読書的な小咄326　　オルクセン王国史




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　　　　　　　　　　　　　　　　　とある世界に、たくさんの『人間の国』と───





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　　　　　　　　　　　　　　　　　清らかで平和な『エルフの国』と───









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　　　彡彡彡彡　　　　　　　　　　　　　　　　ミミミミ　　　　　　`ヽ、
彡彡彡彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミミミミ　　　　　　 ＼
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　　　　　,,ヅ彡ﾆミ;;,,　　　　　　　　　　　　　 ヅ彡ﾆミ;;,,　　　　　　　　　　l
　　　　ィ<"　 , ‐ ､　ﾞﾐ、　　　　　　　　　　ィ<"　 , ‐ ､　ﾞﾐ、　　　　　　　　 ﾞi
　　　 ﾐミ､,　ゝ_ﾟ_,ﾉ,, ｲ　　　　　　　　　　 :ﾐミ､,　ゝ_ﾟ_,ﾉ,, ｲ　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　ﾞ'ヾ三≡彡'"　　　　　　　　　　　　ﾞ'ヾ三≡彡'　　　　　　　　　　　　 i!
　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!
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　　　　　　　　　　　!　 　 　 　 　 l　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　l
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　　　　　　　　　　　　ヽ . ＿ ..　'　　ヽ . ＿ ..　'　　　　　　　　　　　　　　　　 i!



　　　　　　　　　　　　　　　　　豚のような頭をした『オークの国』がありました

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　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　|　　　 ／ﾟヽ／ﾟヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　　　 ／　　 　 　＼
　|　　 　　（__人__）　ﾌﾞﾋﾞﾋﾞｮｯｯｯｯﾌﾞﾋﾞﾋﾋﾞﾋﾞﾋﾞｯ！！　　 　 ／ノ　　＼　　　 ＼
　 |　　　　 |'|u⌒´ﾉ　　ﾊﾟｯﾈｪｯｯ！！！　　 　 　 　 　 ／　/ﾟ＼ 　/ﾟ＼　　　 ＼
.　 |.　　　　U　 u }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　（__人__）　 　　 　 　 |　ﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞｩﾃﾞｭﾋｰｰｰｗｗｗ
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　 ＼　　.｀ｉ⌒´|'|　 　　　 ／ ｸﾞﾋｲｯｯｯｯｯｯｯﾁｬﾝﾁｬｯwﾗｰｰｗｗｗｗ
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　ノ　　u　　.U　　　　　＼
　　　　　　　　　　 ＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　　 　 |:!
　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//,. -/r‐- ､| !
　　　　　　　 ／::::::::::..　　　 ノ ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,/　./　|　　_」 ﾄ､
　　　　　　／:::::::::::::::::::..　　ｌﾟ_ノ　＼　　ﾋﾞﾋｯﾋﾋﾋﾋﾋｲﾋﾋｗｗｗｗｗ　　　　　　　/.＼`/　　|二...-┘ ヽ
　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::::..　　　_____'|　　ﾃﾞｭｸｼｭｯｗｗｗﾌﾟﾗｧｗｗｗ　　　　　 i　　 ,.>､;／ｰ- ､　　　 l
　　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::.. 　 |'⌒/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ! ∠..＿;'＿＿＿_＼ 　|
　　　　　　　 ＞::::::::::::::::::::::::::　uu'´　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,!ｲ 　─ ､ ─ ､ ヽ｀＼.､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｗｗｗ .／'´レ （00)）　　（00)） ､|＼ ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾟｸﾁﾙ？ｱｗｗｗ ＼　 `　　,,ﾉ((､_, ))ヽ､,, jfヽii　 `''-;ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `‐､jヽ　..｀-,=,ﾆ- '　ﾞｲ" |_,,. ‐''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　`´＼ _| iUu _／ ,ィ_}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ U＼／ l ＾ヽ



