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田中周紀『飛ばし』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31729145

株価は再び上がるはずだ、といった楽観論で問題を先送りにしたことが本書でも批判されるけど、むしろ本書を読むと楽観論は認識の甘さから生まれるわけではなさそうな気がしてくる。ある制約の中で、もはや取り得る選択肢が少なくなると、その残された選択を成立させる諸条件を信じざるを得なくなることで楽観論は生まれるみたいな。飛ばしに関わった証券会社や顧客の会社、監督官庁などの組織で人々が具体的に取った行動を細やかに見せてくれるから、原因を悪意や自己保身に単純化せずに読めるよ。それにしても女性が一人も出てこないのはすごいな。


 本人たちは、与えられた条件から最善策を取ろうと努力したんだという意識があると、「自分は無私でがんばったんだ!」と思ってしまうけど、それは条件そのもの(会社を守るとか自分の役目とか)を崩すという選択肢を忘却することで成立する。自己保身は当人にとって、自己保身という意識を欠いて演じられる振る舞いなんだということがわかる気がする。


バブルくる→円高になる→メーカーとかの輸出企業は苦しくなる→バブルだから株価や地価は上がってる→じゃあ財テクの利益で本業を助けよう→バブルはじける→財テクで大損が出始める→損を公表すれば銀行も融資してくれなくなって会社つぶれるかもしれないし俺のクビが飛んじゃうかもしれない→よし飛ばして隠そう
 ってことでいろいろ含み損を隠蔽する技術が花開く。2001年に日本でも時価会計が導入されてから、含み損を隠せなくなって飛ばしも過去のものになったと思われていたが、2011年にオリンパスが架空ののれん代計上で飛ばし続けてきた含み損をこっそり消そうとしたのがバレた……みたいな話だと思うけど、5割くらいしかよくわかってない。





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