SVシングルシーズン26で使用して最終7位だった構築。
TN:バイオレット
また、S20もベースは同じ構築を使用しており、そちらは16位だった。
S27は最終150位辺りで惨敗。

コンセプト
- 黒バドレックスによる崩しとスイーパー要素の両立
- 強いポケモンを採用する
構築経緯
コライドン+ハバタクカミに対する立ち回りを安定させることがレギュレーションGを快適にプレイする鍵だと考えたため、勝率の高そうな伝説から組むところからスタート。
構築記事や対戦動画を見ていたところ、コライドン軸はスカーフ黒バドレックスの対処に苦心している印象を受けたので、軸とする伝説は黒バドレックスに決定した。
スカーフ黒バドレックスの相方として、対コライドンに対するテラス始動の有効性、非テラス時に対ミライドンやミラーの引き先となること、ステルスロックによる襷潰しや削り、カタストロフィで黒の嘶き圏内に入れる動き等様々な相性の良さに着目してディンルーを採用した。
次に黒バドレックス入りはテラパゴス軸やオーロンゲ、単体だと四災が当然鬼門になってくると思ったので、ほぼ全てのテラパゴスを上から制圧でき、オーロンゲの壁展開に大きな負荷をかけられ、四災に強く動かしていける気合の襷+剣の舞持ちの水ウーラオスを採用した。
この3枚ではカイリュー、水ウーラオス、パオジアンを筆頭とした一般枠を重ねられるのが割と苦しかったので、残り3枠はその辺りに極力隙を見せない面子で固めつつ、ベースの3枠で対応し辛い構築に対するピースを当て嵌めることにした。
まず、特性により対物理性能がかなり高く、毒テラスディンルーと並べることで毒菱系統への対処が可能となり、グライオンへの流しもできそうなブリジュラスを採用した。
次にオーロンゲ+特殊伝説の構築に回答を用意できていなかったので、水ウーラオスと合わせた回答を作ることにした。
ミライロンゲ、バドロンゲは主に眼鏡軸と壁軸に分かれていることが対応を困難にしているものの、滅びの唄+守るを持たせた悪テラスハバタクカミを水ウーラオスと組み合わせれば悪くない両対応になっていると思ったので、ハバタクカミを採用した。
最後にムゲンダイナ、ルナアーラ、オーガポン辺りへの対応が困難だったり、ミライドン入りへの選出駒を用意しておく必要があると考え、特にムゲンダイナへの崩しを意識した鋼テラスのスケイルショットカイリューを採用した。
個別解説
※結果が伴わなかったものの構築の完成度自体はS27の方が高い筈なのでS27の構成で紹介
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バドレックス(黒馬) @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: フェアリー
特性: じんばいったい
性格: おくびょう
185(76)-94-109(68)-207(172)-122(12)-212(180)
アストラルビット / サイコキネシス / ドレインキッス / トリック
構築のエースになったり、崩しの起点になれる凄い奴。
多くの場合は後発に置き、ディンルーの削りを駆使しながら最終的なスイープを目指す。
もう一つの運用として初手に置き、トリックから入って裏の水ウーラオスを通すことが見えないプランとして刺さることが多かった。
また、少し削れた状態から水ウーラオスやパオジアンへの対面性能を復活させたり、ディンルーの削りを無力化しつつ、テラスを切らせる圧力をかけられるドレインキッスが非常に強かったと思う。
配分はCを少し削ってでも多くのスカーフ黒バドレックスミラーに勝てるようにしつつ、乱数に甘えつつも耐久ラインも最低限確保した形。
ミラーでこのSラインを抜いてくる場合は耐久を犠牲にしていることが多く、裏に置いたノーマルテラス水ウーラオスの水流連打+アクアジェットで捲るプランを取っていた。
HB
HD
- C205EFミライドンのイナズマドライブを75%耐え
C
- 余り
- アストラルビットで無振りウーラオスを確定1発
S
- S156軽業オオニューラ抜き
- 多くのスカーフ黒バドレックスを抜けるライン
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ディンルー @ たべのこし
テラスタイプ: どく
特性: わざわいのうつわ
性格: ずぶとい
261(244)-117-176(116)-75-119(148)-65
カタストロフィ / ステルスロック / まきびし / ふきとばし
