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路傍の果ての英雄譚　３

目次

245 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:12:43 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´／　　　　　／　 }　　､　　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ / 　 /　"／/ / /　 /　ﾘ　 !i　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' 　 / '　　/ / /　 /　〃　' 从 '　　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　!: 　' / /　ｲｉ ' .′ '　ｼ从　/ﾘ :' ;　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:ｌi　i --ｉ /､j'! / / ／　/_'　//| ' /　 .'　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ; /, !ｉ. ､ｘ=＝ミl|>'/ /　彡_‐∠_' ｉ //　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/' / !いﾍ (....I!..｝V' /　 '/7´::い｀ﾘ, /　/　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / .::! ﾞﾐ　`＝'′从　 ' .乂ﾞ:ノノ//　/′ ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 ∥　Λ:/:/ =≦ｌ￣l＼ :/:/:/:/ /　';′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　′∥ .-=≦　　　 |　 | 　＼　 '　'　'∥'　 ′　　　　　　　あら、少しでも読み進めておく？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　　 ,.l≦ 　　　　　 |　 |　　　＼ / ｲ∥′.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　　.:　| 　　　　　　 |　 |　　　　＼ //′　　　　　　　　　　……それじゃあ、少し席を外すわね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' 　／:/ .| 　　　　　　 |　 |　　　　　 |./' 　 ′
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　　　　　　　　　　　　　　　　　／　／.: ／／　.|　　　　　　{｀ヽ　{｀ヽ　　　　　 |i＼′
　　　　　　　　　　　　　　　／　 '" .:／ ' 彡/".! 　　　　ヽ　＼　ヽ　　　 | ‐zﾐ:、
　　　　　　　　　　　　　　／　　 .::／彡'´／／!　　　　 -=≦ヽ　ヽ　.i 　　　 |i:i:i.ﾘ.}ﾞ､
　　　　　　　　　　　　　／　 ..:.:／／´ ／／..../i　　 -=≦r―--ﾍ　ヽ l＼　　 |i:i:/:/i;ﾊ
　　　　　　　　　　　　 ' 　.: .:.:.:/／｛／／..ﾞ..../ ≦三＞´　ヽ ____　｀ヽ　　>､＼ i|:/:/i:/:/
　　　　　　　　　　　 '′.:. .:. .:./.' ｲ／／｛.....ﾞ..7:i' .' ∨"　　 (　　　　x≦ﾆﾆ≧x ソ :'／i:/

246 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:16:28 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　「彼」は二人、老人に指示された場所へと歩みを進めます。
.　.┃|（
.　.┃|））　　今まで過ごしていた場所は山奥の庵。
.　.┃|（
.　.┃|））　　向かう先は池を、もっと大きくしたような場所――【海】――に程近い大きな都市と呼ばれる場所。
.　.┃|（
.　.┃|））　　其処に向かうまでに掛かる日程は、簡単には考えられないくらいでもありました。
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247 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:21:44 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | : : |＿_|＿＿＿＿/|＿_|.: : : :.|__: :|∧ 　　　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.: : :.ﾊ＿＿　　　＿＿__|.: : : :.|　}｜.:.:.　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : :.圦　vﾘ　　　　vﾘ　ノ|.: : : :.|_ﾉ: | /∧　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :i:|, ,　　'　　　　　, , ,|.: : : :.| : : |: :/∧　　　　　　 |　　　問題はご飯やなぁ……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.: : :.八　　　　　　　 u　|.: : : :.| : : |: : : :|　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :|: :＼　　─　　　　ｨ|.: : : :.| : : |: : : :| ∧　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :|.: : : :.〕iト　｡s≦ 　 |: : : :/.:. .:.|: : : :|　∧　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :|: : : : :.-─ ハ　　　|: : :./-ミ.:.|: : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :rく|: :／　/　　/､　_...-|: : /　　∨/: : :|　　 ∧　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: |ニ＼　 i　　 i　　／|: :/　　　∨ ┐|　　　 ∨
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾆ＼　＼ﾆ〉ﾆ∥⌒}}ﾆﾆ{i:i}ﾑ∨ﾆﾆ二∧:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆ＼/　{ﾆﾆ＼_∥ﾆ=| |ニ､寸￣＿,∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〕　　 -_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=〉ﾆﾆﾆ=Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ-_ 　 }ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐─ﾆﾆﾆﾆ=‐Λ
　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_____＿{‐=ﾆﾆニ＞''~ ＞─‐┐ｧ─‐＜_ﾆ二ミﾒ､ﾆﾆﾆニニ=‐〉＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏﾆニ／}h､　／、| | |/ /ヽ　ヽ｀'マﾆﾆ心ﾆﾆﾆﾆﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾆ／i:i:i:i:i:ｉ:ｉ〕iト- =＜＼//}　.｡s≦i ﾏﾆﾆム=/⌒´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/i:i:i:i＞''~　　　　　　｀¨¨´ 　｀'マｉﾏﾆﾆ_}/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　｀¨¨¨´

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.　.┃|（
.　.┃|））　　そして、向かうまでに若干問題になりそうなのが食事の存在でした。
.　.┃|（
.　.┃|））　　今までであれば山の茸や川魚など、ある程度区別が付いていましたし取ることにも慣れていました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　ただ、これからは全て二人で対応しなければなりません。
.　.┃|（
.　.┃|））　　多少なりとも保存食として作って置いたモノが有るとは言え、出来れば手を付けたくないというのも本音でした。
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248 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 15:23:34 ID:lo/NEAbc
ご飯がなければ生きていけない

249 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:31:19 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /∧`､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {*''"　　　 :i!　　|　　　　~"'!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _/／／.∧...　　　:i!　　|　　　 /＼ヽ`､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_r'’ `丶､ /　`ヽ､..,,_ i!＿_.!　_,,..､‐゛`､ヽ／、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨi{ﾐミﾐ`ヽ、.: .: .｀`～､、/　/　|　',　 `､　ヽ＞'':::.　}h､‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐミﾐミﾐミﾐ`ヽ、.: .: .: .: .:ﾆ=-｡, !＿_,,.. ､‐''゛ﾆﾉ::::　　　 ',ﾐミヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :ミﾐミﾐミﾐミﾐミ｀丶、.: .: .: .: .: .: .: .: .｀`````｀:. :. :. .　　 ,'ﾐミﾐミ

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.　.┃|（
.　.┃|））　　「まあ、なんとかなるよ。」と「彼」は何処か脳天気に答えます。
.　.┃|（
.　.┃|））　　それもそのはず、子供の頃に満腹食べた経験などは早々ありませんでした。
.　.┃|（
.　.┃|））　　つまり、空腹を覚えながらも老人に食事を分け与えていたということ。
.　.┃|（
.　.┃|））　　飢餓にはある程度耐性が付いていた、というのも「彼」の自信故だったのでしょう。
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251 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:34:26 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　＿　　ｨ㌻㍉｡_.-=≦ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ≦:. :. :. :. :. :ー:. .､(｡o≦㌻-㍉ヽ }
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :.|:. :..|⊂⊃　＿　⊂⊃l:. :l:. :,　　 V＿― _　　　　　それもそうやなー！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :. :|:. :. ;｡._ 　 (::::ノ　｡o::|:. |:. :ﾑ　　:}―￣＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:./ニニニニニニニl:. :ﾑニ/ニ､.}:. |二二二二二}:
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,: :|ニニニニニニ／ｲ从しニ◎ ノ从寸ニニニニﾆ:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.|ニニニニﾆﾆ/ｲニニニニニニﾆﾆ:. :寸ニニニ/:

