
茶道教室の先生から、「先生の先生」とそのお弟子さんを招いてのお茶事(ちゃじ)を催すことが決まったと、1ヶ月前に突然知らされた私たち生徒。通常は半年くらいは準備期間があるそうですが、1ヶ月前で間に合うものでしょうか?
準備期間が短いので本格的な作法が省略されたところも多々ありましたが、それでも
- 寄付(よりつき・・・客が茶室に入る前に待機、身支度を整え、亭主からの案内を待つための部屋、待合(まちあい))をしつらえる。
- 茶懐石料理を作ってお出しする。
- 濃茶、薄茶のお点前のための茶室の準備(お道具、お茶、お菓子、お花、お軸、香合、炭・・・)
などなど、やることは盛りだくさんです。庭の蹲(つくばい)も!
そのため、お茶事前月のお稽古は毎週そのリハーサルでした。懐石料理を実際に皆で作って何回も試食したり、先生がご亭主、我々生徒が客人役になって当日のフォーメーションを確認したり・・・。通常は昼過ぎに終了するお稽古ですが、毎週夕方までお稽古を延長して、着々と準備しました。
そして迎えた茶事本番の日。皆さんで懐石料理を召し上がっているときには和やかでしたが、お茶室に移動されてからはピリッとした空気になったそうです。理由はご正客(しょうきゃく)の「先生の先生」が、初めて会ったこちらの教室の先輩生徒さん(この日は半東(はんとう)役・・・亭主の補佐)を指導されたからだそう。その様子を見て一緒におみえになったお弟子さん(この方たちも上級者で先生レベル)まで緊張してしまわれたようです。
とにもかくにも、すべてが終わり、「先生の先生」はお帰りになられる際に「まるで京都にいるみたい。」とおっしゃって帰られたそうですので、成功裏に終わったということでしょうかね。
翌週のお稽古では茶事の反省のあとに、茶事で使用したお茶碗を私たち生徒も使用することが許可されて、各々好きな茶碗を選んでお茶をいただくこともできました。日頃のお稽古ではなかなか目にすることのないお茶碗もあったので、頑張ったご褒美ですね。
先生からは「お茶事百回」という言葉をよく聞きます。それだけ学ぶことが多いものなんだというのも今回しみじみわかりましたが、これだけのことを百回もできないよなあというのが正直なところ。茶道の文化は素晴らしいと思う反面、現代の様式と照らし合わせると不可解に感じる部分が無きにしもあらず、ですし。
お茶事はオリンピックと同様に4年に1回くらいのペースでいいかなあ?