追記
現在はUbuntu 14.04LTS向けにもLivepatchサービスを提供しています。今後のLTSにも提供されると思います。
Linuxでサービスを稼働する上で懸念点となるのがLinuxカーネルのパッチ充て。 LinuxカーネルはLinuxの中核であり、通常パッチを充てた後は再起動が必要です。...というのは過去の話。
Linux カーネルのバージョン4.0からライブパッチ機能が実装され、再起動不要でパッチを当てられるようになっています。詳しくは以下を参照のこと。
ただし見てわかるように、ライブパッチを自分で作業するのはちょっと大変です。そんな中、Ubuntuではこういうサービスが展開されています。
第443回 再起動なしにカーネルを更新する「Canonical Livepatch Service」:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社
基本的にこの機能は有償サポートサービスの一部として提供されますが、Ubuntuユーザーでも適用できる数は限定されるものの、ライブパッチ機能をインストール済みのUbuntu Server 16.04に適用することができます。詳しくは公式サイトをどうぞ。
Canonical Livepatch Service | Server | Ubuntu
ちなみにUbuntuのライブパッチ機能を有効にして数ヶ月放置したサーバーにアクセスしたらこんな感じでした。ちゃんとライブパッチが機能しているのがわかると思います。
$ sudo canonical-livepatch status --verbose
client-version: "6"
machine-id:
machine-token:
architecture: x86_64
cpu-model: Intel Core i7 9xx (Nehalem Class Core i7)
last-check: 2017-02-23T11:23:29.7+09:00
boot-time: 2017-02-23T11:23:16+09:00
uptime: 6m24s
status:
- kernel: 4.4.0-57.78-generic
running: true
livepatch:
checkState: checked
patchState: applied
version: "18.1"
fixes: |-
* CVE-2016-0758
* CVE-2016-1583
* CVE-2016-2117
* CVE-2016-2184
* CVE-2016-2185
* CVE-2016-2186
* CVE-2016-2187
* CVE-2016-2188
* CVE-2016-3136
* CVE-2016-3137
* CVE-2016-3138
* CVE-2016-3140
* CVE-2016-3156
* CVE-2016-3672
* CVE-2016-3689
* CVE-2016-3713
* CVE-2016-3951
* CVE-2016-3955
* CVE-2016-4470
* CVE-2016-4482
* CVE-2016-4485
* CVE-2016-4486
* CVE-2016-4557
* CVE-2016-4565
* CVE-2016-4581
* CVE-2016-4805
* CVE-2016-5195
* CVE-2016-5243
* CVE-2016-5244
* CVE-2016-5400
* CVE-2016-5696
* CVE-2016-5728
* CVE-2016-5829
* CVE-2016-6828
* CVE-2016-7039
* CVE-2016-7425
* CVE-2016-8655
* CVE-2016-8658
* CVE-2016-8666
* CVE-2016-9756
* CVE-2017-6074
ライブパッチ機能サポートはUbuntu Xenialの機能の一つでしかありませんが、LXD、LXC、Juju、MAASといったインフラ構築と管理アプリケーション、柔軟なアプリケーションやハードウェアのサポートなど、Ubuntuには便利なものがたくさんありますし、カーネル更新の手間が軽減できるのを考えると、12.04 LTSや14.04 LTSを使っているユーザーは、Ubuntu 16.04 LTSに移行すべきですね!
[追記] 先の出力について。現在、上記サーバーのUbuntuはkernel: 4.4.0-57.78-genericが利用されており、このバージョン以降のカーネルのセキュリティフィックスがfixesの一覧に列挙されています。カーネル以外のパッケージ更新は次のようにやっておけばよいでしょう。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get upgrade