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建物表題変更登記を自分でやってみた

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母親が持ち家を売ることになり、契約がまとまる目前...となって初めて不動産やさんに突っ込まれ、物置や車庫・増築分など未登記の部分があること、亡父→母に相続登記は済んでいたけれどその後母が引っ越したため、住所変更が必要なことなどに気づき、慌てて1ヶ月ほどかけてすべての手続きを自分で終えました。

プロに頼めば簡単だったけれど、一件につき10万くらいかかるようだったので。

田舎の物件、すぐに売り手がつくわけもなくだいぶ値引きしての取引だったのでせめて事務手続料くらいは安く上げたい!と頑張りました。

時間が経つと忘れてしまいそうなので、自分のためにも記録しておきます。

 

住所変更登記はけっこうカンタン

 

まず、住所変更の登記は思ったより簡単でした。

登記申請書を作成し、住民票の写し(移転前の住所と現在の住所がわかるもの)を添付するだけ。

登録免許税分の収入印紙代がかかります。

登記申請書は法務局ホームページ『不動産登記の申請書様式について』からダウンロードして作成しました。

『登記名義人住所・氏名変更登記申請書』という名称です。

不動産番号は登記済通知書(昔の権利書のようなもの)に記載されています。この登記済通知書も売買の際に必要になりますので、大事に保管してください。

提出書類はホチキス留めにして契印などと書いてありましたが、修正な場合に備えてそのまま提出しても何も言われませんでした。

なお、住所変更登記の収入印紙代は不動産一件につき千円。土地と建物なら二千円になります。

 

建物表題登記と建物表題変更登記の違い

 

住所変更登記が終わったら次は建物表題変更登記です。

そもそも、建物を新築したら完成から1か月以内に、増築や減築、車庫や物置などの附属建物を建築など表題部(表示)に関係する工事完成後も1か月以内に、その建物の所有者は登記申請をしなければなりません。(不動産登記法第47条第1項)

登記申請の義務を怠ると10万円以下の過料になると法律では定められています。(不動産登記法第164条)

しかしながら、古い建物などの場合、銀行の融資などを利用せず抵当権抵当権設定登記を行う必要がないから、という理由で登記をしないことが珍しくなかったそうです。

我が家もまさにそんな理由で、車庫と物置、増築した玄関の風除室部分が未登記となっていました。

幸い、主となる建物(母家)の建物表題登記は済んでいるので、物置などは母屋の附属建物として、建物表題変更登記を行うことになりました。

主なる建物を初めて登記する時は建物表題変更登記、その建物に附属する建物(物置や車庫、増築など)を登記する時は建物表題変更登記となります。一度提出した登記申請に附属という形で建物を追加していくイメージ。

一番大事な点は変更登記には印紙代が掛からないというところでしょうか。手数料は掛からないに限ります。

 

表題変更登記に必要なもの

 

表題変更登記に必要な書類は登記申請書と建物図面・各階平面図です。

申請書類はさきほど紹介した法務局のホームページから、建物図面・各階平面図は個人の方のホームページからダウンロードさせて頂きました。図面の書き方など、めちゃくちゃ参考になります…!

 

www.ohtashp.com

 

それから建築確認書や施工業者の引き渡し証明書も必要となりますが、何しろ3〜40年前に建てた家、しかも地元の大工さんに図面も無しでざっくり頼んで、支払い済の領収書はありましたが小屋代、みたいな感じです。

こちらは足りない書類の代わりに上申書(この建物は間違いなく亡父が建てたものです、その後母が相続した事に間違いありません、なおこの申し立てについてご迷惑をお掛けすることはありません…みたいな誓約をして署名、実印)を作成しました。

亡父→母と相続も発生しているので、前回相続登記を行った時に使った父の出生から亡くなるまでの戸籍も提出しました。これは前回使ったもので大丈夫でした。私を含めた子ども達の同意書と印鑑証明書も必要でしたが、これも前回の使い回しでオッケーでした。

印鑑証明書など、期限があるのでは?と思ったのですが法務局の方の説明ではどの書類も内容に変更が無ければ(引っ越しや改印など)そのまま使えるとの事でした。なお、住民票や印鑑証明書はコピー、戸籍は相続関係説明図(これも法務局のページにあり)を付ければ原本は還付してくれます。また使うかも知れないので、必ず保管しておきましょう。 

他には土地や建物の評価証明書や、固定資産税の領収書なども添付しました。

 

建物図面に泣かされて

 

今回一番手こずったのが建物図面でした。

物置も増築部分も、未登記でもしっかり固定資産税は徴収されており、そのため町の税務課で徴収用に作成した図面が保管されていました。

公図と呼ばれているそれらのコピーを申請し、(母とは住所が違うので委任状が必要でした)図面の参考にしました。

幸い物置も車庫もシンプルな長方形でサイズも公図で分かったので、上から見た形を描くだけの各階平面図はサクサク出来ました(母屋にプラスして少し出っ張った形になる風除室は多少手こずりましたが)。

問題は建物図面です。各階平面図は実物の250分の1の縮尺で、それぞれの建物の上から見た図を書きます。建物図面は500分の1の縮尺で、それぞれの建物が土地のどの位置にあるか、また周囲の土地からどのくらいの距離があるかを描かなくてはなりません。

税務課の公図だけでは周囲の土地の地番や位置関係などがわからないので、法務局でも公図や地積測量図を取って参考にしました。法務局の図面は本人の身分証明書があれば取れました。

建物図面にはそれぞれの建物が土地の端から何メートルの距離にあるか、というのも描かなくてはいけないので夫と二人で知り合いの土建屋さんから借りた測量用の巨大なメジャーで実際に測ったりもしました。

隣地の空き地との境界がイマイチ分からず、物置の裏から隣地の端の道路までを図り、そこから隣地の土地の長さを引く、というようなかなりアバウトな測量でしたがなんとか通ったので奇跡かも知れません。

こんな測り方のせいなのか、土地が真四角ではなかったせいなのか500分の1にした図面はどうにも建物の位置がうまく収まらず、製図するのに一番時間が掛かりました。パワーポイントで作成していたのですが、手書きの製図ペンに変えて描いた方が角度とか楽だったのでは?と後悔しながらの作成でした。

さて、そうやって泣き泣き作成した図面でしたが一番最後に落とし穴がありました。

250分の1、500分の1の縮尺でしっかり作成したパワーポイントの図面を等倍で印刷したはずなのに、サイズが微妙に小さくなってしまうのです!

ここでしばらく詰まりましたが、色々調べてパワーポイントをPDF化してから印刷することで等倍の図面が出来上がりました。

 

こうして毎日コツコツ1時間ほどかけて悩みながら作成した建物表題登記は無事法務局で承認され、私が作成者の図面も収録されています。

時間は掛かりましたが、コピー代や図面代、住所変更の印紙代も含めて費用は六千円程度で収まりました。

自分で行った建物表題変更登記、初めてなので感慨もひとしおです。実は自分の家を建てた時の表題登記も自分でやったので厳密には二回目なのですが、あの時は図面をハウスメーカーさんにお願いし、建築確認書なども揃っていたのでめちゃくちゃ楽だったのです。

なんていうか、プロの有り難みを知った一ヶ月でありました。建物図面をパワポで作るのはもう勘弁してほしいです…

 

 

今週のお題「自分で作った◯◯」




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