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284 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:50:35 ID:aEClGgZU: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　,＿＿＿＿_,,..
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　　　　　　　　　　　　　　　　 |三三三三|　　　＿＿,　　　　　　　ゝ::ﾛﾛﾛﾛﾛﾛ｜|　 ┌─
　　　　　　　　　　　　　　　,,,,..　　　 l三三三､,/　　　|＝＝|　　　　　　　 ξﾛﾛﾛﾛﾛ ;,,｜|　 ,l|＿
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ﾛﾛﾛﾛ|yﾔ¨ｌｌ「「「「「:::::::::,,|＝＝＝|／|三三三三|::::::::::|##　　　　,,, 　 ''''　lﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ｜|,,,rｾ三
` ￣`⌒￣￣￣~`￣~￣~`￣￣`'￣"'￣`'U'⌒￣￣| 　＿＿＿,＿＿,_　 |`￣￣~`￣￣￣~`￣
　=ｺ　　　　=ｺ　　　　　ｪ=　　　　　　　=ｺ　　　|　 | 　|; 　　 "| 　|　 |　　 =ｺ　=ｪ　　＿, ＿
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､＿,＿＿､_}二{}三{,＿,_k＿}三{＿}二{,,＿＿,,＿_,,＿,|＿|／　,,,,　　　＼|＿|_m＿_,＿_}二{}二{}二
　　}三{ 　 .}二{}三{　　　　,,}三{　 }二{　　　　　　　　　,,,　　　　　　　　　　　　　　　 }二{}ﾆ}三{,,
　　}三{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }三{
┌────────────────────────────────┐
│翌日早朝、ジンルーの街へ中間報告に。　家出少女を昨晩の件で　　　　　 .│
│叱りつけたい気持ちだが、それよりひとまず仕事の方が大事だ。　　　　　　　 .|
│もしかしたら向こうも何か分かっているかもしれないし、ささっと立ち寄る。　 . │
└────────────────────────────────┘

285 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:51:03 ID:aEClGgZU: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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┃　　ヽ、ヽ-= ≦￣￣￣iﾞi、⌒ ⌒ ⌒ ⌒⌒ ⌒　 ⌒ "　　　　　 ┃
┃　　　ヾ　　　　　＿＿!.! }　　....／　　　　＼　　　　　　　.....┃
┃＼＿ _,.ﾞ=-=ﾆ二´　　　iﾞi }　　〃　　//　　　　 ',　　　　　　　...┃
┃　 `-=ﾆﾆ二"´　　　 ,,,|.|,!　　iｲl ｌ从{ 从Ｎ　 i、|　　　　　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　 ,|.|　　　.|ﾊi7tu,　 tu.|　| ﾘヽ　　　　　　...┃
┃　　　　　　　　　　 ,|.|　　／x込 r―x　ﾉＶｼ＼＼　　　　.....┃
┃　　　　　　　　　　 ,|.|.　//　_|ﾚ个云≦ﾚ(, 　　Ｖﾍ　　　.....┃
┃　　　　　　　　　　　　 ,,|.|..//　/ {三三三三三}　　　Ｖﾍ　　　...┃
┃　_.　--‐‐……‐‐‐ '´￣.//　/ /{三三三三三} 　　 Ⅵ　　　...┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛　○　O o
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┌───────────────────────────────┐
│あの後、早朝に改めて少女は縛り上げておいた。　　　　　　　　　　　　 │
│前にかけた【ブラッドマーカー】は３日が経ちすでに解けたし、　　　　　　 .│
│魔法をかけ直すのも手間なので逃げられるとまた探すことも出来ないし。.　│
└───────────────────────────────┘
※【ブラッドマーカー】など、異界の魔神の力を借りる召異魔法の発動に必要な触媒、
　〈魔神の誓約書〉は予め羊皮紙なり紙で自作する必要がある。
　コストは安いのだけど、自作という点で手間がかかって面倒なことこの上ない。

