ガーデニングに続いて家庭菜園も始めて以来、春から夏にかけての「夏野菜」はキュウリやミニトマトなど、何度か育ててきたが、秋から冬にかけては畑スペースは放置という状態だった。
とはいえ、葉物野菜や根菜類は、狭いスペースだといくつか収穫してすぐ終わり、というイメージもあり、ミニトマトのように収穫の喜びを長く味わうのが難しそうで、なんとなく手を出しかねていた。
そこで目を付けたのがイチゴである。
上手に育てることができれば、冬に放置していたスペースも無駄にならずに済むし、春先に収穫の喜びを味わうことができるのではないか……? という目論見である。
結果としては、1年目の今年は、正直言って期待したほどの収穫はできなかったのだが、それでもいくらか収穫したとれたてのイチゴはとても美味しかったので、また継続していきたい。
ひとまず、家庭菜園初心者が試行錯誤した様子を記録に残しておく。

イチゴ(東京おひさまベリーと蜜香)の特徴と育て方
東京おひさまベリーは、露地栽培向けのイチゴの品種。同じく露地栽培向けといわれている「宝交早生」から品種改良されたらしい。
また、蜜香は、サントリーの本気野菜シリーズの一つで、特に露地栽培向けというわけではないのだろうが、甘さが強いという触れ込みだったので育ててみることにした。
植え付け
苗から植え付けるときは、秋植えならば通常10月~11月くらい。
収穫
秋植えの一季なりの品種であれば、5月~6月くらい。
大きさ
縦横30 cmくらい。
株間は30 cmくらいとるとよいとのこと。
水やり
地植えならほぼ不要。プランターなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時に元肥を適量。
今回は趣味の園芸で紹介されていた元肥(牛ふん堆肥、発酵油かす、バットグアノを混合)を与えた(あと土壌の酸度調整でカキ殻石灰)。
その後、実ができてからは2週間ごとにパラパラと化成肥料を追肥した。
防鳥ネット
実ができてくると鳥に食べられやすいので、トンネル支柱と組み合わせて防鳥ネットを全体にかけた。ネットの目の大きさは2cm×2cmのものを使用。目の粗いネットを使っているのは、受粉のためにミツバチやアブなどは通れるようにするため。
土づくり
牛ふん堆肥、発酵油かす、バットグアノ(&カキ殻石灰)
植え付けの2週間前、趣味の園芸の記述に従い、土に元肥として牛ふん堆肥、発酵油かす、バットグアノを加える。
さらに土壌の酸度調整のため、カキ殻石灰も加えておく。


約2週間後、土壌酸度計で測定したところ、pH 6.5程度になったので、問題なしと判断。
ちなみに使っている土壌酸度計は、電池不要で土に挿すだけのもの。
気軽に使えて便利である。
( ↓ 購入した土壌酸度計はこちら)
植え付け
10月下旬
高さ5cm程度の畝を立て、購入した苗の植え付け。
苗は、東京おひさまベリーを2株、蜜香を2株にした。
まずはポットごと置いて、位置の確認。


植え付けるときには、向きと深さに注意!
イチゴの苗は親株から切り離したランナー(赤い矢印の茎)を、収穫する向きの反対側に向ける(ランナーの反対側に実ができる)。
また、クラウンとよばれる葉の付け根を土に埋めないように気をつける。


そっと植え穴に植え付けたら、たっぷりと水やりをしておく。


11月~12月
11月下旬、そのまま1ヶ月が経過。
寒さで少し赤くなった葉があるが、それ以外はほとんど変化がないまま。
イチゴは寒さにあてる必要があるので、マルチは春に温かくなってから。
12月になるともう少し赤い葉や枯れた感じの葉が増えてくる。
茶色にカサカサに枯れた葉は取り除く。


3月上旬
暖かくなってきて、どちらの品種も葉の成長が始まってきた。


ここで、1回目の追肥として化成肥料を与える。
その1週間後、追肥後にひと雨あてた後、マルチを張る。


夏野菜などではあらかじめマルチを張ってから植え穴を開けて植え付けるが、イチゴの場合は苗を植えてからマルチを張ることになる。
後からマルチを張るときには、まずふんわりと上からかぶせて、それぞれの苗の位置を確認。


