
「こんなバイトをしてました」その3
さて、デパートのアルバイト第三弾は、地下食料品売り場の惣菜コーナーでした。そこは私服にエプロンと三角巾着用だったかな?
「いかなごのくぎ煮」や「ままかりの酢漬け」、「しゃこ」が大量に置かれていたので、今思えば、瀬戸内フェアだったのかもしれません。
ただ、そこは千葉県のデパート。1980年代の当時はインターネットで情報を入手することもできませんので、瀬戸内の海産物に関東地区では馴染みも薄かったことでしょう。初日はいかなごやままかりのことを何回かお客様に聞かれましたが、茨城出身の私が答えられるわけもなく…。どうせ、バイトだからその程度よね、という表情を何度も向けられました。
何だか悔しくて、帰宅後、家にあったホコリだらけの百科事典を取り出し、いかなごとままかりについて調べて丸暗記。しゃこについては、岡山の友達宅で食べた経験があったのでその体験談で乗り切ることに!
翌日から、にわかに鍛えた商品知識を駆使して説明しながら店頭に立つと、おじさんやおばさんが徐々に買っていってくれました。そうなると不思議と自分に自信がもてて、俄然バイトにもやる気が出るという好循環。
これに気を良くして、帰宅後はまた百科事典、理科教員の父親が買い揃えた魚類図鑑、土井勝さんの料理の本でお勉強。短期アルバイトでしたが、バイト終了の頃には、「お姉ちゃん、出身どこなの?」と聞かれるまでに!
元々、誰かに説明することが好きなので、販売は案外自分に合っていたのかもしれません。プレゼン力も鍛えられたかも?
販売業には豊富な商品知識ってマストなんだなあということを実感しましたし、真摯に説明して、それが相手に伝わった時の成就感!とても嬉しかった経験です。