
母のタンスを整理した時に、母が友人からいただいたと思われる刺しゅうの小物が数点出て来ました。母は手芸を一切やらないので、彼女の作品でないことは一目瞭然。
そんな母を持つ私が針と糸の手作業が好きになったのは、放課後預けられていた場所が裁縫学校だったから。父方の祖母と伯母が経営していた裁縫学校に毎日入り浸っていたことが大きく影響していると思います。
ラシャ生地に可愛いお花が刺しゅうされた小さな巾着も、母のタンスから発掘されたもの。誰からいただいたのかを聞きたくても、その巾着が自分の持ち物なのかさえ判別出来なくなってしまった母に尋ねることはできません。母親の荷物は徹底的に断捨離しましたが、流石に手作り小物を捨ててしまう気持ちにはなれず、いくつか私がもらい受けました。
巾着袋は丁寧に作られていましたが好みのデザインではなく…そのまま使う気にはなれなかったので、全部解いてアイロンで平らに伸ばし、刺しゅう部分を眺めながら何にリメイクできるか、しばらく考えました。しまい込んでいたとはいえ、ところどころ黄ばんでいましたし、やっぱり昭和の風合い。蓋付きのポーチにするには生地が不足。
考えた末に、リュックサックを縫った時に余ったピンクのハギレを内布にして、薬を携帯するポーチに変身させました。巾着の紐も少しだけ使わせていただきました。
作者の方がお元気かどうかも全くわかりませんが、昔自分が友達にプレゼントした作品が、その娘に渡り、勝手にリメイクされているなんて、想像もされないことでしょう。
元の昭和らしい雰囲気を残しつつ、生まれ変わった作品に自画自賛。大切に使っていきたいと思います。