日本では多くのユーザー数を抱えるiPhone。かつては他のスマホとの利用率を割り出した場合、69.8%と異次元の高さの普及率でしたが、現在においては現在においては60%を下回るくらいにまで落ち込んでいます。
無論、他国と比べればこの普及率は十分どころかとんでもなく多い数値なのは言うまでもないのですが、今後この数値はますます落ち込んでいくものであると推察できます。
この記事では何故日本市場においてiPhoneがここまで普及したのか、何故現在普及率が下がっていってしまっているのかを、まとめていきたいと思います。
iPhoneが日本人に馬鹿売れした理由
日本では対抗馬の開発に失敗した
まずスマートフォンというジャンルの先駆けはiPhoneです。AppleがiPod touchの技術を携帯電話に転用し、iPhoneが開発された広まりだしたことで、他の企業も後追いでスマートフォンの開発に乗り出したわけですが、ここで日本企業は大敗を喫します。
最初は技術的にまだ洗練されていなかったiPhoneが、徐々に後継機が誕生して機能的に優れたものになっていく一方で、日本のスマートフォンは酷いものが多かったのです。
ただスペック不足で処理能力が足りないというだけならまだ安くすれば問題なかったでしょうが、この頃の日本製スマホはそもそも電話すらまともに出来ないものが平気で販売されていました。
代表的なものはREGZA Phoneでしょうか。こんなもはや商品として売っていることが詐欺レベルのゴミスマホを、まさかの一流企業が合同で開発して販売してしまったという事実は、多くの日本人ユーザーにとって、日本製のスマホはゴミなんだなという印象を植え付けるには十分すぎる事件でした。
ちなみにREGZA Phoneだけならまだ良かったんですけど、他にも機能不全を起こしておりまともに使えないスマホが見受けられていたことから、日本製のスマホの印象は当時を知るものからしたら、信用できないと思われるのは致し方ないことでしょう。
販売方法が海外とは違った
日本における当時のスマホの販売方法は、キャリアとの契約出来合わせ販売が多かったです。というか今みたいにSIMフリースマホなんて全然出回っていなかったので、殆どの人がキャリアショップでスマホを購入していたと思います。
そしてiPhoneは当時から高級端末ではあったものの、日本には抱き合わせ販売で1円スマホとしてばらまかれることも多かったので、それでiPhoneを買う人が多かったんです。
価格が1円まで下がるのに、なぜ高性能なiPhoneを買わずにわざわざ日本製のゴミスマホを買うのか。こうして日本人の多くがiPhoneを手にするようになっていきました。
対抗馬はGalaxyは日本では受けなかった
とはいえiPhoneの競合製品は日本製スマホだけではありません。iPhoneに対抗できるだけのスペックを持ち、価格も同額かちょっと安い程度の製品として、Samsungが販売しているGalaxyスマホも入ってくるようになりました。
しかしこのGalaxyスマホ、性能的にもコスパ的にも問題はなかったにもかかわらず、多くの日本人は見る素振りも見せませんでした。
その理由はずばり韓国製品だったからです。ぶっちゃけ日本における韓国への印象はそんなに良いものではありません。たびたび慰安婦問題で騒ぎ立てるし、韓流アイドルをフジテレビがゴリ推してくるし、そいつらが原発Tシャツとか着ているしで印象は最悪でした。
Samsung自体は韓国でも珍しい親日企業ではあるのですが、そんなもん民衆からしたら知ったこっちゃないでしょう。
そしてトドメを刺すかのように発生した、Galaxy爆発事件。これにより韓国製スマホは爆発する危険な製品だと偏見を持たれるようになってしまいました。
加えてiPhoneに慣れきってしまったユーザーにとって、スマホのOSが違うというのは使いにくく感じてしまうので、結局Galaxyはあまり普及しませんでした。
iPhoneの日本での普及率が下がっていく理由
中華スマホの登場
長らくiPhoneの天下が続いていた日本市場ですが、ここに来て対抗馬がついに登場します。それが中華スマホです。中国の印象なんて韓国よりもずっと悪いというのは言うまでもないのですが、中国は商売がとても上手です。
性能的には逼迫しながらもiPhoneやGalaxyのコスパを遥かに上回るハイエンドモデルと、普段遣いに困らないだけの性能を有したミドルレンジスマホ、そして電話やメールが普通に使えればそれで良いという人向けのエントリースマホを展開したのです。
しかもそれらは現代においては、ますます性能が向上しているので、もうiPhoneじゃなくてもよくないかという風潮になってしまっています。
ユーザーのニーズに合わせて性能別にスマホを販売し、加えてデザイン面もかなり凝っていって安物感を感じさせない中華スマホは、徐々に普及していくことになります。
1円スマホの規制
1円スマホでの販売で大きな勢力を獲得したiPhoneですが、総務省の介入によりその販売方法には規制が入ってしまいまいました。
いまもなんだかんだ抱き合わせ販売で値引きこそされるものの、昔見たいな極端な販売方法は取れなくなってしまった関係で、iPhoneを安く購入できる方法が一つ潰されてしまったのです。
格安SIMの台頭
総務省が大手キャリアの規制を強化する中で、台頭してきたのが格安SIMの存在です。キャリアよりもプラン料金が安いこれらは、高い月額費を支払わされていたキャリアユーザーにとっては眼から鱗であり、こちらに移り始めるものが増えていきます。
しかしキャリアで買ったiPhoneには、当時SIMロックがかかっていたし、自力での解除が手間ということもあって格安SIMに切り替えるついでにスマホを買い替えることが多くなります。
しかしここで問題になってくるのが格安SIM会社でのスマホのラインナップです。ついでにその会社でスマホ本体も仕入れようとすると、なんと新品のiPhoneは販売しておらず、型落ちの中古品しかiPhoneの取り扱いはないんですよね。
これは何故かというと、Apple側が自社のブランドイメージを守るために、大手キャリアか自社通販、もしくは大手通販サイトでしかiPhoneの販売をしていないことが要因です。実は楽天モバイルがキャリア化した際も、最初のうちは中古のiPhoneしか取り扱えなかったくらいには徹底しています。
せっかくスマホ買うのに型落ちの中古というのは抵抗感があるものですし、だったら新品のAndroidスマホを試してみようかなとなるのは自然ですよね。
円安の影響で価格インフレ
それでもiPhoneは11の頃くらいまでは、高級ではあっても割高感はない、価格に見合った製品なのでコスパは良いという評価でした。しかし以降のiPhoneから流れは変わってきます。
性能的にも見た目にも大差ない進化度合いだったり、価格が妙に高くなったり。挙げ句この値上げに加えて円安の影響でさらに値上げが加速して、当時69800円だったに今では12万円なんて軽く超えてくるくらいにはなってしまったので、困窮している今の日本人には買うのも辛いでしょう。
まとめ
高けりゃ売れなくなってしまうのは当たり前ですし、当時はいなかった対抗馬も今ではわんさか存在するスマホ戦国時代になっているので、もうiPhoneである必要性がないと思う人が出てくるのも仕方ないことだと思います。
少なくとも、今のiPhoneは筆者も別にコスパが良いとは思いません。ブランド料が高すぎますね。