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そういえば、自作スピーカーに取り組んだこともあったな~

今週のお題「自分で作った◯◯」

 

いまから30年以上前のことだったと思う。

昔住んでいたところは、家の前に田園が広がり、隣近所も結構離れていた。

それでも、グランパが趣味の音楽を大音量で聴いていると近所の迷惑を考えてほしいとグランマから注意がある。

ちょうど子供がピアノやエレクトーンの習い事を始めた。

グランパの音楽鑑賞の音と子供の音楽練習の音。

これは合わせ技一本で、家の隣に防音室を設置する許可をグランマから得られるのではないか、と思い立った。

子供を人質に取った作戦は功を奏した。

街中に比べれば地価も安い。

知り合いの建築屋さんに頼み込み、

コンクリートブロック積みの簡易な防音室を作ってもらった。

 

さて、防音室を自分で作ったという話ではない。

ここまでは前振りで、ここからが本番だ。

 

防音室のカタログを見ていると、

スピーカーを自作し、悦に入っている趣味の人を多く目にすることになった。

多少、音楽鑑賞をしており、小遣いの範囲で、アンプ、プレーヤー、スピーカーなどを調達して楽しんでいた。

しかし、当時、スピーカーの低音は、やはりウーファーの口径に左右されるという「信仰」が素人のグランパにはあり、どうも満足な音が出ない(ように思っていた)。

当時、40cm口径のウファ―をブランド物のメーカー品で調達しようとすれば、安くて数十万円。

当然高値の花だ。何とか方法はないかと思案はしていた。

そこへスピーカーも自作して楽しんでいるという記事の掲載が否応なしに目に飛び込んできた。

自作の指南書は、長岡鉄男先生の本だった。

40cmウーファー搭載の3ウエイ方式のスピーカーも紹介されている。

機材と部品の調達費用も7~8万で可能とある。

製作費は、自作だから、「無料」。

これなら毎月の小遣いを貯めれば、何とか手の届く範囲だ。

さっそく、「長岡鉄男の傑作スピーカー工作」シリーズ(だったと思う)を購入し、先生の紹介された設計図を見ながら、機材と部品を調達して作成に取り掛かった。

 

どう制作したか、どれくらいの日数が掛かったかは記憶にない。

ただ、ホームセンターで厚手のラワン材を購入し、電気鋸なども調達し、設計図に示されている形にカットし、塗装してニスを塗ったこと。

カットは、円形にくぐり抜くところが多く、鋸作業などで苦労したこと。

スピーカーユニットのキットの注文に結構手間取ったこと。

キットの到着を今か今かと心待ちにしたこと。

電気式「はんだごて」を使い、配線をつなげていったこと。

などなどを断片的に思い出す。


作業を見ていた娘も興味を覚えたのか途中から参加してくれた。

一人ではやりづらいところも結構多い。

誰かがちょっと手助けしてくれるだけで随分とはかどる場面は多い。

後年、娘は、あれで理科系や工学への興味が持てたと語ってくれた

実際は理科系でも医療系に進学したが少しでも役立ったのなら父親としては嬉しい。

完成を記念して、娘と二人で、日付をスピーカーの裏板に書き込んだ。

今度、田舎の家に帰ることがあれば、その日にちを見てみたいと思う。

 

完成後、防音室に40cmウーファーが座った3ウエイのスピーカーを設置して、お気に入りの曲を聴いた。

 

自己満足の極致。

我が音への「信仰」の願いが成就した瞬間でもあった。

 

音圧を肌に感じるくらいのレベルで聴いても外にはほとんど音漏れはない(はずだ)。

 

ハイレゾ音源でマイケルの「ビリージーン」 ヅンチャン、ヅンチャン、・・・

映画音楽では「ターミネーター」 ダッダダダンダン ダッダダダンダン、・・・

クラシックでは「火星」(ホルスト)テインパニのダーン・・・

 

どれを聴いても今までとは違う低音の無理の無い広がり、迫力、つややかさなどを感じる(ように思った)。

 

後日、知り合いのオーデイオマニアの弁護士さんが、噂を聞きつけ、一度、音を聴きに来られた。

なんとも言えない表情をして帰られたことも思い出した。

 

結局、自分で作ったものは、自分には、よく聴こえる(ように思える)ということだと思う。

もし同行の志の方がおられれば、一番、コスパの高い楽しみ方は、「自分で作ること」ということをお薦めします。

 

いまでも「現役」の音です!