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.　.┃|（
.　.┃|））　　　あまり深く考えない二人は、そういう面で暗くなることも無く。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　……歩みを進め始めて、変化があったのはそれから【1D6:6】日後の事。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　道なき道を進んでいると、何かの声が聞こえた事から始まります。
.　.┃|（
.　.┃|））
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252 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 15:38:10 ID:v9GT9zaP
想像以上に山奥だった
師匠、本当にひっそり隠居したかったんだな……

253 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:38:15 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. - ‐:..､　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:‐:-‐:､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　 ,.:'´:::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　 i::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　どうする……？　　　　　,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　 !::::::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　　i:::::::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　 i::::::::::::::::::::::::::::::;:'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! 　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::;'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;'　　　　　　　 ,'::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.!::::::::;:'　　　　　　　　i:::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;: ' 　　　　　　 i::::::::::::::::::::::::i　　　　　　　どうするも何も……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!::::::::::::::::::::::::::::::::::::i´　　　　　　　　　　 i:::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i::::::::::::::::::i'!:::::::::::::::::!　　　　　　　　　　　 !::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:::::::::::::::::i i::::::::::::::::::i　　　　　　　　　　 i::::::::::::::::::::::i　　　　　　　早く帰ってきて貰わないと……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:::::::::::::::::i　i:::::::::::::::::i　　　　　　　　　 i_::::::::::::::::::_;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i::::::::::::::::::!　!::::::::::::::::i　　　　　　　　　　　　i:::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i:::::::::::::::::! ,'::::::::::::::::;′　　　　　　　　　　　!::::::::::::::i
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.　.┃|（
.　.┃|））　　やってきた場所は、森の中に切り開かれた開拓村のような場所でした。
.　.┃|（
.　.┃|））　　「彼」がやってきた方面とは別の方向に二つ、簡単にではありますが開かれた道が見えます。
.　.┃|（
.　.┃|））　　ただ、何処か雰囲気が重く。
.　.┃|（
.　.┃|））　　そして、あちらこちらの柵が壊れているのも妙に印象的でした。
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255 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:40:33 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　　　【判定】：柵の破損理由：【魔法】：目標値5　【3D6:9(3+5+1)】
.　.┃|（
.　.┃|））　　　　【判定】：違和感の発見：【探索】：目標値9　【4D6:12(1+4+6+1)】
.　.┃|（
.　.┃|））
.　.┃|（
.　.┃|））
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256 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 15:42:07 ID:u7a/h/T4
綺麗に真ん中

257 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:44:03 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　‐-　　 _
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣｜￣￣￣￣　i冖　‐-　　_ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 | 　　　　 ¨|
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∥　　　　　　　 |　　 γヽ　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 ───────┤　　乂ノ　　 |＿　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────┤　　　　　　 |＿_　￣　‐-.!
　　　　　　　　　　　　　　　　 │ニニニニニﾆ　└────‐┘ニニﾆ=┐ |
　　　　　　　　　　　　　　　　 │ニニニニニニニニニニニニニニニニニ|　!
　　　　　　　　　　　　　　　　 │ニニニニニニニニニニニニニニニニニ|　!
　　　　　　　　　　　　　　　　 │＿＿＿＿＿＿_|￣￣￣￣￣ .!ニニニﾆ.|　!
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿_|　　 γヽ　　|二＿ ─┘.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　乂ノ　　 |　　　￣¨|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 γヽ　　|　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　乂ノ　　 |　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 | 　　　　ﾉ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 γヽ　　|　　　　　 /＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　乂ノ　　 |　　　　／＼　＼　＼

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.　.┃|（
.　.┃|））　　「彼」は、村には入らずに柵の外側からの様子を見聞しました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　子供くらいの身長でしょうか。　そんな小さな存在が複数で柵を攻撃したように、あちこちから壊れています。
.　.┃|（
.　.┃|））　　そしてそんな子供のような存在の足跡がうっすらと茂みの奥へと続いていました。
.　.┃|（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴブリン
.　.┃|））　　「彼」は、自分の持つ知識から考えて――――恐らく、【子鬼】と呼ばれる魔物なのだろうと考えました。
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258 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:47:09 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '.
　　　　　　　　　　　　　　　　 : : /／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '.
　　　　　　　　　　　　　　　　 : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : /: : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./.: : : : : : : : :./.: : : :. :. :./.: : :. :.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./.: : : : : : : :.／.: : : :. :. :./: : : :./:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : :./: : : : : : : /: : : : : : : : ＼: : : : : :.／: : : : /: :.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 :.: : : : :. :. :. :./.: : : : :.／/＿＿＿／＿__＼: :／/.: : : :./: : /
　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : :. :./: : : : : // ./: : : : :.斗==ミ、⌒¨　/＿_,／.: :./
　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : :/: : :./: :.i{ { /.: : : : :./ {; n;; } ヽ　　 _/:: / j_／
　　　　　　　　　　　　　　 : :. :. :. :./: : :./: : :八 i{.: : : :. :i{　乂シ　　　 /＼:/
　　　　　　　　　　　　　　 : : : : :./: : :./: : : : : |｀{.: : : :. :i{　　　　　 / /: }
　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : /: : : : : : : /.:.:.| i{.: : : :. :i{　　　　　Ｖ : /　　　　　　　　　なー、おっちゃん。　これ何があったん？
　　　　　　　　　　　　　　 :. :. :. .:.／: : : :/: : /　{.: : : :. :i{　　　　　　 /.:.:/
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　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : :／　　ﾊ　　　　　　　　　 {: : : :}
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.　.┃|（
.　.┃|））　　その後、改めて「旅人だ」という事で村人へと簡単に挨拶を行いました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　若干疑いの目、排斥の目をされますがそれも致し方ないというのが本当のところ。
.　.┃|（
.　.┃|））　　開拓村であるということは仲間意識も強く、故に見知らぬ相手には何処か距離を取るものだからです。
.　.┃|（
.　.┃|））　　そして、何があったかをアカネが村人達へと訊ねました。
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259 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:52:07 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -==‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iﾆﾆﾆニﾆﾆ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾆﾆﾆﾆﾆ/　　　　　　　　　ああ……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ -=' ｰ=ﾆ=‐´ - _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 =ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|