　　　　　　　　　　　　　　『オークの国』のオークたちは、三大欲求にとても忠実でした

　　　　　　　　　　　　　　とてもよく食べ、とてもよく寝て、とてもよく【グヘヘ♪】しました










.　　　　 　 　 　 　 _　　 ‐　　 ' : :"^: .-　._
.　　　　　　　 _: -　　　　　　 　 : : :　 :　　　^　_
.　　　　 　 .‐　　　　　　 　 　 　 : : :　 .: :　: : 　　' ._
.　　　　 ／　　　　__　　 　 　 　 . : : : : : :_:_:　. 　 　ヽ
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　,:' 　 　 　 　 t、（{f}） ,ｲ!　'　　　 ;.:.ｲ　（{f}） 刈:' 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　 中でもオークたちの王様は、そのうち一つの欲がとても旺盛でした
.j'　　　　　　　ヾミ==彡'′ .　　　 i;.:.:ﾐ≧==彡ﾍ　 .　 　 　 丶
j　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 !;,:.: : : :　　　 : ..　 　 　 　 'i
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!　　　　　　　　　(;　　　　　　　 :..　 　　　　　'j:;.:　 　 　 　 　 .j　　　　　　　  政策として、その欲を満たす行動を国を挙げて推奨してました
i　 　 　 　 　 　 r't、　　　　　　j;.:　 　 　 ,.ｨ 'ｧ: / . 　 　 　 　 j
.!　　　　　 　 ' 、 ヾ: x. ＿＿,..∧＿__,..イ´::./:　　　　　　　　 .,'
. 丶.　　　　　 　 　 ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　 ノ
　　ヾ　　　　 　 　 　 ｀':､_―. - - ー,‐ ´.　　 　 　 　 　 ∠ ., ＿
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　　　　　　　　 ／　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　  ある日のこと
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　　　　　 ／　　　　|　 |.　┃　.|　| ::::;;;;;;;;;;;;;::::｜ |.　┃　.|　|　　　 ＼
　　　　／ 　　　　　＼ ＼＿／／　::::::::::::::::::　＼＼＿／／　　　　　 ＼　　　　　　　 オークの王様が、エルフの国との国境で狩りをしていました
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　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　ｺｺﾊ 獲物 ｶﾞ
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　　　　＼ 　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ｲｯﾊﾟｲ ﾀﾞｵ　　ﾌﾞﾍﾍﾍﾍ












　　　　　　　　　　　　　 /{　　　　　　　　　　　　__fﾊ　　 　 ﾄﾍ
　　　　　　　　　　　　 / ∧　　 　 　 ／//＞く// )＞v'´//　∧
　　　　　　　　　　　　 {　　 ヽ　, --く　//⌒ //ゝ-- ､＼ヽ　　 }ﾉ}
　　　　　　　　　　　　ﾄ､　　_／////ﾊ///////{: :＞_／:.:.ﾉ　　 /
　　　　　　　　　　　  乂　/＼/////∧//////////∧／__〉]]]]]]＿＿
　　　　　　　　　　　  ＞:´ : : : ＼//／ ￣￣￣/ﾍ￣ 　 　 ＼]]]]]-- ､　 ＼　　　　　　　　　 すると、行倒れているエルフの───
　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : :／ / ^:ﾍ 　 　 /:. : :.　 }　　 　ﾊ　 　 　 ＼　 ＼
　　　　　　　  ／: : : : : : : : :／　{ l: : :. :.|　　 .:,.斗: :l /}　　　　 ＼　　　　 ＼　 ＼
.　 　 　 　 ／: : : : : : : : :／l 　　lナ:‐- :|　 /: : : :x=ミ }　　 }　　　ﾊ　　 　 　 ＼　 ＼　　　　 それも少数種族である、『ダークエルフ』を見つけました
.　　　　　〈: : : : : : : : :／ |/　　/: :x==ミ|／: r:ｨ 　 . ノ′　 ,　　　{ﾉ　　 　 　 　 ＼　 l
　　　  ／∧: : ー―:ﾍYV　／/f癶　　　 }⌒ゝ----/　　　′　}　}　　　　 　 　 　 ｌ　|
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.　　/　/ 　 ∧､＿／{ //∧/{　　＼＿: : : : : : : : :{ 斗イ　 　 / /　　　　　　　　　 |　|
　　l　/ 　 　 ∧＿_ /////{＼､　 　 ＼: : : こヽ: : : : // 　 ／ｌ/　　　　 　 　 　 　 | /
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...　乂＼__ 　 V//lﾍ{////∧: :|...........Yﾆγく＾〉ﾍ≧=== }　 　 　 　 　 　 (￣￣
　　　　 7/　 ∧ /|/{//////＼＼..... |二{ ノ0 ､ﾉ}ﾆニ／＼__　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 この世界のエルフたちは、みな若く美しい不老の女性ばかりです
　　  ／/　 ///／/∨////////7 ー＼乂ノ　ノﾆ／....................＞- ､　　　　}＼
.　／／　／//,{////,＞＜: :￣￣｀:ｰ乂＞---＜＞-----＜ : : : : : :.　　　 {　 }
./／　　/////,{////　　　　￣＼: : : : : :(//)ｰ ': : : ＼/////}: : : : : : :.　　 /　/　　　　　　　ダークエルフである 彼女もそうでした
/　　 ／///／{///l´￣￣￣＼　＼: : ::〈ﾉ: : : : : : : : : :＼// }:/: : : : : :　 ./／
　 ／///／　 .{///|　　　　　　 ＼　＼: :{: : ／ ￣￣￣ ＼ヘ＼: : : : /　 (
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　　 /　 ヽ,　 　 　 　 .|　　　|　 　 　 /ヽ,, ./　　＼ ＼＿／／　　　　　　　＼＼＿／／　　　　　 ＼
　　 ヾ　　 ＼　 　　　.|ヽ　ﾉi　　 　 /　　 /　..／￣￣＼　／　　　 ｜　　　　＼　／￣￣＼..　　　　＼
　　　 ＼ノ　 ヽ,　　　 |　　　|,　 　/ヽ ,,,./　 :::::　　　 　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　 :::::　 　　 　 ヽ
　　　　　ヽ　　 ヽ　　 |　　　'l~-ノ　　../　　 　　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　　　　 　　 　　|
　　　　　　＼、ﾉ ヽ,,ノjヽ　 ノ　"　　ノi　　　　　　　　　　＼＿＿／＼＿＿／ 　　　　　　　　　 　　 　　|
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　　　　　　ヽ ￣＝二＝-----"~~^／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　王様はさっそくそのダークエルフと、近くで倒れていたその仲間たちを回収すると

































