありたい
できることなら
きっとかならず
自分の足元に広がる大地を感じていたい
私はそうでありたい
できることなら
きっとかならず
Simon & Garfunkel - El Condor Pasa (If I Could) (Audio)
____________________________
サイモン&ガーファンクルの代表作「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」(1970)に収められている誰もが知る曲です。
当時世界中で大ヒットしたようですが何故か本国のアメリカではBillboard18位にとどまっています。
アンデスの民族音楽フォルクローレが元となっているこの楽曲はそもそも3部構成となっているらしいのですが、このうちの第1部の部分だけをサイモン&ガーファンクルがカバーしました。
Wikiによると、この曲は1913年にペルー人作曲家であり民俗音楽研究家であったダニエル・アロミア=ロブレスが、自身で採譜した伝承曲のメロディをモチーフにして書いたサルスエラ(オペラの一種)の序曲として発表されらしく、アルゼンチン出身でフランスで活動していたグループ、ロス・インカスの演奏をフランスのテレビで偶々見ていたポール・サイモンが感銘を受けてバンドに接触。
バンドのリーダーであるホルヘ・ミルチベルグから「18世紀からある伝統民謡を自分がアレンジした曲」と聞かされ、サイモンが英語の歌詞をつけ足して、このバンドの演奏協力のもと発表しました。
しかし、この曲が世界中で大ヒットしたことでダニエル・アロミア=ロブレスの息子が「伝統民謡ではなく自分の父親が作曲したもの」として著作権違反であると指摘。サイモンはこれについて素直に認め、著作権問題はクリアしたようです。
歌詞は「虐げられる立場でなく強い者でありたい。都会ではなく大地が感じられる自然豊かな暮らしをしたい」というあくまで自分の欲求であり、実際はそういう立場にないことを憂いたものです。この曲の原点である壮大なアンデスとは異なりコンクリートに囲まれた都会で暮らす人々の願望をサイモンが代弁し、未知なるアンデスの地で暮らす人々への羨望が込められた歌詞なのかもしれません。
ポール・サイモンはこの曲発表後もますますワールド・ミュージックに興味をもち、それらを取り入れた楽曲を発表していくことになります。
____________________________
El Condor Pasa (If I Could)
I'd rather be a sparrow than a snail
Yes I would
If I could
I surely would
I'd rather be a hammer than a nail
Yes I would
If I only could
I surely would
Away, I'd rather sail away
Like a swan that's here and gone
A man gets tied up to the ground
He gives the world
Its saddest sound
Its saddest sound
I'd rather be a forest than a street
Yes I would
If I could
I surely would
I'd rather feel the earth beneath my feet
Yes I would
If I only could
I surely would
Written by Daniel Alomía Robles
English Lyrics by Paul Simon
Arranged by Jorge Milchberg