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.　.┃|（
.　.┃|））　　きっと、藁にもすがる気持ちだったのでしょう。　一人の老婆が話してくれました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　つい今朝のこと、森の中から【子鬼】が複数体現れて攻撃を仕掛けてきたそうです。
.　.┃|（
.　.┃|））　　以前からいることは分かっていました。　なので、近くの冒険者ギルドに依頼を出しに行っている間の事。
.　.┃|（
.　.┃|））　　そして、襲撃で朝から働いていた数人が連れ去られてしまった――――と。
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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260 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:55:01 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　、 __ __　　　　　　　　　　　　/　　　　　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　￣丶、ヽ　／　　/ 　￣ , 、￣　| 　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　/´￣　ヘ、丶──| |W‐w－w‐W| .|　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　 | 　　　　　　丶　丶ノ| |∧ww ww∧| |｀丶　_｀_、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　.|　　　　　／￣￣´ヽ ~~￣￣￣~~ノ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　.|　　　　／　　　　∨∧｀　── ´　∧丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　∨ . ∠´　　　　　　∨∧　　　　　∧∨　丶　　,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 ∨　　　　　＿　　　 ∨∧─　∧∨　　　　ヽノ、ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　ヽ　／￣　ヽ　　　∨∧ ∧∨　　　　　　丶Ⅲ .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　,／　　　　　 i　｀──ラ∧∨＿＿　,、　　　ヽⅧ、＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈＿,　´　　　　　　　　i　　　　∧∨ﾐs。　　 i｀丶　　　丶Ⅷ、　｀ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i≦≦≦彡´｀ﾟﾐミ≧≧i　　ヽ　　　ヽ.Ⅷ｀∠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i´　　　　　　　　　　　 i　　丶　　ヽ∠
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.　.┃|（
.　.┃|））　　単純に【子鬼】と言っても、多少鍛えた程度の一般人では倒せるかどうか。
.　.┃|（
.　.┃|））　　それが複数体で襲い掛かってくる、集団戦を行ってくるのがその魔物の特徴です。
.　.┃|（
.　.┃|））　　迂闊に助けに行けば帰ってこれるかは分からない。
.　.┃|（
.　.┃|））　　それでも、助けに行かない訳にはいかない。　そんな状況にやってきたのが、「彼」でした。
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261 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 15:59:11 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　ならば、と「彼」は交渉を持ちかけました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　その【子鬼】退治を引き受ける代わりに、食事と簡単な道案内を頼みたいと。
.　.┃|（
.　.┃|））　　それもそのはず。　村人から聞く限りでは本来向かうべき道程ではなく、うろうろ彷徨っていたからです。
.　.┃|（
.　.┃|））　　道なき道であったから致し方ないともいえますが。
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263 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:02:03 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _≦三≧_、
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.　.┃|（
.　.┃|））　　そんなことでいいのなら、と村人は快諾してくれました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　そして「彼」になけなしの【回復薬】を一つ、お守りにと渡してくれました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　では、と告げて足跡を追い始め。
.　.┃|（
.　.┃|））　　――――それが、「彼」の初めての依頼の始まりでした。
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264 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:03:10 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|））
.　.┃|（
.　.┃|））　　　　　　　　　　　　　　　　――依頼：1　『始まりの依頼、始まりの軌跡』――
.　.┃|（
.　.┃|））
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.　.┃|））
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266 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:07:25 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　《無銘》の【彼】：主人公

　　　　　　　　　【白兵】：1Lv　　　　　　（戦闘で最も基本になるステータス。）
　　　　　　　　　【魔法】：3Lv　　　　　　（一つの依頼終了までに【魔法Lv／2】回だけ、任意の判定に【魔法Lv／2】D6のボーナス）
　　　　　　　　　【探索】：4Lv　　　　　　（奇襲成功時一度だけこのステータスで判定できる。　また、目標値を【Lv】D6減少する）
　　　　　　　　　【制作】：2Lv　　　　　　（一つの依頼終了までに【制作Lv／2】回だけ、任意の判定を振り直すことが出来る）

　　　　　　　　　《現在の目標》
　　　　　　　　　・攫われた村人を救出しよう
　　　　　　　　　・【子鬼】を退治しよう

　　　　　　　　　《装備》

　　　　　　　　　武器：ロングソード　　（戦闘判定ダイス：d6）
　　　　　　　　　防具：チェインメイル　（戦闘目標値：-3）
　　　　　　　　　道具：回復薬　　　　　（消費で戦闘判定を二度振り）

　　　　　　　　　《スキル》

　　　　　　　　　【影渡】：「己の気配を同化させる才能。　他者から発見される可能性のある判定に対し大幅なダイスボーナス」
　　　　　　　　　【風魔法】：「風魔法を放つ事のできる魔力属性。　他者からの風魔法に対する抵抗にダイスボーナス」
　　　　　　　　　【凡骨の一矢】：「決して揺るがない誓い。　戦闘時、目標値が自分のダイスの期待値以上の場合ダイスボーナス」

　　　　　　　　　《コミュ》

　　　　　　　　　【アカネ】：マスター！マスター！あんなー！

268 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:10:40 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　森の中は薄暗く、陽の光は遥か頭上の木々で覆われています。
.　.┃|（
.　.┃|））　　此処から先は人の住まう領域ではなく、魔物の領域です。
.　.┃|（
.　.┃|））　　故に、気を抜く時・入れる時の入れ替えが大事になってきます。
.　.┃|（
.　.┃|））　　ですが、「彼」は一人ではない。　それだけで大きく違いが有りました。
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270 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:13:29 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ=.、ヽ-=ﾆﾆ=-i　/　　 ...:／.: .: .ヽx-=ニ=-,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 λ-=-` `,-‐ ''",'　　 ..:::／.: .: .: .: .: :',-=ﾆﾆ=-,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '-=ﾆ=-,　　/ . : : ._,,....,,_.: .: .: .: .:./:〉-=ニ=-{
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ､ミ'//. : : : : ',.: .: .: .: .: .:ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _､‐''゛.:.:.:.:_､‐''゛',. :`: : : : : }h､:::,'‐=ニﾆニ=‐,
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.　.┃|（
.　.┃|））　　　一度、小さく呼吸をしながら気配を森の物に近付けていきます。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　人の世界と、魔物の世界と。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　その場所に応じて気配が変わってくるのは自明の理。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　ですが「彼」にとっては「合わせる」ことなど、文字通り息をするように出来る事柄だったのです。
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271 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 16:14:53 ID:9tNKNnpw
やはり天性のアサシン･･･

272 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:17:19 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_,,.. 　　 -‐ 　 ─i!.｡|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_,,.. 　　 -‐ 　 ─.i!.｡|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　i!_._!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　_,,..　_,,..ｪｪｪｪi!　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |"¨~　ィi〔|　',　',　＼丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_､rf〔　_,,..ﾆニニニニ ..,,_〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !＞''~‐-.........,,_:::::::_,,..!,｡｡､..,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾐミﾐミﾆ=-..,,_:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＞''~ﾐﾆ=-..,,_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡ﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　彡ﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　彡ﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐ

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.　.┃|（
.　.┃|））　　【判定】：足跡の追跡：【探索】：目標値10　【4D6:9(2+1+4+2)】
.　.┃|（
.　.┃|））　　【判定】：子鬼への奇襲：【探索】：目標値14　【4D6:14(3+3+6+2)】+【4D6:15(2+2+6+5)】　（【影渡】ダイスボーナス補正）
.　.┃|（
.　.┃|））
.　.┃|（
.　.┃|））
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273 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 16:18:16 ID:lo/NEAbc
１足りない…

