以下の内容はhttps://yoshimitaka.hatenablog.com/より取得しました。


衝撃凄いんよ。…でもこれミステリとしての衝撃か…?(「medium」感想)

賭け麻雀に負けたんで(?)まるまるさん()オススメの「medium 霊媒探偵城塚翡翠」を読みました。

 

随分久しぶりに漫画以外の本を読みました。
更にいうと、ラノベじゃない文庫ってホント…何年ぶりなのか。そのくらい小説や文章から縁遠くなりました。更に更に、ミステリはほとんど触れていない人生を送ってまいりましたので…つまり、ほぼド素人がミステリ文庫を読みました。
先入観ありまくりでの感想になりますけども、なんというかラノベっぽい感じで読みやすかったです。心情描写が適度に分かりやすいのも好みでした。

前置きが長くなりましたが、さてそんな作品がどうだったのかというと―

 

……………(何らかの間)
ヒロイン:城塚翡翠がめちゃくちゃ可愛い。
ですます調。主人公を慕ってくれる。黒髪。
哀しい運命だったり、不条理な現実に抗おうとしたり…悉くがツボ。これは私にかけられた遥か過去からの呪い(と書いて性癖と読む)なのでして…。

 

そういう個人的好みを差し引いても、探偵役と助手役が事件を解釈し、推理し、犯人を特定するという関係性は古典的に人を惹きつけるものなのではないかなぁ、と。

 

ミステリとしては超強力なギミックがあるためどうしても倒叙形式にならざるを得ない、と縛りはありますが、だからこその面白さがあると思います。…特に私のように「この登場人物、このセリフ、このシーンが何の意味もなく描かれるわけがない」というメタ読みする輩には逆説的に面白くなるというかー。

 

そういうわけで「凄く読みやすく、この変則的なスタイルが面白いミステリだな」と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終話を読むまでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、準備はいいですか?
ここからがこの作品について語りたいところです。ネタバレします。しなければ語れません。
すでに作品を読んでいますか? 最後まで読みましたか?

あ な た は 裏 切 ら れ ま し た か ?

この先を読んでしまったらもうこの作品を読んでも本質には触れられません。稀有に過ぎる衝撃を受ける経験はできなくなります。
覚悟ができたら、さぁ下へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


よくも、よくも騙したな!!! こんなヒドい事を、よくも、よくも…!!!!

 

 

…いや、ホントにこの作品、ミステリファンはノーダメージで読み終える事が出来たんでしょうか。

倒叙ミステリだと信じて読んでた人、裏表紙等の解説に書かれている「霊媒」、「霊媒探偵」というサブタイトル…。
「あれ?」と思っても「そういうものだ」と信じている主人公・香月史郎に感情移入してしまえば、その「筋書き」から逃げられない。
…そう、そもそも香月史郎は主人公ではなかった!!! 嘘だ!!! …という所はまだなんとか堪えられる。「犯人はヤス」を経た人は「それもあるだろう」と思う。

だが…だが! そもそもがインチキだとは!!! いや、インチキだったことはまだいい。読み返してみて「ホントだ!!」と驚愕すれば済む。だが…心を捉えてしまった「城塚翡翠」が嘘だったなんて! 最初っから騙すつもりだったなんて!!

 

「してやられた」というにはあまりに大き過ぎるギミック。
一瞬、足元が崩れるような、視界全てにノイズがかかるような。「何もかもを否定される」というのはこれほどのものか、と頭を振りました。
私のような素人ミステリ読みでこれなのだから、ミステリを常読している方はこの容赦なく叩きつけられる衝撃、耐えられたんでしょうか…?

 

香月が騙された=読者も騙された、という形になるのがホントにヒドイ構成。回避のしようがない。

作中で城塚翡翠が教えてくれていますが、おかしいと思っていても、一度隠されていた秘密を明らかにしてしまうと、その秘密こそが真実だと信じてしまう。まさかその秘密自体が偽りだとは考えもしない…それを読者にも仕掛けているとは!!

 

 

正直悔しいですが、全ての謎、解釈が全て2段構えになっているところが「上手い」と思います。

まず「一瞬で謎が解ける状況」と「その推理」を作り、そこから「探偵役を誘導する」脚本を作るという感じなのでしょうか。この作品が出来た経緯というのは。…いやもう悔し紛れにそういう分析に逃げているんですが。

 


とはいえ。

素直に凄い作品だと思います。衝撃がとんでもない。
…哀しいのはあんなにも好ましいと思っていた「城塚翡翠」がニセモノ(インチキ霊媒師ということではなく)だったというところで。
演技かー…くそうくそう。

 

 

 


と。思わなくはないのだけども。

 

「解決編」を読みながら違和感を覚えていたのも事実なのです。
具体的には「友達がいないわけがない」のとこ。
自らを「社会不適合者」と言いながら、友達がいる? もちろんそういう演技はできるだろう。でも役は出来ても…という雰囲気が。

エピローグはもしかすると蛇足と見る方がいるかもしれませんが、私は腑に落ちた人です。
知識・演技としては「愛されキャラ」を理解できても、本当の自分が分からない、本当の愛し方・愛され方が分からない…そういう天才なのだな、と。

 


なんだかんだ言いましたが。凄い、衝撃的な作品でした。はい。好き。

 

 

でも、翡翠がショートボブだったら致命傷だったろうな、とか。

ビジフレ最高!!