￣￣￣￣￣|＼.＼l＼.＼.＼l＼|::::::::::::::::::::|　　　|
ｌ二ｌ二ｌ二ｌ二ｌ＼.＼.＼l＼.＼.＼|::::::::::::::::::::|　　　|
＿＿,　⌒ヽ..|＼l＼.＼.＼l＼.＼|::::::::::::::::::::|　　　|
　　（::::::::::::　　ヽ.　 l＼.＼.＼l＼|::::::::::::::::::::|　　　|
::::::::::､⌒::::::::::::　　）.＼l＼.＼.＼|::::::::::::::::::::|　　　|
::::::::::::　'　:::::::ヽ⌒ヽ.　＼l＼.＼|::::::::::::::::::::|　　　|
ゝ:::::ヾ::　｀ヽ(::::::::::::::: ）　＼l＼|::::::::::::::::::::|　　　|
:::::::　､⌒ヾ　:::::::::::::ヽ　　 , ⌒ヽ.|::::::::::::::::::::|　　　|
(:::::(⌒:::::::://:::::::::::）　　(:::::::::ヽ⌒ヽ : ::::::::::|　　　|
::（::: :::ヾ::://:::::::::::::　｀)ヽ::::ヾ:::::::::　｀):::::⌒::)　　 !
::::ヽ:::::::::| (:::::::::::::　ノ　(:::::(⌒::/:::　ノ::::(:::::::: )::: )　　　　　　 ,ﾍ,ﾍ　　　∧＿∧
　（::::::ヽ!　|::／:::)　　　　ゝ:::| |/:::) 　ヽ::|| 　 ∥　　　,､,､　　(　　)　　（　　　　）
　　　　 |　|::::）　　　　　 (::| | 　　　 . ||　　i'i'i　　　(　)　　(　　)"''-（　　　　）
　　　　 |　| 　　　　　　 | |　　　　 l'l'l'l　　　　　　只　　ＵＵ　　　/　/|　 |""''∧＿∧ __
　　　　 |　|　　　　　　　|~|~|~|~|　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿）（＿）　（　　　　）　""
　　|~|~|~|~|~|~||l　　　　　　　　　　　　∧＿∧
┌───────────────────────────────┐
│あの性格だときちんと言い含めても懲りずに外出して　　　　　　　　　 │
│誘拐の危険がありそうだし……ちなみに昨日、外出した理由は　　　　　　 .｜
│どうやら魔動機協会に新しい魔動機のゲーム本を買いに行ったんだとか。 │
└───────────────────────────────┘
286 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:51:13 ID:aEClGgZU: ┌──────────────────────────────────┐
│公衆の目前で誘拐するなど度胸のある貴族だ、とは思うが　彼女も彼女で　　　 │
│実家の手のものに見つからぬよう、人目を避けて行動したのが裏目に出たとさ。.　 |
│裏路地なんか歩いてちゃあ、誘拐されたのは自業自得ではないか。　　　　　　　 .│
└──────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　|　　　　　　|
　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　|　　　　　　|;　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　|　　　　　 ,,|;:　　　 .|　……ということでして。蛮族の姿は見えませんが、
　　　　　　　　　　｜　　　　　　／￣'＼　　　　￣￣￣￣　　　　....|　大量の魔動機械を頼りに独立したようです。
　　　　　　　 _　-´:::::::｀　､..　.／　　　　|　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　Y:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　　　　　.｜
　　　　　 ./::::::::::::::::::::::::::::::::ｨ､|　　　　／￣￣￣＼　　.＿＿＿　　 |￣￣￣￣
　　　　　 .|::::::::::::／｀ヽ､__//|::|　　...／　　　　　.／|.／'======'￣￣＼
　　　　　　､:::::::::ﾌ　ｨｪ-､　|_/|).　／　　　　　.／／　[:二]　　　　　　　＼
　　　　　　 .| .ヽ:|　弋__ﾂ .ヽ .|　　　　　　.／／l二二二二二二二二二」
　　　, -‐ /Yヽ_|::|　　　　 ./ ./　　　　／／　　 | |　　　　　　　　　　| |
／　´ / /..|:::|::::ヽヽヽ--‐- /..￣￣＼／／　　　.| |　　　　　　　　　　| |
　　　/./　.|::::ゝ::::::ヽヽ　　　|｀ヽ　　　 .|／　　　　　￣　　　　　　　￣
　　　 / 　 |::::::ゝ::/´:|｀ l--.'..￣￣￣￣￣´゛゛゜
　　　/　　 |::::::/‐!-､|　 |　　/　　ふんふん。
. Y　.|　　　|､/:ﾍ__/::|　 .|　 /
　Y /　　　.|::::::/　|::::|　 .| ./
┌───────────────────────────┐
│それはさておき、ジンルーに戻った私は　　　　　　　　　　　　　　 │
│冒険者の宿を通してルパンを呼び出し、経過報告を行うとともに...│
│今後の予定について相談した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────────────┘
287 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:51:32 ID:aEClGgZU: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '"￣｀ヽ.
　　　　　　　　　　　, '"￣｀ヽ _r‐＜´￣｀Y　　　　　 ',
　　　　　　　　 /　　ｒ＞'"/　　　　　ヽ┐　　　ﾉ、
　　　　　　　　　　{　ｒ／　　 ' 　　　 }｀ヽ　｀ヽl＞-ｒﾍ_」
　　　　　　　　　　ｒ'7 　.;' ／|　　　./_￣ﾊ　ﾊ　八＼`ｰ─┐
　　　　　　　　　　|/ 　 |/'´_」　　 /ｧfてﾊﾄ　 |　､　＼＼￣
　　　　　　　 ;' | 　 | ｨ'f'ﾊ､　 '　ｊ__,ン　八　＼　!＼」
　　　　　　　　 /{ .|　八| j_り＼|　　　　 |／,ﾘ「￣｀|　　　もう少し探りたかったのですが、
　　　　　　　　く/|八ﾚ'　 |　　　 ' 　　　 / ´　 |　　.人　　　　勘の良い護衛に出くわしまして……
　　　　　　　　　　ヽ　/、　　ｒ､　／/ 　 /|　 ,' 　ヽ.
　　　　　　　　　　　 /イ　へ、　　　/　/|　_/_ 　/　　 ;　}　　見つかる恐れがあったので
　　　　　　　　　　／　/　　/ ＞-rｧ'|／|:ｧ'"::::::｀ヽ.　／ﾚ'　　　その場では一旦身を引きました。
　　　　　　　　　,:'　／|　／|、 ./ ｆ斤:::／::::::::::::::::::ﾊ'　}
　　　　　　　　ﾚ'´　 ∨　ﾚ∨_」ｰイ/::::::::::::::::::::::::| /
　　　　　　　　　　　　　　　　r'ｱｒヽ:::/::::::::::::::::::::::::::ﾚ'
　　　　　　　　　　　　　　 /{八ンﾉ}:{::::_;:-=＝=-､/
　　　　　　　　　　　　　／｀ヽ､-ｧ::'::ヽ/::::::::::::::::∧＼
　　　　　　　　　　　　/ヽ _ンﾉ::::::::::::/::::::::::::::::/|__|＼|
　　　　　　　　　　 ;'ｰ-イｧ'::::＼:;r':::::::::::::::;:'/
　　　　　　　　　　　ﾑ＿ﾉ|::::::::::／:::｀::::::::／/
┌────────────────────────────────────────┐
│元々の依頼は、エミニムの独立が蛮族と内通して手を組んだのではないかという　　　　　　　　 .│
│疑いからなるものだが、事情が変わってくるとなれば依頼内容も見直す必要がある。　　　　　　 │
│相手の器量によるが、「蛮族は関係なかったので報酬は無し」なんて言われかねない事もある。...│
└────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　 ...-─-...
　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　　　　　 /:::::::/´＼::::::::::::::::::::ｌ
　　　　　　　　〈:::::::/　　　＼::::r‐く:::|
　　　　　　　　　　Y´ 　 /⌒ 〈::::ｌ´) ｌ::
　　　　　　　　　　　ヽ､_/「 o 　i:::ﾚ' ﾉ:{　　　　欲を言えば　出所も知りたいが、
　　　　　　　　　　　　　）　ｰ' 　 L厂ヾ!　　　　持って帰るだけでも十分ありがたい話だね。
　　　　　　　　　　　　　　〈_　　 7　ﾐｌ　人_
　　　　　　　　　　　ｰr　　　 /／／　 > -‐ ､　　　（しかし大量の魔動機械の産地となると
　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　/ ／　／　　　＼　　ハインラト地方では “ここ”しかねェ。
　　　　　　　　　　　　 r ＝ｰ　ﾁ´-‐　　　　　　　　　ｌ|　そんな売買の話は聞いたこともないが……）
　　　　　　　　　　 /　　　＼　　　　　　　　　　　 ||
288 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:51:47 ID:aEClGgZU: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　,. -─-　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　それでですが、今回の独立が
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : :＼　　　　　　　　　　　　 |　蛮族が関係ないと分かったからには
　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　　　　　　　|　本来の依頼は自動的に解決しましたが。
　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : : : : :|　　　　　　　　　　　　　　 |　依頼は完了ということでよろしいですか？
　　　　　　　　　　| : : : : : : : : : : : : :／|:|　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　 |: : : :/^ ‐- ,＿／/ |/￣''''─-　＿_
　　　　　　　　　　ヽｨ､: 7　　　_,,　,r'fﾘ|)＼　　　　　｀ヽ　　そうなるか……いや、悪いが
　　　　　　　　　　 ,!d.l:|　てﾋｯ　ヽ　　i　　ヽ　　　　　　　|　　今から依頼の内容を変更して、
　　　　　　　　　／|ﾍ､,l:|　　　　　冫　ﾄ　　ヽ　　　　　　|　　新たに２つ仕事を請け負ってもらいたい。
　　　　　　　／　.|　 |:;ﾍﾐ　　　　＿/^i;|　　　 >　　　　「｀l
　　　　　　／　　 |　　|:;:r‐､　　／_　|　|;:|　／　　　 |　　　＼　　　　　その代わり、報酬も上乗せする。
　　　　／　　　　|　　.|:;`i　ヽ　　／ ./);匕　　　　 |/　　　　＼
　　　／　　　　　 |　　 |:;:;| 　 `‐'´　 //);:;|　￣|　　ト､　　　　＼
　／　　　　　　　￣７|;:;{　　　　　　　|;:;:;|　　 |　　 |　＼　　　　　　＼
　{　　　　　　　　　　/　|;:;＼　　　　／;:;:;:|　　 |　　| 　　＼　　　　　　＼
　ヽ　　　　ヽ　　 | く　　|;:;r‐|　ィ''´ |;:;:;:;:;:|　　 |　　|　　　　＼　　　　　　＼
　　＼　　　　＼　|　ヽ　ト|_　`'''┤　 |;:;:;:;:;|　　 |　　|　　　　　　＼　　　　　　＼
　　　| ＼　　　 ∨ 　ヽ|　 `''‐‐->　 |;:;:;:;:;|　　/　　|　　　　　　　〈　　　　　　　｝
　　　ヽ　　　　　 |　　ﾘ　　　　 /　ﾍ;:;:;:;:;|　./　　 |　　　　　　　 /　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,, -‐‐‐ｰ- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ／´＼,,,...--‐'´´';　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ヽ'´＼　 ..,__,,,,..､ | ｒ''´'ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　丶| (´,';〉　〈 '-' ,　| |/ /
　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　/　　　　　 //／　　　　一つはその施設にあるっていう
　　　　　　　　　　　　　　　　､、　|　〈,.　　　　　ｌｌﾞ　　　　　魔動機械の調査。種類とその数を記録してほしい。
　　　　　　　　　　　　　　　　 )) 丶,.-,　　　　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　（(　／,､"　　／　 |　　　　　　　　もう一つは、その腕の立つ護衛の
　　　　　　　　　　　　　　　　　　<／ |ヽ.,,／　／´|＼＿＿＿＿　素性調査をしてほしい。
　　　　　　　　　　　　　　　　,､‐'"~/´|＼＿／　 /|　 |　　　　　 |＼
　　　　　　　　　　　　　　／/　　/ /|／　ﾉ＼,／/　 |　　　　　:|　/＼
　　　　　　　　　　　　　／　ｌ　　/ /　〈ｰ､″　　/ 　　ｌ　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　 |　　″ / ,/　 /　《　　　,'　　　| 　　　　　　|
289 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:53:01 ID:aEClGgZU: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─ -　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒ ／ .:::::::::::::::::::::::::厂/´　　｀　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　. ' .:::::::::::::::::::::::::::::::(　 {　　　　　　Y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ﾄ、　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 .' .::: ::::::: l .::::::::i:::_::_＼ :::: Y⌒ヽ.＿メ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　人　|.::::::l:: __:l＼:::´ﾄ､ .:::::::ヽ.:: l⌒ /∧Ⅴ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rｧ从::::!´::: |　＼j　＼_::::ハﾘ::: 〈/∧ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈/ 从ﾙハ:j　_　　 ´「r'!:「Ⅴ:::::::::::Li」::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::::ﾉx＝.　　　j以ﾘ/.::::::::::::::ﾘ:::::::::}　　　　前者はすぐに承ります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::/::: 入　　　　　　 i:::::/::::::::/:::i: :: ﾘ　　　　しかし後者は難しいですね、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'i!::::::::/ ＞ -- 号＜!::/:::: イ::::ルイ　　　　不可ではありませんが相手が相手……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(＼人ﾙ( ﾙ　厂 /⌒ヾ:/7⌒＼!　　　　　　　　今度は相応の料金を頂きますよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＥｦY}＿__r ｭ　入苞ﾒ::/i　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ┴┴1 }ﾋ/ :::::::: || l|　　 ,ｨﾍ　　　　　腕利きの相手にバレないのは一苦労ですから。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'r/ :::::::::: ||/⌒ﾇ´ 卯
┌─────────────────────────────────────────────┐
│中途半端な形で報酬を渡してくれるわけもなく、向こうは新たに条件を出してきた。　　　　　　　　　　　　 │
│しかしあの野良英雄を相手に追いかけるのは、正直見つかる可能性があって難しい。　　　　　　　　　　　　 │
│今までの依頼では、格下相手だからこそ３６分の１の自動失敗以外でトチることはないから安心だったのだ。 │
└─────────────────────────────────────────────┘
┌────────────────────────────┐
│尤も、つい半日前に、その格下相手に理由もよく分からないまま　 .│
│発見されるという油断慢心を見せたばかりだが、それはおいといて｡│
└────────────────────────────┘
290 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:53:11 ID:aEClGgZU: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　(_｀X´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　 (_｀Ｘ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _)
　　　　　　　　＿_,,, 匕二`ヽ､　　　　　　　　　　 __,,, --‐- ､
　　　　　　／::::::::::::::::::::::弋　`ヽ　 _, --､ --─ ''''"￣　　　　　　ヽ
　　　　　ィ:::::::::::::::::::::::::::入＼　`--| ヽ　　　　　　　　　　___,,y　　　|
　　　　　 |:::::::::::ィ‐‐--‐' /`｝| 　 ,.-|＿| 　 _,, --─ ''"￣／　　／
　　　　　 '､::::::::::|　_,ノ"　何ﾐ-‐'　　　｀`´　　　　　　／　　　／
　　　　　　＼::::::!､´ｲ可　ヽ　ヽ　　　　 , -‐ ､　　.／　　.／
　　　　　　　 <^､ﾍ　　　　冫　i__,,. -‐'　　　 i^ヽ" 　　／　　　ああ、いいぜ。
　　　　　　　＼ゞヽ　　　＿_, |ヽ　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　 ~｀ﾐ>　∠-'´　｝ヽ　　　　　|　　　／
　　　　　　　　 ,.ｨ'´ﾄ｀ヽ､　 ´ ノ　　＼　　　 |　／
　　　　　／　|　| `ヽ､ﾆ厂　|ヽ　　 >　　 |／
　　 __,,,. -‐'´　　|　ﾄ､. 　/ ^' ﾄ､| ヽ／ _　　 |
　 /　　　　　　　| 　 | ヽ,/＼　|　　ヾ￣ |　　 |
　 |　　ヽ　　　　|　　ヽ　　　i^i　　　 |　　|　　 |
　 (　　ヽ　　　｀`フ |　　　.| ヽ.　　| 　 |　　 |
┌───────────────────────────────┐
│ルパンと改めて報酬と契約を結ぶ、少々値切られたが1万3000G。　　　　 .│
│基本ルールブックに書かれた10レベル冒険者相応の報酬が7500Gだから. │
│これでも１５レベル冒険者を雇うにはまだ安い価格だと思われる。　　　　　..│
└───────────────────────────────┘

