
「バイリーンがさ・・・」という単語が飛び交っていた学生時代。裁縫を学ぶのに、接着テープという存在を初めて知った頃です。
それまでも不織布の接着芯地をアイロンで布の裏に貼って、布を補強することは何となく知っていて、自己流で手提げ袋を縫う時に貼ってみたことはありました。大学の実習でファスナーを付けたり、ポケット口を補強するのに、1㎝幅に巻かれたテープを貼ることを知り、実家近くの手芸屋さんに買いに行ったのは40年前。(写真右側のもの)250円の値札が貼ってあり、骨董品みたいにも思えますが、まだまだ現役です。
当時、裁縫の接着芯関係といえばバイリーン社さん。私にとっては接着芯地の代名詞が「バイリーン」という時代です。
子育てが一段落して通っていたニットソーイング教室で使った接着テープは、バイアス状で伸びるタイプ。しかもバイリーン社さんのものではなかったので驚いたものです。縫えば縫うほど接着芯地やテープの奥深さを知り、接着芯と生地との関係を学ぶ1日講座を学びに文化服装学院に行ったこともありました。
そうして気が付けば私の裁縫用具には、多様な接着芯やテープが入っています。
最近、日本バイリーン社が手芸部門からとっくに撤退していたことを知り、思わず「え~っ!」と声に出してしまいました。
そういえばバイリーン社の製品、あまり見かけないかも・・・。接着テープも別の会社が引き継いで、違う名前になっているそうです。
バイリーン社さんのホームページには
「・・・衣料用芯地や中入れ綿等の国内販売は2024年6月までに終了する予定でございます。また、手芸用製品につきましては、国内市場の縮小が続いている状況を鑑み、本年12月をもちまして事業を終了することとさせていただきます。長きにわたり賜りましたこれまでのご芳情およびご愛顧に厚く御礼申し上げます。」と書いてありました。
確かに、衣料品は買った方が安いし、家庭で縫う人なんて完全に趣味の世界ですもんね。
バイリーンは永久に不滅です、なあんて勝手に思っていましたが、私にはちょっとショックな出来事でした。