なんで現地にいないんだ私は…!!(いつもの)
社畜なので仕方ない、と言い訳しつつ、仕事を片付けて参加してた方が普通にいるわけだし…と自己嫌悪しつつ。

 

Marpril 4thソロライブ「MAYDAY」の感想書きます。
※諸注意
ライブのネタバレアリアリです。ほんのちょっとでもMarprilに興味があるって方は是非下記アーカイブで観れるから観ましょう!!(3,635円で12月22日まで) 絶対損しない!!!
https://x.com/Marprilofficial/status/1862429684002431330
※以下の感想はホントに思った事です。なんか読み返してみると色々偏ってて嘘っぽいなぁと思ったりもしたので、事前に。念のため。
※基本、校正も編集もしてませんので読みにくいところはご容赦ください。


セットリストに従って記載していきます。

 

00.「MAYDAY」イメージビジュアル
…いきなりセトリじゃなくて申し訳ないんですが、飴川みくら先生のイラストがめっちゃ可愛くてたまらんのですよね…。
で、可愛いだけじゃなくて、なんかビジフレ達なら危機的状況でも飄々とタフに過ごしてそう、って解釈一致感というか。
それに何やらゲーム画面のようなイメージ、そこに散りばめられたネタも面白いー(キャラアイコン? エビフライとか(笑))

 

01.sheep in the light
いや…こんな、ダンス上手かった…?
リアルライブの参加はない身ですが、二人のライブ、sheep in the lightは何度も観てきたつもりですが、それでも衝撃。
こんなに動けるエンターテイナーがいるんだ、って思ってしまいました。常に慣れとか飽きとかそういうのを感じさせないんだなぁ…。

…あと、久々に初期ビジュのライブだったので、生足がなんかその…うん(自重)。

 

02.シンフォニア
立花がまたまた悪くなった!!!
いや、ライブごとに柄の悪さが増していくしタイプが変わってきてる。カッコいいおねーさんだ、これ(あんまり近寄っちゃいけない系)。
ちょっとノドが心配になるくらいドス効いてるんですけど、妙に色気もあるのがちょっと怖さありました。
それに対比する…わけでもないですね、透き通る谷田のボーカルがこれも何か湿り気があるというか、立花の悪さに馴染む感じもあって。
曲全体の完成度が高いな、って相変わらず思いました。

 

03.Applause
そしてシームレスにApplauseへ!
一瞬驚いて、あまりにも自然な繋ぎにゾッとしました。「…お? おぉ…おぉぉ?!」って思ってる間に二人の妖しくも艶めかしい声とダンスに流されていく感じ。「あ、これ気持ちいい」って遅れて感じる快感がありました。
シンフォニアとApplause、こんなに相性良かったんだなぁ…。
そんでもう、Applauseホント大好きだー!! 「ゼロ ハイ フリーケンシーィ」のとこ、もうしびれるほどに好き。

 

気が付くと、この3曲ですっごい満足しちゃってたんですよねぇ…。

 

◆MC1
そしたら、「~~~~~~谷田!!」「~~~~~~たーちばにゃぁ!」「まーぷりるでーす!!!」のゆるさですよ。
いや、分かってた。知ってた。でも、それでもこの落差は毎回毎回毎回、ガクンって膝から落ちる感じになって楽しいのです。
この温度差、ホンット個性…!

というか、高尾山レポ、普通に語るライブってあるぅ?!(爆笑) 筋肉痛の有無を伝えるって…難しいよね…。

 

04.クラウドブレイク
MCからこのかっこよさ! 全く引っかかるところがないって、このモードチェンジのスイッチ、どうなってんのか…。やっぱり驚くしかないなぁ…。
アップテンポの楽しさ、爽快感がこれまた気持ちいい。

相変わらず場を盛り上げるのが上手いというか、単なる表現者というだけではなく、オーディエンスを巻き込んで「ライブ」を作る事に光るものがあると思いますね。
アドリブでアレンジかけるとこも気持ちいいー。

 

05.キミエモーション
だいすきだーーーーーーー!!!!
谷田のダンスがもうめっちゃ可愛い、可愛過ぎる。元々キミエモーションはビジフレの曲の中でもキャッチーというか二人のキャラの魅力が前面に出てると感じてるんですが、このライブのパフォーマンスは更に更に!
アーカイブ観れる人はもっかい確認してみてください。ちょっと冗談抜きで二人の仕草、可愛いし元気なので。

 

それにしても曲歌ってる最中、裏切りかますのヒドイ(笑)
立花のアドリブ力、マジぱねぇ…。

 

06.city hop
ダンスかっけぇ…。
アップテンポで動きまくって全然勢いが落ちないどころか、更にキレを増してる感。たーのーしーいーーーー!

