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現在は誰でも公立高校に行けるわけではない時代です

現在は誰でも公立高校に行けるわけではない時代です

 

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私は就職氷河期で低学歴・低年収のまま結婚し、世帯年収低くても子育てしながら資産5000万円突破したアラフォー兼業主婦です。

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「自分たちも公立だったし、よっぽどのことがなければ公立に行けるだろう」

 

幼少期から子どもの教育費を考えていたのですが、私は高校までは公立で、大学は私立でも行かせてあげたいぐらいに考えていました。

 

でも、実際に子どもが15歳になり、受験に直面したら、それは間違っていたということに気づきました。

 

公立入試は都道府県別で難易度が異なりますし、制度も異なりますので、一概には言えませんが、私の住んでいるところでは公立は簡単には入れません。

 

もし今、お子さんの受験を控えてそんな風に考えているとしたら、その認識は非常に危険かもしれません。

 

私や夫が受験生だった頃、公立高校入試は「内申点に合った学校を選び、普通に勉強していれば、まず落ちないもの」でした。

 

私の志望校の倍率は1.16倍だったのですが、これでも高い方で、無謀なチャレンジをした人以外はみんな合格していました。

 

しかし、現在の高校受験は、私たちの世代が経験したそれとは、全くの別物。

 

今回は、今の高校受験がいかに過酷であるかをお話しします。

 

 

 

良い高校・まともな高校は高倍率

まず、直近のデータを見てみましょう。

 

2026年度(令和8年度)の東京都立高校入試(一般入試)において、全日制全体の倍率は1.3倍〜1.4倍程度で推移しています。

 

「1.3倍なら大したことない」と感じるかもしれません。

 

しかし、中身を紐解くと、人気校や上位校の倍率は驚くべき数字になっています。

 

日比谷・西・国立などのトップ校: 1.5倍〜2倍超え

中堅クラスの人気校: 1.6倍〜1.8倍

新宿・駒場などの進学重視型校: 2倍に迫る勢い

 

娘が学習アプリでフォローしあっている同級生の志望校である青山高校の倍率は2.06倍。

 

221人定員のところ455名志願していますから、全員が当日受けた場合234名も不合格となるのです。

 

かつての私たちの時代は、定員に対して志願者がわずかに上回る程度で、不合格者が出るのはごく一部でした。

 

しかし現在は、「3人に1人、あるいは2人に1人が確実に落ちる」という状況が、人気校では当たり前のように起きているのです。

 

一方で、定員割れを起こしているのは、交通の便が極端に悪い学校や、一部の低倍率校のみ。

 

東京都だけでなく、私の住んでいるところでも同じです。

 

娘が出願した高校は、毎年100人以上不合格者が出ています。

 

なので、実質平均の倍率の1.25倍なんてはあってもないようなものです。

 

今の受験生は、自分の行きたい学校を目指す際、常に「数千人が不合格になる椅子取りゲーム」に参加させられているのです。

 

 

 

入試問題の難化:基本問題だけで受かる時代は終わった


私たちの世代の入試は、基本問題が中心で、応用問題がスパイスのように加わる程度でした。

 

都道府県内の最難関レベルであれば、合格者は全員満点に近い点数を取って競っていたものです。

 

しかし、今の問題構成は全く違います。

 

基本問題はわずか: 誰もが解ける問題で差がつかないようになっています。

応用・思考力問題が中心: 長文読解やデータの読み取り、記述力が求められます。

正答率数パーセントの「超難問」: 合否を分けるための、都道府県内トップクラスでも頭を抱えるような問題が配置されています。

 

ちなみに、英検3級は中学3年生レベルと言われていますが、入試のリスニングは英検準2級より難しいか同等ぐらいです。

 

実際に教科書にない単語や英検準2級レベルの内容も出題されていました。

(さすがに出題されているのは、ほんの一部で消去法で答えられる内容とは言っていましたが)

 

最難関校でも1教科9割取れれば万々歳の難易度です。

 

得意科目で満点近くを稼ぎ出し、苦手科目でもなんとか8割で踏みとどまる……そんな綱渡りのような戦いを強いられています。

 

娘は最難関には程遠いレベルですが、「もうこれ以上勉強しようがない」というところまで仕上げました。それでも相性が悪いと理科と国語と数学はなかなか8割取れないですね・・・。