274 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:18:32 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:}~"'' ‐ ..´〉､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:/o ﾟ...::::: ::ヽ'. _　　　　　／＞､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞,..,,_: : : ,ｨ´i ﾟｨ　　　ｨ´￣ :ミｈ､　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾐh､　_,,..／¨　　　//━ 　　　＼:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　,'.　　　　　 //　　〕iト､　　 :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／、　　 .:/　　　　　　.//_,,.. -‐=‐-　ヽ　./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:i:i:i:i〕iト､..::/　　　　 .,＜-=ﾆ￣ﾆ=- ､｀ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i'´ 　 _　　　　}h､:::::::i{ ::　 ,ｨi{::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i〕iト､{; ; ; ; , ,_ ___.''γ´_,,.. -‐''"~_,,..`=-. .‐-. . ._,.｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:iゝ; ; ; ; ;｛　　　　 _,,.. -‐.丶、; ; ; ; ; ; ; ; ; ニ=‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i,'; ; ;＞''~ ~"'ｨ/''"＞''~. : : : : :＼; ; ; ; ; ; ; ; __; ; ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀λi:i:i:i:i:i:i:i:i{,｡si{　 | ‘，/ .!／.／. : : : : : : : :_,.｡ *''"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≧｡､,,_:i:i:i:i:i:i:}　 |／⌒ ， /. : : : : : : _ｘf〔　 _,.｡ *''"O￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ~"''～ ‐/o//o i__ ￣"''''''. ｨi{　　.ｘf〔　　_,.｡ *‐=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　:{　一／／￣￣'　　 .／O　.ｘf〔＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i:/ ｀‐ ´　‘，. : : /　　 .,.'　　／　 ∧　丶.,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i../i　/ ＼　‘， 7　　 ./ 　 ,.'　　　　 :}h､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |. ,i ./. : : :＼__.,'　　 ,' O /　　　　　ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |. :i./. : : : : : :.., 　　 , 　 7 　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: ＇. : : : : : : i　　　 i 　 '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i. : : : : : : : _,,.i　　　 i O iニ=‐-‐=＝=‐-　..,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_,,..　-‐=　{　　　:{ 　 {〕iト　..,,_＿

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.　.┃|（
.　.┃|））　　【制作：振り直し　0／1】
.　.┃|（
.　.┃|））　　【判定】：足跡の追跡：【探索】：目標値10　【4D6:14(2+6+1+5)】
.　.┃|（
.　.┃|））
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.　.┃|））
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275 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:21:31 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∥　　　　　　　 |　　 γヽ　　 |　　　　　　　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ニニニニニﾆ　└────‐┘ニニﾆ=┐ |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ニニニニニニニニニニニニニニニニニ|　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │＿＿＿＿＿＿_|￣￣￣￣￣ .!ニニニﾆ.|　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿_|　　 γヽ　　|二＿ ─┘.|
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.　.┃|（
.　.┃|））　　　「ん……？」　途中、足跡が明らかに踏み荒らされてわからない場所がありました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　雑ではありますが、追跡を消すには効果的というのもまた事実。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　一瞬戸惑いましたが――――老人から教わり、自作した道具の出番です。
.　.┃|（
.　.┃|））
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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276 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:26:35 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-─‐ミ、_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :／.: : : : :. :. :.＼｀`～､、__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:／.: : : :. :.／⌒.: : : : :.￣: : :.＼　　　 _　 -‐┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :.-ﾐ: : ＼／/＾＼　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,: : : /: : : : : : /: : : : /.: : : : : : : :. :. :. :.'，: :ヤ　　　＼/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :./ : : : : : /: /: : :/: : /: /.: : : : : :. :. :.'，: :ﾔ　　　　)〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :.: : :./: : : : : :/ __|__: : : : /: /.: : : :.|.: : : :.|: : : : ﾔ_____／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.: : :./: : : : : : | : : |: : `丶､: :|: : : : :.|.: : : :.|: :|: : :.| |-ﾐ　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : : :. :. :. :.斗===ミ、: |: : |.: : : :./__: : :/.:.:|: : :.|ﾉヽヽ┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : :.| : : : : : : |　/nこ::} 刈＼|: : ／| 　ヽ: : /.:. .:.|i 　 | |〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : |: : : : : : : | _乂z夕　　　ヽ/斗=ミ /|__/: : : :.|i 　 | |　　　　　　　どやった？
　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : |.: : : : : : :.|:ヽヽヽ　　　　 /:nぅ}　刈/.:. :. .:.八､_ﾉ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : :|.: : :. :. :. :.| 　　　　　 ,　乂夕イ:/.: : : :./ .| |､__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : :|.: : :. :. :. :.| 　　 r 　　　　ヽヽ/: /.: : : :./|　| |
　　　　　　　　　　　　　　　　 |.: : :. :.|.: : :. :. :. :.込、　　　　 y　　　 , : /.: : : :./| |　| |＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＞─ |.: : : : : : :.|ﾉ　＼　　　　　　 .イ: :/.: : : :./: | |　| |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 |.: : : :. :. :.| 　　 `‐┬_=≦: /: | /.:. :. .:./: /| |　| |　 |
　　　　　　　　　　　　 =‐...._　／　　　　　|: : : : : : :.|＿　　 _|/}: :. :/.: :.|'.: : :. :./: / .| |　| |　 |
　　　　　　　　　　　　ニﾆﾆﾆ=‐ _　　　_Λ: : : : : : |⌒＼､／　＼/|: : :.|.: :. .:./ ./　 | |　| |　 |
　　　　　　　　　　　　ニﾆ二二ﾆ=‐_／ﾆΛ: : : : : :|＜￣}}　　　　＼: : |.:. .:./: / 　 .| |　| |　＼
　　　　　　　　　　　　ニニニﾆ二／こﾆﾆΛ : : : : |ニ〕ｈ､＿＿／⌒ヽ |: :./: /　　　| |　| |　／

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.　.┃|（
.　.┃|））　　【水平棒】……どんな生命体でも、足があるのなら移動する際に力が入る方向がある。
.　.┃|（
.　.┃|））　　地面に対してそれを置くことで、微量でも『踏み込まれた』方向を判断する補助道具です。
.　.┃|（
.　.┃|））　　実際に地面に置いてみれば、あちこち踏み荒らされた中から一つだけ離れた足跡が西へと。
.　.┃|（
.　.┃|））　　実際にそちらの茂みを調べてみれば、成程確かに足跡が続いていました。
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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277 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 16:27:49 ID:7eEPdkRv
へー、建築とかでも使えそうな道具だ

278 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 16:27:54 ID:lo/NEAbc
ほー　面白いな

279 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:30:52 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {.:.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-‐　　"¨~~~~¨¨¨i!¨i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_,,.. 　　 -‐ 　 ─i!.｡|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 i!.｡|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_,,.. 　　 -‐ 　 ─.i!.｡|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　i!_._!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　_,,..　_,,..ｪｪｪｪi!　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|"¨~　ィi〔|　',　',　＼丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|_､rf〔　_,,..ﾆニニニニ ..,,_〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !＞''~‐-.........,,_:::::::_,,..!,｡｡､..,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾐミﾐミﾆ=-..,,_:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＞''~ﾐﾆ=-..,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-‐──‐=ﾆ"~ﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ~"""~ミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　彡ﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ
　　　　　　　　　　　　　　彡ﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ
　　　　　　　　　　　　　　彡ﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐ

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.　.┃|（
.　.┃|））　　老人から教わった道具の知識の殆どは「その場で作れる」物でした。
.　.┃|（
.　.┃|））　　恐らく、仮に持たずに巻き込まれた場合でも直ぐに作成できることを念頭に置いていたのでしょう。
.　.┃|（
.　.┃|））　　切り札というものは確かに大事です。
.　.┃|（
.　.┃|））　　ですが、それを持たない状況下に追い込まれれば意味がない。　ですから、少しでも効果が有ることを重視したと。
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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280 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:33:26 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,、 ─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /‐}　─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ,'　 ─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ニ| 　 .─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'ニﾆ　　 ─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠=- ',=''"　　.─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ニﾆニﾆ=-.,,_ 　─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ニニニニニニ=-─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,/ニﾆニニニニﾆﾆﾆ,─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽニニニニニニニニニ/ ─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-＜＼ニニニニニニニ/　 ─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､丶`~ニニニ}h､.ニニニﾆﾆﾆ/　　 ─_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ニニニニニニﾆヽニニニﾆ,.'　　　,ニニ!ｨi{ ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ニニニニニニニﾆﾆ∧ニニ, '　　_ .{ニニ,'"~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `､ニニニニニニニニﾆ`～' 　　(ﾆ＞‐-‐'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ニニニニニニニﾆﾆﾆﾆﾆ}　　 ¨､!ニニﾆ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !ニニニニニニニニニﾆﾆh､丶`.ニニニﾆ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'ニニニニニニニニニニニニニニニ＞'''i′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'ニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ／ |ニ|