 

07.goldfish
これホントすっごいとんでもないパフォーマンスだと思ってて。
そもそもの曲が大人の女性の雰囲気を漂わせてて、これを見事に立花が歌いきっているという事が(MCのアレと同一人物だとか眩暈がする(笑))凄いんですが、更にこのライブの場において、ダンス、パフォーマンスとして世界観を見事に表現してるのですよね。
この振り付け、もし立花が考えて、やり切ったのだとすると…尊敬するしかない。
つい、夜のプールで一人漂う立花 鈴を幻視しました。

 

08.off stage
こちらも「谷田の世界」を可視化してるって感じがして見事。
派手さはないけど澄んだボーカルとまるでミュージカルのように人とその心を描くダンスに引き込まれました。

なんというか、元気だとか動きが良いとかそれだけじゃなくて、「表現者」としての二人を観てました。

 

◆MC2
いや…オーディエンスとこんな距離の詰め方する人いるぅ?!(苦笑)
立花フリーダムぅ…。

 

「久々に、谷田だなって」
これもう……「…ほんとにね!!!!」って思った!!
どうだろ、ずっとビジフレ達を追ってた人はめっちゃホッコリしたんじゃないかなぁ。
絶対狙ってできないし、天然でこれが出てきたって、「あぁ、ホント谷田だなぁ」って思えて嬉しかったというかー。

 

09.Throwback
かーっこいいぃーーー!!
前蹴りのキレが良いし、サビのかっこよさが尋常じゃない。
そんで相変わらず間奏時のダンスがかっこいいんよねぇ…(かっこいいしか言ってない…!)

…なのに「配信のみむな」(笑)

 

10.ブレーカーシティ
改めて、この曲をこれだけかっこよく、イメージ通りに踊りながら、それでいて切なく歌うのってすげぇと思うんですよ。
踊りながら歌えるから凄い、じゃなくて、ボーカルとダンスが違和感なく混じり合ってる感じ。
切ない曲をパフォーマンスするって言うのが、なんか凄い(語彙力)。

 

11.Glettering Sky
本日2回目のシームレス!!
ブレーカーシティでしんみりして、そこにこのジワッと染み込んでくるような明るさと爽やかさにちょっと泣きそう。
優しい、って思うんですよね。二人の歌声と曲が。あと他の曲よりおとなしめだけどだからこそ丁寧なダンスがフワッと包んでくれる感じ。

…現地で踊りたかったなぁ…(どやさどやさ)。

 

12.Girly Cupid
相変わらずの元気さ。
カッコいいのに可愛いって感じるの、ちょっとズルい気もする(笑)

ジャンプコールのとこ、現地も楽しかったと思うんだけど、二人が楽しそうなのが単純に良い…!

 

◆MC3
多分、立っててしんどい事すら楽しいんだろうなぁ…(配信民の羨み)
個人的にはすでに12曲パフォーマンスやってる貴方達の方が凄いと思うよー。

「噛んだよ」⇒本日の教訓 のとこ最高ッスね(爆笑)

…あ。…そっか、まだファンミとかやってなかったんだ…(という驚き)

 

13.ガラクレプリカント
おぉぅ、初聞。
またまたカッコいい曲、カッコいいダンス。
治安悪げだけど、そこにワイルドな芯を感じる。サビが超かっけぇ…。ガバッと膝をつく立花のダンスモーションも切実さが…。
これまた凄い曲だぁ。

……いや、この曲だけじゃなくて、ここまで全部凄かったな?
…キラーチューンしかないって、とんでもないな…?

 

14.マリオネットダンサー
これが観れたの、ホントに「MAYDAY」最大のプレゼントでした(ファンミもアルバムも嬉しいけど!)。
「電気羊の夢」でこの曲聴いた時、すっごい衝撃でしてね…。
もう、どうしようもなく切なくてやりきれない曲だと思ってるんですけど、それをビジフレの二人がか細くも可憐に美しく歌ってるのがとんでもないと思って。
そして、同時に、これをライブでパフォーマンスするのは無理じゃないかって思ったんです。あまりにも世界観がそれまでに感じてた二人のライブとは違うように感じて。

ところが、違った。
見事に2体のマリオネットが物悲しく、それでいて可愛らしく、どこか滑稽に踊っている。
ボーカルも調和してて、美しく染みわたる光景が眼前にありました。

どうなんでしょう。現地でこの曲を観たファンの皆さんは何を感じられたんでしょうか。
私はホントに素晴らしいものを観たと思いました。
全人類、この素晴らしい舞台を観てほしいと思うほどに。

 

15.電気羊の夢
ラストナンバー。
…15曲もやったんだなぁ。
アップテンポでありながら、しっとりと聴かせるところが締めにピッタリ。


アンコール1.MAYDAY
おーーーー…新曲!!!
これは…いいな!!
いや、ライブ前の放送で「MAYDAY」を救難信号の意でつけてる、と言ってたからしっくりきましたが、こんなタフでくじけてない遭難者って…いないぞ?(笑)
あまりに楽しすぎるサバイバル感がたまりません。
これはグッジョブですわぁ、エハラミオリーぃ。

 

◆MC4
ミニアルバム助かるぅ!
…いや、もう単純に未収録曲、未サブスク曲結構あるでしょ。それ収録して、新曲も足してくれたらミニじゃなくてフルになるんじゃね…?
(カバー曲も入れてくれたら嬉しいなぁ)

来年も期待してる!! 応援してるー!!!

