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PCエンジンにアナログRGB端子を追加する実験

はじめに

今回の実験は、PCエンジンDUOにアナログRGB出力端子(いわゆるVGA端子)を付けてみるという実験です。

そもそも、水平同期周波数15KHzが問題無く映る液晶モニタを持っているのに、PCエンジンの映像をスキャンコンバータに通す意味があるのか?という疑問を持ったことがきっかけです。

もしもPCエンジンがスキャンコンバータ無しで映ったとしたら、どのような利点があるかと言うと…

  • アップスキャンによる遅延を回避できる(かも知れない)
  • U10Kの安いスキャンコンバータを使うよりは高画質(かも知れない)
  • 高価なSCARTケーブルを使わずに済む!

という感じです。

ただ、液晶モニタで正式に15KHzに対応しているものは限られます。例え対応を謳っていても、映るかどうかは一か八かです。そのため、水平同期周波数15KHzがまともに映ることは「まぐれ」と考える方が正しいようです。もしも実験される場合、自己責任でお願いします。

改造方法

RGB出力追加に加えて、同期信号をPCエンジンの基板から取り出す必要があります。同期信号は、水平同期信号と垂直同期信号が必要で、これらはHuC6260チップから出力されています。しかし、TTLレベルではないため、レベルコンバータが必要です。さすがにそこまでは…という気がします。

そこで思いついたのが、拙作RGBSアンプ(本当の使い方はスキャンコンバータ向けですが)に載っているLM1881を使って、垂直同期信号を取り出すという方法です。VGA規格によると、HSYNC線は複合同期信号を使っても良いことになっており、アナログRGB出力に必要なHSYNC信号とVSYNC信号は出力できることになります。

拙作RGBSアンプ(左下のチップがLM1881)

↓ここで手に入ります。

jp.mercari.com

データシートの通り、LM1881の3番ピンからはVSYNC信号が出力されます。これは、入力したCSync信号から分離したものでTTLレベルです。

LM1881のアプリケーション回路

次にいよいよ改造に取りかかります。

改造手順

まずはVGAケーブルを加工します。いきなりVGA端子を頑張って付けても、使い物になるかどうかは分からないため、とりあえず基板からVGAケーブルを生やすという暴挙に出ます。

まずはVGAケーブルを加工

それでも念のためコネクタをかます仕様にします。

RGBSアンプからケーブルを使って信号を取り出します。VSYNC信号は、LM1881の3番ピンに直接はんだ付けします。

かなり乱暴な改造ですが、実験なので以上です。

動作確認

接続を確認してからVGAケーブルをディスプレイモニタのVGA端子に接続し、電源をONします。

普通に映った!

Yes! 想定通り、普通に映りました。

少し左に寄っていましたが、調整して中央に移動できました。ゲームも普通にできます。遅延は感じません。

画質ですが、映像は少し柔らかい感じで、例えるならば640 x 480ドットの映像を1024 x 768ドットの液晶モニタに映したような感じです。

なるほどー。

というわけで、せっかくなのでスキャンコンバータを通したらどうなるのかも試してみます。

まずは、ODV GBS-CのVGA Pass端子に入力してみます。

ODV GBS-Cにてアップスキャン

映像はパラメータで色々と変えられますが、デフォルトのままだと、ピッキピキの正方形のドットが見えるくらい鮮明な映像になります。音声はAV端子から出力するか、イヤホン端子から取り出します。

次に、OSSC (Open Source Scan Converter)でも試してみます…が、OSSCではRGBHV入力を選ぶと、LCDに入力信号の情報は表示されますが、画面には何も映りません。試しにRGBS入力を選ぶと、きちんと映りました。

OSSCにてアップスキャン

やはり、ピッキピキに正方形なドットが見えるくらい鮮明な映像です。

考察

確かに15KHzのモニターでも映りますが、モニター内部でも結局A/D変換をしているため、思ったほど遅延が短くなるという訳でもないようです。かといって、ODV GBS-Cよりも劣るかというと、全くそんなことはありません。

画質については、「う~ん」な感じです。リサイズを行っている関係で、フィルタが掛かってしまうため(なんて余計なことを)、動きがある場面ではドットがニョロニョロと動く感じが少し気持ち悪いです。

手持ちのモニタ1台でしか確認できていませんが、結局のところ、まともに使うとしたら、やはりスキャンコンバータを使って映像も遅延も、フィルタも好きなようにコントロールできるのが一番幸せになれると思いました。

かと言って、最初からスキャンコンバータに手を出すのは出費が大きいため、最初は安いPCモニタ(私が使っている物もフリマサイトで3千円台で購入したものです)で試してみて、一歩進んだ使い方としてスキャンコンバータに手を出す(そしてアップスキャン沼にはまる)という流れができると思いました。

以上です!




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