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.　.┃|（
.　.┃|））　　……まあ、簡単な鍛冶の手解きなども受けていたのですが。
.　.┃|（
.　.┃|））　　こんな技術を何処で学んだのかが疑問でしたが、仕込み武器を作るのにでも使ったのでしょうか。
.　.┃|（
.　.┃|））　　「親しい鍛冶職人を作れ」というのも、老人の教えの一つでは有りました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　『Tips：武器・防具は買うことではなく、作成・イベント入手でのみ入手できます』
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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281 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:36:31 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　 ,ヽ＿
　　　　　　　　　　 ∠´＞－｀、　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　＞イ´　　　″ __ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽ、
　　　　　　 ∠ ──　　　　イ｀′　　　　　　　　　　　　　 , ┘　= 　｀.i
　　　　　　　　 ,ム-、　　　　|ww、　　　　　　　　　　　∠´＿_　　, ww,´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　 /　　　　　　　　￣/　　　　　　　　　　　　　/ ヽ,丶、ﾍwﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ∠ ﾍ￣＼
　　　　　　　　 .|　　　/　　　　／、　　　　　　　　　　　　　|　　i　　　￣. i　　　　　　　　　　　　　ﾍ、　　　　　　　 / =　￣＼　　i
　　　　　　 i　　 /　　　　　　ﾐ|　　┌―┐　　　　　　　| 　 i　´￣/⌒i　　　　　　　　　　　　 |　＼　＿　　　　i wv、　　￣￣,ノ
　　　　　　 i　　/　　　　　　ﾐヽ、　（＞〈.|　　　　　　　 |　 i_　_　|　《｀）　　　　　　　,＞─＜＼　´ヽ、ヽ　　 w ﾉ　　　￣＼
　　　　　　 i　　/≡≡≡≡彡ﾞ　ヽ二 ∨ /　　　　　ヘ、 |／/| |｀、ヽ/ﾉ　__　ﾉ⌒ヽ、|´ ヽ─　　（　、　丶 |＞　｀￣丶i 　、丶
　　　　　　 i　 /i　　　　　/　　　　　ヽ.∧/　　　　｀、　 ./ / .| |iﾍﾍ i　／　ﾉ　 ,、 ,/ ＼（￣） . ,ﾍ　　 | ﾉ　　　　　i /　 /　/
　　　　　　　 ./　 ∧i　　　　　　　　　　　i ∨　　　　　ヽ（￣∩| |i‐ﾍﾍ∩,／／　　|メメ |（三] |　＼ゝ ′/￣i　　　　 i/　 /　 /
　　　　　 / 　 i　i　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　//＜_| |_i＿ﾍﾍ__二≧＿__|メメヽヽ＿二ゝ　ラ . /´┌-┐＿ノ　 /　/
　　　　　　 ./　　/ /＿＿＿＿　　　　／ ⌒ヽ　　　　　　//　　 | |　　　ﾍﾍ ⊂＿　　＼メメ＼＿＿＞＜ノ　（三＿＿＿/ﾐﾐﾐﾐi
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　　　　　.＿ノヘ彡／＿＿＿＿／￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〔三二丶＿＼彡

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.　.┃|（
.　.┃|））　　そして、暫く進めば火の爆ぜる音が聞こえ始めました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　アカネに音を消すように指示し、密かにその場に近付いていきます。
.　.┃|（
.　.┃|））　　茂みの隙間から覗き込んでみれば、焚き火を焚いた【子鬼】が数匹。
.　.┃|（
.　.┃|））　　奥の方には縛られた村人でしょうか。　顔は見えませんが、転がされています。
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282 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:41:55 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　 : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : /: : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./.: : : : : : : : :./.: : : :. :. :./.: : :. :.|
　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./.: : : : : : : :.／.: : : :. :. :./: : : :./:.|
　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : :./: : : : : : : /: : : : : : : : ＼: : : : : :.／: : : : /: :.|
　　　　　　　　　　　　　　　 :.: : : : :. :. :. :./.: : : : :.／/＿＿＿／＿__＼: :／/.: : : :./: : /
　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : :. :./: : : : : // ./: : : : :.斗==ミ、⌒¨　/＿_,／.: :./
　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : :/: : :./: :.i{ { /.: : : : :./ {; n;; } ヽ　　 _/:: / j_／
　　　　　　　　　　　　　 : :. :. :. :./: : :./: : :八 i{.: : : :. :i{　乂シ　　　 /＼:/
　　　　　　　　　　　　　 : : : : :./: : :./: : : : : |｀{.: : : :. :i{　　　　　 / /: }
　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : /: : : : : : : /.:.:.| i{.: : : :. :i{　　　　　Ｖ : /
　　　　　　　　　　　　　 :. :. :. .:.／: : : :/: : /　{.: : : :. :i{　　　　　　 /.:.:/　　　　　　　　　　　（コクリ）
　　　　　　　　　　　　　 : :. :.／.: : :. :./: : /─込: : : :八　　 ‐ _. イ.:／
　　　　　　　　　　　　　　　 : :／ : : : : : /: : /　／'⌒＼: : :.＞＜⌒:.／
　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : /: : /／　　　　　`、: :`─=≦
　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : ／/　　　　　　　 `、: :`、
　　　　　　　　　　　　　 : :. :. :. .:.／　/　　　　　　　　　}: : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : :／　　ﾊ　　　　　　　　　 {: : : :}
　　　　　　　　　　　　　 : :.／/　　∥∧　　　　　　 [＿_/
　　　　　　　　　　　　　 :. :.:.//＼/i{/_∧　　　　　　　 [二/＼
　　　　　　　　　　　　　　　 : : :/ﾆﾆﾆﾆ//ニﾑ　　　　　　_［二二/
　　　　　　　　　　　　　　　 :..:/ﾆﾆﾆﾆ_|ﾆﾆﾆ=}＿＿｡s≦ﾆﾆ／ﾆ{