 

アンコール2.sheep in the light
ライブならでは。みんなで大合唱!!
箱全部が一体化する感覚、きっと楽しかったろうなぁ…いいなぁ…。

 


●総括
全部最高。
何回ライブやっても新しい衝撃を叩きつけてくる素晴らしいアーティストだぁ…。

明日からの景色の彩度が上がる

ネタバレありで「きみの色」の感想書きます。
というわけで、未見・またはネタバレ厳禁な方はお戻り下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


結局の所、この映画の感想は「美しい」の一言につき…いや、「See you」を観た瞬間に零れた「素晴らしい…」も追加で。

 

正直な所、エンターテインメントとしては強烈さがなく、物語の緩急もないと思います。
が。それは何の問題もない。そもそも「そういう作品ではない」と感じています。

ただ普通の高校生達の日常を、彼らが暮らす街を、そこに響く音楽を、ただただ美しく描く事に全力を傾けた作品。
だからこの作品はただ美しいと思えば十分。体験を買ったと思えば十二分の価値があると思います。

もちろん、別に美しくもない、楽しくもなかった、という感想もあると思います。それはもう「何を美しいと思うかの基準が違う」というか、単純に趣味の違い、という話になるのではないかと。

 

冒頭、淡くも色彩に富んだトツ子の視界が表現され、彩りを「足された」世界を実感。
そこから「普通」の視界で描かれた風景に移り、それでも静謐でありながら、生徒たちの活気にあふれた声が響く学校の光景は少し輝いて見えます。
歴史ある校舎、光を透かす木々と葉、人々の生活が息づく街並み、海の色、夜景…兎に角全ての背景が光をまとって美しいと思えました。

 

そんな景色の中をトツ子がふわふわ歩いてる。どうもトツ子はとぼけた印象があり、不思議と浮いている印象を受けます。
それが彼女の色覚(とあえて言いますが)と相まって、少しだけ非現実的な子に見えてしまう感じ。…よくよく考えると、「普通」なのですけども。
でも、所々で見せる「えっ?」と思わせる言動はツッコミ入れたくなるところがあり、まとめてみると「変な子」と「普通の地味な子」のギリギリ境界線をあるくようなキャラクターだと思います。そして、だからこそ彼女が物語の主役(推進役)たりうる、と。

 

ビジュアル的に見ると、どうしてもキミちゃんが目を惹くのですが(マジでドアップとか美少女以外の何者でもない)、自分から動けない、臆病な繊細さを持っているので主役ではないのだなぁと。
この静かな、動かない、どこか壊れそうなイメージがトツ子との対比になってどうにもこうにも庇護欲を誘うというか。
…それでいてロックスタースタイルを選ぶ、って辺りは意外なんですが、妙に様になるというか似合うというか。
「本当の自分はこうじゃない」を表に出してくるとあんな感じなのか、も。

 

ルイ君は…なんというかこの子も微妙に天然というか。
女子2人とコッソリバンドとか…いい歳した大人から見たら……そりゃそのあれだ、…羨ましいな!!

…ともあれ、テルミンなんて不思議楽器を奏でるところ、線の細さ、無邪気さ…良くも悪くも頭が良いから良い子にしかなれない、どこか鬱屈してるとことか。この子も静かな魅力があるな、と感じます。

 

で。
如何せん、キャラクターが抱える悩みであったり葛藤が「大したことではない」ので、物語が大きく動く事はない。
せいぜい、寮に部外者を連れ込み、嘘をついてしまう、くらいが事件と言えるでしょうか(大人の視点からすると、「合宿」もヤバい気がしますが)。
これで視聴者のカタルシスを満足させられるか、というと…。

 

…そんな、視聴者の求めるカタルシスを与えない、という作品なんですよね、これ。
あくまでも等身大の彼・彼女らの視点で物語を描き、あの年頃、あの瞬間の子供達にとっては大きな問題で心揺らす姿こそを主題としている。
10年後の自分が笑い話にできたとしても、その時の自分には確かに傷であったという、そんな…私達(視聴者)にも確かにあった戻らない日々と重なる光景。

 

ノスタルジーかもしれないけれど、それはただそれだけで美しい、というのは胡麻化しようのない事実だと思っていて。
…私には白猫堂の皆のようなキラキラした日々はなかったけれど。何か重なるような、感覚。

 

だから皆はその時出来る事を頑張る。
トツ子は問題解決にはならないけれど、キミちゃんを一人ぼっちにできなくて嘘をつくし、寮に引き込んでしまう(修学旅行をサボるっていうのもなかなかにロックではある)。
そんなトツ子にキミちゃんは「なんてこった…」とつぶやく。自分の弱さがトツ子に嘘をつかせた、ルール破りという罪を犯させたという後悔。この辺のくだり、ホント好き。楽しいだけじゃなくて、互いの心を思いやってる感じがして。
ルイ君は一人で教会の掃除をしつつ、環境を整えて…久しぶりに会えた二人に飛びついたりして。…いやいや大問題だなぁと思って見てたら、見事にキミちゃんに刺さってしまって何という青春。
そんなキミちゃんを美しいと思うトツ子の感覚、ホント尊い

 