　　　　　　　　　　　　　　　／`''＜　 　 ノ⌒ヽ
　　　　　　　　　　  r＜＿ノ⌒㍉_　(Ｙ⌒　}　 ト-＝'⌒Ｙ
　　　　　　　　　　　) .:　　⌒ヽ　 ﾐ)　　/ミ　/　}　Ｙ⌒　)`''＜
　　　　　　　　　 ,.イ ノ　⌒i 　 ＼( 、　〉 シ＿( _,｡s≦三三三≧s｡._
　　　　　　　  ／　乂__/⌒^i^L ヽ〉　Ｙ／ ﾉ ／ﾆﾆﾆﾆ三三三三三三＼`''＜
　　　　　　 ／　　　　ノ Ｙ⌒VノＹ　＿(　Ｙ /ﾆﾆﾆ二二二≧s｡.三Y三三}　　　　　　　　　　  きれいなベッドで休ませ、医者に診せ、
　　　　  ／　 　 ＿,,,,乂__,,,,.....,,,_／ニ＼ﾉ_,{ﾆ:::::::::::::::::::...:::::ﾆﾆﾆ}三三三}
　　　 ／　 _,,.､ｲﾆ㌢ヽ ＼:::::::ﾆﾆ＼::::::ﾆ＼ 寸t､:::::::::::::::::::::: ﾆﾆ}三三三}
　　／　　 {ﾆﾆﾆ::::::::::::::ﾆ∧:::::::::::::ﾆ＼::::::ﾆ＼寸t､:::_／ニ＼ ニ}三三シ　　　　　　　　　　　 ありあわせの食事を与えました
.／　　　　 ',ﾆニ:::::::::::::::::::ﾆ＼::::::::::::::ﾆ＼:::ニ}＿_／ﾆﾆ＼ニ＼.}＞'ﾞ´
|　　　 　 　 ',ﾆﾆﾆ::::::::::::::::::::ﾆ｝:::::::::::::::ﾆ／ﾆ≧s｡._:::::::::ﾆﾆ＼ニ＼
|　　　　　　 ‘,ﾆﾆﾆ:::::::::::ﾆﾆシﾆ:::::::／ﾆニミメ、ﾆﾆ＼:::::::::ﾆﾆ＼ニ＼
`''＜　　　　　＼ﾆﾆﾆﾆ､ヽ`ﾆﾆﾆ／:::::::::::::::::ﾆﾆ＼::::::ﾆ＼:::::::::ﾆﾆ＼ニ}
　　　 `''＜　　　｀````｀　｀¨¨／ﾆ:::::::::::::::::::::::::ﾆﾆ＼::::::ﾆ〉::::::::::ﾆニ}シ
　　　　　　　`''＜　　　　　　　`''＜ﾆﾆ::::::::::::::::::::ﾆニ〉:／::::::ﾆﾆﾆ／　　　　　　　　　　　　　  ～ ありあわせの食事 ～
　　　　　　　　　　　`''　 _,,,-==ニ三二ニ==- 、   ／ｲﾆﾆﾆﾆ､ヽ`
　　　　　　　　　_,,;;-='.:´.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:｀"'=- 、
　　　　　　 ,,;;;'´ ミヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:｀"'-、　　　　　　　　　　　　　　　　 ・小麦入りのライ麦パン
　　　　　／ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＿,,,,,,...........,,,,,,,,,,＿:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:＼　　　　　　　　　　　　　　　  　バターと苔桃のジャムを添えて。
　　　.／ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;, -='"´: : : : : : : : : : : : : : : ｀"'=- 、:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:＼
　　 /ミヾ:;:;:;:;:;／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:;:;:;:;:;;:;ヽ:::::ﾊ
　 ./ミヽ:;:;:;:;／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼:;:;:;:;.ヽ::,ﾊ　　　　　　　　　　　　  ・杏子茸をたっぷりと使った、クリームスープ
　/ミﾐヽ:;:;/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ:;:;:;:;i::::::ﾊ　　　　　　　　　　　　  　雉肉の団子入り。ブラックペッパーをほんのり効かせて。
　i三ﾐ:;:;/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ:;:;:;:i;.:.:.:.|
　,iミヽ∥: : : : : : : : : : : : : : : : ,ヘ　ﾍ　　 .: : : : : : : : :: : : : :: : .i:;:;/.:.:. i
　ゝ⌒ヽ: : : : : : : : : : : : : : ＜ヽ く"ヽ ／ヽ: : : : : : : : : : : : : : ./.:.:.:.:∥　　　　　　　　　　　　 ・ヘラジカの香草煮込み。
　.｀iヽ=-ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ./.:.:.:.:.:/　　　　　.／　　　　　　　　こんがりと焼いたジャガイモとニンジンを付け合わせ、
　　ヽ.:｀ヽ .＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／.:.:.:.:.:/　　 　 　 /　　　　　　　　 　濃厚なソースで仕上げたもの。
　　　ヽ.:.:｀ヽ、｀ 、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _,,-'"´.:.:.:.:.:.:/　　 　 　 /
　　　　＼.:.:.:.:｀ヽ、｀"'-;;;,,,,.... ____________......,,,,;;;;;-'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　 　 　 / 　 /
　　　　　 ヽ、.:.:.:.:｀'＝=ー;;;;....,,, ______ ,,,,....;;;;ー＝'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　　 　 　 /　 ./　　　　　　　　 ・体を温める赤ワインも、病み上がりの身に毒とならぬ程度に。
　　　　　　　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　　　　　 ／　／　　　　　　　　  　熱くし、シナモンとクローブ、ドライオレンジを含ませてある。
　　　　　　　　　｀ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_,,=-'"´　　　　＿,,／　／
　　　　　　　　　　　　｀ -==、 ___＿＿ ,,,....= ' ´　　　　　　 .／　　::::::、〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　.). .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　.／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、＿,,,／