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.　.┃|（
.　.┃|））　　そこで、簡単にではありますが指示を出しました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　相手は浮かれているからか、此方の存在に気付く様子はありません。
.　.┃|（
.　.┃|））　　アカネに向こう側の村人を救出・避難させた後に「彼」が突撃する、という作戦です。
.　.┃|（
.　.┃|））　　……対複数用の攻撃手段が無いわけではないのですが、巻き込む危険があったからです。
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283 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:48:00 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　　／＼/＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //⌒＼//'⌒〉〉、＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─━ ＼-{ {_/　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : : :. :.⌒＼ {ﾆ}＿＿＿__／￣￣¨7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: :／⌒Ｖ'⌒＼ : : :ヽ　＼　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : :.＼:. .:.＼　＼　　　　 /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : / ＼＿,: : :.､＿_／: :|: : : :∨: :＼　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | : : |＿_|＿＿＿＿/|＿_|.: : : :.|__: :|∧ 　　　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.: : :.ﾊ＿＿　　　＿＿__|.: : : :.|　}｜.:.:.　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : :.圦　vﾘ　　　　vﾘ　ノ|.: : : :.|_ﾉ: | /∧　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :i:|, ,　　'　　　　　, , ,|.: : : :.| : : |: :/∧　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.: : :.八　　　　　　　 u　|.: : : :.| : : |: : : :|　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :|: :＼　　─　　　　ｨ|.: : : :.| : : |: : : :| ∧　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :|.: : : :.〕iト　｡s≦ 　 |: : : :/.:. .:.|: : : :|　∧　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :|: : : : :.-─ ハ　　　|: : :./-ミ.:.|: : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :rく|: :／　/　　/､　_...-|: : /　　∨/: : :|　　 ∧　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: |ニ＼　 i　　 i　　／|: :/　　　∨ ┐|　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧〉＼ﾆ＼_|＼__|‐=≦__/ / ,/ ／ﾆ二/:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾆ＼　＼ﾆ〉ﾆ∥⌒}}ﾆﾆ{i:i}ﾑ∨ﾆﾆ二∧:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆ＼/　{ﾆﾆ＼_∥ﾆ=| |ニ､寸￣＿,∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _-=ﾆﾆﾆ=_〕八=ﾆﾆ{i:i:}ﾆﾆj/二=‐寸ﾆﾆﾆ_∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〕　　 -_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=〉ﾆﾆﾆ=Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ-_ 　 }ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐─ﾆﾆﾆﾆ=‐Λ
　　　　　　　　　　＿＿_____＿{‐=ﾆﾆニ＞''~ ＞─‐┐ｧ─‐＜_ﾆ二ミﾒ､ﾆﾆﾆニニ=‐〉＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏﾆニ／}h､　／、| | |/ /ヽ　ヽ｀'マﾆﾆ心ﾆﾆﾆﾆﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾆ／i:i:i:i:i:ｉ:ｉ〕iト- =＜＼//}　.｡s≦i ﾏﾆﾆム=/⌒´
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/i:i:i:i＞''~　　　　　　｀¨¨´ 　｀'マｉﾏﾆﾆ_}/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　｀¨¨¨´

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.　.┃|（
.　.┃|））　　【判定】：村人の救出：【探索】：目標値15　【4D6:15(5+2+2+6)】+【4D6:13(5+5+1+2)】　（奇襲成功による【影渡】ダイスボーナス継続）
.　.┃|（
.　.┃|））　　【戦闘】：【奇襲成功】：【探索】：目標値3×【1D8:8】　-　【4D6:13(3+2+4+4)】　　　【4D6:20(6+4+6+4)】
.　.┃|（
.　.┃|））
.　.┃|（
.　.┃|））
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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284 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 16:48:47 ID:u7a/h/T4
目標値で最大出たけど何とかクリア出来たな

286 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:52:20 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. . :: : : ￣￣.: :. :.:. :....　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : : : : : : : : : : : :. :. :.＼／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ: : : : : : : : : :.─‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : : : : :./.: : : :. :.|.: : :. :.∧: : : : : : : : :.::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′.: :. .:./: :./.: .:.|: : : :|: : : :ヽ ∧: : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :.: : : : :./: : /: : : :|　　 |: : ＿ハ:∧: : :.'/.: :.|: :/,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : |: :,.斗匕 i|: : : :| ､.: : :..:.|￣.: :. .:.'/.:.|: ::/,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i.: .:.|: : :.| : : _|＿_八 : : |　＼,＿|___∧: : : '/ : : :/,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| /∧:.|:.Lｨfて灯冬ﾐ￣　ｨfて灯冬ミ: : :|.: :. .:.: : 　　　　　　　　　（此方や！）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: :/∧|: : 圦乂_歹　　　　　乂u歹ﾉ.:..: : |: :|: : : i:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉.: :. :.| : : |xix｀¨　　　　　　　　¨´xix|: : : :|: :|.: : :.|:
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.: : :. :.|: :.人　　　　　　　　　 |: : : :|: :|.: : :.|:./,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : :. :.|: : : :.}h､　　　　c～っ　　　イ:|: : : :|: :|.: : :.|: :/,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′: : : : :.|.:. :. .:.|:..: :＞┐ 　 _　＜ : : |::|: : : :|: : : : : |: : :.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : _|.:. :. .:.|＿__／|　　　　 |＼＿|: : : :|─＜ :|.: : :.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ: : : : :./　|.:. :. .:.|　　‘,　　　　　 /　　.|: : : :| 　　∨/:: :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| : : : : {　 |.:. :. .:.|　　　`､　　　　 /　　 |: : : :|　　　 }:.:. : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| : : : : }　人: : : :|　　　　＼　　　/ 　　/|: : : :|　　 .√:. : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.:. .:./∧　　＼__,〉＿＿＿_,＞＜＿_／,人＿/　　　√: : :.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:. /∧　　 ./_|: ヽニﾆ/　　八　＼ニﾆ/: :|'，　 .√.: .:./
　　　　　　　　　　　　　　　　　 '/: : : :/Λ　 /ﾆ乂:::|ﾆﾆ{__／二＼＿)二|: :/='，　.√:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '/:.: :. :. :.}　{‐=二)ﾉﾆﾆﾆﾆ/⌒ヽニﾆ二.|:/ニ=}　 { : : /

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.　.┃|（
.　.┃|））　　アカネも《影渡》が身についていたのがあってか。
.　.┃|（
.　.┃|））　　無事に【1D2:2】　（男・女）　の村人を茂みへと救出する姿が見えました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　ならば、「彼」が行うのは【子鬼】の殲滅戦です。
.　.┃|（
.　.┃|））　　魔力を練り上げ、ロングソードを介して一本の「槍」を形成していきます。
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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287 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 16:56:01 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　､　　　　　　　　　　　　　　ヽ、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ: : 从_/ /　∨/: : : : ヽ　`ヽ､:,＞'iﾆ=}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆニ／　　＼: : : : : ヽ　　.!_､‐'ﾆ=i!

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.　.┃|（
.　.┃|））　　それは、【槍】或いは【杭】と呼ばれる魔法の一つでした。
.　.┃|（
.　.┃|））　　扱える属性によって前に付く属性が変わり、細かい効果も変動するという基本的な魔法の一つ。
.　.┃|（
.　.┃|））　　「彼」が扱える属性は「風」。　つまりは「風槍」、或いは「風杭」。
.　.┃|（
.　.┃|））　　その魔法に付与される効果は『静音性』と『拡散性』と言うものでした。
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288 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 16:59:27 ID:aalne9z6
アンブッシュ特化な感じすこ