…個人的に、トツ子の「色を観る」感覚が、例えば人の本質を見抜くような超能力じゃなく、彼女の中だけにある感覚、誤解を恐れずに言えば「錯覚」に過ぎないと思われても仕方ないものとして描かれている事が嬉しかった。
誰かの性格や心を知る事が出来る、というのは余りにも高慢で冒涜的な事だと思っていて、もし本当にトツ子の感覚がそういうものであるなら、それだけで話の主題になってしまう。だからあくまでも彼女の中だけの問題にとどまり、そして恐らく、彼女自身を知るきっかけとして描写されてたのは、本当に優しくて美しい処置だったなぁ、と。

 


ツラツラと書き殴りましたが、やっぱり考察だとかオススメポイントだとかを書くことは無理だなと(苦笑)

なので、好きなシーン、好きな曲を羅列して〆としたいと思います。
・「がん ばっ てえええええええぇ……!!!」
 応援、応援、祈り…となっていく心の吐露がもうホントに尊い…。
 全力で走る姿がまたたまらなく青春感じるんですよねぇ…。
・「水金地火木土天アーメン」でソロ中のキミちゃんの横顔。ニヘ、って笑うところがホント自然で良い。
 単純に音楽を楽しんでるって感じもあり。
・白猫にですます調で語るトツ子がめっちゃ可愛い。なんだこの和みの景色。
・「日吉子先生は綺麗な色をされています」
 「…?」ってなる感じですが、上述の通り「だから良い人」なんて繋げたりせず、あくまでも自分の感覚、言ってみれば「私は日吉子先生の事好きです(好ましい)」って言ってるだけなのがトツ子らしくていいなと。
・反省文で「パンパン!」ってクラップするルイ君がなんか好き。パフォーマンスとして考えてたんだろうなぁ。
・海の表現がホント好き。綺麗。
・あぁそうか。ジュブナイルを感じてるのかな、私は。
・白猫堂の曲はどれもホントに好き。高校生バンドでかつオリジナルって考えたら完成度高すぎる気がするけど、素直に刺さったからもうそれでいい。
・「See you」
 続編とか次回作とかなかったとしても、彼・彼女らの日々が続いていって、またどこかで出会うのだとすれば、それは素敵な事だなぁ、と。


最後に。
私は映画館を出た後、視界が彩りを増しているような気がしました。
トツ子達の日々は決して珍しいものじゃない。誰にでもある、貴方にだってあるかもしれない日々。
…それが、こんなにも美しい。だから、きっと貴方も。

ただただ美しい青春

「きみの色」を観てきました。

 

その人の「色」が見える主人公「トツ子」。
美しい青が見える「きみ」に憧れ目で追う日々を追っていたが、ある日きみが学校を辞め、彼女の姿を街で探すように。
そして古本屋でバイトをしているきみを探し当て、その場で偶然出会った「ルイ」の緑色に目を奪われ、熱に浮かれたようにまだ結成してもいないバンドに彼らを誘うのだった…。

 

…いや説明難しいな、この導入。
もちろん間違ってはいないのだけど、割と突拍子もない展開ではあるのは確か。

とはいえ、その辺の「えぇっ?」って思うところは問題ではないのです。正直、トツ子の特殊能力が無くても話は成立します。全体的に「普通じゃない」事には焦点が当たりません。
では何のためにトツ子の目・視界があるのかと言えば、トツ子の感情やイメージを視聴者に表現するため、といえるでしょうか。おかげで普通の学生生活が非常に幻想的、美しく見えて…素晴らしい。
淡く、透明感のある風景とキャラクター、観てるだけで楽しくなります。

 

…というのはあるのですが。
その美しいビジュアルで描かれるのは、本当に「普通」の学生の日々。
「トツ子」にも「きみ」にも「ルイ」にも。それぞれ思い悩む事はあるけれど、それは多くの少年少女が思春期に抱くものの範疇を出るものではありません。正直、それほどドラマティックなモノではなく、派手さやインパクトには欠けると言って差し支えないでしょう。
なので、話としては強烈に心を揺さぶるようなアップダウンはありません。…アピールは弱い、かなぁと思ってます(本音)。
さらに。
なんというか…この歳になり、かつ、色んなフィクションを観た者からすると、この世界はあまりにも美しいと思います。善意に満ち過ぎていて、リアルとは思えない。

 

でもそれで良い、とも。
物凄い不幸の後にそれを解決するカタルシスを否定する気はありません。裏切りや喪失に傷つき、絶望し、そこから立ち上がる姿にしかない栄養素はあります。
しかし、そればかりが傷じゃない。ちょっとしたすれ違いや心配、プレッシャーは「その時の自分」には踏み越えられない断崖に見えたりするもので。
だから、彼ら・彼女らの視点に立てば(感情移入すれば)、それを克服する事は大きなドラマであり、挑戦であり、達成だと感じられるの…だと。

と、細かい事を考えなくても、とにかく安心して観ていられる、それだけでもこの作品の大きな魅力ですね。

 

