『はじめてのおつかい』(日本テレビ)というテレビ番組が好きです。
親の気持ちでハラハラドキドキ、子どもの意外な行動が笑えたり、ホロっと泣けてきたりして。
番組には2歳後半から4歳くらいの子どもが出演しているようです。
我が子も、あれくらいの年齢になったら、ひとりでおつかいに出して、ビデオカメラを持って、後ろから盗撮して歩こうと思っていたのですが、土地柄そんな瞬間は訪れず、長男においては、つい最近10才になってしまいました。
以前、「カナダでは、学校の登下校に親が同伴する」という話を書きましたが、それと同様に、明確な法制度はないものの、小さい子どもに留守番をさせたり、一人で外に出したりするのは基本的にNGとされています。
(通報されてしまうこともあるので、注意が必要です!)
カナダの算数、日本と勝手が違っていて、結構イライラすることが多いのですが、唯一イライラしないのが、「お金」の計算に関する授業です。
幼稚園から少しずつ、小学校1年生からは、かなりしっかり習います。
カナダのお金、日本と同じく、紙幣と硬貨があります。
紙幣は、100ドル、50ドル、20ドル、10ドル、5ドルの5種類。
面倒なのは、硬貨。
① 5種類の硬貨それぞれに、呼称がある。

写真右から、
2ドル =トゥーニー
1ドル =ルーニー
25セント=クォーター
10セント=ダイム
5セント=ニッケル
......私は、うろ覚えです。
「ダイムでいいわよ」なんて言われたら、「え?それって、いくら?」と聞き返します(笑)
② コインの違いが分かりづらい。
まず、サイズ感が微妙。10セントの方が高いのに、5セントより小さくて極薄。
また、25セント、10セント、5セントは同じ色なので、財布の中からうまく探し出せず、あたふたします。
結局、大きなお金で支払い、結果、コインで財布がパンパンになります。
③ 製造・使用が廃止された1セント、価格にはしっかり存在する。
2013年、製造廃止された1セント(呼称:ペニー)
廃止の原因は、主原料・亜鉛の価格高騰による、製造費高騰のためでした。
製造・流通・使用は廃止されたものの、商品の価格には、1セント単位まで、しっかり現存します。
例えば、パン1均=$2.77(2ドル77セント)のように。
四捨五入ではない、独特の切り上げ、切り下げ方法があり、慣れるまで結構厄介です。
ということで、私は使いこなすのが、かなり面倒に感じる、カナダのお金。
そんな大人にならないために、子どもたちは頑張って勉強しています(笑)
余談ですが、25セントにはいろいろな柄があり、コレクターも結構います。
写真は、今日、たまたま財布に入っていた25セントたちです。

長男(10歳になりました、つい最近!)は、1日の大半がコンピューターを用いた授業なのですが、決められた金額の中で、Amazonで何をどれだけ買えるか、ということに少し前まで取り組んでいました。
買いたいものと、それにかかる送料を計算し、その後、消費税13パーセント(消費税は、州によって異なります)をかけて、決められた金額の中で、欲しいものがどれだけ買えるかということを、やっていたようです。
消費税まで考慮して、計算しなければならないあたり、高学年に入ってきたなぁと思います。
ちなみにカナダでは、授業中、計算機を使うことが許されているので、13パーセントの計算は、全く問題ありません(一応、頑張って自分で計算して、最終的に使っても良しと言われてるらしいけど...(笑))。