そして苗の位置にハサミや指で穴を開け、苗の茎葉を優しく引き出す。
最後にマルチを固定して終了。


3月下旬
最初の花が咲いた!
とりあえず、筆で人工授粉を試みる。


また、花が咲いたのを受けて、敷きわらを敷いてみた。(下の左写真)
実ができたときのベッドのような感じになるらしい。


その後、花はどんどん咲く。(上の右写真)
どれが受粉済みかわからないので、毎回手当たり次第に一通り作業をしている。
4月中旬
花が咲くのと並行して、ランナー(子株をつくろうとする茎)が伸びてきた。
収穫が終わるまではランナーは切った方が、実に栄養が回るらしいので、カットする。


ついでに、株の下の方の古い葉をカットして整理する。


そして、ここで2度目の追肥。
1株につき1つまみ程度を穴から追肥する。

無事に受粉が成功したようで、徐々に実が膨らんできた。


防鳥ネットを張る
実ができてきたのを受けて、防鳥ネットを張ることにする。
トンネル支柱を3本立てて……(このスペースは前後に壁があるので、挿し込むだけで固定できる)。
100均で買ってきた防鳥ネット(縦横2m×2m、目の粗さ2cm)を張り、目玉クリップで留める。


ついでに……。
100均で鳥よけの猫型のグッズが売っていたので、買ってつるしてみた(笑)。
少しでも効果があるといいのだが。


4月下旬
だいぶイチゴらしい実になってきた。
蜜香の方は数は少ないが、少しだけ赤みを帯びてきたようだ。


5月上旬
全体的にだいぶ赤くなってきた!
蜜香の方(右写真)は、写真だと全部が赤くなっているように見えるが、先の方がまだ少し色づいていない。


東京おひさまベリーの方は、全体に赤くなった実がいくつか出てきた(上の左の写真)ので、初の収穫!
ついでに、1株につき1つまみずつ追肥もしておいた。


5月中旬
東京おひさまベリーに続いて、ようやく蜜香の方も赤くなったので収穫。
実は少し小さめだが。
その後は、どちらも品種も実が赤くなるごとに少しずつ収穫しては食べていった。


もぎたてはやっぱり美味しい。
蜜香の方がやや甘いかな、とは思ったが、東京おひさまベリーの方も十分に甘い(やや酸味もあってそれも美味しい)ので、それほど大きな違いはないかな、と感じた。
育て方にもよるのかもしれないが。
5月18日に、東京おひさまベリーの大きめの実が1個とれたのを最後に、新しい実がつかなくなった。

収穫数は、
・東京おひさまベリー … 13個
・蜜香 … 4個
であった。
それぞれ2株ずつなので、収穫数としては期待よりもかなり少ない……。
他のブログ等ではたくさんとれている報告もあるので、品種自体の良し悪しではなく、土質や管理などの影響なのだろう。
味は満足だったが。
途中でもう少し追肥等をすべきだったかな? ただ、肥料をやりすぎるのもよくない、という話もよく見かけたので、加減が難しい……。
本来ならば見栄を張って「こんなふうにたくさん収穫できました!」というものだけを記事にしたいところだが(笑)、このブログは初心者が悪戦苦闘している様子や、失敗も含めて記録して参考にしてもらう、というのがコンセプトなので、あまりうまくいかなかった今回も一応記録を残しておく。
来シーズン、また品種や育て方を工夫してリベンジしてみよう。
おわりに
家庭菜園で初挑戦となったイチゴ。
今回は東京おひさまベリーと蜜香の2品種を育ててみた。
一応は収穫までこぎつけることができ、とれたイチゴはとても美味しかったが、残念ながら収穫数としては期待を下回る結果となった。
一度で諦めずに、来シーズンもチャレンジしてみようと思う。
( ↓ 家庭菜園全体の過去記事はこちら!)