皆さんは刃牙という漫画作品を知っていますか?週刊チャンピオンで長年にわたり連載されているシリーズ作品なのですが、昔はかなり面白く評判も良かったのに、今ではだいぶ残念なことになっています。
今回は過去の刃牙作品を振り返りながら、なぜこうまで落ちぶれてしまっているのかをまとめていきたいと思います。
グラップラー刃牙
一番最初に展開していた作品です。主人公の刃牙が様々な格闘家と戦って、最終的に地下闘技場のトーナメントで優勝を目指すという内容になっていますが、これはかなり評価が高いと思います。
ストーリーを区分けすると、地下闘技場編→少年期編→トーナメント編という風に流れていくのですが、どの編も格闘漫画として非常に面白いものになっています。特にトーナメント編では刃牙以外にも多くの格闘家が登場し各々で熱いバトルを繰り広げるので、たいへん見応えある作品になっています。
バキ
シリーズ二作目です。最強トーナメントから少しして、日本に敗北を求めてやってくる最強死刑囚5人を迎え撃つというのが始まりです。ストーリーを区分けすると、最強死刑囚編→中国大擂台賽編→アライジュニア編となっています。
最強死刑囚編は非常に面白いです。刃牙以外のキャラ同士の戦いも相変わらず熱いですし、今までは格闘家同士のバトルが多かったですが、今回の相手はまさになんでもありの死刑囚で、爆薬まで使うようなのまでいます。
しかし問題は中国大擂台賽編からです。これは最強トーナメントみたいに中国での最強を決めるトーナメントで、相手は基本的に全員が烈海王(刃牙シリーズ屈指の人気キャラかつ実力上位)と同格の海王という設定だったのに、蓋を開けてみれば凄まじく海王の水準が低い者ばかり。
最終的には中国代表VS日米同盟とかいう団体戦になってしまうし、それでも一方的なマッチングも多かったりして、見ごたえあるバトルが減ってしまっています。ただ面白い戦いもちゃんとあるので、全部が全部駄目というわけでもありません。
そして二作目最後、アライジュニア編です。これが本当によくないです。伝説のボクサーの息子、マホメド・アライジュニアが刃牙に挑むために、他の地下闘技場選手を相手に腕試しするというのが始まりなのですが、まずアライジュニアは順調に勝ち進んでいきます。しかし、途中で最強トーナメント準優勝選手に敗北し大怪我を負います。
まあここまでは良いです。しかしここからが問題で、大怪我を負ってボロボロになったアライジュニアを相手に、腕試ししていた相手がリベンジというなのイジメを始めます。ボロボロになっている相手を恥ずかしげもなくボコっていく彼らは、最強トーナメント編で上げた株はもう下がりきっていきます。こんなクッソ卑怯な彼ら、誰が見たいと思ったのか。
挙げ句にアライジュニアの父親まで、ボロボロになっているジュニアに追い打ちをかける始末。当人たち的にはアライジュニアを鍛えるための行為だったということになっていますが、どう見ても過去に負けた事への憂さ晴らしにしか見えないというね。
そして最終的に復活したアライジュニアが、刃牙相手に挑みますが、その結果はあまりにも一方的なものでした。グラップラー刃牙のころの熱い戦いはどこへ行ったのでしょうか。
範馬刃牙
バキシリーズ三作目。ついに主人公の刃牙が因縁の宿敵にして範馬勇次郎に挑むため、アメリカ最自由の男や古から蘇った白亜紀原人ピクルに挑み、最終決戦に挑むという内容になっています。
ストーリーを区分けすると、アメリカ監獄編→ピクル編→烈海王ボクシング編→最強親子喧嘩編となります。
アメリカ監獄編ではアメリカで最も自由な男、ビスケット・オリバを相手に挑む内容になっています。ここは久しぶり拮抗した勝負が多く見れますし、結構面白かったと思います。
ピクル編ではティラノサウルスと一緒に氷付けになっていた原人、ピクルが復活し、地下闘技場メンバーとバトルを繰り広げる内容になっています。戦い自体は結構熱いものが多いのですが、このピクルという原人が食うために戦うという内容なため、戦えばもれなく部位欠損が起こるという各キャラのファンにとっては最悪な展開ともなっています。片腕無くなったり、片足無くなったりね。