: : : : : : : : : : : : : |!　 |XX| ⊆|: : :{三二{=l ||────||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : |!　 |XXl　　| : : ｀¨ﾍf'¨´[ニニ二ニニ] : : : : : : :__ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : :_:_: : : : : : |!　 |XXl　　| : : : : : |! : : { i -==- o゜| } : : : : : /　　¨　‐　,,: : : : : : : : : : : : :
: : : ／゛、＼ : : : |!　 |XXl　　| : : : : : |! : : {ニニニニニ} : : : : /　 ' 　 /　　　＞　,, : : : : : :
: ／ヘ　＼＼.:/´￣￣￣￣　　　_|!_ 　￣￣￣￣￣＼ : :/ 　゛　/ 　,ﾞ　/　　,　　＞
ﾍ　ヽ　＼　丶 }───‐ ､　　　　jI斗　-=　──　≦ ￣￣＼ '　 ,　　, 　 /　　 '　　 /
､＼　ﾞ　,　　 /______________）　　　 ∨//////////////＼＿＿＼　　ﾞ　 /　　ﾞ
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＼　＼　 ,/＿_______________)　　　　,}∨////////////////＼＿＿_ヽ　　　　　 /
　　ヽ　　,/＿＿＿＿＿＿_）　　　　⌒∨/////////////////＼　　　＼"　　/
┌────────────────────────────────────┐
│確かフェイダン地方にいるどこぞの１５レベル英雄集団が貰った前金が　　　　　　　　　 │
│15000Gだし、５レベル下の倍くらいが適正価格だろう。尤も、これで貰える報酬よりも.　.│
│魔物の戦利品……特にあの蛮族領周辺にうろつく魔物の方がよっぽど金になるけど。..│
└────────────────────────────────────┘
291 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで： 2015/01/28(水) 13:54:24 ID:t8OCITY.: Ｌｖ７あたりから報酬＜戦利品になるんだよなぁ
292 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:54:44 ID:aEClGgZU: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | | l　│]|[]|ミ.＼　　　　　　　　　　　　　(ﾞ;;;,,,,　(ﾞ;;;;;;;;;;;;,,, ,,;;;　;;;;,;>)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ _ _ _ _ ! | |i|''''|i| 　l“』 :'ヽ＼　　　　　　　　:::::)　ゞ;,,;;;;,,,,ヾ ;;;;;;;;;,,,,, 　,,,,;;;)::;;lliｒ）
:::::::::::::::|　＼　　　　　　　　　　　　　＼!|i|'.'.|i|'.'.|i| 』l|　』;;;;ヽlll　　　　　(::::::::::）::(;;,, ,;;,　ﾞ'､ ;;;;;;;;;; ,,,;;;;;ｌｉ;;;;l;;;/
:::::::::::::::|　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼!.,|i|,,,,|i| 』l|　』 'lr-､ﾞll　　　　ゞ,,,;;;;;;,ﾉゞ,,,;;;;;;,,,　ゞ,,;;;;;;ﾘ(;;;;;;;;(丿
:::::::::::::::|￣￣￣ヽ～～～～～～～～～ヽ:..,,,,|i| 』l|　』!』l|　』|　　　　ヾ_;iil;;' ゛ヾ_;;iil;;' ~ﾞヾ;;:il;;;ﾚ';''''''ﾞ~
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!.　　　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | |　|　|　 l:i!:!|l,- "　　　　　　　　　　　　　　＼γ'ヽ､,`ｌl＼~~ll|;lli;;|~,　ｌｌ＼,
!.　　　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | |　|　|,,,.-"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼γ'ヽ||,;; ｌｌ~~ｌｌ~~ｌｌ~~ｌｌ~~ｌl
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┌───────────────────────────────────────┐
│出来ればメイにも顔を見せたかったが、方角からして今はシーン神殿にいるようだ｡　　　　　 |
│宿の方に少女を縛り上げたまま放置しているし、いくらなんでも肉体的に負担のかかる状態で..｜
｜待たせるのは可愛そうだし、体罰のしすぎはｲｸﾅｲと華扇はすぐ帰ることにした。　　　　　　　 │
└───────────────────────────────────────┘
293 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:55:02 ID:aEClGgZU: 　　　　 | |　　 |: 　　　　 |　　 |　　　;:　　　　　:;　　　　　ｉ　　　　 ;:　　　 ::; 　　　 ||　　 :|　　　::／
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　　　　ヽ.　　,, -‐=‐ 、,　　 |　　 |　　　;:　　　　　:; 　　　 ! 　　　 ;:　　　 :;　＿_,||＿||　　 :| ￣￣￣〒~〒
　　　　 ∧／　　　　ヽ..　　|　　 |　　　;:　　　　　:;;　　　 .ｉ　　　 ;;:　　　 :;;ｉ＼＿＿||　　 :|　　　　　{-=ﾆ
＝＝＝＝ゝ　　 ,／｀｀ヽ∨_＿＿＿_ ＿;;:＿＿＿_:;;＿　　;!　　　　　;;;　　　:;; | 　l─‐ ||,,,_ 　 |　　　　　{ﾆ=-
　 }: :: :{l　| |　,／、′ノ（ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ　ｉ　　　　　;;;　　　:;;;;| 　|　 .:::||　`ヽ_|　　　　　{-=ﾆ
　 {: :: :}l　|／,(⌒ヽ／ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 〃: : ｀} !_　__　_ ; ;;; _＿ _ _:;| 　|　 .:::|ト、 _ :|　　　　　{ﾆ=-
　 }:.:.:.:{|　|ニニニニ { : : : : : : : : : : ──────"、: :（　　　　　　　　　　 | 　|　 .:::||　＼ :|　　　　　{-=ﾆ
匕＿__,,ゝ￣／|　　 ,,）: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ _ノ　　　　　　　　＼|＿_.!||＼　 :|　　　　　{ﾆ=-
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　　ヽ、ヽ-= ≦￣￣￣iﾞi、⌒ ⌒ ⌒ ⌒⌒ ⌒　 ⌒ "　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ|_|￣￣￣i!{ﾆ=-
　　　ヾ　　　　　＿＿!.! }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {-=ﾆ
＼＿ _,.ﾞ=-=ﾆ二´　　　iﾞi }　　　　　　　　　　　 ┼┐``　ニﾆ,　　　 ‐-　　　　　　　　　　　　　　{ﾆ=-
　 `-=ﾆﾆ二"´　　　 ,,,|.|,!　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　ｊ　　　 .／.￣￣　 .__／＇＇＇＇＇＇　　 .{-=ﾆ
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　　　　　　　　　　 ,|.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ-=ﾆ
　　　　　　　　　　 ,|.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ≦´──
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　　　　　　＿,.ｘｪ≧＝＝＝=zxく_
　　　 fﾆ三三三三三三三三三三三}
　　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|
　　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|　　←切られたロープの跡
　　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|
　　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|
┌────────────────────────┐
│尤も、宿に帰った時には既にもぬけの殻だったという｡　　│
│あいつ……ロープから抜けだして、逃げたか。　　　　　 .│
└────────────────────────┘
294 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:55:16 ID:aEClGgZU: 　　／￣ヾｽ-―‐-､r' ⌒ヽ
　　{　　 ,／´:::::::::::::::::::`ヽ、 l
　　ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::､:ｽ
　　 //::::l::l::,ハl　　l/l/i　l .|
　　/∧::::|::ﾚ -‐‐　 ‐- l .ﾊ/
　〈/l::::トi::::{" 　 r┐　 }/＼>
　　　∨ｉｲﾍ|ゝ､__　_.,イﾚ　ー３
　　　　　／`,:`ｉｒ‐':.｀ヽ、
　　　　　〈ヘ/ 〉/::＠:::）､〉
　　　　　辷|〉}::{|:::＿ﾑ__|
　　　　　ﾑミ|/辷::::::::::.}　|ゝ
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│縛り上げたまま放置したから恨まれても仕方ないかもだが､ .│
│せめて世話になった後に一言くらい残していってほしい。　　 │
└─────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　 /￣￣/￣￣￣,xzﾐ';;;';';;;';'彳;;';';;;'彡;';;;';;';';;'ゞ;;;'
ヽ.:. .:.:.... .... .　　　　.　......　　.. .　/￣￣/￣￣￣￣,xﾃ';;;';';;;';';;;';';;;';'/{;;;';';;;';';;;ノﾉ;;;';
　 Y⌒ ヽ　　　　.. .... . ... :. .:.:. .. /￣￣/￣￣￣￣￣｢'⌒X';;;'ｿ=ﾆ二ヾ;';';;;；';'ミ';';;;';
　　　　　　　　　 . :. .:.:... 　 /￣￣/￣￣￣￣￣`|￣冫ｼ;';;;';';;;';';;'爻;';;;';'彡;;;;;';;';
: . : 　.. ..... .. ..:.:.:..　 . 　　　 /──/──────|─,x'ミ;;;';';;;';;;ﾉ;';';；;;';;;;'ヽ＼';';;
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７７７７７７７７７７７７７/￣￣/￣￣￣￣￣￣￣￣|￣￣|￣|ΓΓΓΓΓΓ,,-';;'
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│それに、この宿は一週間しか宿泊金を先払いしていなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│魔動機械の数調査はすぐに終わるだろうし、人一人の素性調査に何日もかかるか分からないが、　　.│
│そこはかとなくきな臭さが漂ってるので、最悪強行手段に出ても良さそうだし長くかからないかと思う。. |
│なのでこの際宿は取らずにチェックアウトし、一気に済ませようと思う。　　　　　　　　　　　　　　｜
｜あと、上手くいけば我が儘な恩知らずの少女への仕返しにもなるから。　　　　　　　　　　　　　　｜
└──────────────────────────────────────────┘
11 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:01:02 ID:j8JNiPyc: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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　　　　.;　　|　　　　　　　　　 ,.イ ! 　￣冫､. 　　〃〃　　┃ :::::::::::::::::: ┃　　　　　　　　　　　　　　　.;
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　　　　　.;　|.　ﾊ〃'´　　 `i.､ニ¨(()))二ニニヽ_Ｔ｡￣＼ . ┃:::::::|:::::::::::::┃..|　　　　　 |　 .|￣￣￣i￣　__ ￣|　 .;
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ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. |｡-｡　　　　 ,｡/曰| l.冫ニﾆﾆﾆ‐‐‐‐ ､ヽ　　ﾉ.==|＼======|＼======|＼==|. ヽノ　|.　i__＿ｉ　|.======|＼=
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾞ⌒l＼＼__／,.' l曰| ﾚ /　　_／／￣｣ | |ﾟ_ﾟ〈===|==＼====|==＼====|==＼i＿＿＿ｉ＿＿＿_ |.＼====|==＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　　 ,|／¨テ,K´　￣/ /へ〉二=====二ヽ,.イ　==|====＼==|====＼==|=== //"! ミ　　　　彡| ==＼==|===　　. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
ﾆﾆﾆﾆﾆ/..　.,--､ヽ　|_』_{T￣￣!.,'へ.//⊂ニニニ⊃ |　|;,=＼|======＼|======＼|==.//　 i　 (￣｀(二O　| ====＼|====　 .: :ひの、ふの、みのよの……: : .
ﾆﾆﾆﾆ/　　..|　　l ﾚ l》||《|_|　　 |! ￣/　　　　　　 |　|.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣..○.二二○￣　　.l　 |二二○ ￣￣　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
ﾆﾆﾆ/＞＜. Y´/⌒l-廿-lﾛ　　 |　 /⊂ニニニニ⊃ /ｰ.ヽ　　　　　　　　　　　　　 l　 |　 |　　　　 l　 |
　　　　　 .!` 　,ｲ』ﾟ廾ﾟ『＼＿￣￣￣￣￣￣二ヽ()）|　　　　　　　　　　　　　　 l　 |＿| ＿＿_ .!＿!
┌─────────────────────────────────────┐
│宿を取っ払い、早速やって来た先はこの前知った魔動機械を保管している倉庫。　　　 .│
│徒歩で入ろうとすると、どうしても透明なだけではごまかしきれない自動ドアだとか　　　 .│
│機械のシャッターとかがあるので、そのあたりを【テレポート】で直接跳ぶことで省略した。..│
└─────────────────────────────────────┘
12 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:02:15 ID:j8JNiPyc: 　　　　　　　　　　　　　　　／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　　　　 <从　　　　､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　　　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼〉: ;ｲ　　　ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　ヽ!　　　人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　ノ: |: : ｉ/　　　　　　（ウォードゥームが８機、
　　　　　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　　マグニドゥームが２機。
　　　　　　ヾ､__,　／　｀＼　　|三>!＿　｀ヽ人: : ヽ　　　　　　通常のドゥームが２……２４機）
　　　　　　　　　　l　　　　　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　　ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
┌────────────────────────────────┐
│訓練時間ではないからか、倉庫内の人影は以前より減っており　　　　　　　　 │
│巡回の警備が三名一組で歩き回りながら見張っている。　　　　　　　　　　 .│
│勘のいい人間には見えないので、音に気をつければ彼らにバレないだろう。　 |
└────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　／/
　　　　　　　　　　　　　　　〈::〈　＿ __　　/´￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 . -‐‐' ´: : : : : : :｀　、　　　　.
.　　　　　 /´ ￣｀Y´. : : : : : : : : : : : : :＼: ＼　　 }
　　　　　ｌ　　／. : : : : :{ : : : : : : : : : : :.＼: ＼__ノ
　　　　　 |　　 /. : : : : : :/:!: : : ＼: : : : _: : : :.＼. ＼≦≠ ニ二フ
　　　　ゝ.__/: /: /: :.ィ.升ﾄ: : : : ヽ:´＼: : : : : :)＞:＼　＼＼
　　　　　　　ﾉ: ﾉ!: ｌ: : :|:ｌ:|:.|:ﾉ＼: : : .!: ,ｨ≦k: : : ＼: :}: :＼　＼/
　　　　／／/ｌ: :!: : :!:l:|人　 )＼: :}´ == ﾘハ＼ )ﾒ、}ﾉ:.ヽ
　　　　く／〈./人:j: :从八x==彡　)ﾉ　　　 |:i: : : : ＼:＼:ﾉ: :〉　　　　（それぞれ部位数が３、５、２だから……
　　　　　　　　　/:＼: :.Ⅵﾊ　　　 '　　　　ﾘ:i: :＼: : :.＼ :ヌ´　　　　　１３レベルが１０体、９レベルが２４体、
.　　　　　　　 /: : : /)ハY入　　　/ }　／く: : : :l＼: : : )　　　　　　　５レベルが１２０体分相当）
　　　　　　　 /: :/:.//: :.:i:|: l }≧= i　|＜.┐ :): : :ﾉハイ
　　　　　レ〈:.∧!: : :リ人!:Ｆ干| .j´ニ.|イ⊥く ⌒＼　　　　　　　（半自動だから操縦者は必要だけど、
　　　　　　　 )／＼:.(｀Y r┤厂　∨::::::::// 　　　ヽ　　　　　　　それでも一国の軍勢と戦うには
　　　　　　　　 /　　　ヽ) | j::ﾊ厂　 |}｀ヽ:j/　　　　　 i　　　　　　　十分なんじゃないかしら）
　　　　　　／　　　 Ⅵ::::{〈し'⌒ ﾘ }:〉/　　　　　 .ﾄ、
13 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで： 2015/02/14(土) 21:02:28 ID:598CDkQk: 久々にｷﾀｰ
14 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:02:58 ID:j8JNiPyc: 　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣／
　　　　 |　　　　　　　　　　　　　 | |二二二二二二二二二|| |二
　　　　 |　＿＿＿＿＿＿　　　　　　 | |=|≡=y=］　　　　　　 .|| |
　　　　 |　 || 　　　 :ｆﾆﾆ||　　　　　 | |==================|| |=
　　　　 |　 || 　　　:fﾆﾆﾆ||　　　　　 | | 　　　 .━＝γ＝γ .|| |
　　　　 |　 ||:::　　 fﾆﾆﾆﾆ||　　　　　 | |======／￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　 |　 ||　　 fﾆﾆﾆﾆ:::||　　　　　 | | 　　 : | |二二二二二二二　　　　　　 : :（ハインラト王国の練度がどれだけかは、　　　　　　　 : : .
　　　　 |　 ||　 fニニニニ||　　　　　　　:| |===== | |－≡≡y≡y　　　　　　　　 : :　よく知らないけど……以前将軍閣下の元で　　　　　 : : .
　　　　 |＿||／　　　　　 ||＿＿＿＿＿| | : 口 :: | |==============　　　　　　 : :　戦った騎士団の１５倍の人数くらいなら張り合えるか）: : .
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_|ﾆﾆﾆﾆ::| |=|≡=y=　　　　　　　 .: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |==============
／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　 ━＝y＝　　　　　　　. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |==============　　　　　　　　 : :（閣下本人が出てきたら分からないけど…….　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | | ===≡γ≡］　　　　　　　　　　 : :　それでも金属鎧を身に纏う以上、その防護を: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_|二二二二二二二　　　　　　　　 : :　貫通する魔動機械との相性は悪いですか）.　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :

