「可愛い無駄は正義」を信条に生きているから、お菓子のパッケージや本の装丁の美しさに惹かれて購入する「ジャケ買い」もよくやるよ。
秋の初めに、山麓のぶどう畑へドライブした際、ワイナリー直営の売店で購入したワイン。
の、空き瓶▽

ラベルには線描で「やまどり」と「ぺんぎん」のイラスト▽

木版画みたいな素朴な線。
かわいい〜 かわいい〜
かわいい〜 けど
飲み終わって空き瓶になったら、胸に去来する「窓辺に飾っておきたい…」の感傷的な思いを振り切って、キッチンのトラッシュボックスへ。
「かわいい空き瓶」を捨てるまでが、酒飲みの矜恃(プライド)です。
同様に、「可愛い箱を捨てるまでがバレンタイン」もまた正なり▽
ワインだけでなく、日本酒もジャケ買いしています▽
味が美味しいのはもちろん、パッケージは大事。
思い出すのは、水城せとなさんの名作漫画「失恋ショコラティエ」に出てくる最強のあざと系モテ女子サエコさんの名言です。
何にもしてないのに向こうが勝手に好きになってくれれば
それが一番ですよね
でも普通 ないですよね
だって
お菓子だって味だけで 十分 美味しいのに
それでも売れるためには形や色を可愛くしたり
綺麗な箱に入れたり
愛される努力が必要なんだなって思うし…
サエコさんの魅力は、「中身の良さ」に甘んじることなく「愛される努力」をしている健気さにあります。
そしてその魅力は、可愛いパッケージと その根底にある健気さに惹かれて「ジャケ買い」してしまう美しいお酒やお菓子にも通じます。
しかしその「愛される努力」を商業的な視点で見れば、最終目標は飾って楽しんでもらうことが目的なのではなく、中身の素敵さを消費者に伝え、買ってもらって食べたり飲んだりしてもらうこと。
食卓に並べて、愉快な夕餉を彩る仲間として一晩を過ごした後は、空っぽのパッケージを並べて残滓を啜るような真似はしないで、潔く手放していきたいと思う私です。
「可愛い」を物体として保管する必要はありません。
心の中に、保管スペースを要しない楽しくて可愛い思い出が残ればOKだと思います。
飾らず捨てよう、可愛い空き瓶。
明日も愉快な人生を〜