
OPPOというブランドの印象は、ミッドレンジからエントリーモデルのスマートフォンを中心とした中華ブランドというもの多いと思います。実際、2年程前までのOPPOは日本市場においてはハイエンド以上のスマートフォンを販売していませんでした。
しかし、昨年ではOPPO Find X8を販売し、今年の12月末にはX9の販売を開始。その売れ行きもなかなかのようで、12月23日0時から販売した楽天市場のOPPO公式と、OPPO自体の公式ショップで売り切れ。IIJmioのMNPセットも即日売り切れととんでもない事になっていました。
この記事では基本的にハイエンドAndroidスマホには渋い日本市場において、爆発的初動を成功させたOPPO Find X9についてレビューしていきます。
OPPO Find X9の製品特徴
価格は高いが付属品は豊富
このスマートフォンの価格はハイエンド機種というだけあって中々に高いです。日本人大好きなiPhoneシリーズ最新作の17無印と比べても、あちらが最低129,800円から購入できるのに対し、こちらは何らかの値引きがない限りは149,800円なので、相応に高額なモデルとなっています。
ただしOPPO Find X9はiPhoneと違って付属品が充実しており、これ単体で問題なく使うことが可能になっています。

付属品としては、80W対応の急速充電器とそれ用の充電ケーブル、保護ケース、SIMピン。あと保護フィルムは最初からきれいに貼り付けてあります。
とりあえずスマホを大事に使うためのセットと、充電のための必須アイテムが揃っているので、他にアクセサリー類を買わなくともとりあえず困ることは無さそうです。
圧倒的な処理能力
このスマートフォンは日本市場では初となる、MediaTek社の最新鋭フラグシップ向けSoCであるDimensity 9500を搭載しています。これにより他のAndroidスマホやiPhoneと比較しても高い水準のCPU性能とGPU性能を持っています。

Antutuベンチマークスコアでは同等の3,600,000点オーバーを叩き出しており、その圧倒的な性能を示しています。少なくとも、この数値を明確に上回るスマートフォンは、最新のゲーミングスマホでもないと厳しいでしょう。
これだけの性能なので基本的にはどんなゲームでも快適に動くのですが、学園アイドルマスターなどの一部のゲームだと、まだゲーム側がこのSoCに対応しきれていないらしく最高画質設定を選ばせてくれません。
発熱は全然しないしバッテリー持ちも素晴らしい
さて、これだけの高い処理能力の場合、バッテリー馬鹿食いで発熱もひどいというのが通例だったわけなのですが、このOPPO Find X9に関してはそれは当てはまりません。
どうもこのMediaTek Dimensity 9500という最新SoCはMediaTekの人いわく、前の9400よりも15%の処理能力をアップさせながらも、最適化により省エネも素晴らしいものとなっているそうです。実際、このスマートフォンでベンチマークを回した際も、多少温かいかなという程度の発熱に収まっていました。しかも裸ではなくて、ケースに社外品のガラスフィルムも装着した状態でです。
そしてバッテリー持ちに関してもかなりすごい事になっており、筆者が普段遣いした際には2日使ってもまだ50%台と余裕がありました。ちなみに筆者の使い方は、余裕があるときはマスターデュエルをしたり動画を見たり、隙間時間にはニュースサイトや小説投稿サイトを見たりといった感じです。
もちろん、本製品のバッテリー容量が7,025mAhと日本市場の普通のスマホにおいてはトップクラスの容量ということもあるのでしょう。これだけ大きなバッテリーを搭載しているのだから、半分程度のバッテリー容量しかないiPhone 17よりも長持ちするのはある種当たり前と言えます。
バッテリー容量の割には軽い
このスマートフォンの重さは203グラム程度となっています。200グラム切りしていないのは残念な一方で、思い出してほしいのはこの製品のバッテリー容量が7,025mAhとなっている件です。
従来のリチウムイオンバッテリーですと、こんなに大きな容量のバッテリーを積んでしまえば、重量なんてそれこそ230グラムとか行ってても不思議ではなかったでしょう。しかしOPPO Find X9のそれは、最新技術であるシリコンカーボンアノードテクノロジーを採用しているため、圧倒的な容量ながらも、比較的軽量な重さを実現しているのです。
この技術はXiaomiのスマホでも、Xiaomi 17などの現状日本未発売モデルでは採用されているものの、安定性が確保できていないためか中国本国版と違ってグローバルモデルでは6000台まで容量を削られているケースが多いです。
なので中国以外において、しっかりとこのバッテリー容量を維持しているOPPOは、中華ブランドの中では1歩バッテリー関連の技術ではリードしていると言えるでしょう。
充電はなかなか早い
急速充電器が80W対応で本体も当然そう。ということでこの専用のものを使った充電速度はかなり早く優秀です。1時間程度で満充電が可能となっているので、かなりXiaomiの120Wほどではないものの十分な性能であると言えます。
無線充電にも対応しており、自社規格で50W対応となっているのですが、こちらは正直おすすめしません。すっごく遅いです。8時間弱くらいかかるという報告もあるし、なにより無線充電はかなり熱を持つのでスマホ自体にも優しくないでしょう。
それと、汎用規格であるPD PPS 55W急速充電にも対応しているのですが、こちらは出力ワット数が表示されるケーブルを使ってPD 37Wとかとなっており、やはり専用品と比べると雲泥の差です。実際満充電までに2時間弱はかかるので、旅行先でサードパーティ製の充電器を使うという場合以外では使用しないのが無難でしょう。
6.6インチのサイズ感
昨今の中華スマホは大型化を続けており、6.9インチなんてのも当たり前になってきました。しかし流石にここまで大きくなってくると、ポケットへの収まりも悪いですし、何より手持ちで使いにくいですよね。
そんな中で本製品は、まだ本格的に大型化する前のサイズ感である6.6インチとなっています。iPhoneの通常モデルの6.3インチと比べればまだ大きなほうだとは思いますが、このサイズ感の方が筆者的にはちょうどよいと感じています。
iPhoneもMaxサイズと通常サイズの間にもう一個あればいいのに……
ボディはチタニウムとゴリラガラス7