　　　　　　　　　　_,,..,,_　,,,..　--- ...,,_
　　　　　　　　 ., '´ 　　｀ヾ　　　　　　｀'　、
　　　　　　　　 {　　　 r／]／　　　　　　　　＼- ､
　　　　　　　　ｒゝ-='"￣, '　 .／´　　　ﾊ　　　ヽﾊ
　　　　　　く/ 　　　|/ 　 /_」- ／|　　|　　　　∨、
　　　　　　 /'/ 　　 .;'　 ./fてl!｀ヽ |　 /　|　　　 |/　　　　（機械はこれで全部でしょうか）
　　　　　　,|／　　　r|　　{弋_ﾘ　　 |／ト./　 |　ﾊ＼
　　　　　／ ,　　　　.八　 | ｀　　　　　.ｧr'| 　,ﾊ /l」ヽ/
　　　　/ 　;'　　　 , 　　＼| 　　　　, lﾘﾊ!／|イ、
　　　 {　/| 　 .／|　 ./|　l　　　 _　　　 ./　八､＼　　　（計算だけなら、本気で
　　　　∨ｿ、/　人 ,ﾊﾚ |＼　　　　　ノイ　　）＼ﾊ　　　ハインラト王国にも劣らない軍勢だとも思う）
　　　　　　}／こヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　ﾘﾚ'
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ　　　　（攻め入るにはまだ不十分だけど、
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　　＼　　　　打って出てくる王国軍を撃退するくらいなら余りある。
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　　　　　 }　　　　戦になれば長引くに違いない）
　　　　/＼--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ﾄ、　　、__」_/
　　　./ ─ヽﾑ{::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::八∨､rﾍ_/|/
　　 .;'-- ､　ﾄ人:::::::::::::::l!::::::::::::::::;:ｲ　/ ∨ 　 ;'
15 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:05:32 ID:j8JNiPyc: 　　　　（間に挟まれたイシェスの動向は気になりますけど……
　　　　　戦場になることがなければいいのですが）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（まあ、もし実家の二人が危険に晒されるようなら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その時に手を打ちましょう……しかしよくよく考えると
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　軍勢に個人で手を打てるのは今更どうかと思えますね）

:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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┌────────────────────────────────┐
│蛮族領のあの“魔境”のように、強力な敵が詰めているのであれば別だが、.　│
│そうでない一般の国なら単身で落とせる自信がある。また、簡単ではないが.　 |
│あの魔城でも時間と工夫を凝らせば、蛮族を撃滅出来ると思っている。　　　 .│
│しかし切っ掛けもないなら、自らそれを行うことは決して無いだろう。　　　　....│
└────────────────────────────────┘
16 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:08:15 ID:j8JNiPyc: ┌─────────────────────────────────────────────┐
│華扇は自分を鍛え、力を得ることを望むがその理由、目的は　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│危険の多いラクシアで何事も撃退できるようにし、安全に暮らすため。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│次点に家族弟妹の無事を願うのであり、力を求めた結果的に災い、厄介事を招くのは望むところではない。　 |
└─────────────────────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::::: ::.:.:.:.:.:........　　　ヽニニニニニニニニ/
　　　　　　　　　　　　　　＼:::.:. :.:.:.: ::. : :: .:
　　　　　　　　　、　　　　　＼＿::. :.: .: . .:. :. ..: .:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_ ／
　　　　　　　　　ｌ゛、　　　　　　ｌ　|＼　_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／.ｌ　ｌ　_／
　　　　　　　　　 | 　丶.　　　　　|　 |　ｌ　　　　　　　　＿＿＿＿　　　　　　　 |　 |　ｌ　|
　　　　　　　　　 |　　　　丶,　　 |　 |　ｌ　　　　　　　　[○ ○ 室]　　　　　　　　 |　 |　ｌ　|
　　　　　　　　　 |　　　　ｌ　　|　 |　ｌ　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.　　 |　 |　 |　|
　　　　　　　　　 |　　　　 |　　 |　 |　|　　| |￣￣￣￣￣ || ￣￣￣￣￣| |　　　|　 |　 |　|
　　　　　　　　　 |　　　　 |　　 |　 |　|　　| | 　　　　　 || 　　　　　 | |　　　|　 |　 |　|
　　　　　　　　　 |　　　　 |　　 |　 |　|　　| | 　　　　　 || 　　　　　 | |　　　|.´￣￣｀|
　　　　　　　　　 |　　　　 |　　 |　 |　|　　| | 　　　　　 || 　　　　　 | |. 　/　　　　　　 ∧_
　　　　　　　　　 |　　　　 |　　 |　 |　|　　| |l]　　　　　　　||　　　　　　ｌ]| |..｢i|.　　　　　　　 |i|
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　　　　　　　　　 |　　.／:::::: ::.:.:.:. :.:.: :: : . : ..　　　　　　　　　 /　||　＼　＼＼::::::::::::::／／　／　 || ∧
　　　　　　　　　 | ／:::::: ::.:. :.:.:.:.:. : .: : .: . .　　　　　　　　　　 / 　 |　　ﾉ―‐＾⌒＼／⌒^― ＼　　|　∧
┌──────┐
│うだうだ。　　　│
└──────┘
17 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:11:58 ID:j8JNiPyc: 　　　　　　　　　　○

　　　　　　　　　　○

　　　　　　　　　　○

┌──────────────────────────────────┐
│数をメモし終えたので、次。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ここはシュバルリッツ=ロンゲーナ大佐……だったか、を探して館までやってきた｡　│
│なお大佐までが名前である、今時代のラクシアにそんな役職無いので。　　　　 .│
└──────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
─────────────────────────────────
|==|　／´￣￣￣｀＼...|==|　 |==|　／´￣￣￣｀＼...|==|　 |==|　／´￣￣￣｀＼...|==|
|　 |..=============..|　 |　 |　 |..=============..|　 |　 |　 |..=============..|　 |
|　 |　|￣|　|￣|　|￣|　|　 |　 |　 |　|￣|　|￣|　|￣|　|　 |　 |　 |　|￣|　|￣|　|￣|　|　 |
|　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |　 |　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |　 |　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |
|　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |　 |　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |　 |　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |
|　 |　|＿|　|＿|　|＿|　|　 |　 |　 |　|＿|　|＿|　|＿|　|　 |　 |　 |　|＿|　|＿|　|＿|　|　 |
|==|_＿＿＿_＿＿＿__|==|＿|==|_＿＿＿_＿＿＿__|==|＿|==|_＿＿＿_＿＿＿__|==|_