.

　　　　　　　　　 　 　 .＿＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,,.. ' ´　　　　　　　 　 　 ｀・ .,
　　　　　　 ., ・´　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　.／　／7￣i=､_　　ヽ ヽ　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　  オークの王様は、ダークエルフたちの話を聞きました
　 　 　 /.　 ,ｲヽ.,'　 .l　 !｀ヽ　}　}　　　　　　　　　 ',
　　 　./..　　ｌ　 〉 　丶 l　 |ﾍ　　　　　　　　　　　　.',
. 　 　 l　　　ﾉ　,'　　　　　 丶i　 　 　 　 ／　　　 　 l
. 　 　 l　　 〈　 ｌ　　　　 　 　 |　　 　 ／;;;;,,,,　 　 　 l　　　　　　　　　　　　 すると、エルフの国で多数派である『白エルフ』たちが
. 　 　 {　　...| 　 　 　 　 　 　 |　､_ｨ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　 }
　　　　', 　 .l　　　　　　　 　 ,'　　　　ヽ 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　 少数派の『ダークエルフ』を今まさに大量殺戮しており、
　　　　..',　ﾉ ｀ヽ　　 　 　 　.,'　　　　　}　　　　　 /
. 　 　 　 ヽ〉､＿l＿_　　 　 .,'人　　　 ﾉ　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 彼女はわずかな人数を連れ、それから逃れてきたことがわかりました
　 　_,. ＜ .ｒ'´　　　 ｀ー-､.,'_　　ー '　　　,. ＜　＞ .,_
. ＜　 　 .,'　　　　 　 　 　 .ﾍ、 　 　 ,. ＜　　 ／　　　＞ .,_
　　　　 .,'　　　　　　　　　　 ﾍﾍ　　∧　　 ／　　　　　　　　＞
　　　　/　　　　　　　 　 　 　 ﾍl. 　|　ﾏ　/
　　　.〈　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ.　|　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　 「民族浄化というやつだな………　惨いことを……惨いことを……」
　　　　V￣｀ー-､　　　 　 　 　 .!　|







