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感慨深い思い出:若き日の「ブドウの刺しゅう」  

刺しゅう

お下手なサンプラー刺しゅう

 押し入れにある大きな引き出しに、玄関に飾るグッズを収納していて、季節ごとに取り替えて、小さな展覧会のように楽しんでおります。

 今月はブドウの刺しゅうを飾ってみました。

 

 いつの作品かはっきりとした記憶はありませんが、おそらく25歳前後だったと思います。大学の刺しゅうの研究室の助手として勤務していたときに、学生用の教材練習として刺したのかもしれません。色々なステッチが入っているところを見るとサンプラー刺しゅう(多種の刺し方を覚えるために見本帳のように刺す作品)だと思われます。

 

 まあ、それにしてもひどい作品です。

 

 まず、配色。

 色合いが生々しい。当時、紺色にピンク色の組み合わせが好きだったので、それも垣間見られます。ブドウはデラウエアしか食べたことがなかったとはいえ、ブドウ=紫という発想がもうダメです。あ~本当にがっかりな色。

 

 そして針目。

 ぶどうの実の円がガタガタです。丸を意識して刺していないということがよくわかります。ただ刺し埋めればいい、という感じです。

 

 糸の引き具合も、ダメダメ。

 いつも高級な麻生地を提供されて刺していたのに、自分の技術が全く追い付いていません。糸の引き加減でそれがよくわかります。ところどころ、つれています・・・。

 

 当時、教授センセイにこれをお見せしたときに、反応があまりよくなかったことを思い出しました。まあ、これじゃあね・・・。

 

 ただ、若さゆえの作品をこうやってしげしげと眺めるのも、自分の歴史を振り返るみたいでたまにはいいかな。助手勤務の4年間、ほぼ毎日刺しゅうをしていましたが、あまり褒められた記憶がないのは、腕がなかったから、か・・・。

 

 今は、多少なりとも刺しゅうのコツがわかるので、これよりはマシに刺せるかな?とも思いますが、当時よりかなり低下しているのが視力。違った意味で、またガタガタ作品になるかもしれません。

 全色揃えた刺しゅう糸も、コロナ禍前にメルカリで一気に売ってしまったので、刺すことは当分ないでしょう。

 

 




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