
メルカリで洗い張り(あらいはり)の反物を買いました。一度裁断されたパーツが別糸で繋ぎ合わされて、また1つの反物に戻されている品で、岡山の方から購入。どう見ても絣(かすり)の風合い。色は岡山デニムを彷彿させるような濃紺でした。
反物を広げて見ると、紺地のパーツが大胆な針目の白糸で縫合されているので、まるでブラックジャックの顔みたいです。
長着(ながぎ、いわゆる着物)の反物かなと思って購入しました。長着の場合、身ごろ部分のパーツは途中の襟部分に切り込みがあるものの、通常3m以上の長さがあります。袖のパーツは1mくらい。(他に襟やおくみ部分など細長いパーツもあります。)
反物の幅は38㎝。身ごろも袖も2枚ずつあれば、洋服にするには十分な長さなので、リメイクを楽しみに買いました。
届いてから、我が家で再度洗濯。12mくらいある反物を干すときにしみじみ眺めたら、パーツを繋ぐ部分、つまりブラックジャック部分がずいぶんたくさんあることに気づきました。パーツを数えると長さ1mくらいのものがなぜか8枚。あとは細かったり小さかったり。私が期待していた3m越えのパーツは皆無でした。
いったいこの反物は、何を縫うために裁断されたのでしょう?長のれん?
しかも生地の厚みが違うパーツが2枚混ざっていました。
え~?同じ織物なのにそんなことある?2枚だけノリがたくさん付いてる??
実物を見ないで買う怖さがここにありました・・・。
和裁の教科書で裁断図を調べても、何を縫う反物だったのかは全くわかりませんでしたが、1mパーツが8枚もあるのはOK。風合いや色からして、どう見ても男物の生地なので夫用の夏のゆったりパンツでも縫おうかな?
さて反物を巻いていた紙芯ですが、振ると音がします。筒の中で何かが動くのもわかるので、乾燥剤でも入っているのかと開けて見たら、何と出てきたものは丸まった古新聞。これもある意味乾燥剤ですかね。100年くらい前の新聞かしらと期待したら、平成5年の京都新聞でした。
「な~んだ、平成5年か、つい最近のことじゃないの。」と一瞬思いましたが、今年は平成37年だそうなので、32年前の新聞です。広告には若き伊代ちゃんがいる!彼女も芸歴が長いのね。社会面には双子のお爺さん「鶴さん、亀さん」のお2人が小学校へ明治・大正の昔体験を話しに行ったという記事もあって微笑ましい。
令和7年の今は、明治・大正どころか、昭和でさえ「遠くなりにけり」ですよ、鶴さん、亀さん!
新聞のおかげで、岡山から購入した反物がそもそもは京都発だったのかと思うと、反物の旅を垣間見るようで、それはそれでロマンを感じた一件でした。