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  /　　}
　　　　  {＼　　　　　　　　　　 ------------ ､　 ／　　 /　　　　　ｵｰｸ ｯﾃ
　　　　 ＼ ＼　　　　　 ／////////////////У　　　 　フ ﾉ
　　　　　  _＼ ｀　ー ／/＞　´￣￣￣￣￣｀　＜ﾊ　　　　 く　　　　ｺﾝﾅ 知性的 ﾀﾞｯﾀﾉｶ…
　　　　　  乂　ヽ　 .//／　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｙ二二l ／＼
　　　　　  ＜　　　〃{　　　「￣　　　 /: ﾍ　　　　　 乂＞' ＼　　＼
　　　　　　　 〉　 /　 　 　 ∧　 　 　 {: : : :＼　　　　　　　∧ ＼　　＼
　　　　　　 人_,/　　　　 /: : V ./ 　 {: : :. :. :.ヽ　　　ヽ　/ .∧　 ＼　　＼
　　　　　 /　　 {　　　/　l: : : :∨ /　 {__: :斗: : :}　　 　 ∨/ .∧　　 ＼　　　　　　　　　　  ダークエルフは続けました
　　　　  /　　 /{　　 /　_|:＿_; :∨ 　 {: : : :,.斗劣　|　　｜　/ ∧ 　 　 }　　}
　　　  /　　 /　, 　 { 　 i| : : : : : ＼　{: :ｨ込zソノ　|　　｜　 / .∧　　 .} 　 }
　　　 /　　 /　八　 { 　 i| ｨｆ込苡: :.＼:.:( ＿＿,ﾉ　|　　｜　　 /　l　　 .} 　 }
　　 /　　 /　 ﾚ' ∨从　i|(　　　　ﾉ ´: : : : : : : : :| ∧　　| 　 　 li从　　 } 　 }　　　　　　　  「このように助けてもらった上に、頼めた義理ではないが……
　  /　　 /　　 　 ∧　ﾍ圦 ､￣: : : : :′: : : : :. :.ﾉ'/ハ　 |　　 从　　　　} 　 }
　 l　 　 l　　 　 /　 ＼ ＼l ﾍ: : : : : : :r== ､: : :／/ ｲﾚl/ l从l　　 　 　 .} 　 }　　　　　　　  　幾ばくかの武器と医薬品を分けてはもらえまいか。」
　 l　 　 |　　　/／{　/ ＞‐ 分s。: : : ゝ‐: ' ／: :{　 　 ／ 　 　 　 　 　 } 　 }
　 l　 　 |　　 　 　 {∧ { ∧　 lﾊ /≧s｡: :イ: : : : Y77ヽ　　　　　　　　　} 　 }
　 l　 　 l 　 　 　 ,. :‐: :ﾚ　 ヽﾉ,.斗／/⌒ヽ/Y´/////,}　　　　 ＿　　　} 　 }
　 l　 　 |　　　　/: : : : : : :＜........///{ﾌﾟ くﾉ////r＜⌒ヽ　／: : : : :｀ヽ } 　 }　　　　　　　 「必ずここへ戻ってくる。そのあとでなら、私を食べてもらおうと、
　 l　 　 | 　 　 /: : : : : : : :/ﾆ＼.{///ゝ‐ｲ//r＜i:i:i:i:i:i:i:i∧: : : : : : : : : :.} 　 }
　 l　 　 l　　 ./: : : : : : : :/二／ {￣{￣ ／´ |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ : : : : : : : : :.　 /　　　　　　　 　牝として扱ってもらおうと構わない」

.

　　　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
　　　　　　　　／　　　　 　 　 　 　 　　　 ＼
　　　　　　　/　　　　　　　　_ __ __ノ ,l　:l ヽ、ヽ　　　　　　　　　  オークの王様はしばし悩み、あることを告げしました
　　　　　　/　　　　　　　 fr‐t―‐ｧ　j 　{ｒｧ-ｧ ＼
　　　　　/　. 　　　　　　　｀≧--┴'´　　'┴≦´　i
　　　　　|　　　　 　　　　　 /　　　　　　　　　　ヽ　l
　　　　 ..|.　　 　 　　　　　 {　　　　　　ム　　　　}　|　　　　　　　 「それほどの覚悟があるのならば、
　　　　　|.　　　　　　 　　　｀=====＝'⌒＝===ｸ　l
　　　.　　＼.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　  　私は貴女に別の選択肢を提案したい」
　　　　　　　＼　　　 　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　／ヽ　　　　　　 　　　　　　　　　イ＼
　　　　　 ／　　　　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼









　　　　　　　　　　　　  ,
　　　　　　　　　　　 〈 |　＿＿
　　　　　　　　_ -=ﾆﾆﾆ（＿ノ´
　　　　　　 ７i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾏiヽ　　　　　　　　　　　　　 ………以上が、軍記小説（たまに飯テロ小説になる）、
　　　　　'　/i:i:i:i､i:i:i:iヽi:i_i:i:}｀
　　　　  ／i:i:(i:i:i:ﾏi:i:_i:}i fﾏ:i!　　　　　　　　　　　　　　 『オルクセン王国史』の導入部でございます
　　　　　　 Ⅶ､__　 __}:i r/:i:i}_
　　　　　　　}i:〉､ '_ _ "/,:}i:i/　 ヽ
　　　　　　　_ ./ ＞ イ/ }〈　　　 ∨
　　　　　 ∠＿,＿_i{_Y-==-　､　　Y　　　　　　　　　　 世界観としてはエルフ、オークなどの種族が登場するファンタジー風ながら
　　　　／ ./ / 了　　　　　　　　　|.､
　　　 i 　 / /　∥　　　　　　　　 √∨　　　　　　　　 「剣と魔法」の戦いではなく、近代的な「銃と大砲」の戦争が
　　　 |.　 !.〈.　∥　　　　　　　 　 ′ 丶
  　 　 ､　乂丶_､　　 　 　 　 ／イ　　　},　　　　　　　  ストーリーの軸になってます
　　　　 ＼　 フ Y 　 　 　 ／　　N　　_.ハ
　　　　　　￣ 　 ト ＿ ＜　　 　 |ﾆv'ﾆﾆﾆ',
　　　　　　　　　　 7ｧｒ　＿　斗'ﾆニ/ﾆﾆﾆ､
　　　　　　　　　　 ,/:/!ﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆニ　　　　　  この小説、なかなかすごいところがあります
　　　　　　　　　　√{::|ﾆﾆ|ﾆﾆ7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ|
　　　　　　　　　 ∥ーゞ―ﾆﾆ'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ　　　　　 なにかすごいかと言うと……
　　　　　　　　　∥ﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|