トツ子ののんびりした感じ、それでいて人を動かしていく感じが面白いんですよねぇ。
ビジュアル的に「きみ」がメインになりがちなんですが、どうしても彼女は自分で動けない(状況な)ので、話を進められませんし。
突拍子無くても、きみやルイを繋いで動かしてくれる力がトツ子にはある。…美しいものに憧れ、より美しくあってほしいという希望に一生懸命です。
線が細いように見えて自分の行く末に向き合っているルイとのやり取りも微笑ましくも美しい。
3人が音楽を通してチームになっていく様子が…何とも青春って感じです。
むず痒いような…遠い日の憧れのような。もう決して手に入らない輝きを観てますね、これは。

 

さらに単純に音楽が楽しい。ネタバレ怖いですが、ライブシーン、ホントに楽しいんですよ…。サントラほしい。ホントホント。
基本的にライブとかステージやってるアニメが好きなんだろうなぁ、私。

 

結論ですが、最後泣いてました。
青春でしたね…あれは。私の憧れる青春でした。

 


とにかく派手な楽しさ・面白さはありませんが、丁寧に作られた美しく、優しい作品です。
多くの人に観てほしいなぁ。

気持ちいー…!

「劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」を観てきました。

気持ちいい…こうでいい、こうじゃなきゃ。エンタメってこれですよ。

王道とはこういう物語にならなければならない、という望むものを望むように、そして自分の希望を上回る熱量で叩きつけられる快感がある、という感じ。

勝負であるとか、情熱であるとか。理想を追い求める事の素晴らしさ…と苦しさ。

それらを含めて、純粋に「走る」事を求めるジャングルポケット…達、ウマ娘の美しさがホントに尊い

 

…と言いつつ、めっちゃくちゃ可愛いウマ娘達の姿を取りながら、やってる事はガッチガチの少年漫画のノリなんですよねぇ。

 

各種エフェクトや演出が可愛さとか萌えではなく、熱さや前に進むことに特化してる感じ。引き込まれながら、同時にそのスピードに置いていかれる感じ…これもまた気持ちいい。

 

その圧力を一身に受け止めて走るジャングルポケットが強く、もろく、そして共感出来て素晴らしい。

いや、あんなに真摯に勝つことを追い求める事はできませんが、挫折の仕方が何とも…ツラくて。

 

合わせてアグネスタキオン

…正直、彼女が走る姿は怖くてたまらなかったですね。ビジュアルというより、何もかもをかなぐり捨てて速さの向こう側を求める姿が危な過ぎて。壊れてしまうのではないかと……おぉぅ。

とりあえず、あの勝負服であのスピードって…凄すぎん?

 

何気にダンツフレームが好き。

地味っ娘が見せる執念…燃える…!

と、なんというか、書くことがあんまりないんですよね。
すっごいシンプルに面白いので。どう見たって楽しい。

一つ要望するなら、あと1レース欲しかったなぁ…いや、これで十分にテーマは描けてるのですけれども。

 

ウマ娘、原作ゲームもアニメも触れてませんが、すっごい楽しめました。オススメです。

「恐ろしいもの」とは

「関心領域」観てきました。

 

最初に感想を書きたいところですが、あえて後回しにします。

 

あらすじ。

かのアウシュビッツ収容所の隣(ホントに壁を挟んで隣接)に住む一家を描く作品。

彼らは壁の向こうに何があるのかを知っていて、ごく普通の生活を過ごしている。
仕事に行き、食事の準備をし、庭の手入れをし、子供たちはいたずらをしたり親のいう事を聞かなかったり。
この日々に観客は何を思うのか…。

 

観る予定がある方は以下を読まない事をお勧めします。
ネタバレではないんですけどもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


観終わった私は、「……え? …終わり??」って思いました。
そして即座に「……あ」と気づく。

パンフレットや他考察等を読む前にこの記事を書いているのですが。

何もないんですよ。盛り上がりも葛藤も。知らず、期待している「壁の向こうで起きている行為」に対する報いのような事、そんなものは何も。

 

考えてみれば当たり前の話。

非人道的な行為が日常となり、しかもそれが生業となっているのであれば、それが否定される事はありえないのです。

今、この現代となっているからこそ「壁の向こう」に眉を顰めもするけれど、その当時、あの国ではわざわざ目を向ける事、耳を傾ける事でもない。

 

遠く木霊する破裂音、長く響く助けを乞う声、怒声、日々立ち上る黒煙。

 

例え、それらが聞こえて、見えたとしても、日常のノイズでしかない…。

 

私はあらすじを読んでいるので、それが何かを知っています。

この映画、日常を描くというていで撮影されているため(?)、環境音がかなり聞こえてきます。
靴音、食器がぶつかる音、ドアの開閉音、鳥の囀り。そして、常に聞こえてくる「私の生活では聞こえてこない音」。

あぁ、登場人物たちにはこれらがホントに気にならないんだな、虫の声と同じようなものなんだな…と思いながら、同時に「これが気になるのは自分だけなのか?」と隣の席の人をうかがってしまったりもします。

しかし、中盤、同居することになった祖母が何も告げずに家を去ったのは「気になってしまったから」ではないでしょうか(明確に示される事はありませんが)。
であれば、やはりヘス家の人達にとってのみ「どうでも良い」事なのです。


これがまさに「関心を持つか持たないか」という事だと思うのですが。

壁で隔てられた「向こうの生活」と「こちらの生活」。どちらに関心があるかと言われれば、それは当然「こちらの生活」にならざるを得ません。領域が違うのです。

 

