こんにちは。本日3月13日を最終出社としてアマゾンウェブサービスジャパン合同会社を退職しました。
※業務連絡: 私の退職に伴ってAWSにおけるデベロッパーアドボケイトのポジションがオープンになると思います。ご興味がある方はヘッドカウントを持っている(元)上司につなぎますので、お気軽にご連絡ください。コミュニティが好きで技術が好きな人にはとても楽しいポジションだと思います!

2024年11月入社なので、1年半弱の在籍でした。転職から半年ちょっと様々なことが重なっていたため、転職直後から2025年7月くらいまでは半分くらい記憶がありません。入社直後にre:Invent 2024のためのさまざまなSlackチャンネルに入れられて、オンボーディング中でまだ会社のクレジットカードもない状況で、いきなりラスベガス行きの出張の手配をするところから始まって慌ただしかったことを覚えています。コミュニティマネージャーの沼口さんが実質的なメンターとなって、会社の組織の様子や日々のTips、そしてJAWS-UGという巨大なコミュニティのダイナミクスなどを早い段階で教えてくださったことで、最初の半年で破滅せずに生き延びることができました。
そこからさまざまな対外イベントに参加したり、ユーザーグループコミュニティ(日本がメインですがAPJCの話も)の支援などがありましたが、1年半しか在籍していなかったことが信じられないくらい濃厚な日々でした。
(入社日に沼口さんと撮った写真。まだ緊張している。)It's really Day One! Welcome to AWS, @ymotongpoo as a developer advocate!!! #jawsug #AWSUserGroups pic.twitter.com/0xUZKbG6RS
— 猫を愛するAWSサメグループ担当 (@numaguchi) 2024年11月1日
前職が競合だったこともあり、AWSのコミュニティに10年以上参加することがなかったわけですが、いざ入社すると多くのJAWS-UGの方々が歓迎してくださり、さまざまな支部の方がイベントに誘ってくださいました。都合がつかず参加できなかったこともありましたが、それでも各地方支部のみなさんと交流できて、本当にいい思い出となっております。
(写真は金沢で開催されたJAWS FESTAにバイクで参加したときの道中)雨降らなくてよかったー。路肩で休憩中。 #road_from_jawsfesta2025 pic.twitter.com/dvJA3haQgL
— Yoshi Yamaguchi (@ymotongpoo) 2025年10月11日
グローバルなチームで、日本では沼口さん、竹崎さんというベテランのお二人のチームメイト以外は全員他国でした。多くの国のユーザー会と比較する中で、いかにJAWS-UGが自走したコミュニティであるかを目の当たりにし、また同時に日本の特殊性(沼口さんがユーザー会支援について理解が深いこと、日本のAWS社員がロール関係なくJAWS-UGの支援に協力的なこと、日本でコミュニティ全般が自走力が高いこと)を実感しました。このような背景から、日本を成功事例として伝え、その背景を理解させることが日本チームの使命というような側面がありました。ただ、実際に彼らがそれを理解したとして、AWS DevRelができることと言えば、社員がその意味を真に捉えて、ユーザー会の自主性を尊重し促すことなんですが、文化の違いもあり、再現性のなさを常に課題として感じていました。グローバル組織の目標設定と組織の存在意義のすり合わせが、うまくいくこともあれば大きな課題になることもあります。もう退職してしまいますが、グローバルコミュニティが、JAWS-UG型の自走するコミュニティになっていくことを、これからも陰ながら応援していきます。
多くのグローバルプログラムにも関わりました。日本は所属するAWS Heroの数も多く、かつそれぞれのHeroがコミュニティ運営経験が豊富かつ技術的な専門性の高い方々で、このあたりは前職で関わりの多かったGoogle Developer Expertと重なる部分を感じていました。しかし、大きな違いとしてHeroにもOLPに応じた表彰があり、それによってHeroがコミュニティに対して戦略的に貢献に取り組んでいる場面も多く目にしました(おそらくHero本人は意識していないけれど、それがHeroたる所以だったりする)。
AWS Community Builder(CB)はAWS Heroとは異なり自薦式のプログラムでしたが、その審査などにも関わらせてもらいました。世界中から毎年数千もの応募が来て、各応募に対して複数人がレビューするため、外側からは見えない非常に重いプロセスが走っています。その中でも日本のCBは他国に比べるとレベルが高い人が多く、日本のコミュニティのレベルの高さを実感しました。しかし同時に、申請書の書き方は他国での申請に比べまだまだ改善が必要だと感じる場面も多かったのも事実です。こういった「グローバル基準での審査への通し方」というのは、今後日本のコミュニティに共有されていったほうが良いでしょう(オフラインで話を聞きたい人には話せる範囲で共有します)。
日本のコミュニティだけでなく、海外のコミュニティイベントなどにも参加し、少しは日本だけでなくAPJC*1チームの一員として活動することもできました。海外のコミュニティは日本に比べると平均年齢が低く、コミュニティ全体に日本にはない活気がありました。こうしたさまざまな国のコミュニティの様子を知れるのは、このロールの醍醐味でした。
(香港のユーザーグループイベントの前夜祭)
幸いにも所属していた短い期間の中で2回もJAWS DAYSでのロングセッションにご招待いただいて登壇させてもらったことは、AWSのデベロッパーアドボケイトとしては光栄なことでした*2。2025年の実行委員長の新居田さん、2026年実行委員長の清家さんをはじめ、運営者の方々には大変お世話になりました。この場を借りてあらためて感謝をお伝えします。
(2026年3月のJAWS DAYSの懇親会後の集合写真。1500人規模の技術イベントをコミュニティが運営するのは本当にすごい)
JAWS-UGとの関わりを始め、ユーザーグループとの関わりは充実しているのに、なぜ退職するのかといえば、これは単純に自分のパッションがオブザーバビリティやそこに関連するオープンソースを中心とした場所にあることにあらためて気が付き、そこに関わる活動をより柔軟にしたいと思うようになったからでした。会社でのオープンソースへの関わり方というのは、所属する部署の階層の高い部分での合意がないと活動が難しい部分が多く、そのような中でもここ半年自分でも模索はしていたのですが、最終的に転職をするという決断に至りました。
思っていたよりも短い期間での退職になってしまったことは不本意ではあります*3が、前職にいたら関われなかったJAWS-UGの各メンバーやHero、Community Builderの方々と交流ができたことは本当に大きな財産になりました。これからもJAWS-UGのイベントには参加していきたいと思っていますので、各支部の運営の方々、事務局のみなさま、1メンバーとしてこれからもよろしくお願いいたします*4。

It's Still Day One
これから1ヶ月弱有給休暇を消化して、4/7から次の職場で働きます。