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  　 　 γi:i:i:i:i:i:i:i:i:i寸i:i:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:}!
 　 　 /i:i:i:i:i:i:i:i､i:i:i:i:i寸i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:iWi:i〈
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  　　'i:i:i:!斗"ヾ,´―_,,,_ !:i:i:ii!､i:i:i-､i:i:/i:i{⌒'　　　　　　　　　　　　　  膨大な数の、参考文献です
  　 | |:i:i}- _､　　 仗:ソ }i:i:i:i:i:!Y/　ﾏ:i:i:i!丶
  　　 7 !:i仗j;:;:;　, ,　　/}:i:i:7}!　}ﾚ/i:i:i:i:{　　　　　　　　　　　　　　　 下にまるまる引用したリストをご覧ください
　 　 { ,i:i:i} 丶　　　　/ ,i／ 　 _,,/i:i:i:i:i:i',
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  　　　　　　　　 ／ /i:i:i:ｲ v/　//､イ_ 斗　´　　　　　 ､　　　　　　  信じられるか
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   　 _ ｨ≧ー――　　￣￣￣　　 　 　 ー―　　 　 　 ＼!　　　　　  なろう小説なんだぜ？　これ
 イ´　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y






マーチン・フォン・クレフェルト、佐藤佐三郎訳『補給戦 ──何が勝敗を決定するのか』中公文庫

井上孝司『現代ミリタリー・ロジスティクス入門

軍事作戦を支える・人・モノ・仕事』潮書房光人社

ドイツ国防軍陸軍統帥本部／陸軍総司令部編纂、旧日本陸軍／陸軍大学校訳、大木毅監修・解説『軍隊指揮 ドイツ国防軍戦闘教範』作品社

菊月俊之『世界のミリメシを実食する』ワールドフォトプレス

菊月俊之、河村喜代子『続・ミリメシおかわり！』ワールドフォトプレス

津久田重吾『ミリタリー服飾用語事典』新紀元社

歴史群像編集部編『日露戦争兵器・人物事典』学研

佐山二郎『大砲入門』光人社ＮＦ文庫

佐山二郎『日本陸軍の火砲 野砲 山砲』光人社ＮＦ文庫

山二郎『日露戦争の兵器──付・兵器廠保管参考兵器沿革書』光人社ＮＦ文庫

ラルフ・プレーヴェ、坂口修平訳、丸畠宏太・鈴木直志訳『19世紀ドイツの軍隊・国家・社会』創元社

セバスチャン・ハフナー、魚住昌良訳、川口由紀子訳『図説 プロイセンの歴史 伝説からの解放』東洋書林

国会図書館蔵『戦術原則図解：附・陸軍軍隊符号』軍事学指針社

国会図書館蔵『野戦騎兵小隊長必携』陸軍省徴募課編纂

アーネスト・スウィントン、武内和人訳『愚者の渡しの守り：タイムループで学ぶ戦術学入門』国家政策研究会

新映画宝庫12『ミリタリーヒーローズ 力瘤映画 戦場編』大洋図書

野田浩資『音楽家の食卓』誠文堂新光社

カトリーネ・クリンケン、くらもとちさこ訳『北欧料理大全』誠文堂新光社

『ヨーロッパのスープ料理 ──フランス、イタリア、ロシア、ドイツ、スペインなど11カ国130品』誠文堂新光社

谷田博幸『図説 ヴィクトリア朝百貨事典』河出書河出書房新社

河出書房新社 アルブレヒト・テーア、相川哲夫訳『合理的農業の原理 上巻・中巻・下巻』農文協

溝口康彦、福地宏子・數井靖子監修『新版 モダリーナのファッションパーツ図鑑』マール社

池上良太『図解 北欧神話』新紀元社

藤井非三四著『帝国陸軍師団変遷史』国書刊行会

Kevin F. Kiley『An Illustrated Encyclopedia of Military Uniforms of the 19th Century』Lorenz Books

Scott L. Thompson『Gulaschkanone: The German Field Kitchen in WW2 and Reenacting』Schiffer Military Ltd