さりとて、私も事前情報を知らずにこの作品を観ていたら、それらを気にしていたかどうか。「悲鳴が聞こえ、人が焼かれています」という気づきを示されていなかったなら。

あまりに自然に暮らし、過ぎていく日常を見ていると、違和感を覚えなくなります。最悪、ただの観客として「録音と編集がなってないな」と思っていたかもしれないわけで。
だから劇中のヘス家の人々を非難する事は、私にはできません。

少なくとも、私は「ヘス家に何も起きないな」と思ってしまったので。

壁の向こう側の人々に思いを寄せることなく(収容所内の人の描写があるにも関わらず)。

 

結局、私も興味のあるもの、「関心」を持てるものだけを見てしまっているんだな、と思った次第です。
劇中、不快感を掻き立てる音、画像、演出が差し込まれているにも関わらず。

劇場版シティハンターの凄いとこと難しいところ(ネタバレあり感想)

「劇場版シティハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」についてネタバレありで語ります。
ネタバレされたくない方は即お戻り下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思うに、劇場版シティハンターの凄いとこと難しいところって、「新宿プライベートアイズを成功させてしまった」ってとこにあるんじゃないかと。

 

過去作のリバイバルでありながら、見事にオリジナルを現代に蘇らせ、かつ高評価を得る事ができた。そして、新作の政策が決定。つまり、ファンが制作サイドを動かした、ある意味幸せな作品と言えるわけです。
…が、それは同時に、「天使の涙」にも同じハードルを背負わせてしまっている。つまり、「売れなければ次はない」という綱渡り、制作と評価の自転車操業
ある意味それは正しい経営判断であり、制作スタイルだと思いますが、結果として「劇場版シティハンター 最終章 #1」と謳えなくなってしまった。2部作、または3部作ですよ、と事前に周知できないがために、視聴者の求めているものとのギャップを生じてしまいました。

 

ぶっちゃけた話、「『Get Wild』が流れた瞬間、事件が決着していない」って状況は違和感ありまくりなわけですよ(舞台挨拶で伊倉さん自ら仰ってましたけれども)。
私はこの話で海原と決着がつくんだとばかり思ってましたから。過去の因縁との話がついに…って心づもりで観てたのに、「final chapter begins.」だもの! 続くんかい!!って心境だよ!!
正直、「リョウ、何故撃たない!!」って気分だったよ!!!

…いや、そりゃ分かってますよ。あそこで撃ったら因縁も何もあったもんじゃないっていうのは。監督が仰る「海原との話は劇場版1本だけで終わるものじゃない」というのも凄く分かる。
ただ、なんかこうこの「未消化感」がどうしても「Get Wild」との食い合わせ悪くて…うん。
この辺、先の感想で書いてますが、「プライベートアイズ」までのテンプレを期待してた、縛られていたが故の印象だとは思うのですが。

だからこそ、「最終章 #1」って言っておいてくれれば、2部作、3部作なんだよ、って教えてくれていれば、「あぁ、面白かった…次回の海原の活躍が楽しみ過ぎる…!!」ってテンション上げられたのに、って思わずにいられないわけです。


というわけで、皆「劇場版シティハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」観に行こう…!!(切実)

 

あと細々した感想です。

 

そう(↑)は言いましたけれども。

 

OPでココロ鷲摑みされまくったんですよ。
「Whatever Comes」のイントロが完璧過ぎて。

私、TM NETWORKが好きでして。どのくらい好きかというと、TMNよりTM NETWORKが好きで(比較したら、の話ですけど)、TK後のTKナイズされたTMはちょっと合わない…っていうめんどくさい感じ、くらい(あくまでも個人の好みの問題です。ご了承ください)。拗らせている事は十分自覚していますが、だからこそ過剰な期待はしないのです。
そんな私が「コレだ! コレだよコレ!!」って鳥肌がぞわっと。「シティハンターのOPとしてのTM」はまさにコレだ! って感じたのでした。なんか疾走感とか沸き立ってくるテンションとかが解釈一致というか。
いや、正直音楽理論も理屈も分からないんですけど、魂がそう感じちゃったんだからしょうがない。観終わった後、即物販でCD買っちゃったよね…。
いや、ホント、本筋とは関係なくて申し訳ないんだけど、TMにこの曲作らせたってだけでもう…この映画に感謝せざるを得ないんです…(めんどくせぇ…)。

 

さらにTM絡みですが、作中曲が全てTMというのも…個人的にはすっごい嬉しいんだけど、TMに興味ないファンからするとどうなのかな、って不安になったり。
特に前作がオリジナル音源のオールキャスト仕様という往年のファンに刺さりまくりの構成でしたから、それと比較すると「他のアーティストの曲も!!」って思われてる人多かったんじゃないかなぁ…。
…皆気に入ってくれてるといいんですけど。


好きなシーンですが、まずはリョウがボッコボコにされるとこでしょうか。
基本的にリョウは無敵のスイーパーです。中盤、アンジーが押され気味だったバラクーダ(エンジェルダスト入り)を余裕で圧倒する無双っぷりを演出します(カッコいい)。
そんな彼が優位を取られ負傷し、血を流し、追いつめられる。もちろん、ADMを得て人間を超えてしまったアンジーの戦闘能力の高さに苦戦している事もあるのですが、更には「アンジーを殺したくない」という逡巡により自らが勝つための選択をとれないというのも非常にポイントが高い。単に技術・身体能力の差異だけで不利を演出するのではない、美しい追い詰め方だと言えます。

