小学校低学年の時だと思う
家の裏には
小高い丘に続く農道があり、下側には用水路が流れていた
側面は石垣で整えられていた
その石垣を覆うように
イチゴの木が生えていた
そのイチゴは山イチゴだったと思うが
その赤い実は甘酸っぱくて
まことに美味しいものだった
常日頃甘いものにはお目にかかれない
山村地域の子供達にはまたとないお八つであった
いまでは考えられない
日本の高度成長期以前の
貧しい農山村の姿の一つである
自分のおやつは自分で確保するという
逞しさもあった時代である
その日は
多少雨模様だったように思う
食べごろになった
山イチゴを収穫にでかけた
石垣から生えている枝のイチゴを
思い切り腕、手を伸ばし一個づつと摘み取る
ポケットに半分くらい採ったとき
だんだん手元から遠いところとなる
もう少しと手を伸ばした時だった
折からの雨模様で湿っていた足場が滑ってしまった

そのあとのことは実はよく覚えていない
石垣の下には狭い用水路がある
その用水路に頭から落ちたらしい
誰かが助け起こしてくれて
顔と頭の切り傷くらいのけがで済んだみたいだ
私の食い意地は
幼少のころから
命を懸けた
筋金入りである(笑い)
COPILOTより
山イチゴ(ヤマイチゴ)は、野山に自生する「野イチゴ/キイチゴ類」の総称で、食用になる種類が多くジャムや生食に利用されます。
山イチゴはバラ科キイチゴ属に属する野生の果実の総称で、地域や種によって「クサイチゴ」「モミジイチゴ」「ナワシロイチゴ」「クマイチゴ」「ヘビイチゴ」など多様な種類があるのが特徴です。これらは見た目や熟す時期、味(甘味・酸味)や種の感じ方が種ごとに異なり、道端や林縁、山の斜面などで見かけます。
食用かどうかは種類によるため、食べる際は種の同定が重要です。多くは生食やジャム、果実酒に向き、特にモミジイチゴは「美味しい」と評されることが多い一方、ヘビイチゴなど食用に向かない種類もあります。収穫時期は主に春〜初夏(5〜7月ごろ)で、果実は小粒ながら香りが強く加工に適しています。
注意点:野生の実を採る際は農薬や動物の痕跡に注意し、確実に同定できないものは食べないでください。