　　　　　　　　　　　　 ⌒　　⌒
　　　　　　　　　　　　 ⌒　　⌒
　　　　　　　, -- 、　　　　　　　　　, -- 、
　　　　　　 .i　　　> -――――-<　　　i
　　　　／iヽ、／: : : : : : : : : : : : : : ヽ /i＼
　　　　　　　　/: : : : : 人: : :ﾄ､: : : : : : : i　　　　こそこそ
　　　　　　　 i: : : : :/　　ヽ: !　ヽ : : : : |
　　　　　　　/: : : :/ ●　　ﾘ　● ヽ: : : ヽ
　　　　　　　iﾉヽノ⊃　､_,､_,　⊂⊃ヽノiﾉ
┌─────‐ `ー―＝-―一’ . ─────────────────────────────┐
│今回は、前とは違って念入りに消音し、感付かれぬようこそこそと歩きまわらねばならない。　　　　 .│
│１４レベルの直感力は馬鹿にならないのだ、透明でも正確に場所を把握することとか稀によくある。..　.│
│遭遇したことはないが、今の自分でもインビジブルビースト（2レベルの透明になれる蛮族）くらいなら　 |
│簡単に場所を察知し、透明なまま接近戦にて撃破できる実力がある。　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────────────────┘
18 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:18:16 ID:j8JNiPyc: 　　　　　　::|::|:::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　 ::|::|:::::::::::::::::::|
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＿＿＿＿＿|_|＿＿＿|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|_|＿＿＿|＿＿＿＿＿＿＿＿＿
: :::::::::::::::::::::;;;|;;|::::::::::::::::|;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::: :::;;|;;|::::::::::::::::|;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┌─────────────────────────────┐
│また、透明、消音以外にも工夫を凝らした。　　　　　　　　　　　　　　　　│
│【浮遊(ﾚﾋﾞﾃｰｼｮﾝ)】の呪文で天井付近に浮きながら探索することで、　 │
│足で踏んだマットが沈むことでバレるのを防げる。　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────┘
　　＼:::: :: : . . .　　　　　　. . . .: : :::.　／
　　　＼ : . . .　　(⌒)i　　. . . . : 　／
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　　　　　　| |ヽ　　　_,／　　.|　|
　　　　|｀i. 　 .| | |￣￣i.| 　　　 |　|
　　　　|::::|　　|_|/￣￣　＼　　 |　|
　　　　|::::|　　|:::.....　. . .　　＼　 |　|
　　　　|o ! 　/　　　　　　　　＼|　|
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┌───────────────────────────────────────┐
│浮遊している間はあまり激しい姿勢制御を行えないが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│元より【サイレントムーブ】で消音している間でも激しい移動が出来ないのでなんら問題ない。.　│
└───────────────────────────────────────┘
19 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:24:44 ID:j8JNiPyc: ┌──────────────────────────────────────────┐
│そうそう、透明といえば　この前何故か発見される自体があったけども　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│あれは恐らく、なんらかの特殊な知覚を得た少女だったのではないかと思う。　　　　　　　　　　　　　 │
│光の妖精魔法【ｲﾝﾋﾞｼﾞﾋﾞﾘﾃｨ】では、殆どの動物が持つ「五感」的な知覚からは感知されないが、　　　 │
│魔動機械などの「機械」的、あるいはラクシアの植物やアンデッドなどが有する「魔法」的な知覚には　 |
│あの魔法だけでは目視されるのを防げず、【スニーク】という別の魔法が必要なのである。　　　　　　 .│
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│そちらの魔法は、今かけている魔法と同じく何ら行動を起こすと解けてしまうため　　　　　│
│普段はMP節約も込めてかけていない。しかし、あの少女たち……恐らく眼鏡の方、は　　│
│マジックアイテムか特殊能力でそれら知覚を持っていたため私を見破ったのではないか。. |
└─────────────────────────────────────┘
20 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:30:48 ID:j8JNiPyc: ┌─────────────────────────────────────┐
│その肝心の仕組みについては、あの時調べられなかったので　　　　　　　　　　　　　 │
│何故かは分かってないけど……　何かしら装備していたマジックアイテムの力か、　　　　 │
│私の見立てが間違っていて少女が純粋な人族ではなかったか、大体その２択に尽きる｡ . │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.>.;j ｀::/::''''´ `:､　ｒ'/､〈　　　　死ぬがよい。
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　　　　　　　　　　ｆ´_l,..i:'"ｏ:::::/:.:.:.:.:.:.:.:.';:ﾞ!､l　i 　ﾄ:'::/、:..:..:..:..:..',';:O::｀ヽ､'_i_i`‐.､
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│おっと、そうこう話しているうちに目的の片方を発見だ｡ .│
│あの時に護衛を連れていたエミニムの貴族様の姿だ。..│
└───────────────────────┘
21 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:35:12 ID:j8JNiPyc: ┌─────────────────────────────┐
│彼を張っていれば、あの護衛も姿を現わすと見て　　　　　　　　　　 .│
│しばらく付きっきりで取りかかる。本当に彼女が護衛だったなら、　　　 │
│外行きの時にでも合流するだろうからその時に追跡対象の変更だ。...│
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32 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:16:07 ID:QDUfmpPg: 　　｡　　　:::::　　　　　　　　　　　　*　　　　　　　　　　*
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┌────────────────────────┐
│言葉にすると容易いようだが、半日かけて大佐を追跡し　 |
│ようやく件の護衛に出会えたのが夜のこと。　　　　　　 .│
└────────────────────────┘
33 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:17:24 ID:QDUfmpPg: ;;`|∩|　::::l |i--i|;　__|ﾛﾛ|＿,,|i--i|;;:;|　　 | |i_i| |.|i--i| |i_i| |;; 　 | |￣|　|￣|　|￣|　|￣|　|￣|　|
； |:! !|ｺ :::i |i_ii_i|; iLiLiLiLiL||i_ii_i|;;:;i;ロ;: | |i_i| |.|i_ii_i| |i_i| |;; 　 | |_i_i|　|_i_i|　|_i_i|　|_i_i|　|_i_i|　|
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； |　 |　;;::i|i--i|;| ;;i:, '⌒`､| ;;i|i--i|:;|　　 | |i_i|;, '⌒`､:|i_i|;;|;; 　 | ..!;;:∩|''⌒ ､ !;;:∩|　|i_i| :|i_i| |
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洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲ｷ　　　　　ｷ洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲ｷ　　　　　ｷ洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲
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┌──────────────────────────────┐
│一日中不意に備えて張り詰めていたおかげで、　　　　　　　　　　 │
│肉体的な疲労はなくても精神的には疲れがこみ上げる。　　　　　　　 │
│おっと、また油断。最近暫く暴れ足りないのもあって疲れてるんだろか。...│
└──────────────────────────────┘
34 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:17:45 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　　　　　　　　／: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :｀: .､
　　　　　　　　　　　　　 , :': . :／: . : ／: . : . : . : . : . : . : .‐:-:､: . ヽ
　　　　　　　　　　　/ . .／ . : ／: . : . : . :/: . : . : .／: . : . :}: . : . ＼
　　　　　　　　　　　　 .:/: . : .:/: . /: . : /:/: . : . :/:/: . /: . : .l: . : . : . ヽ
　　　　　　　　　　　　　 .: . : . /: . /: . : /:_j:_| . : /:/!:.|: |: . : . :l: . : . : . : .. ､
　　　　　　　　　　 : .:.彡: .:.:|: . :|: . : .j: /|: |:｀ミ:/､!:.|: |: . :|: .|: . : . : ヽ: . |
　　　　　　　　　　　＜: 彡:ｲ:.:.:.|: . : .|/,ムl!: . /､ jﾒ|: |: . :|: .|: . : . : . |: . |
　　　　　　　　　　　 ._: ／:ハ: .:|ヽ: .ィ´::てヽ/　i}　.!: !:.:.:.|:/L_: ｌ: . : .!: . |
　　　　　　　　　　　　 : /|: . l: ハ:j　∨,{{::::::::::ﾘ　.' 　ﾚｲ: .:ﾑﾆl: .ヽ､: . |: . .|
　　　　　　　　　　　 .V:.:|: . l:.l: . | 　　ゞ゜:::ノ　　　　 j: 〃c:|: /!: . |:.|: . .|
　　　　　　　　　　　　　 :.|: . l:.l: . |　　　　￣　　　　　〈::ﾂj/} |: .∧l: .: .|
　　　　　　　　　　　　 : |: . l:.l: . |　　　　　　　　　　　:　　　 ,ノ,.ｲ:/: .|: .l: .|
　　　　　　　　　　　: ..|: . l:.l: . |　　　　　　　　　　　'　　　　/: j/: ./!: ｌ:./
　　　　　　　　　　　 l　|: . l:.l: . |　　　　　　　　　　　　　　 /l: . l: /. l:ル
　　　　　　　　　　 . :| ∧: .l i: . |､　　　　　 `　 ‐　　　　./: !:./!/　　　　　　　エスコートいたします、大佐。
　　　　　　／￣　　 ¨ ＼ﾍ: l:;::.:.| ＼　　　　　　　　　　,. ｲ: ..ﾚ
　　　　　　　　　　　　　　＼ヾ: . !　　ヽ.　　　　 ..　＜: . :l: . |
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＼:ヽ　　ｲ`.ｰ＜　　　|: . .;: .:|
　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヽヽ { l: . : . | 　　　.!: . : . :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼: 〉ヽ､: . :j 　　　.|: . : . :l!
┌─────────────────────────────┐
│これが終わった頃には、金稼ぎ経験点稼ぎも兼ねて　　　　　　　　 │
│久々にあの蛮族領に戻ってみようか。そう予定を心の内で決めてから.│
│今は今すべきことに思考を切り替えて、仕事に集中する。　　　　　 .│
└─────────────────────────────┘
35 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:18:15 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ爪ﾉ乃､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_　　　　_,. -‐ｧァ'!fＴ}ｌ{Tf'!ァｧ‐- ､_　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　 : : 〃￣: : : :...____________|____＿|　 ,.ィ´ｉｌ | | | | |乂|||乂| | | | | ｌ i｀ヽ､　|____＿|＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　/.: : : : : : : : :. :. :.ヽ.________ |┬┴|／ｌ | | | | | | | | |乂|||乂| | | | | | | | | ｌ＼|┬亠| ＿＿＿＿____
　　　　　　　　　　 /.: :.ｌ: : : : : : : : ＼.:.:',...l＿＿|┴┬|｜| | | | | | | | | |乂|||乂| | | | | | | | | |｜|┴┬|＿＿l＿＿l＿
　　　　　　　　　　　 , .:.:.:.|.:.:.|.:.ト.:トミ　:＼|. ＿l＿|┬┴|｜| | | | | | | | | |乂|||乂| | | | | | | | | |｜|┬亠|＿l＿＿l＿＿l
　　　　　　　　　　　从.:.:Τ从｜]厂］ :!⌒l...l＿＿|┴┬|｜| | | | | | | | | |乂|||乂| | | | | | | | | |｜|┴┬|＿＿l＿＿l＿
　　　　　　　　　　 }人:.:{艾ｯｿ艾ッ从.:.ﾉ...＿l＿|┬亠|｜| | | | | | | | | |乂|||乂| | | | | | | | | |｜|┬亠|＿l＿＿l＿＿l
　　　　　　　　　　ゞ　､　　　/ :}/:.l　ｌ＿__ |┴ｒｰ|,」_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|込|||込|_|_|_|_|_|_|_|_|_|,」_|┴ｒｰ| __＿l＿＿l＿
　　　　　　　　　　　　 |:.:ト　`ｰ'.イ: :/ |:.|　___l___｢￣￣|,｣_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|,」_|||,」_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|,｣_｢￣￣|＿l＿＿l＿＿l
　　　　　　　　　　　　 |:.:|____〕　./.:∧ |:.|　　　￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　 |/ 　 / ., .:./　厂⌒,
　　　　　　　　　Ｆ 7芥ｰ/.:./＿//:::::::::',
　　　　　　　　　　 .∧/ | | /.:./ ::::: {::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 { / :::| |>=< ::::::: |:::::::::::::: ',
　　　　　　　　〈| l ::: | | {::}::::::::::::|:::::::::::::::::}
　　　　　　　　　 /V:::::::V :V:::::::::::::{＿＿__ノ
　　　　　　　　　 ./ }::::::::::::::::::::::::::::: /}　　 {
　　　　　　　　　　 / 〈:::::::::::::::::::::::::::::/ .|　　 |
　　　　　　　　 /　/＼ ::::::::::::::::::: '{　.|　　 |　　　　　　　　　 γＹ⌒ヽ
　　　　　　　　 ./　〈:::::::::::::::::::::::::::::: 〉 .| 　　|　　　　　　　　 (　　　ﾉ）
　　　　　　　 .,　　/ `ー┬―┬‐彡ヽ|　　 |　　　　＿x彡ゝ、＿ノ
　　　　　　　　/　　{｜:::::: | :::::: |:::::',:::::::|　　 |
┌───────────────────────────┐
│初めて聞いた、この者の声。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│見た目通りの若い声は、姿だけを幻でごまかした魔女ではない　 |
│若き英雄か魔術師に相応しい印象を与える。　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　　　__
　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿／　／　　（, ' ⌒γ; _)
　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　／ヽ／l;:,_i;:,.（( ( ﾉヽ）ﾇ
　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::／　／ ,r､ |;:,_i;:,_l;:,_i;.iﾍﾟヮﾟ!ﾘ/　　（入ってきましたか。
　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 / ／, ,`||i;:,_l;:,_i;:,.(,_) i＠i ),_)　　　追って私も中に入りましょう）
　　　:::::::::::::::::::::::::::::::/＿,/ /l::lil::l`||;:,_i;:,_l;:,_i;.ｿｒｰyｰく
　　　:::::::::::::::::::::::: ／　／| .|;;l::lil::l;;||i;:,_l;:,_i;:,_...`.i.ｦ )シ
　　　:::::::::::::::::　／　／l;:,.| ,|;;l::lil::l;;||;:,_i;:,_l／／
　　　:::::::::::::::／　／l_;:,i;:..| .|;;l::lil::l;;||i;:,_l／／
　　　::::::::::／　／l_;:,i__,l ;:| ,|;;l::lil::l;;||,／／
　　　:::::／　／l;:;,i__,l;:;,,i_ | .|;;l::lil::l／／
　　　／　／l__,i;:;'';:;,i__,.l;:,| ,|;;l::l／／
　　　　／l_,_i;:;;,l;:;i__ l;:,.|__|. |／／
┌─────────────────────────────┐
│これで名も無いような　怪しい野良英雄でなければ　　　　　　　　　 │
│納得が行くのだが。流石にこの実力で士官もせず、　　　　　　　　 │
│冒険者でもなさそうな人物はどこか出自に暗い影があるに違いない｡　│
└─────────────────────────────┘
36 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:18:58 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　　　　 ;:;:;:;:;│￣∥￣∥￣∥＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ／∥￣∥￣∥￣│;:;:;:;;::
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　　　　　　　　　　　┬┬│￣∥￣∥￣∥＼│;:;:;:;:|| 　　　|　　　 ||:;:;:;:;│／∥￣∥￣∥￣│┬┬　　　　 .: :（しかしここは何処の屋敷です？　　　　　　..: : .
　　　　　　　　　　　┬┬│￣∥￣∥￣∥＼│;:;:;:;:|| 　　　|　　　 ||:;:;:;:;│／∥￣∥￣∥￣│┬┬　　　　 .: :　人が多いところは、今夜のパーティ会場と: : .
　　　　　　　　　　　┬┬│￣∥￣∥￣∥＼│;:;:;:;:|| 　　　|　　　 ||:;:;:;:;│／∥￣∥￣∥￣│┬┬　　　　 .: :　いった様子ですが……）　　　　　　　　 .: : .
　　　　　　　　　　　┬┬│￣∥￣∥￣　┏┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┓ ￣∥￣∥￣│┬┬　　　　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
　　　　　　　　　　　┬┬│￣∥￣∥￣┏┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┓￣∥￣∥￣│┬┬
　　　　　　　　　　　┴┴│￣∥￣∥┏┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┓∥￣∥￣│┴┴