 

ぶっちゃけ、額を血に染めながら決意を決め、垂直落下するシーン、マジでカッコいいですよね…。
爪先で「タンッ」って地を叩くモーションがまた最小の動きで、かつ決定的なリョウの強さを感じさせる気がします。

 

あと、基本的にパイソンを片手で撃つの、すっごい絵になる…。これこそ冴羽リョウって感じですわぁ。
アンジーがほぼ同じスタイルで戦っているからこそリョウがその上をいっているのがわかるのは、皮肉だけど分かりやすくて良かったなぁ、と。

 

それからアクション関係で良かったのは、香のトラップ。
明らかに殺意高過ぎなんだけど、その容赦のなさと凌いでいくリョウの動きが凄く楽しい。

 

香と言えば、今回はちゃんと「ぶっぱなし⇒誤射⇒被害拡大⇒でも結果的に制圧」シーンがあって満足(前回なかったので)。
「戦闘時には何もできない」と伊倉さんが仰ってましたが、そう見えてしっかりと活躍させ、個性も発揮できるのがいいんですよね。そして何より、香にはリョウの背中を押すという仕事があるのですから。

 

逆に海坊主はもうちょい活躍してもよかったかなぁ。ほとんど解説役だったような。リョウ達の理解者という立場はもちろん大切なんだけど、シティハンターと並び立つファルコンというスイーパーの活躍が見たかったです。
港でバズーカ乱射したり、トラップ仕掛けまくったりできたと思うんだけどなぁ。
あと、ピラルクーを逃がしてるのはなんでやねん?

 

アンジーについては、実に安定しないというか。
明らかに訳ありなのは分かってるんだけど、その隠ぺいが甘いし、行動も行き当たりばったり感が強い。これでリョウを倒すつもりだったのか…と思ってしまいます。
メンタリティが子供なのだ、と言われれば何となく腑に落ちはするのですが、ウェットワークスとしては行動に説得力がないなぁ、と。

その分、リョウ…というか、香に絆されていく感じは良く描けていたと思います。
香の善意に触れるたび、自分の望みとの板挟みがあったのでしょう。…ただ、彼女は本当に裏社会の人間であり、それまでの業もあって完全に許されることはなかったんだなぁ、と。…脚本的に彼女に救いを用意できなかったと見る事もできますが。
あと、ADM投与後のシーンがちょっと長かったというのが本音。
リョウのピンチを演出しなければならないのは分かるのですが、それにしても銃を使わずに体術で圧倒するシーンばかりなのはいかがなものかと。殺意とやってる事のバランスが取れない。
あと単純にアンジーの覚醒⇒忘我を繰り返されるのが辛かった…(そこが肝ではあろうけれども)。

 

いずれにしても沢城さんの演技は流石と言わざるを得ません。バラクーダに対して戦意を告げる時の歴戦の女戦士感が最高にカッコよかった。

 

あと、彼女のスマッシュヒットは「何故香さんにもっこりしないのですか?」だと思う(笑)

 

ピラルクーとバラクーダは、ぶっちゃけ仲良過ぎる。薄い本要員感が…もう。
頼れる兄貴とやんちゃな弟ムーブが凄過ぎるのよ…。
特にバラクーダのヒャッハーな容姿に反して憎めない悪ガキ具合が絶妙です。
感情的に振る舞いながら、ピラルクーには絶大な信頼を置いているし、アンジーに対しても嫉妬を抱きながらどこか心配もしている。
そんな二人に挟まれてピラルクーも胃が痛かっただろうなぁ…。

 

3人にはどんな形ででもいいから生き残ってほしかったです。
ただ、今回のテーマ的にラスボスが控えていましたし、更にエンジェルダスト・ADMの非人道性を描かないわけにもいかなかったので、この結末は避けえなかったのかもしれませんが…。

 

でも、戦闘ヘリ、パイソンで一撃で墜とせたんなら…って思わずにはいられない。

 

若干ピラルクーは貧乏くじ引いてる印象ですが、バラクーダは戦闘シーンも多く、また、バイクアクションもこなしてて活躍してたイメージありますね。個人的には橋梁を翔け登っていくシーンが結構好き。

 

で。海原。
…ホントなぁ…現状、マジ外道って感じにしかならないので、続編必須なんですよね。
リョウに対する執着は分からんではないのだけど、もうちょいアンジーにさぁ…。全ては戦争の歪みが悪いのだ、という事かもしれんけれども。
墓のシーンはカッコいいけど、流石に狂気だわぁ。

 

あと単純にあのダンディさはカッコいい。良い老け方してんだよなぁ…。

 


あと、お台場の「アンタだけは…落とす!!」はアリだと思います。よくあの展開思いついたな、って(笑)

 

そんなこんなで殴り書き感あふれる感想ですが、ひとまずこんなものかなと。
兎に角次回作期待、期待するしかないんだよぅ…。




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