理不尽な硬さで行動回数を稼ぎつつ、黒バドレックスが最終的に一貫するように削りを入れることが役割。
ステルスロック+撒き菱両採用による汎用性の高い削りによって、多くのサイクルを無理なく崩すことができる。実際にディンルーが行動回数を稼いだ対戦は大体勝つことができた。
地震は対面を倒せるようになる技であるものの、黒バドレックス入りにおいては黒の嘶きを起動できた方が勝ちに繋がりやすいので採用の優先度は高くない。
ただ、対コライドンの眼鏡イーユイが無防備に後出しされることがあるため、この動きが増えるのであれば採用を検討する余地はある。
テラスはコライドンの格闘打点を防いだり、毒菱回収役になることができる毒。
HB
HD
- 余り
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ウーラオス(連撃) @ きあいのタスキ
テラスタイプ: ノーマル
特性: ふかしのこぶし
性格: いじっぱり
175-200(252)-126(44)-74-80-144(212)
すいりゅうれんだ / インファイト / アクアジェット / つるぎのまい
構築の裏エース。
オーロンゲ絡みへの崩しの起点、対面的な削り、黒バドレックスのトリックから繋いでからの崩し等、様々な構築に対して役割を持っており非常に出しやすかった。
テラスは黒バドレックスやコピーメタモンを意識したノーマルテラス。たまにミミッキュの影打ちを防ぐ時に役立つことがあった。
HB
- A205晴れコライドンのスケイルショット*5を急所未考慮で約90%耐え
S
- 襷ウーラオスミラーで後攻を取りたい
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ブリジュラス @ オボンのみ
テラスタイプ: はがね
特性: じきゅうりょく
性格: ずぶとい
197(252)-112-176(76)-145-108(180)-105
りゅうせいぐん / ラスターカノン / ボディプレス / ほえる
構築の数少ないクッション的な動かし方ができるポケモン。
黒バドディンルーと同時選出することで、ある程度のサイクル戦が可能となる。
水ウーラオス、パオジアン、カイリュー等の強力な物理ポケモンの被害を最小限に抑えることが大きな役割の一つで、特に黒バドレックスと水ウーラオスが偶発対面した時にブリジュラスに引く動きがほぼ全対応となっており非常に強力だった。
撒き物はディンルーが設置してくれるので、ブリジュラスは攻撃範囲を広げる3W構成にし、配分はハッサム入りのミライドンに出していけるように行動回数を稼げるD振りとした。どちらも最強プレイヤーの発想をそのまま採用した形。
テラスはミライドンに出すことを考えた時にドラゴン、フェアリー、氷打点を半減する択が欲しかったので鋼。タイプ一致ではあるが耐性を得るためのテラスの側面が大きい。
参考
【S24最終1位】無欠カイリューサーフ - Origin Regression
【S21最終4位】軍神バドウーラ - Origin Regression
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ハバタクカミ @ ブーストエナジー
テラスタイプ: あく
特性: こだいかっせい
性格: おくびょう
162(252)-67-85(76)-172(132)-159(28)-173(20)
ムーンフォース / ちょうはつ / ほろびのうた / まもる
構築で唯一大きく歪んでいる枠。
一番の役割としてはオーロンゲ絡みの特殊伝説に抗うことで、特に壁展開の黒バドレックスを強く意識して滅びの唄と守るを採用している。
また、オーロンゲの補助技を拒否して詰めるルートが活きる場面は多いだろうと考え、テラスは悪テラスとしている。
ムーンフォース以外の打点を必要と感じなかったため、テラパゴスやキョジオーン辺りに出した時に活きるかもしれない挑発を入れた。
配分は壁下の黒バドレックスへの対応を最優先に考えつつ、Bを最低限確保して、残りを汎用性を高めるためにCSに振り分けた。
S26ではそこそこ活躍する場面が多かったが、S27はミライロンゲが全くおらず腐りがちだった。役割の狭いポケモンをシーズン跨いで採用すべきでないという教訓は得られた気がする。
HB
HD
- ↑1C217フェアリー黒バドレックスのドレインキッスを悪テラス時約90%耐え
C
- 汎用性を高める余り
S
- ブーストエナジー調整
