今週のお題 「久しぶりに食べたもの」
「久しぶりに食べたもの」は、熟した冬柿。
冬柿を買ってきて、冷蔵庫に保管。
そして食べるのを忘れていた。
冷蔵庫を漁っていたら、ビニール袋に入っている四個の冬柿を発見。
これは早速食べなければと袋を開けると柿が柔らかい。
というよりジュクジュクだ。
家族は誰もいらないという。
昭和人間のグランパとしては、熟した冬柿の味には、記憶がある。
まず甘い。
そして、とろける柔らかさだ。
グランパの昭和人間的知識では、「芋タコ南京」は女性の好きな食べ物の代表例であった。熟した柿もその範疇に入ると思っていたが。時代は、変わったのか。
それとも我が家の女性陣は、やはりちょっと変わっているのか。
さておき、この甘く、とろける極上の食べ物を断るという。
願ったり叶ったりだ。
グランパがすべていただくことにした。
柔らかすぎるので、皮を剝くことはできない。
まるごと洗って、そのまま四分の一にカットして、冷蔵庫に入れた。
一つは、カットするのも出来ないくらい、柔らかい。
これは、皮を取り、冷凍庫へ。冷凍柿にすることにした。
翌日から、毎日、冷蔵庫を開けては、冷えた熟柿を愉しんだ。
そして、オオトリ、しめは、冷凍柿である。


一さじ、口に運ぶ。
柿の濃厚な甘みがぎゅっとつまり、
冷凍のシャキシャキ感が相俟って、
誠に美味な世界を作り出した。
これまでの人生で、それなりに美味しいと言われるものを食してきたと思うが、
この全く人の手を加えない、自然なままの冷凍熟し柿は、また、別格の味わいだ。
いやみが無く、すっと舌で味わう甘さ、適度な柔らかさとシャキとした食感、熟した柿の豊な香り。
そのすべてが、極上のハーモニイを奏でているようだ。
昭和の田舎生まれのグランパには、柿は、秋になると最高のお八つのひとつであった。
家の裏の川沿いにも大きな柿の木があり、夕方になると木に登り、夕焼けとともに、本当は柿を愉しんでいた。

「久しぶりに食べたもの」から、懐かしいグランパの幼少時代を思い出させていただいて、「お題」の作成者に感謝、感謝だ!!