 

COPILOTより

長岡鉄男先生(スピーカー自作家)紹介

経歴と活動概要

長岡鉄男先生は1980年代から自作スピーカーの設計・製作を実践・発表し続けてきた日本のオーディオライター兼ビルダーです。市販ユニットや材質ごとに最適なエンクロージャ設計やクロスオーバー回路を緻密に検証し、多数の誌面連載や著書でノウハウを公開してきました。

一冊の“全リスト”を掲げた書籍には誤記や漏れが多かったため、一台ずつ実際に製作し直して情報を精査。初学者にも取り組みやすいよう、製作難易度やコスト目安を明示しつつ、自らの経験を余すところなく届けています。

代表的な人気モデル15機種

網羅的に公開された15機種は、フルレンジ1発の簡易モデルから小型バスレフ、マルチウェイまで多彩です。各機種にはユニット口径・外形寸法・コスト(部材+キャビネット代)が示され、下記のようなラインナップです。

モデル 概要 特徴
D-83 フルレンジ1発 小型で入門向き;60mm~7140円
D-88 フルレンジ1発 80mm;9996円
D-101S フルレンジ1発 1010×370×360mm;50237円
D-10 フルレンジ1発 580×180×370mm;21340円
D-100 フルレンジ1発 900×210×400mm;27411円
D-111 フルレンジ1発 550×470×180mm;21961円
D-37 フルレンジ1発 1000×300×450mm;72783円
D-55 フルレンジ1発 931×444×540mm;121839円
D-58 フルレンジ1発 1042×444×553mm;167981円
BS-8 バスレフ 175×130×145mm;8782円
BS-10 バスレフ 260×170×180mm;12708円
SS-66 サブウーハ 1000×250×370mm;132810円
SW-168 サブウーハ 570×250×360mm;41429円
F-2000Jr ジュニアサブウーハ 2070×230×300mm;70318円
MX-1 耳に優しい音場型マルチウェイ 4ユニット構成;高い空間再現性
 
代表作「MX-1」の特徴

MX-1は2019年頃に発表された“音場型”スピーカーで、フルレンジ4発を特殊配線し、大規模な音場感を生むのが狙いです。

  • キャビネットは音響的に反射と拡散を両立する内部構造

  • 高感度ユニット(Fostex FE103Sol相当)が前提

  • 2014年にFE103Solが市販ユニットとして登場したことを機に製作のハードルが低下 設計意図や試聴レポートを逐一公開し、ビルダー仲間にフィードバックを呼びかけた点も注目されています

DIYスピーカー文化への貢献

長岡先生の功績は単なる設計図提供に留まりません。

  • 製作難易度や仕上がりコストを明示し、入門者の取っ掛かりを支援

  • ユニット選定からキャビネット材質・寸法決定、クロスオーバー設計まで一貫解説

  • 失敗事例や改善ポイントも含めたリアルなレポートで実践的ノウハウを伝承

これにより自作スピーカー界隈では歴史的レジェンドとして今も語り継がれ、後続の設計者や愛好者に大きな影響を与えています

長岡鉄男先生の経歴

  • 1926年1月5日、東京・赤坂で生まれる。

  • 航空工学学校卒業後、1959年頃からオーディオ評論家として活動を開始。

  • 市販オーディオ機器の辛口批評と並行して、自作スピーカーの設計・製作ノウハウを誌面連載や著書で公開。

  • ユニット選定からエンクロージャー材質、クロスオーバー設計まで一貫して解説し、失敗例・改善例も含めた実践的レポートが入門者から上級者まで支持を集めた。

  • 1980年代以降は「SW-208」などプッシュプル方式のサブウーファーや多ユニット型スピーカーを次々に発表し、自作スピーカー文化を牽引した。

  • 2000年5月29日、74歳で逝去。

3ウェイスピーカー(40cmウーファータイプ)の設計例

以下は、長岡先生の原理を踏まえた「大径40cmウーファーを用いた3ウェイ・スピーカー」のモデル例です。実際のユニット型番や寸法は製作者の好みに応じてカスタマイズします。

1. ユニット構成

  1. ウーファー:40cmフルレンジまたは専用低域ユニット

  2. ミッドレンジ:8~10cmフルレンジまたは専用中域ユニット

  3. ツイーター:ドーム型ツイーター

2. キャビネット設計

  • ウーファーボックス:約200~250リットル(ポート型)

  • ポート径:φ50~60mm×長さ30~45cm(約30Hz前後にチューニング)

  • ミッド/トゥイーター用別室(シールドキャビネット):各10~15リットルの密閉箱

3. クロスオーバー回路

  • 低域–中域:80Hz前後、6dB/oct(第1次)で接続

  • 中域–高域:2kHz前後、6dB/oct(第1次)で接続

  • フィルターはシンプルかつユニット特性に合わせたコイルやコンデンサーを最小限に

4. 長岡流チューニングポイント

  • 各ユニットの前後位相を合わせる「タイムアライメント」重視

  • 大口径ウーファーではキャビネット剛性を最優先:厚板+補強リブ

  • ポートの共振音を抑えるため、ポート内部に吸音材を適量配置

  • 実測(インピーダンス、周波数特性)とリスニングを繰り返し、クロスオーバーの微調整

5. 期待される音響特性

  • 30Hz前後まで伸びる豊かな低域

  • 80Hz以降の中高域が滑らかに繋がる自然な音像

  • 大口径ならではの量感とダイナミズムを両立

設計当時の概算部材費

当時の部品調達単価を基にした概算(税別)はおよそ以下のとおりでした。

  • 40 cmウーファーユニット:35,000 円前後

  • 8~10 cmミッドレンジ:8,000 円前後

  • ドームツイーター:5,000 円前後

  • MDF板材・内部補強材:20,000 円前後

  • ポートダクト・吸音材・ネジ類:10,000 円前後

合計:約78,000 円+製作工賃・塗装・仕上げで10万~12 万円程度。

 
 




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