┌──────────────────────────┐
│そう思いながら、距離を開けつつ大佐ら……もう目標は　　　　｜
│彼女に変わっているが、追いかけてこっそりと忍び込む｡　　　 │
└──────────────────────────┘
37 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:21:12 ID:QDUfmpPg: 　　. ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　. : :（いや、あの顔ぶれ。　　　　　　　　 : : .
　. : :　いずれも資料で見覚えある顔ばかり、: : .
　. : :　知らない顔は少ないですね）　　　　 : : .
　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :

　　　　　　　　　　　　　　, -=-‐～--へ__,,- 、
　　　　　　　　　　　　＜　　　　　　　　ヽ　　ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _-＝≡≡≡≡＝-
　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　二､___ゝ,/_/ﾍ　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　~^＼
　　　　　　　　　　　　|　　　ｦ　　　　　|　｜　　　　　　　　　　　　　 //　　　＿＿＿　　　　　　ノ＼
　　　　　　　　　　　　| 　　 ┤ 　===､　, ==|　 |　　　　　　　　　　　　 |/　　　　＿＿＿　　　　　　|　　|
　　　　　　　　　　　ノ　　　彳　　―ｪ　〈‐ｪ〈　ゝ　　　　　　　　　　　　　　 ∥　　　　　　　　　　　　　　<　　|
　　　　　　　　　　ゝ､　　イ6|ゝ　　／　＼ |‐"　　　　　　　　　　　　　　 ∥　　 ━　　　　━　　　　ﾐ　　|
　　　　　　　　　　　　く　 .^| 　　　　　 -　ゝ　　　　　　　　　　　　　　　 │　　=ヘ-ﾉ　　-ヘ=　　　　ﾐ ∩|
　　　　　　　　　　　　　ヒi_,| ＼ｌ　　[ ――.|　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　/（　　　　　）ヽ　　　　　∂|
　　　　　　　　　　　 ,,, -/＼　＼＿＿__,|　　　　　　　　　　　　　　 │　_/　 ⌒∥⌒　＼_　　　　 ∪
　　　　　　　　　　 ―'|　＼　＼　　　　|＼＿　　　　　　　　　　　　　　　　＼│　　 ∥　　　│　　　　|
　　　　　　　　　　　　 |　　＼　　＼.　 / 〉＼￣　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　 |＿＿,＼　 /￣〕/　､/　　　　　　　　　　　　　　　＼　　＼) 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿／
┌──────────────────────────────────────────┐
│人が多いのでぶつからぬように位置取り等、やや行動を激しくするため　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│消音や対魔法知覚への透明化を保てなくなってきたが、そこは技術面でカバーする。　　　　　　　　　　│
│各種マジックアイテムや透明による補正もあるし、１５レベルの斥候とトントンくらいにゃなってるかと。..│
└──────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　　　　 <从　　　　､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　　　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼〉: ;ｲ　　　ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　ヽ!　　　人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　ノ: |: : ｉ/　　　　（ということは、この屋敷は
　　　　　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　今夜のエミニム独立派の集会場ですか。
　　　　　　ヾ､__,　／　｀＼　　|三>!＿　｀ヽ人: : ヽ　　　　練達との鉢合わせには気をつけないとなりませんね）
　　　　　　　　　　l　　　　　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　　ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
┌──────────────────────────┐
│少なくとも、今のところはあの野良英雄にはバレてない模様｡　 │
│しかし問題は、心配なのは独立派の一大集会とすると……　　 |
└──────────────────────────┘
38 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:21:25 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　　　　　＜　ようぞ来た皆の者よ！　　＞
　　　　　　　　　　／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼

　　　　＿＿　　　　　|∬|:. 　　　＿＿　　　　 |∫|:. 　　　＿＿　　　　 |∬|:.
　　　　　||: : |: : ||　　　　 |∬|:.　　　　||: : |: : ||.　　　　　|∫|:.　　　　||: : |: : ||.　　　　　|∬|:.
　　　　　||―|―||　　　　 |∬|:.　　　　||―|―||.　　　　　|∫|:.　　　　||―|―||.　　　　　|∬|:.
　　　　　||: : |: : ||　　　　 |∬|:.　　　　||: : |: : ||.　　　　　|∫|:.　　　　||: : |: : ||.　　　　　|∬|:.
　　　　￣￣　　　　　|∬|:. 　　　￣￣　　　　 |∫|:. 　　　￣￣　　　　 |∬|:.
　====================|∬|====================|∫|====================|∬|======: :
　･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･:*･゜ﾟ･*:.｡. .|∬| ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･:*･゜ﾟ･*:.｡. .|∫| ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･:*･゜ﾟ･*:.｡. .|∬| ･*:.｡. .
　====================|∬|====================|∫|====================|∬|======:

┌────────────┐
│ほら来た。　いや、出た。　　 |
└────────────┘
39 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:22:18 ID:QDUfmpPg: ー┴ー[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿]─┴─┴─┴[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴
￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||::￣￣￣￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣.|.!.￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣
　　　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||.ｒｰ{＞ ´　￣　`ﾘ､. 　||: | :||::. {}={}个{}.={} 　 ||: | :||: :.{}={}个{}.={}
　　　 ||: | :||:　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.: .　　 __　　　ｨ{／　,ィ　　　 '　 .｀ヽ.: | :||: 　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.　｀{}={}={}´
　　　 ||: | :||__　　　　　　　 ||: | :, ､.: .　 . }:.:.:.＼　ゝ/　／　　　　　ｨ　　　 ' ,| :||::　　　　　　 ||: | :||::.
　　　 ||: |.ヽ　ゝ, -‐＜r ､　　||: |.ノ.:.:.＼　 .ﾑ.:.:.:.:.:.｀く,'∠, ´　　　　/ ,'　 ;.i　　｀ゝ　　　　　　　 ||: | :||::.
　　　 ||: |.ゞ　､..　ヾ}!:.:.!　ﾚ､　＜.:.:.:.:.:.::.:＼__￣｀ヾ<i!　/,　,.　　 /./　 / | ,!　i .}.::　　　　　　　 ||: | :||::.
　　　　　　_＞　＞　､一　 {　',　　｀ｰ-- ､.:.:.:.:.:.｀ｰ-- {.,´{／! ,/./i!{-.{ ./,.ﾆ､.}./ﾚ､
　　　､ｰ- ＼　ゝ .､→　{｀ヽ　 }＼　　　￣　 r- ､ﾆ´ ,/　 i/,ｨｔﾐ.､　ﾚ　{:ﾘソ　 ',
　　 ,ィ｀　く´　　　ヽ,　 i!　　リ:.:ヽ　　　　　/:.:./, -.､＼.; i!《ﾏｿ　　 ,.　 ; ,　　 V
　　　＞ー --　　　ｒ‐‐-　 //:.:.:.:.:.:'.,　　 ,ｨ:.:.,//:.:.:.:.:.:.:ﾉﾘ.､　　　 ,　ｨ　/ﾘ　, /, !　　　　　　今宵はエミニムの先を
　ｒ､　　　　＞ ´￣ゝ､　 //.:.:.:.:.:.:.:.:.｀一.:.:.:.:.¨.:.:.:.:.:∠ン'Ⅵ　､　｀　.／,ｲ.,ノｲ }/　　　　　　憂う者がこんなにも集まってくれたこと、
　ゝ,＿￣ー ´　　　 ,ｨ´　.{ !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ,:.:.｀i｀¨.:.:.,/／≧　　　　　　　　　我は実に喜ばしく思うぞ！
　,ｨ - ."´,,...ﾆｰ三‐ ､ー- ,'.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,ｨ"´＼{/´,　':.:.:.:.:.:!}　　　, v´{ ,ィ
　｀フ¨７/ ./´7 　　 ! .{　ﾉﾉ;,..ィﾆ --＜￣｀ヽ.:.:.:.:.:.:.__,ノ　　　　　ヽ:.:.:.:.:.:.:.{　,ィ"　,／　｀７
　　ｰ ´ 'イ　/ 　,ｨ　ﾊ, ',.ｰ ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.ヽ.　ゝ､:／_,,ィ" ⌒ヽ　 ,ィ´';.:.:.:.:.:.:ヾ´.:.:ヽ,イ:´｀ヽｰィ
,ィ´:.:.:.:.:.:≧､ｰ'" し′¨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ |:/￣　　　　　 ',/　　 V:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}　/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀k≦¨.ヽ　　　　Ｏ　　 V;.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:/　ゝ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,ri:.:.:.:.:.:.:.:＼　　,'O　　 ,.ｲ. ｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ﾌヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:_:.;ィ:"´:/:.:.:.:.:.:.:.:.:O/ﾆ､　７, ¨´ - ,,　　',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉく
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ィ､"´:.:.:.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:O/___.メ//;.:.:.:.:.:.:.:｀ﾞヽ､.ｰ-- ィ^ｰ '"￣
┌──────────────────────────┐
│我らが白き翼のパトロン様、ネロ＝ハインラトである。　　　　 |
│今はハインラトではなくクラウディアなる姓を名乗っていたか。　│
│とにかく、そこの野良英雄以上に厄介な人物がそこにいた｡　 .│
└──────────────────────────┘
40 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:23:39 ID:QDUfmpPg: ┌─────────────────────────────────────┐
│その彼女が何かしら演説しているが、話半分に聞き流す。　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
｜彼女の動向はどうでもいいが、全技能１５レベルを持つ彼女の勘の良さは　　　　　　　　｜
｜下手しなくても透明な私を看破しうる可能性がある。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
│幸い、レベルが高いだけで素の能力値は並の人間並みのようだが……　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────────────┘
ー┴ー[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿]─┴─┴─┴[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─
￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||::￣￣￣￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||:::￣
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　　　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::
　　　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　ノ⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ヽ
　　　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　（　　（予想通り、この会場に現れましたね……　　　　　）
　　　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　）　　あれに気付かれずに済むかが一番の鬼門です）　（
＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿　　　..ヽ～～～o～～～～～～～～～～～～～～～～～～～'
ΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::Τ　　　　　　。 o
｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜
⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥
──‐l二二二l:─────l二二二l:─────l二二二l:─────l二二二l:─