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ｨ'''::;;;ェ=;;;,,,..__,ﾞ＞'ﾞ´"i';;;:::::彳~'ヾｰ-z‐‐<;''~ﾞ'''=ｯ,, ￣｀ﾞ''ｰ ､,,
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'.,,,;;;='''ﾞ´,,,;;;=,,　､ ﾞミｯ,,_.;';/ｰ;;､ ヾ､,il,　ヽ　ﾞﾐ;;,　 li, 　ﾞﾐ
''' .,,;;='''''ﾞ´￣　　 ヾ;､　 （ﾞヾ;;､ﾞミｧ ヾ{,　　　　ミ,. li　　　　　　　　　　　　　　　　　　  これだけの知識量を詰め込んだだけあり、中身はなかなか重厚です
;ｒ"　　,::;;ィﾆf''''　　 ）:）　ﾐ　};:ミ,　≧　`　　　　ミ
r'';ﾂ　`"　=ﾆ;;;ヽ　/ｼﾞ　 ﾐｯ ヾ;;ﾐ　三..　　　　　＿_
'´,ｨ　　　 ./:|　|;ﾉ　　　　　ミ, ﾐ''　_,,ミ-‐''''.´￣　　 ￣'''ｰ=x　　　　　　　　　　　　　 戦記物といっても、銃と大砲による戦闘だけでなく、軍政、外交、農業、
/::l　iへ､ |:::{.　ｎ 　 .i::i　,ｲヾ　/''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'=､
}:::{_ 　ｎ､ヽ;:ｌ　lﾉ .ト, V./ヾ､.i|/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　 そして何より、兵站（＝実働組織の維持）に関して、本格的に語られてます
ｰ-`- ヽ}　ヽl　j:{_ﾚ'　/ﾍ　Yﾍ::::::,, -''ﾞ￣_ ,,.　__ _x_ __ ｀'''::､::::::::i
　　ﾄ､　ヾ=､__/.iﾍ　 {.ﾟ ﾉﾉ ,,ﾉﾞYﾞ　ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ﾐ､-.`ｭﾉ
ヾ_ ﾞヽ>　ﾘ＾ヽ:::{　　VF彡/:::=:}''ｯ〔c_ﾞ:::::::::::　 ..:::::::::::::::::::..`‐ﾐ{　　　　　　　　　　　　 『皇国の守護者』が好きな方には〝刺さる〟作品だと思います
（. ﾟ,>,~ヾ::､. 　｀:} 　 ヾ;:ヽ {::::::Tヽ;:;;/｀'ｧ‐｡x;;;,＿＿＿,,,;;;;ィTi､__
;;ゝｲ::ヽ　`i:l　　　　　 ∨　Xｼ.{.iヽY　 （_　_ﾉ〉 　 K(´ﾟ　）｀l:/ }::::､ﾞヽ､　　　　　　　　 ご興味があればぜひご一読を
ゞﾆ''⌒ゝ　l|　　　　　　　　キ::ヾ,｀|　　　　　　　 |　ﾞー　 ,lｲ /;;:;:ヾ､::.＼
::::,,,,　 '/　　i　　　　　　iY ﾅ-,w'ﾞYl　　　　 　 rV'〉　　　.,!ソ'' "ﾐ::jﾉ::::::::::
"二ニに 　 (ヽ､,,,__,,,ノﾉノ:::::ﾐ,　.}ミi､　　　　　` '　　　 /ﾐﾘ　ﾐ ﾐ::::::::::::／
ﾐ,,_-=''i才,　　`ー--彳:::ヽ､:::ﾐ,,　ヾiﾐヽ, -=ﾆニニ=　,,ムｼﾞ　,,ﾐ'ﾞ::;ｨﾞ::/／
::...／,/　'＾ﾒx-ｷ､''⌒ヾ ∴ }::::::ﾐi,　l:;:;ゞiﾐｘ､_　　 _,,,ｲﾐシﾞ 彡ﾞ:／/::/./::::　　　　　　  『オルクセン王国史』
;:;::.∠＿,,,ノ:::::::::::＼ ∴ ．.（｀ゝ､:ﾐ､ヾ､:;ﾞヾi}ｴｹZﾞｴﾂﾞ:/　ミ:;ｨﾞ ,,ｲ::j'./:::::::
=‐''':.:.;〃.:::::::::::::::::::{ヽ ‥ /:ﾞヽ,. ＼=,,r.､ﾞ''ｰ､,;:;:;:;:;:;ノ ,,ノｼﾞ ／:;;イ/::;r''.／　　　　　  著者　　樽見京一郎
:.:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::::.`ー-'´::f＾ヾ、　ヽ{　ヾ, 　`ｰ''ﾞ ,,;;彡'ﾞ.／;;f'ﾞ,,∠ｲ;r''ﾞ::
:.:.:.:/:::::::::::::::::::::::|ヽ;::::Fヽ:r''| iへ. ヽ ) ＼,, ヾv=y''ﾞ:≦='''ﾞ:∠イﾞ:::）:'ﾞﾞ:;;;;;;　　　　　　　
.:.:.Z;;;;;:::::::::::::::::::::''､.ﾞ;::|　!;! .ヽ,ヾ. ＼ 　　ヽ　{:-'::::::::::::::::::::::;ｨ::;.;r〈;;;;''"_,,,
:.:/::::::::::::::ｰ-､::::::::::ﾍ::ヽ､,＼､.　 ` 　 　 　 　 |iｰｘ;;;;_::::/{::/ {::;:;!:;;》'''':::::_;
/::::::::::::::::::::::::｀ト､::::..ヽ{:::.＼　　　　　　　　　 l:i::ヽ､;:｀''=､'_ヾ､ﾞ;:;;{,,;=''´ .,
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ｰ､__::::::::::::::::::::.ヽ､　 Y /:::::::{ヽ;:｀ヽ､　　　 ／./　ヾ;:::::::::::::ヽ.　 ヾ､;;;::::-､
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　　　　　　　　　.......::::::::::::::／⌒ヽ ヽ:｀ヽ､::::.｀'''=､　 `:::::::.... 　　 ｀ヾ　l;;ｊ　　　　　　 すっごく面白いのだけれど、完結できるんでしょうか　このコミカライズ……
