次男(7歳)は、数か月前、めずらしくテストがあり、お金に関するものでした。
日本でもよくある買い物を題材とした、足し算・引き算問題の他、
① お金の写真を見て、それがいくらを示しているかを問う問題。
② 指定された金額を作るために、どのコインが何枚ずつ必要かを問う問題。
③ コインの組み合わせ方を問うもの。
例)問:75セント支払う為のコインの組み合わせを、3パターン書きなさい。
答:①25セント3枚
②25セント2枚+10セント2枚+5セント1枚
③25セント1枚+10セント4枚+5セント2枚
このような問題を見ると、算数の問題というよりは、生活に直結する問題的な感じで、カナダらしいなぁと思います。
ここ最近、息子ふたりが、同じタイミングで、お金に関する授業を受けていたこと、長男の友達が泊まりに来る予定があったことから、長男が、「自分のお金で、(普段私が買わないジャンキーな)お菓子を買いにいきたい」と言い出しました。
「1人3品ずつ購入したい」こと、そしてなぜか、「弟も買い物に連れていく」こと、「弟の分のお菓子も自分のお金で買ってあげる」ことを提案してきました。
(そこまで言えば、私がOKすると思ったんだろうな(笑))
さすがに10才にもなれば、ひとりでお買い物、という姿も、まれではあるが、あり得る年齢。
これはよいタイミングかもしれないと、承諾しました。
自宅から徒歩5分弱の個人商店に行かせることにしました。
・ 交通ルールを守ること(カナダでは子供だけで歩くことが、滅多にないので)。
・ 商品の値段を、おおよそ頭の中で計算して、手持ちの金額を上回らないように気を付けること(20ドル(約1645円)持っていたので、そんな心配は無用かと、この時は内心思っていたのですが...)。
・ おつりをきちんともらってくること。
・ 原材料に気を付けること(長男はアレルギー持ちなので)。
を、言い聞かせました。
帰ってくるなり、
長男:「ママーーー!お店の人、めちゃくちゃいい人!!20セント(約17円)多くおつり貰った!」
私 :「へぇ、よかったね!いくら使ったの?」
長男:「19.45ドル(約1600円)!でも、おつりを75セント(約62円)くれたんだよ!」
次男が言うには、
「お兄ちゃんが、笑顔で大きな声で挨拶すれば、おまけしてくれるかもしれないから、お店に入ったら、お店の人にまず挨拶に行こう!」
と言ったようで、本人たちはその作戦が大成功したと思っている模様。

食料品系の買い物ではほぼないけれど、カナダでは、何かしらサービスしてくれたり、ディスカウントしてくれたり、言った者勝ちの場面は結構あるので、よく見てるなぁとちょっと感心。
買ってきたお菓子は、ガム、飴?ラムネ?、グミの計9点。

この写真以外の4点は捨ててしまったのですが、ばら売りグミが小袋に入っているもので、どう見ても1点100円程度の物たち。
「高くない?!」と内心思うも、レシートがないので確認も取れず。
私も普段、この手の物は買わないので、値段感覚ゼロ。
長男は、「頭の中で計算してたから、間違いない」と言うので信じるしかない。
日本にはない感じで(いや、あるかな?)、ちょっと面白いかな?の、お菓子はコレ。
好きな長さに切って食べられる、テープガムです。
味は、普通!ほんのりブルーベリー味。すぐ味がなくなります。
次回に向けて、
・ レシートをもらってくること。
・ 買い物では、通常ディスカウントは期待できないこと。
を注意点として追加。
‟20セントおまけというより、むしろ、ぼられたんじゃ…?”
‟しかも、こんな体に悪そうなもの!!”
‟いくらなんでも、20ドルは使いすぎだろう!!”
‟日本のテレビでは、もっと小さい子が「家族のための」おつかいしてるんだけどな!!”
という、心の中の鬼声を押し殺し、初めて自分たちだけで買い物に行けたことを、まずは喜んであげることに。
それにしても、一人でおつかい、小さい頃から行かせられる日本って、やっぱり治安がいいんだなと思います。
そして、登下校の親同伴も含め、こういう点でカナダでは子どもの自立が遅れているなと感じます。
ちなみに『はじめてのおつかい』の制作者によると、5歳3か月をすぎると、カメラに気付いて鬼ごっこ状態になってしまう子が多いようです。
あぁ、私も我が子のはじめてのおつかい、盗撮したかったなぁ~。
↓ 「子どもとお金」シリーズ、①は、こちらから。