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カイリュー @ いかさまダイス
テラスタイプ: はがね
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
167(4)-204(252)-115-108-120-132(252)
スケイルショット / アイアンヘッド / しんそく / りゅうのまい
元々キョジオーンやミライドン+ハッサムを意識した炎のパンチ持ちの弱点保険で使っていたが、キョジオーンはディンルーに撒菱があれば回答になり得ること、ミライドン+ハッサムはブリジュラスで見ることにしたので、役割を大きくシフトした。
S26で辛かったムゲンダイナやルナアーラ、カイオーガ、ミライドン、水オーガポン辺りに大きな負荷をかけられるように鋼テラス+竜の舞+スケイルショットで採用した。
崩しの役割を全うするのであれば神速枠はアンコールの方が良いが、ミライドン入りとのダメージレースに負け辛くしたかったので神速を優先した。
S27ではムゲンダイナへの勝率を大幅に上げることができたので、型の判断は間違ってなかったように感じる。
選出
vsコライドン
ディンルー + 黒バドレックス + 水ウーラオスorブリジュラス
ディンルーにテラスを切って荒らしつつ、黒バドレックスの一貫を目指す。
元々はかなり勝率を出せていたマッチアップだが、S27では動きがバレていたのかチョッキコライドンの体力を残されたり、挑発ハバタクカミに展開止められたり、眼鏡イーユイ絡められてきつかった。
S27勝ちきれなかった原因その1。
vsミライドン
ディンルー + 黒バドレックス + ブリジュラス
水ウーラオス + 黒バドレックス + カイリューorブリジュラス
水ウーラオスはミライドンに逃げられても居座られても問題ないと判断した時に出す。
ディンルーはサイクル系統と判断した時には出しておきたい。
基本的には単純な殴り合いを仕掛けるだけになることが多い。
vsテラパゴス
黒バドレックス + 水ウーラオス + ブリジュラス
ディンルー + ブリジュラス + 水ウーラオス
初手黒バドレックスで荒らしに行くのが有効な場合が多かった気がする。
終盤になるとテラスを有効に切れなくなる場合が多いので、序中盤に有効な場面があったら積極的に切る意識を持つ。
vs黒バドレックス
黒バドレックス@2
ブリジュラス以外から残り2枚を決める。
ノーマルテラスで黒バドレックスからアドバンテージを得られる可能性が高かったので水ウーラオス出せそうなら優先したいが、ゴツメカイリューがきつめ。
ハバタクカミが役に立たな過ぎて枚数足りずに勝率出せてなかった気がする。役割対象の壁黒バドレックスにも普通に負けて最悪だった。
S27勝ちきれなかった原因その2。
vs白バドレックス
黒バドレックス + ブリジュラス + 水ウーラオス
ディンルー + 黒バドレックス + 水ウーラオス
トリックルーム系統っぽいのには初手黒バドレックスでトリックすれば意外と盤面が良くなる。
サイクル系統にはディンルーを展開できないと厳しい。
vsザシアン
黒バドレックス + ブリジュラス + 水ウーラオス
ディンルー + 黒バドレックス + ブリジュラスor水ウーラオス
雰囲気マッチアップだが何故か勝率は高かった気がする。
対ディンルー入りはトリックの択が弱すぎるのでこちらもディンルーを合わせてなんとかしたい。
vsムゲンダイナ
ブリジュラス + 黒バドレックス + カイリュー
色々迷走したが一番安定したのはこの出し方。
ブリジュラスがムゲンダイナの取り巻きに強いことが多いので荒らしつつ、最終的にはカイリューの一貫を作りたい。
vsルナアーラ
黒バドレックス + ディンルー + カイリュー
まともな勝率を出せなかった気がする。
vsカイオーガ
水ウーラオス + 黒バドレックス + カイリューorブリジュラス
対面的に動かすだけでそこそこの勝率が出る。
vsホウオウ
ディンルー + 黒バドレックス + 水ウーラオス
黒バドレックス + ディンルー + カイリュー
水ウーラオスが通りそうか考えて選出を決める。
露骨に通らなさそうなドヒドイデ入りとかにはカイリュー軸で崩したい。
雑感
ハバタクカミはシンプルに単体性能を上げるフェアリーテラスの挑発瞑想ドレキとかにした方が良かったと思う。
S26はカイリューの型を詰め切れず、S27はハバタクカミ枠の改善案を出すことができなかった。一生構築が完成しない。
Special Thanks
- 構築のレンタルを作ってくれたしざよさん