
NHKのテレビで「小学校〜それは小さな社会〜」という映画を見ました。都内の小学校の新入生と6年生の1年間の様子でしたが、日本の教育の特徴や、児童、教師、それぞれに悩みながら成長していく姿に色々と考えさせられました。
私も一時期小学生に家庭科を教えていたことがあります。教員採用試験に受かる前、非常勤講師として都内の私立小学校に勤めていました。今思えば、その小学校は富裕層の子どもたちが多かった。中学受験のために教科書をキッチリ終わらせるようにと担任の先生からは言われていました。
小学生の調理実習で生野菜サラダを教えることになりました。専任の家庭科教諭が不在なので材料の調達も私の役目。近所の八百屋さんに行き、レタス、きゅうり、トマトを注文。当日の朝には届きました。
個人商店に注文するとよくあるのが、お高い品物が届くこと。その時も、必要なグラム数は伝えておいたのに、とても大ぶりの立派なレタスが班の数だけ届いてしまいました。どう見ても大きすぎると思いましたが、非常勤講師の分際で材料を余らせるわけにもいかず、各班で使い切ることに。
想定外だったのは、ある班でレタスがほぼ丸ごと、生ごみを入れる三角コーナーにどーんと置かれていたこと。児童に聞くと、レタスの葉の濃い緑色の部分だけを2、3枚剥がしたら、残りは白っぽいので食べられないと思ったのだそうです。私の指導不足もありますけど、家では白いレタス食べていないのかな?
私が勤務していた小学校では給食はなく、児童は自宅からお弁当持参で登校しているのですが、その日のお弁当は家庭科の授業終わりにサラダと一緒に食べることになっていました。家庭科教員が我が子のお弁当をチェックするとでも思われたのか、子どもたちのお弁当は各家庭渾身の力作揃い。
そこで驚いたのは、とある女子児童が白飯にふりかけとしてかけていたのがお茶漬け海苔だったこと。彼女の白飯の面積は私の手のひらの半分くらいの大きさしかないのに、お茶漬け海苔を1袋全部かけ、美味しそうに食べていました。塩分摂取が心配になって、声かけはしましたが…。
結局サラダの量が多すぎて、残菜も多く、散々な結果の調理実習となってしまいました。そんな苦い出来事も、この映画を見ながら思い出しました。