┌──────────────────────────────────────┐
│以前彼女にかけられたまま期限は失効した【ギアス】も、ふと思い出して　　　　　　　　　　 │
│【解呪(ﾘﾑｰﾌﾞ･ｶｰｽ)】に挑戦したのだが、二度ほど失敗させられた。　　　　　　　　　　　　　 │
│呪文の行使の達成値も危険に『感づく』判定も、同じ知力能力値を基準とするし　　　　　　　 .│
│高くはないようだが、低いこともないようで。油断すれば私の存在に気づかれるに違いない。.│
└──────────────────────────────────────┘
41 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:28:05 ID:QDUfmpPg: ニニニニニニニニ./　/|:l─l二二二l::‐─ｰ|　||ニニニニニニニニニニニニニニニニニ
｜｜｜｜｜｜｜:/　//|:|　　　　　　　　　 |　||｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜
┴┴┴┴┴┴.::/　//|;;|:|,ｨ──────:|　||┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴
￣:l￣￣厂￣:::/　//|///i┴─────‐ |　||￣￣厂￣::l￣￣厂￣::l￣￣厂￣:l￣￣
＿;|＿_;/__＿_/　//| |//i┴────── |　||＿_;/___＿;;|＿_;/＿＿;;|＿_;/＿＿;|＿_;/_　　　ノ⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ヽ
　 ||: | :||:　　/　//.::| |/i┴──────‐ |　||　　　　 ||: | :||::.: .　　　　　　||: | :||::. :　　　（　　（何の修練も装備も積んでない、　　　　　　　　　　　　　）
　 ||: | :||::::../　// ７|/i┴───────.:|　||　　　　 ||: | :||::.: .　　　　　　||: | :||::. :　　　　）　『レベルだけ』の人間に見つかってたまるものですか）　（
＿||: | :||:::/　//| /:/i┴───────.::::|　||::＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿　　　ヽ～～～o～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～'
Τ||: | :||/　//| l//i┴────────‐|　||::ΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤ　　　　　　。 o
｜||: | :/　// :| l/i┴─────────|　||::｜.ﾞ∩＿∩　　　∩＿∩......||: | :||::｜｜
⊥|| [[[]]]'./:７:/i┴─────────‐[[[]]]⊥ﾞ（　*・∀）　　（´∀｀　）..ﾞ||: | :||::⊥⊥
─lﾆ:|| |:l/ .//r┴─────────‐..:|| |:| ─.ﾞ（つ二)>ｺ(▽　†　　）二二二l:──
＿/_.|| |:|'//r┴──────────‐ || |:|＿.../　ﾉ |　　　┴|　| 　 |O.　＿/＿＿＿
_/＿:|| |:|/ｉ┴──────────‐..::::|| |:|　::::（＿_）___）::::::::（_（＿_ﾉ::::::::∧＿∧　＿
＿/_[[[]]]┴──.　∧＿∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　´_ゝ`）.ﾞ/
/＿＿＿/＿＿▽ （｀* 　　）　　∧ ∧ 　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__（つ===φ＿＿＿＿__
＿/＿＿＿/＿┴⊂　　　）. 　　(,,ﾟДﾟ).　　　／　　　(Θ　　Θ)　　　　　　!!￣￣ !!　　　　　　／|
　　　　　　　　　 |　 ○ |　　　 /つ　O 　／(　　　　)!!￣￣￣!!　(θ　　　)　　(ﾐ　　oo)!!　／／
　　　　　　　　（＿_|＿）::::～（　　ﾉ　／　 !￣￣￣!!　(∞　 ∞) !￣￣￣!!　　!￣￣￣!!／／┘
　　　　　　　　　　　　　　　 U^U::::: l二二二二二二二二二二二二二二二二二二二!／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ 　　　　└┘:::::　　　　　　　　　　　　　　└┘┘
┌─────────────────────────────────┐
│しかしそれも油断していたり、運や状況が悪ければの話で　　　　　　　　　 │
│今の私は完全に万全だ。数値でいうと2d6+27の隠密判定。　　　　　　　　　　　 │
│ネロが2d6+18くらいと考えると、負ける確率は極めて低い、というかまず無い｡　 │
└─────────────────────────────────┘
　※内訳はスカウトLv(11)+敏捷B(6=5+ブレスⅡで1)+透明化(4)+ｻｲﾚﾝﾄｼｭｰｽﾞ(2)+ｶﾒﾚｵﾝﾏﾝﾄ(4)
　　最後の修正値だけは、GM判断により透明化と乗らない場合が高いですが。

┌────────────────────────────┐
│これらの補正が消える状況に動かなければ、　　　　　　　　　　　　 │
│偶然見つけられることはないから冒険しなければ心配はいらない｡　│
└────────────────────────────┘
42 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:31:22 ID:QDUfmpPg: ┌────────────────────────────────────────┐
│もっとも、彼女もただの人間、ラクシアの種族「人間」だから奥の手、運命変転を持ってるが、 . 　 │
│それならば彼女であろうとなかろうと、誰でも６ゾロを出せばソード・ワールド2.0というルール上､　 |
│システム上は発見されてしまうんだし、杞憂に近い。幸運不運はどうしたって実力を覆す｡　　　　 │
└────────────────────────────────────────┘
　　　　　　　　＿　__
. 　　　　 ,.: : : :｀ヾ::｀ヽ
　　　　　／: : : : : : : : : : :＼
　　‐=イ: : : : : : : : : : 〉}: : : ヾ=-
　　　　{:i: : ::ヾ: : : i :/ j: : : ﾊ}
　　　ﾉﾊ: fⅥﾊ＼Ⅳ: :./:i: j/
　　　　　|:ﾊ{ヾ: : : :}/ :ハⅣ
　　　　　|:..:ﾄ.　＼=ﾐx'⌒Yﾑ
　　　　　|:..:| ｀フ j: : |　　|: :{___
　　　 ,.ィi≦´ 　 /: : j　　|: :廴入、
　　　f::::::::::::＼./: : :/＿__ヾ: ヾ:::::::}
　　　{::::::::::::::::/: : :/::::::::::::::::＼::＼i　））
　　　j:::::::::::::/: : :/:::::::::::::::::::::::::＼::ヽ
　　 /:::::::::::/: : :/:::::::::::::::::::::::::::::::::}i : }
.　 /:::::::::::::{: : : {:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾘ: :j
　〈:::::::::::::::ﾊ: : :.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/: :/
┌─────────────────────────────────────────┐
│まあ、その幸運も何の危険かも分からぬこの場所で切る人間は多くはないだろう､と思いたい……..│
│位置を変え　場所を変え　向きを変え、彼女を会場内で追跡してるうちに妙な動きがあった。　　　　.│
└─────────────────────────────────────────┘
43 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:33:54 ID:QDUfmpPg: ┌────────────────────────────────────┐
│動いたのは彼女本人ではない。場の状況だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│突然、会場の入口の方がけたたましく、ジャラジャラと金属が掠るような音が聞こえる。 │
└────────────────────────────────────┘

　　　　ｶﾞｯｼｬｶﾞｯｼｬ
　　　　　ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

　　　　Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
　　　　:::Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y　　　ｻﾞﾜ‥
　　　　::人:::人:::人:::人:::人:::人:::人:::人:::人　　　　ｻﾞﾜ‥
　　　　:::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:
┌────────────────────────┐
│おそらく、鎧の音だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│貴族たちの頭で隠れて上手く見えないけど、　　　　　　 │
│物騒な事件だろうか。独立派と反対派の内部抗争とか｡　 │
└────────────────────────┘
44 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:36:09 ID:QDUfmpPg: 　　／￣ヾｽ-―‐-､r' ⌒ヽ
　　{　　 ,／´:::::::::::::::::::`ヽ、 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::､:ｽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : : : ミ
　　 //::::l::l::,ハl　　l/l/i　l .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / : : ／: : : : : : : }
　　/∧::::|::ﾚ.　　透　　.l .ﾊ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　 {: : : :ｱ_:_: .:ﾊﾊ: : ﾄ
　〈/l::::トi::::{.　　明　　}/＼>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　〉/: : ｛|: :Ⅵﾋlルﾘ
　　　∨ｉｲﾍ|ゝ､__　_.,イﾚ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ': :〉､／|: : |　　〉
　　　　　／`,:`ｉｒ‐':.｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i /{ /　 |: : |_ 'ｲ
　　　　　〈ヘ/ 〉/::＠:::）､〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　ｌ: :/￣､|: : | : :|
　　　　　辷|〉}::{|:::＿ﾑ__|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 / / 　　 |: : | : :|
　　　　　ﾑミ|/辷::::::::::.}　|ゝ
┌──────────────────────────────────┐
│野次馬半分、危険に備える気持ち半分で様子を伺いたいところだが、　　　　　　　 │
│肝心の追跡対象の彼女から離れるわけにはいかないのでその気持ちは抑える｡ .│
└──────────────────────────────────┘

