
他の社中の方もお呼びして、茶事のお稽古がありました。
いつもより1時間早い集合だったので、二重太鼓の帯は断念。自分で縫ったワンタッチ名古屋帯(胴巻と背中のお太鼓部分が別々になっている帯です)で行きました。
茶事だから本当は袋帯の二重太鼓で行きたかったんですけどね。
で、私の役目はお料理担当。お点前の準備全般は先輩生徒さんがなさるので、私はもう1人の生徒Yさんと先生宅の台所で準備です。2人とも着物に割烹着をつけて参戦!
とはいえ、先生がほとんどの下準備を済まされていて、我々は味見と盛り付け程度。
椀種の鯛、飾り切り椎茸、紅葉形の人参は葛(くず)でとじてあるし、汁も出汁は完成。煮物も和物(あえもの)も、もちろん完成しています。
先生は一体何時に起床されたのでしょうか?
メインのちらし寿司はセブンで頼んであるので、用意するものはわずか。
それなら私でも何とかなりそう。ちょっと安心しました。
「汁椀のゆずは松葉にしてね。」と先生。Yさんが松葉を作ります。どうやったら松葉に見えるかと2人であれこれ。茹でた長いほうれん草もあったので、Yさんが一口大に切ろうとしましたが、私がそれを制止。先生にお尋ねしたら、蛇のように巻いて椀種に飾るのだそう。
あー、良かった。切らなくて。と、2人で安堵。
私もYさんも元は家庭科教師なので、2人で他人の台所に立つと何だか調理実習みたいに気合いスイッチが入っちゃう。先生から出来上がり時間を決められているので、タイミングよく汁を温めたりして、なんとか間に合わせました。
待合(まちあい)から移動して、つくばいで手と口を清め、席入りして床の間や炉や釜を拝見、炭点前(すみてまえ)、香合(こうごう)の拝見をして食事となりました。
先生が「汁の味はどうかしら。」とおっしゃって一口飲まれた時に
あーっ!
Yさんと私で思わず声を出してしまいました。
先生に「汁の味を見てね。」と言われていたのに、全く味見をしないまま、つまり出汁そのままを注いだのです。
やっちまった!
「良いお味ね。」と笑顔の先生。
先生に謝りながら飲んでみたら、確かに美味しい。薄くはなく、ちょうど良いかも。
出汁の昆布や干し椎茸の旨味、鯛の下味の塩味がちゃんと効いていたのです。
事前に準備された先生の手腕に脱帽でした。
その後もお菓子をいただいたり、濃茶、薄茶とひと通りのお稽古をさせていただきました。
いつもは割り稽古ですが、時々はこうやって茶事として通してお稽古すると、日頃学んでいることを総合的に学ぶことができるので大変勉強になります。
ご準備なさる先生のご負担は重いでしょうけど…。