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母の味 こんにゃくカレー

今週のお題「カレー」

 

 

カレーと聞いて思い浮かぶのは

母の作ってくれた「こんにゃくカレー」だ

名の通りメインが肉ではなく

代用品として蒟蒻(こんにゃく)を使ったものだ

 

今から70年近く前、1950年代の日本、

そのころの田舎の貧しい農山村地域では

肉を求めることが難しいし

もっと言えば常日ごろ食べることの出来ない高価な食材だったのだと思う

 

またカレーの味付けはカレーパウダーを使用していた

茶碗に少しずつ取り分けメリケン粉(当時呼んでいた小麦粉のこと)と水で溶いて鍋に入れる

専用のカレールーを使ってのカレーライスはもっと後のことである

あとの具材は近くの畑で採れたジャガイモ、玉ねぎが定番だった

ぐつぐつと煮えてくるとなんとも言えないカレー風味が辺り一面に漂ってくる

 

出来上がったものは今にして思えばカレー風味のある薄味のスープだった

 

でもこれが美味しかった

 

カレーの風味がするだけで気持ちはカレーを食べているのであり

蒟蒻(こんにゃく)も食感は肉であった

 

今でもカレーは薄味のスープカレーに近いものが口にあう

 

「味は三代」という言葉があるようだが

我が家において味の主導権を握っているのは女性陣であり

グランパの味が孫に伝わることはない

 

戦後の貧しさを残す味が孫に伝わらないことを喜ぶべきか

忘れ去られていくことを悲しむべきか

多少複雑な気持ちになるカレーの思い出ではある

 

まだ大塚ボンカレーは無かった

1968年発売開始とある

 

 

現在の我が家のメイン・カレールー

  • ZEPPIN(ゼッピン)

 




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