289 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:01:40 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　火力という面では【炎】や【雷】には及びません。
.　.┃|（
.　.┃|））　　貫通性という面でも【土】や【水】にも及びません。
.　.┃|（
.　.┃|））　　それでも、【風】という拡散性は他の属性には決して劣るものではありませんでした。
.　.┃|（
.　.┃|））　　――――投げ込まれた【風槍】は、【子鬼】の中心で破裂します。
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293 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:07:51 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r 'j　,r'ゞ,　　　　　　　　　,r ' ´ ｀丶､　　　　　　　,r､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　ゞ'´:｀ｲ　　,r ' ´　　｀丶､　　　　｀ヾ　　　／:;/　 /／
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　　　　　　　　　　　　 _,,ｲ从　　　　　/ 　 /　　　　　　　　_,,､　　,r '´　／:;:;:;:;,/　　　　｀ゝ
　　　　　　　　　　／:;´i　　(´,　 ):｀i/　　,ｲ　ゝ.::.　 ''　,,::　::´　`:　(:　ﾌ　/:;:;:;:;:;:;/　,.‐（　　..::　　　,,｀ヽ
　　　　　　　　　　 .／:;:;:;:;:;i　　　　　　ゞ,,-‐,ゞ、　　　　　　　　　　　 /:;:;:;:;／　　　　　　　　　　　ヾ,
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　　　　　　　　　 .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,!　 r≡=､_　　　　　　ﾞﾄ､　　　　（イ　　　　　　/／''　,,::　::´　　_,,､-‐─ー-‐､　　　　/
　　　　　　　　　 .:;:;:;:;:;:;:;／　　　　,,-‐ ゞｰ、　,,::　,.‐（　..:＼ヾ　　　,,::⌒､　　　　　　 _,,､-'´:;:;:;:;:;:;:;_,､-‐､:;:;ヽ,ノ（　ヾ.,, ..）
　　　　　　　　　 .,彡ｲ'´　　　　　　　 ''　,,::　:: 　　　jｿ　⌒ヽ::　　..::.　 ''　,,:..:) ) ,.イソ´_,､-‐'''"´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,!　　::.⌒ヽ:: ゝ、
　　　　　　　　　 .ゝ.::.　 ''　,,::　::il　　　　　　　　　　　　　､　　　/i　　　　　 //:;/i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;// 　/　　ゞ
　　　　　　　　　 .､　　　　　　　　 '　　　　　　'¨　　,.‐（　　..::　　,ノ,l l　　　　 //:;/ /:;:;:;:;/二/´￣:;:;:;:;:;:;,ｲ　)　:｀　,,..　　j.
　　　　　　　　｀丶､　　　　,.人　.:.:　.:⌒ヽ.,　　｀i　　　　　| |::.⌒ヽ:: ,! !:;:;l/:;:;:;:;:;:;:;:;,､rー､-‐ '"ｿﾉ｀ゞ　　 ,,ノ（　ヾ.,, ..）
　　　　　　　　　　　　 _,、-‐　─‐-t‐r‐-､ _,ｨ　　イ　　　　　iﾕ　　　 /:;/:;:;ゞ　 -‐''"´7 ,r‐7 ,､ノノ　　　　　　..::)　　)
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.　.┃|（
.　.┃|））　　そしてこの魔法のもう一つの特徴は【風によって吹き飛ばされる物がある】事にあります。
.　.┃|（
.　.┃|））　　例えるならば手榴弾でしょうか。
.　.┃|（
.　.┃|））　　破損した内部の破片が飛び散ることによって追加被害を起こす、という追加効果。
.　.┃|（
.　.┃|））　　……使う場所と、相手によっては此程『死なせない』魔法も多くはないでしょう。
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294 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:08:53 ID:u7a/h/T4
これはニンジャ

296 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:10:52 ID:hr5dLKZY
風属性ということも相まってＮＡＲＵＴＯ的アトモスフィアがｗ

298 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:13:17 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　それで、どれだけ片付いたかは確定しません。
.　.┃|（
.　.┃|））　　ですから、剣。
.　.┃|（
.　.┃|））　　或いは鎧を身に付けたことに因る体重が増加した脚で。
.　.┃|（
.　.┃|））　　確実に一体ずつ、止めを刺していきました。
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299 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:17:27 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / /..:|__|:. ヽヽヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厶-‐ ‐=＝=‐ ‐-`..ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..＞､-=ﾆニニニニ=-‐゛〕iト..,,_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡ミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡ミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡ミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡㌻-=ﾆ=-ヽミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-=ﾆニﾆ=-| ｀丶、ミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミ＞''~ . |:.:i-=ﾆニﾆﾆﾆ=-',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-=ﾆニﾆﾆ=-!: . 　　｀````````````｀　　. : .!:.:.}-=ﾆニニﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　､丶`: : : : : : :~"'' -=ﾆニﾆﾆﾆ=-:}: :　　　　　　　　　　　　 : : .!:.:.:',-=ﾆニニニﾆ=-_
　　　　　　　　　　　　 : : : : : _,,..-‐‐-..,,_,'-=ﾆニニﾆﾆ=-:}: : 　　　　　　　　　 : :.!:.:.:.:',-=ﾆニニニﾆ=-}
　　　　　　　　　　　　　､丶`ニニニニ,'-=ﾆニニﾆﾆ=-' }: :　　　　　　　　　　　　　 : :.!:.:.:.:.:',-=ﾆニニﾆﾆ=-'.　　　　 ,、
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.　.┃|（
.　.┃|））　　血液が付くことは有りません。　その場で拭い去るか、首を折るからです。
.　.┃|（
.　.┃|））　　悲鳴が漏れることはありません。　その場は森であり、先程の爆発の影響で音は掻き消されているからです。
.　.┃|（
.　.┃|））　　ですから、その場を除けば。
.　.┃|（
.　.┃|））　　周囲を漂っていたのは、平穏そのものだったのです。
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301 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:19:08 ID:iVpUbbP3
そらあ記録に残らんよね

303 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:25:03 ID:v9GT9zaP
暗部の理想型ですね……

304 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:25:35 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : : : :.|__/ ハ_/|: : : : : :ｨ斧笊７¨|.: : : :. :.|　＼　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : : : :ｨ斧芋=ミ　──　乂こﾂ　 :.: :. :. .:.|＼　＼　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _| : : : : :| 乂;こﾂ　　　　　　 """´ |.: : : :. :.|　 |　　 l　　 |　　　　　終わったん？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / |: : :. :.圦 """　　　　、　　　　　　|.: : : :. :.|　 |　　 |　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|.: : : :. :.|::. 　　　　　　　　ｲ|.: : : :. :.|　 |＼　|／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|　|.: : : :. :.|i{个:...　　　　⌒　　イ　 |.:.:|.: :. :.|／ﾆﾆ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ニ∨| : : : :|: |ﾆ､　　　 =‐‐＜　/　　 |.:.:|.: :. :.|ﾆﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼/:/ : :.:.:/:.:|ニ＼　　　　＼　/ 　　 :.: : : :. :.|二[:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐=/:/: : : :/:. :.∨ﾆﾆ＼＿_____ ∨_______人: : : : 人ﾆ[:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐=ﾆニ／::/.: : : /::. :./.|ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧≦ﾆﾆﾆﾆﾆ＼: : : : ＼:::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆニ／: :./.: : : /:. :.:/ :.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆ＼: : : : ＼:::＼
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.　.┃|（
.　.┃|））　　「終わったよ。」　アカネにそう声を掛ければ、茂みの奥から顔を出す姿がありました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　周囲の血の匂いは風で吹き飛ばし、その場に残っているのは無残な死骸だけ。
.　.┃|（
.　.┃|））　　……彼が今、行える精一杯はこれだけでした。
.　.┃|（
.　.┃|））　　真正面から戦えるだけの力は、未だ足りませんでした。
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307 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:28:24 ID:Npc8VRNB

