
一口に乾電池といっても色々な種類があります。古くから存在しているアルカリ電池やマンガン電池、最近主流になってきているニッケル水素電池など様々です。これらには結構な違いがあるので、同じサイズのものを買っても向き不向きがあることもあります。
そこで、この記事では各乾電池の特徴やうんちくなんかを纏めていきたいと思います。
各種 一次乾電池の特徴
アルカリ電池
多分もっとも使われている乾電池だと言える製品です。そこそこの最大出力を持ち幅広い機器で扱える万能なものだと言えるでしょう。とりあえずこれを買っているという人も多いと思います。
難点としては最初こそ15Vの電圧を誇るのですが、使い始めるとガクンと一気に電圧が低下していく点があり、ミニ四駆なんかだとある時点で急に速度が出なくなったりする問題があります。買ってすぐの状態でしか、真価を発揮できないのです。しかもこれは消費する機器のよって大きく左右されます。
この電圧低下が著しく、機器によって左右されるといった問題が理由で、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池みたくmAhを記載することが出来ないようです。
また、実はアルカリ電池ですが、一応は充電して使うことが可能です。実際、Amazonの怪しい中華製品だったり、◯グループ通販なんかでもアルカリ電池を充電できるとかいう触れ込みの充電器が販売されています。
しかし、これは機能としては一応充電できるというだけです。充電時には内部にガスが蓄積されていき、これが貯まることで破裂したり液漏れしたりといった不都合が生じます。このガス抜きができるのはニッケル水素電池などの充電が可能な二次電池です。
アルカリ電池ではこのガス抜きが出来ない関係で、数回は一応充電できるのですが、ほんの数回充電すればまともに充電ができなくなってきますし、当然破損して最悪火事になるリスクもあります。
なのでアルカリ電池が充電できる、なんて触れ込みの怪しい充電器には手を出してはいけませんよ。
マンガン電池
アルカリ電池よりも比較的安いですがパワーが低いというのがこのマンガン電池です。ちなみに容量も少なかったりします。
しかしマンガン電池には電圧はアルカリ電池と比べると常時低いですが、低下するまでの期間が長いという特性もあるので、リモコンや置き時計などのパワーの必要ない機器にはアルカリよりも長持ちして、もっとも適している乾電池であるといえます。
ただ最近はアルカリ電池でも、Amazonみたいなところが高コスパで安い製品を販売していることもあって、あえてマンガン電池を買うような場面も減ってきているようにも感じます。
リチウム電池
リチウムイオン電池ではありません。リチウム電池です。一次電池なので充電はできませんのであしからず。アルカリ電池やマンガン電池と比べると若い製品になります。
単三単四もありますが、どちらかというとボタン電池に多い区分になります。
アルカリ電池よりもハイパワーかつ長持ちで、15年間も長期保存可能です。また-40℃を超えるような寒冷地でも普通に使えるというタフな電池です。
しかし最初の電圧がアルカリ電池よりも高いので、機器によっては不具合がでることもあります。なので乾電池を使う機器でも、アルカリ電池やマンガン電池と明確に指定されている場合は、使用するのは避けた方が無難です。
また、機能的にはアルカリ電池の上位互換になるので、価格もその分高額化してしまっています。
各種 二次乾電池の特徴
ニッケル水素
乾電池の中では今主流の充電池です。最大電圧こそ12Vなので、アルカリ電池よりも一見するとパワーが低めに見えますが、ニッケル水素電池はマンガン電池のように、電圧の低下が緩やかなので高出力で使える期間が長いという特徴があります。
そして、電池が切れたら充電して使い回せるので、物資的な意味ではエコロジカルで、お財布にも優しいコストパフォーマンスにすぐれた製品であるといえます。現在筆者が愛用している乾電池も、この種類になります。
ただし、このニッケル水素電池は自然放電がアルカリ電池などの一次電池と比べて早めなので、あまり長期間置いておくには向かないという問題があります。
タミヤ公式レギュレーションでは、ミニ四駆に使えるニッケル水素電池はタミヤ公式の物限定となっています。これに関して、タミヤが自社制作を売るためにせこいことをしていると邪推している人がいますが、実際には違います。
というのも、実はニッケル水素電池って同じ単三というくくりにあっても、実はアルカリ電池なんかよりもちょっとサイズが大きいものが多いんです。ミニ四駆は一般的なアルカリ電池のサイズにピッタリで電池ボックス部分を設計しているので、ニッケル水素電池の種類によってはモータに給電がされたままロックがかかってしまい、火傷する危険性がある他、シャーシそのものが歪んでしまうという危険があるから公式大会では使えないというレギュレーションになったようです。
タミヤ公式のニッケル水素電池であるネオチャンプは、サイズが一般的なアルカリ電池と同じようにデチューンされているため、安全にミニ四駆で使えます。
ニカド電池
タミヤ繋がりで、過去に存在していた充電池であるニカド電池についても記載しておきます。これは主にタミヤが販売していた充電池で、昔はかなり多く販売されていました。単価は当時としてもアルカリ電池とくらべても高かったですが、使い回せるしまだニッケル水素電池もなかったので、二次電池としてはそれなりに流通していた製品です。
ただこれ、製造にはカドミウムを使用します。カドミウムは有害物質で環境破壊にもつながるし、特に破棄した際に処理が大変ということもあって現在では販売が停止されニッケル水素に置き換わっています。
リチウムイオン電池
スマホなどのバッテリーに採用されているものですが、一応単三電池や単四電池などの規格に作ったものも存在しています。しかしこの手の製品は、大手では殆ど生産されてはいません。
この時点でわかったと思いますけど、リチウムイオン電池はほかの乾電池と比べて不安定で、爆発すらするリスクがあるからです。極めて雑に扱われる、子供の玩具にも使うような乾電池に採用していい種類ではないからです。
もちろん、他の乾電池よりは遥かにハイパワーですよ。ミニ四駆に乗せればモーターの寿命が急速にすり減る程度には高速回転します。ある程度雑に扱うことも想定しなければならない乾電池には向かない製品だし、そもそも乾電池を入れて使うような製品に、ここまでのハイパワーは不要なんです。
よほどのもの好き以外は買う必要はないでしょう。
まとめ
筆者としてはニッケル水素電池を押します。安定しているし、節約にもなる。なにより、いちいち買い足す手間がかからないというのは非常に大きいです。
皆さんも乾電池を買う際は、ぜひニッケル水素電池を検討してください。