(英語と社会は得意なので最難関レベルの点数取れます)

 

なので、定期テストで高い点数を取ったり、内申点でしっかりと稼いでも、入試で高得点取るのはまた別なのです。

 

やはり地頭の良い子が圧倒的に有利です。

 

 

塾通いは「標準装備」それでも合格は約束されない


今の時代、中学生の通塾率は凄まじいものがあります。

 

優秀な昭和時代の人の中は、「塾なしで最難関の高校合格したし、難関大学も合格できた。塾通いなんて不要」という考え方の方もいるようですが、受験は限られた時間の中で効率よく準備したもの勝ち。

 

特に都心部や進学校を目指す層において、「塾通いは標準装備(当たり前)」です。

 

塾なしで難関校に挑むのは、RPGに例えると木の棒や鉄の剣でラスボスに挑むようなものです。

 

放課後、部活が終わればそのまま塾へ向かい、夜遅くまで自習室にこもる。

 

冬休み以降は10時間以上の猛特訓。ほぼ全員が塾で徹底的な入試対策を叩き込まれています。

 

これに、無駄のない学習計画や教材までついてくるのですから、そうそう勝てるものではありません。

 

しかし、ここで残酷な現実を突きつけられます。


「塾で完璧に対策をしたからといって、合格するわけではない」のです。

 

なぜなら、周りのライバルも全員同じように対策をしているからです。


昔のように「塾に行っている子だけが有利」という時代ではなく、「塾に行ってやっとスタートラインに立てる」時代。

 

そこから先は、当日のコンディションや問題との相性という、自分ではコントロールしにくい要素に左右されます。

 

 

模試のA判定は「不合格にならない保証」ではない


親世代の感覚だと「内申点が良くて、模試の判定が良ければ大丈夫」と思いがちです。

 

しかし、今の入試において「絶対」はありません。

 

模試A判定でも不合格: 当日、たまたま苦手な分野が並んだ、あるいは緊張で1教科失敗しただけで、簡単に順位が入れ替わります。

 

圏外からの大逆転: 逆に、相性が良ければ判定を覆して合格する子もいます。

 

つまり、実力があれば必ず受かる試験ではなく、「運や相性」の要素が以前よりも遥かに大きくなっているのです。

 

問題も、毎年出題するところがバラバラなので、模試の実力がそのまま反映されるわけではないのです。

 

 

「公立第一志望」でも、私立に払う数十万円の覚悟


こうした不透明な状況下で、今の受験は「通いたいと思える私立高校を併願すること」が絶対条件になっています。

 

かつては「滑り止め」という言葉が使われましたが、今は「第2の第一志望」と言っても過言ではありません。

 

なぜなら、公立に落ちる可能性が現実的に高いため、行きたくない私立に無理やり通うことになれば、子供のメンタルに一生の傷を残しかねないからです。

 

そして、親を悩ませるのが「お金」の問題です。

 

入学金の即時納入: 私立の合格後、公立の発表を待たずに入学金を納めなければならないケースが多く、その額は20万〜30万円。学校によっては、公立に受かっても戻ってきません。

 

多額の維持費: 私立は授業料が無償化の対象になったとしても、施設費、設備費、教育充実費などは別途かかります。

 

「万が一」に備えるだけで、数十万円単位のお金が確実に動く。

 

これが現代の高校受験の標準的な光景です。

 

 

親ができる唯一のこと


「絶対に公立に行ってくれないと困る」

 

その願いを叶えるためには、今や、子供のプライドを折ってでもレベルを大きく下げさせるか、不人気で不便な定員割れの学校を選ばせるしかありません。

 

しかし、子供が意欲を持って目指している背中を見れば、親としては「挑戦させてあげたい」と思うのが本音でしょう。

 

現在の高校受験は、親世代の常識を捨て、以下の準備をすることから始まります。

 

・「公立は落ちることもある」と親子で受け入れること

・不合格だった時に「ここなら行きたい」と思える私立を一緒に探すこと

・「万が一」の費用を、事前にしっかり確保しておくこと

 

「公立高校は受かるのが当たり前」という思い込みは、今の時代、子供を追い詰める凶器になりかねません。

 

過酷な現状を正しく理解し、冷静に、かつ経済的なバックアップを用意してあげること。

 

それが、今の時代を生きる受験生の親に求められる「愛」なのかもしれません。

 

 

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