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: :/: : : :｀ : : : : : : ｀、 { /⌒〉/／⌒＼　　丁
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : :|: : : jL从: : : : : : : :｀､_乂＿彡_,,ﾉﾉ　j　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : _jL:／r灼灯 : : : : : : : ｀.{.｛⌒＼＿_／＼　　　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: |〔 | { 灯/⌒＼ |: : : : : : : : : : : : ＼: : : : : :｀、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.Ν〔 | |　|｛〈⌒) 八 : : : : : : : : : : : : : ＼: : : : :｀、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : |＼ヽ｀ ∨辷く　〕: : : : : : : : : : : : : : : ＼: : : :｀、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : |　 |　　　| り⌒ ＼| : : : : : : : : : : : : : ∨〉:〉 : : : ｀、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : ／|　｝／⌒九＼__）人: : : : : : : : : : : : : :|/:/ : : : : : ｀、
　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : /　/ .ノ/　　　　＼／⌒| : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : ｀、
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　　　　　　　　　　　　　　人: 〈 : :/　　j 　 |　　　　　　　　 ≧=-＼＿／⌒こ): : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　＼∨　　 |　八　　　　　　　　　　〉に__／⌒V: : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 У　　 | .//∧　　　　　　　　　　 |／: /: : : : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : ＼
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.　.┃|））　　そして、アカネと共に少女が顔を出しました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　【1D10:7】　（1-3：ふわふわ　4-6：ツン　7-9：ツンツン　10：三人）
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308 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:29:53 ID:hr5dLKZY
ツンツン？
態度か、それとも髪型か？

309 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:32:31 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ──. . .
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!:::: ::::i!: :! /:|: :/::}:}: : : /ハ: /: ;'::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::: :: ::i!: :|/:/!:/::ｲ:1: ::/ﾑ　V:::/: i!　　　　　　　……助かったの？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : ::i!ヾ}::}:::::::::::}::|／.イ　/: /: ::i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :,'　 !::::::::::::::::::::_／ _ｲ.イ: : ::{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : _/__ ﾉ:::::::::::::::::ム.イ＼　|: ::/',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ／､:::::::::::::_ノヽﾆ}_／ｰ- 〈//,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　,ィ:::::::::::≧=fム /ﾆY.　Y｡＜∧ /,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　へ/＼:::::::::::::{ﾆ/ ﾑﾆ≧ｲ V//∧ /,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＼／ /:::::「 i:::Vﾆﾆﾑニﾆ{　V//∧ /,

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.　.┃|））　　既に雑に作られたロープは解かれてはいましたが、暫く縛られていたからか動きはぎこちなく。
.　.┃|（
.　.┃|））　　頭を抑えながら、言葉を漏らすように微かに呟く少女の姿が有りました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　見るからに革鎧を装備した少女。
.　.┃|（
.　.┃|））　　……村の役割から考えれば、朝のみ出来る鍛錬でも行っていたのでしょう。
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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310 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:36:06 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　……彼女から話を伺いました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　【1D10:8】　（1-5：もういない　6-9：あと一人　10：熱烈歓迎）
.　.┃|（
.　.┃|））　　その内容を聞いて、判断したのは。
.　.┃|（
.　.┃|））　　手荷物を確認し、【子鬼】の遺品と幾つかの素材を拾ってからでした。
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311 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:37:00 ID:hr5dLKZY
まだ捕まってる子がいるのか？

312 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:39:03 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　彼女の名前はルーナ、と言うそうです。
.　.┃|（
.　.┃|））　　彼女もまた、開拓村では居場所がなく。　いつかは冒険者になるために旅立つ事を考えていたそうです。
.　.┃|（
.　.┃|））　　もう一人と毎朝のように鍛錬を重ねていた、その矢先のこの事件。　……心が折れなければいいけれど。
.　.┃|（
.　.┃|））　　「彼」が思ったのは、そんなことでした。
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313 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:42:06 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））　　　今は　【1D3:1】　（朝・昼前・昼過ぎ）。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　それに対応して、他の冒険者がやってくるかもしれません。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　ただ、間に合わないかもしれません。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　……余裕がある内に、動き出すことに決めました。
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314 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:44:18 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　＿　　ｨ㌻㍉｡_.-=≦ﾑ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. : ＼/ ノ─＿Ⅵ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : .: :.| :. :. :.|:. :. :. :. :. :..|:. :. :. /:..| ∨＿ ‐_
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　　　　　　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :.|:. :..|⊂⊃　＿　⊂⊃l:. :l:. :,　　 V＿― _　　　　　　行くでー！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :. :|:. :. ;｡._ 　 (::::ノ　｡o::|:. |:. :ﾑ　　:}―￣＿
　　　　　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :. .: |:. :. ﾑ:::ｨつ　て:::::::::/:./:. :. :ﾑ　 |＿―　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :. :. : |:. :. :.ﾑ_　　γヽﾉ::::/:./:. :. :. :.ﾑ　.| ＿―
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　　　　　　　　　　　　 /:./ニニニニニニニl:. :ﾑニ/ニ､.}:. |二二二二二}:
　　　　　　　　　　　　　　 ,: :|ニニニニニニ／ｲ从しニ◎ ノ从寸ニニニニﾆ:
　　　　　　　　　　　　 |:.:.|ニニニニﾆﾆ/ｲニニニニニニﾆﾆ:. :寸ニニニ/:

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.　.┃|（
.　.┃|））　　　　？？？　：　【1D10:7】　（1-3：残り3　4-6：残り2　7-9：残り1　10：熱烈歓迎）
.　.┃|（
.　.┃|））　　　　ルーナが言うには、彼女ともう一人を連れた子鬼は別方面に向かったということ。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　　その方面に向けて、歩き出しました。
.　.┃|（
.　.┃|））
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316 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:44:59 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿__,へ＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rく　　　　　　ﾉﾉV〉,　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾍ　　　　　（（.　V〉,　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾍ　　　　　　　））　.V〉,　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾍ　　　　　//　　 V〉,　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾍ.　　　　 // 　　 .V〉,　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾍ.　　　　 `'　　　　 V〉,　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾍ、＿＿＿＿＿_　 V〉,　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y≦三三三三三三≧∧≦三三三三三三≧

317 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:46:58 ID:Npc8VRNB

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.　.┃|（
.　.┃|））
.　.┃|（
.　.┃|））　　　　　　　　　　　　　　　　　　一旦、休むことにした…………。
.　.┃|（
.　.┃|））
.　.┃|（
.　.┃|））
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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319 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2017/11/26(日) 17:52:18 ID:Npc8VRNB

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´／　　　　　／　 }　　､　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 　 ,　´／／　/　 /　　　.　.　゛.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 　 /　"／/ / /　 /　ﾘ　 !i　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' 　 / '　　/ / /　 /　〃　' 从 '　　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　!: 　' / /　ｲｉ ' .′ '　ｼ从　/ﾘ :' ;　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:ｌi　i --ｉ /､j'! / / ／　/_'　//| ' /　 .'　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ; /, !ｉ. ､ｘ=＝ミl|>'/ /　彡_‐∠_' ｉ //　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /' / !いﾍ (....I!..｝V' /　 '/7´::い｀ﾘ, /　/　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / .::! ﾞﾐ　`＝'′从　 ' .乂ﾞ:ノノ//　/′ ′
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.　.┃|（
.　.┃|））　　　予想より長引きました。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　取り敢えず一旦ここまで。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　中途半端になるのでAAは明日募集とかになるでしょうか、明日投下出来るかは未定ですが。
.　.┃|（
.　.┃|））　　　お付き合い頂きありがとうございました。
.　.┃|（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（0|┃
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320 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:52:28 ID:lMc3VYlP
乙ー

321 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:53:00 ID:lo/NEAbc
乙

322 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:53:25 ID:v9GT9zaP
乙したー

323 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:53:59 ID:xRRsFZ5a
乙

324 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:54:57 ID:iVpUbbP3
乙ー

325 ：名無しさん＠狐板： 2017/11/26(日) 17:55:26 ID:hr5dLKZY
乙でしたー

路傍の果ての英雄譚 ３

路傍の果ての英雄譚　３