　　　　　　　　　　　　  ＿_　―‐
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　　　　　　　 ｌ￣￣　／ 　 /　　 ll　　　＼
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　　　　 ／　 　 / ＞≧＿丿 z≦＜l　 　 | 　 l　　　　　　　　  （………？？）
　　　 <　　　､Ｔ　――　　　　 ――＼＿l　　|∨/
　　　　 ＼ /　l　　o　　　　　　 o　　　/　　ｌ　　∨
　　　　　 /　_ |　――　　,　　 ――‐ ＼＿l＼ ノ　　　　　　 （皇国の守護者　ってなに……？）
　　　　　  Y r |　　　　　　　　　　　　　　/⌒
　　　　　　　 ､l　　　　　⊂⊃　　 　 　 /　ﾉ ﾉ
　　　　　　　≧　　　　　　　　　　　　　＿／、
　　　　　　　  ﾉ ＼　　 　 　 　 　 　 / ＼l￣
　　　　　　　  ￣)ノ　　＿＿＿_ 　 ｲﾉ|／　　　　　　　　　　　 ←2000年代生まれ代表
　　　　　　　  _ ≧ l ＼＿_　 ＿_／--ｌ " ＜　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり
　　　　　 ＞ △ ▽|----- }ｌ{------ﾉ△ ▽ "＜

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　　　　　　　　　　　　 ＿ 　　　　　　　　　　　　　　　　ご紹介しましたオルクセン王国史ですが、
　　　　　　　　　 i>≦i:i:i:i:i:〕iト.,
　　　　  ヽ￣￣'i:i:i:i:i:i:i:i:´i:i:i:i:i:i＼ 　　　　　　　　　　　実は書籍版はまだ1巻しか刊行されておりません……
　　　　　　 〉__/i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:ｨi:i:i:i:i:i:i',
　　　　　 〈i:i:iﾉi:i:i:i:i:i/i:iニ ー―Li:i:}
　　　　　　 /Li:i:i/ vi:i:i:!ソ｀　 ﾋｿ i
　　　　　 '　 i:i:丶　丶{　　　' 　 }! 　　　　　　　　　　　なろう版における「へいわなオークのくに⑥」までが
　　　　　　　 Ⅶi:i:i:i｀　　　_　 イ」
　　　　　　　　  ]i:i:i:i',＼∧ｰ "  　　　　　　　　　　　　　書籍の1巻に当たります
　　　　　　　 / ⌒ヾr,＼|!:〉
　　　　　　  ,　　　 　 ヾ. }!ヾ,
　　　　　　/　　　 　 　 i:|! }」
　　　　　 , 　 　 　 ＼　i:|! |　ﾞ，  　　　　　　　　　　　　私は書籍の続きが気になり、
　　　　　 |　　　　　　∨'　,　　iヽ
　　　　　 |　　　 　 　 .∨/　　.|　! 　　　　　　　　　　　「戦争のはじめかた」からなろう版に突入しました
　　　　　/　　　　　　　 ∨　　f＿＼
　　　　 i　　　 _ 斗――＞―"=-､｀ヽ 　　　　　　　　ttps://ncode.syosetu.com/n3719hb/
　　　　 丶　　　　　　　　　　　 ∧ ∨ }!









　　　　　　　　　　 _,,..､､､､､､..,,_
　　　　　　　  .:.:".:.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶、
　　　　　  ／.:.:|.:.:.'.:.:.::..／⌒.:.:.:.:.:.:.:. ＼  　　　　　　　おかげで何日か寝不足になりました
　　  r―― ミ.:|.:.:|.:.:／＿＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　 ＼ 二二／⌒|---　／.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.: |.:|  　　　　　反省はしてますが、後悔はしてません
　　　　  |⌒／./.:.:.:.∨￣ .:.:.:.:.:.:.:／_|:.:.. |/
　　　　  |.:.(:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|..:.:.:.:.:.:.:.:／.:./ |￣:「
　　　　  〕＼:､.: ＿. 人 ￣￣ .:.:. 人 | .:.:.|
　　　　  | .:.: (.:＼.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:／　 厂￣  　　　　　　すいません嘘です
　　　　  |.:.:.:.: ￣.:＼.:.:.:.:.:.＼(´　　/
　　　　  |.:.:.:.:.:.:. 〔￣＼.:.:.:.:.:.＼／  　　　　　　　　　　エピローグ読んだ翌日いっぱいまで涙目でした
　　　　 人 .:.:. ／￣￣ ＼.:.:.:.:.:.＼
　　　　　 ／ ￣/￣￣／￣￣＼.:| 　　　　　　　　　　ちょっと後悔してます
　　　　 /　　　,:　　　　　 　 　　∧
　　　 /　　　/　　　　　　　 　 /　'_  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今度こそ　おわり

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