烈海王ボクシング編は、烈海王がボクシングで世界に挑む内容になっています。戦い自体は悪くないのですが、なぜ中国拳法の烈海王がボクシングに挑むのか、そもそも烈海王が強すぎて、多くの戦闘が弱いものイジメみたいになっていたり、このボクシングの経験は本編中ではまるで役に経っていない、途中で作者が飽きたのかいいところで打ち切りになるなど、問題だらけの内容になっています。
最強親子喧嘩編では、ついに刃牙と勇次郎が激突する内容となっています。途中までは良かったのですが、最後の幕引きがなんともいえないものになっており、刃牙ってギャグ漫画だったっけと思うようなシュールな展開となっています。
刃牙道
シリーズ四作目です。刃牙と勇次郎が並び少したったあと、徳川の御老公が余計なことをして、宮本武蔵を復活させます。乱世の時代を生きた宮本武蔵は強大な実力で次々と地下闘技場選手を打ち破っていきます。
しかし宮本武蔵の武器は刀です。最初はお遊びだったり手加減だったりで相手を殺さなかった武蔵ですが、烈海王を殺してからはエスカレートしていきます。殺人を犯した武蔵を確保しに来た警官隊まで殺害しているので、もはや扱いとしては最強死刑囚みたいな危険人物です。
最終的には刃牙と戦うことになりますが、その結末はまたシュールな内容となっており、作者がもう前みたいな話は描けないんだなと思わせる内容になっています。
バキ道
シリーズ五作目です。古代相撲の宿禰と刃牙、現代相撲の戦いを描いた内容になっています。ただこれ、もう劣化が本当に酷いです。
まずバトルシーン。大体のものがかなりあっさりしてしまっており、拮抗した内容は殆どありません。だいたい一瞬で終わってしまいます。過去キャラが弱体化したのか噛ませ犬みたいになっていたりもします。
次に画風。もともと三作目の時点でだいぶキャラの顔がブサイクになったとか言われてはいたのですが、今作ではさらに劣化が進み、力士キャラに引っ張られるかのようにキャラのデブ化が加速します。なんで首が顔よりも太いんだよ。
あとはツッコミどころ満載の古代相撲陣営。「現代相撲は古代相撲を蔑ろにしてる」みたいに坊主が言っているのですが、なぜ神道の流れを組む古代相撲で坊主が?
現代相撲が悪いみたいに言ってるけど、お前はなんで荒れて汚れている施設を掃除せず放置してるの?
そして特に酷いのが現代の蹴速の存在。宿禰のライバルだった蹴速も世襲制で、現代にもいてそれが唐突に登場したのですが、こいつが本当に酷い。まあ宿禰もあまり人気のあるキャラじゃないんだけど、蹴速に比べると遥かにマシ。
- 見た目がどことなく小汚いおっさん
- 勇次郎相手に尻尾巻いて逃げといて「仕切り直したから負けてない」と宣言
- 独歩相手にも負けたのに「仕切り直しだから不敗」と再戦
最強死刑囚も負けを中々認めないのがいたけれど、ここまで情けなくはなかったです。そもそもこいついなくても話は進んだので、出す意味あったのかという始末。
刃牙らへん
シリーズ六作目。強くなりすぎて扱いにくくなった刃牙ではなく、その周りにいる地下闘技場選手などに焦点をあてた作品です。内容的にはまあまあ悪くないですが、やはり一方的なバトルが多く衰えたなという印象。
一応作画がマシになっていたりと、バキ道よりはマシなのですが、本作はやたらと休載が多くて話が進みません。作者ももう歳だから仕方ないですね。
まとめ
順当に落ちぶれていった結果、今のバキシリーズがあります。ただし本編はともかく、スピンオフ作品はやたらと面白いと評判です。
特に私がおすすめするのは「バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ」です。この作品は武蔵に斬り殺された烈海王が、何故か剣と魔法の異世界に復活してそこでモンスター相手に戦っていくという内容になっています。
まるでなろう系のような冗談みたいな漫画なのですが、死刑囚編あたりの評判の良かった画風に、本編での烈海王の戦いの経験が生かされたバトルなど、かなり見応えある作品となっています。単行本1巻はどうも編集とうまくいってなかったようで、あまり面白くなかったのですが、2巻目からは熱いバトルばかりなどで非常におすすめの漫画になっています。