ボディは側面にチタニウム。ディスプレイと背面には
カメラ性能は非常に優秀だが惜しい
カメラユニットはスウェーデン発祥の高級カメラブランドである、Hasselbladとの共同開発したものとなっています。監修ではなくて共同開発なので、その性能は非常に素晴らしいものとなっています。少なくとも静止画の撮影であれば、ライカとタッグを組んでいるXiaomiスマホのカメラと比べても遜色ないレベルでしょう。
ただし、本製品の望遠レンズですが、こちらは遠くの撮影であれば全く問題ないものの、30cm以下の距離での望遠レンズ撮影は苦手でピントが合わないです。まあ近くのものは広角か超広角で撮ってねということなのでしょう。
動画撮影能力に関しては、ノイズキャンセリング技術や手ブレ補正などに強いiPhoneシリーズには劣ります。まあ動画撮影最強のiPhoneの牙城を崩すのは難しいので仕方ありません。
ただこれはあくまでもiPhone 17のようなクッソ強いスマホと比べた話なので、まったく動画撮影には向かないとかそういう事ではありません。ハイエンドスマホの平均値くらいの実力はあると感じます。
スピーカーは普通
スピーカー音質はまあ普通です。ぶっちゃけ特別よくはないです。決して不快なレベルとかそういうわけではありませんが、他OPPOなどのミッドレンジスマホに毛が生えた程度の音質しかありません。
低域は弱めで迫力がなく、中域は若干クリアさにかけるのでボーカル曲の魅力を活かせない。高域だけは比較的キレイで刺さる感じもありませんが、それだけでは。
ただスピーカー自体の音質が普通といっても、Bluetoothコーデックは豊富になっており、ハイレゾ再生も可能となっています。ですので音質に拘っている人は、イヤホンなりヘッドホンなりを使えばいいと思います。
サイド物理ボタンSnap Keyを搭載
左側面にはSnap Keyという物理ボタンが搭載されていて、そこに機能を割り振ることが可能です。残念ながら好きなアプリを登録とかはできませんが、
- AI関連のマインドスペース
- 着信時のモードの切り替え
- サイレントモードの切り替え
- カメラ起動
- 電灯起動
- レコーダー起動
- 翻訳アプリ起動
- スクリーンショット保存
- 何も無し
これらを割り振ることが可能です。長押しで使うことができます。まあ便利な機能です。
ColorOS 16が優秀
本製品のOSはAndroid 16のカスタムモデルである、ColorOS 16を採用しています。一昔前のOPPOのカスタムOSって、タスクキルが強すぎて使いにくいという意見が多かったおですが、本機種の場合は特にそういうことはなかったです。Find X3と比較してみても雲泥の差です。
そしてこのColorOS 16ですがUI周りがかなり快適になっています。ピュア泥はもちろんのこと、他のカスタムAndroid OSと比較しても上位に食い込むこと確実です。それでいて特にアプリケーションの動作不具合なんかもありませんから、とてもユーザーライクな設計になっていると思います。
世の中にはAppleに対抗心ムクムクにしてパクリ捲った結果、Androidの良さを殺しつつも不具合の多くなったひどいOSもありますからね。Hyperゲフンゲフン。
画面内指紋認証と顔認証
まずは画面内指紋認証ですが、本製品のそれは超音波式のものとなっています。価格の安いものに採用されている光学式のものと違って認証スピードも正確性も素晴らしいものとなっており、保護ガラス越しでも全く失敗しなかったです。
またこれまた安物に多いのですが、センサー位置がベゼルの真上とかだと使いにくいですよね。本製品は親指3つ分くらいの位置に指紋認証センサーがあるので、これもまた認証しやすいです。
顔認証もかなり優秀です。Androidスマホの顔認証って暗所だと使えないってものも少なくありませんが、本製品は真っ暗な部屋でも問題なく顔認証ができたので、非常に使い勝手に優れています。
アプリが若干多い
アンインストール可能ではありますが、本スマホにはプリインストールアプリが多いです。AliExpressはまだしもTEMUみたいなクレカ情報が抜かれまくるクソアプリまで入っていたので、使わないアプリケーションは即刻アンインストールしたほうが無難です。
まとめ
メリット
- 豊富な付属品
- 圧倒的な処理能力
- 発熱せずゲームにも向いている
- 80W急速充電が早い
- 高級感ありまくりばボディ&デザイン
- バッテリー持ちが素晴らしい
- 静止画は非常にキレイに撮れる
- SnapKeyが地味に便利
- ColorOSが優秀
- 生体認証が優秀
デメリット
- ハイエンドだけあって値段は高い
- まだゲームアプリ側が最適化しきれていない
- 専用充電器以外では微妙な充電速度
- 望遠レンズでの接写が苦手
- 動画撮影、スピーカーは明確にiPhoneに劣る
- クソアプリが入っている
僕は非常に好きです。多分過去1で満足感があります。見た目、性能ともに個人的には満足しています。
ただし弱点もちゃんとあります。この弱点を許容できるのなら、購入して問題ないと思います。Android好きなら素晴らしいスマホだと太鼓判押せます。