　　　　ズイ
　　　　　　　　　　ズイ
　　　　　　　　　　　　　　　___ ﾚ''　　》 :|:::.／w.ヽノXXxx__｣､　.l､　＼
　　　　　　　　　　　　　　r｣.r==`r'彡77ゞ!w{@}w.>､￣｢:::i::::::}　 !:＼____二ﾆ=ｰ
　　　　　　　　　　 _, =＝`t'ｰｰ‐-ﾘ //::::∧ w／:％:Z |;:::lヽ､l　 |:::::::＼
　　　　　　　　　　ff:::::::::::::::|!::::::/ K<::::,.ィ :∨ﾍ％／ヽ.l:::{ 　 !　.|:::::::::::::＼　　　――
　　　　　　　　　　|l:::::::::::::::::|!::://___7::[,.ィ "::::＼　〉___｝ﾙ' 　 ! .ﾘヽ:::::::::::::::｀ﾆ=-　　――
　　　　　　　　　　||:::::::::::::::::|!/o`ｰ-:::,ィ三三ヾ:::｣8.::::8ﾌ　　ﾉ /　ハ｢`ｰ-- ゝ
　　　　　　　 |l:::::::::::::::::!'o`ｰ-o//::::ﾉ::::::::|ヽ|　:::::::7 　〃　　　ﾘ　　　　　――
　　　　　　　　 ||:::::::::::::/o`ｰ-o//:::f"::::::ィ"　|　:::::/
　　　　　　　　　　 ||:::::::::::`ヽ､__.o//:::::l;:ィ"::: ｢¨lｨ==く　　　ｽﾞﾝ
.　　　　　　　　 ||::::::::::::::::|!::::: l‐二ﾞ-┴‐ ｢|　|ニニｺ　　　　ｽﾞﾝ
┌─────────────────────────────┐
│幸い、場所を変えるまでもなく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│人混みを割って、入り口の方からずいずいと鎧に身をつつんだ騎士が│
│会場の奥にいる、とある人物を目指して押し進んでくるのが見えた。　 │
└─────────────────────────────┘
45 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:40:17 ID:QDUfmpPg: 　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　＜　ブーム卿！　　　　　　　＞
　　　　＜　あなたを誘拐の疑いで　　　＞
　　　　＜　取り締まりにやってきた！　＞
　　　　／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -‐=､＝ー- ､　　　　　 ,. -‐ｧ ´,. -― ､　｀ﾄj｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＝-､＼　ヽ、＼　　　 {　({（___レ＝､ノ　ノ'′/
　　　　　　　　　　　　　　　 ,./　＿＿＿_＼ヽ.　l!＼ヽ,､＿＞‐'ノ　／　／　／
　　　　　　　　　　　　　　　 / {　　￣_.彡'／￣l!　|ト／o ＼三´―　´　　,.. -＜＿_
　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ　{丁￣　 ,ｨ:i丁ヽ || ／　,.-‐ ､ﾍーz. ---＜r‐／´￣｀
　　　　　　　　　　　／ｲ| { N｢≧､｀´ ﾋ'リﾉ／　/lﾉjﾘー,}ィ´￣/ ｀＞､｀>ヘ､＿＿　　　　大人しくして縄につけ！
　　　　　　　　　　　 / /,iハ.ﾄヽ|{以ﾉ,　＿　/　o　{ |ノ／/　　 /　/　　|_/　　＼--
　　　　　　　　 / ｲ廴.ﾊV｀}　 `／,ィｰ＼｀ヽ､/`ｰ/　/　　/　 /　　//　 / ＼. ＼
　　　　　　　　　　廴ｰ／//｀人　`Y ,ィ_ノ^} // ＼{ o | o / o /　　//　 /
　　　　　　 ,∠￣l＼r‐ ´,ノ/,ｲ{ |__＼　ヾ-‐ ´イ/　 |{/´_￣｀丶、|＿_／／
　　　　　 / {__ノ-.､┴ ､/ /∧.｢７ヽ. ＞､≦ノ/,l i　|! V {r‐ミ､　ヽ／／
　　　　＼/廴ノ三二ZヽO」.}! {__rくくヽヽ―| l| l　Ⅵ ヽ〉､__j.}／／
┌───────────────────────────────┐
│ただ、その騎士たちの先頭に立って、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│貴族の罪を糾弾するのはどこぞで見覚えのあるパラディンの姿であった。　 |
│“白き翼”の一員、ししょーこと神官戦士の彼女だ。　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────────────────┘
46 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:45:48 ID:QDUfmpPg: 　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　|　な、なんだってー　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　|　わたしが　どうして、そんなことをしたと、　 |
　　　|　しょうこはあるのですか　　　　　　　　　　　｜.　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ　　　　　　|　誘拐の実行犯で取り押さえた根城から、.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　貴兄の印が押された書状が見つかった！
　　　　　　　　　　　 <从　　　　､_〃: : : : : : :ヽ､　　　　　　 |　また、その一味から言質を取っている！
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　　　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼〉: ;ｲ　　　ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　ヽ!　　　人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　ノ: |: : ｉ/
　　　　　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!
　　　　　　ヾ､__,　／　｀＼　　|三>!＿　｀ヽ人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　　　　　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　　ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　　イ/ 　　ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
┌──────────────────────────────────────────┐
│こうも立て続けに見知った顔に出会うのは多少驚いたが、ザイア神殿に所属して　　　　　　　　　　 │
│民衆を守りたいと正義感に溢れる彼女ならばこんな場所に無理やり踏み入る勇気も　　　　　　　　 .│
│持ち合わせているのだろうと納得し､ついでに同じく彼女と知古であるはずのネロの様子も伺うと…….│
└──────────────────────────────────────────┘
47 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:47:52 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　　　　　　　 i　!　i　　　　　　　　 !.　　i　　i.　　 | 　,ﾘﾚ’
　　　　　　 ,イ　　　　　　i　!　iノ）　　ヽ　　ﾄ､　.i　　! i　　|　/ ,iヽ
　　　　　.／　}　　,.ィヽ -‐'' ´ .. イ　ﾒ. 　 ',　、ー-- ﾊ　/i | 　 | /　ﾊ'
　　　　_/　　 { ／　　i} ｰ-＜´　-‐'' .iヽ　ﾊ　}ヽ!　}/　i/! ﾘ　　ト､ /ｲ
　　　　ｰ-..,,__｀ヽ　　/ 　ヽ　}､ヾ! ヽ!　}/ .ﾚ'　.ィ三沙 | 　　 |リ/
　　　　:.:.:.:.:.:.:.ヽヽノ　ヽ　｀i　　　ｨ三彡　　　　　　　　|　　　 !:.:.:i
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.i　!ー- ,,.｀Y′ 　.ﾊ　　　､　　　　　 .i|　　　ﾊ:.:.:.',
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.{. ヽ　　　ヽ　　　　ﾊ　　　　　　　ﾘ　　ﾊ:.i:.:.:.i
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ＼‐''´¨i　　i　 |　ゝ .　　 ―　　 /　　 /:.:.:.l:.:.:.}
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',　iヽ.　 '.r".i 　|　　　＞。.__　.ィ/　　 /:.:..:.j,-‐'　　　‥ﾌﾝｯ
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i　} 　（　　　=‐'.___　　,}:.:.:.:.|i|/ ,ｲ　/--く＿_
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}. }‐ﾍ }..ゝ-' ヾﾍ..__''ー'Y {:.:.／'/　,/:.／ /ﾆﾆﾆｵ≦笊手
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊヾ }:.:.:.:..:.ヽ {ｰ`:.:.:.:.:/ ﾊヾ i:/ ／ ,.ィ {:..:.:.:.:.:.:i:.:i | | | |
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.}　} !:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.,.r''"´｀ヽ／'´, -‐　ヽヽ:.:.:.:.:!:.{.| | | |
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ ./ j:.:.:.:.:.:.:.:.＞ ´　　　　　　　　　　　ヽヽ:.:.:.:..:ｰ-ｧ''
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ / 　}:.:.:.:.:.／‐-　､　　　　 ,　　　　　　　　 ', V:.:.:.:.:./.:.:.:
┌─────────────────────────┐
│それが、驚いた様子もなく見知った顔に喜ばせる風もなく､　 │
│むしろ出会ったことに嫌そうな、不機嫌な顔をしているのだ。. |
│これには逆に華扇が驚かされる。　　　　　　　　　　　　　　　　│
└─────────────────────────┘
48 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:54:37 ID:QDUfmpPg: 　　　　　; 　　　/　　ﾚ' |　ヽ､　　　　　' ｀　 |／ﾚ' ∧
　　　　　| /　　'　　　　､|　　;　　　　 _ 　　 ,ﾑ、く/＼]
　　　　／　　' 　　、　;'　　/、　　　 ,､　, ｲ　ﾊ
　　　 /　 _,.イ　　 /＼/　／、＞､.,,/ ,ﾊ／）/ ﾉ
　　　 {r'"|　,､　　 |>ｰ＜＼::::＼. 　 / /､/､／)ﾊ
　　　　　 ∨　／　　　｀' ＼::::`r/　´ -く／'　;
　　　　　　　 / 　　　　　＼ }:::／￣｀　､// 　{、
　　　　　　　 | /　　　　＼｀∨￣｀ヽ／ {　　ヽ}
　　　　　　 '/ 　　　　　｀'|＼　イアゝ､＿＿';
　　　　　　　; 　　　　　　　　|　　ヽ |/´り}{:::::::::::_|
　　　　　 { 　　　､_.／-─| -‐=ﾆ|ゝrン|'￣￣|
┌────────────────────────────────┐
│数月前に直接話した時は、あんな不満をあからさまにするような　　　　　　　　│
│悪い性格の人物ではなかったはずなのだが、抜けだした後　　　　　　　　　　 │
│ここ暫くのうちに何かしらあったのだろうかと華扇が思案し出したところ…… 　 |
└────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≫-‐…ー-ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼_,,..≠え
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y⌒Y　　　_,,..　-‐=＝云才ぇ[
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /乂.._,,..‰oえだ「厂{ {::::「州７　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　≫-‐…ー-ミ　　　　　　　　　]　∨/,　]rfだ「 .∧ .{ {::::{　}}　　　　　　　|　誘拐された証人たちも
　　　　　　　／　　　　　　　　＼_,,..≠え　　｛　　∨/　　｝:{　　∧.{ {__{　}}　　　　　　 |　この場に連れてきている！
　　　　　　Y⌒Y　　　_,,..　-‐=＝云才ぇ[　　..∨.　 ∨/,　,八　　.∧ 「::{　}}　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　 /乂.._,,..‰oえだ「厂{ {::::「州７　　　...∨.　 ∨/, 　 .＼　.∧{:_{　ﾘ
　　　　　 ]　∨/,　]rfだ「 .∧ .{ {::::{　}}　　...__／_7{ト。∨≠- _　＼　}7才′　））
　　　　　｛　　∨/　　｝:{　　∧.{ {__{　}}　　.}y冱三えx‰ぇ_二ニ-　ーく
　　　　　.∨.　 ∨/,　,八　　.∧ 「::{　}}...≠rf≫-≪.　＼‰ぇ_　　　∧⌒
　　　　　　∨.　 ∨/, 　 .＼　.∧{:_{　ﾘ.　o　￣　￣ミ‰　ｰ=_‰x　　.∧
　　　　__／_7{ト。∨≠- _　＼　}7才′　　　　　　　　％　ー=_云=ァ/,
　　　 }y冱三えx‰ぇ_二ニ-　ーく ‰。　　　　　　　　　　％　ｰ=え才7ﾊ_,
（（ ≠rf≫-≪.　＼‰ぇ_　　　∧⌒　　...ー=　_　　　　　　　 %枩枩伝[　｛
／　o　￣　￣ミ‰　ｰ=_‰x　　.∧..ｰ=ミ　　　ー= _　　　　　　∨え[￣∨[
　o　　　　　　　　　％　ー=_云=ァ/,ｰ=ミ.＼　　　　ー= _　　　　ﾟ.毛[.　　V{
‰。　　　　　　　　　　％　ｰ=え才7ﾊ_, ミ＼＼　.弋(_＿ー=ｧ..,,_ ：刈　　 ]l{
┌───────────────────────────────┐
│仮称・誘拐犯の黒幕である貴族を引っ捕らえる証だてとして　　　　　　　 │
│更に追求しようと証拠だか証人だかを、ししょーは連れ出してきたらしい｡　 │
│が、華扇は先ほどの表情の件以上に驚きを禁じ得なくなった。　　　　　　 .│
└───────────────────────────────┘
49 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 02:59:44 ID:QDUfmpPg: ー┴ー[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿]─┴─┴─┴[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴
￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||::￣￣￣￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣
　　　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::. {}={}个{}.={} 　 ||: | :||: :.{}={}个{}.={}
　　　 ||: | :||:　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　｀{}={}={}´　　 ||: | :||: 　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.　｀{}={}={}´
　　　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　　 ||: | :||::.
　　　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　　 ||: | :||::.
　　　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　　 ||: | :||::.

　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　|　あれれー、この人　　　　　　｜
　　　　　　　　|　たしか見覚えあるよー？　　 |
　　　　　　　　＼＿　＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　 ∨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _／:::::／:
　　　　　　　　　　　　　　　　 '´￣￣::::::::::::'´￣:::
　　　　　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　そうそう、確か昼間　マギテック協会で
　　　　　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　銃を注文してた方だよねー？
　　　　　　　　　　　　　　　　 ::::/:::,.ｲ:::／!:::::::::∧:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　「/／j八「ヽ|::::::::::レﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.. - ―――‐-- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :「￣/￣!ﾐ､/::::::::/´j/∧__　　　　　　　　　　　　＿... -‐ ¨　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,. ィ芹ミ乂イjノ《j/芹ﾐV ｊﾍ　　　　　　　　　　　　￣ 7　　　　　　　　　　　ヽ、　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　,〃　 {__爪! 　《ｨ=ﾐ》ﾄ､} ∧＝v　　　　　　　　　　 /　　　　　 /　　　　ヽ　', ヽ､',
　　　　　　　　　　　　　　　　爪　　弋_ソ　　〃　ヽ. し' {〈　　|　i￣ヽ、　　　　　　　,'　　　 // l l　l　l　l　ヽヽﾊヽ､ i
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　／　　　 ,.ｲ　V　 /. 　',　　ヽ、　　　　　i l l　l　l l　l ll　l　ﾄ､ヽ、ゝﾍ. i ＞》丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ` ー―　´　　　　〈/` ┬‐'　　 .ヽ　　　＼　　　　l l l　l　l≧l､ﾊ .lヽl　z≦_ヽ　N／ハ. 　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r──‐､┐　　/　　　　　＼　　　`￣`ー-､ﾄ､l小 {心ヽ!ヾイﾄr!　小ヽ! }/ 　＼　＼
　　　　　　　　　　人＿}_　　　　　　　　| 　　　V　　/　　　　　　 .｀ヽ､　／　　　ヽ N', 弋ﾘ　　弋ソ　ｌｌ-'ノ　　　＼　＼
　　　　　　　　￣＼＿＿__＼　　　　　　ヽ　　／　／　　　　　　　　 .〉／　　 /　　　ヽ.ﾍ　　'_ ... -､　 / ﾑ´　　　　　　　ヽ、　ヽ
　　　　　　　　　　 /::::／__}　＞　.,_　　　　　／　　　　　　　　　　/´-､!　　 /　　／　　ト≧ﾐｰ-､-､〉‐' ￣｀ヽ.　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 /／／:.:.:.＼　　　　≧=-_.-＜　　　　　　　　　　　〈　　ヽ､__i　　, '　　 ,　j: : : : ヽ=ヽﾍ丶　　　ヽ　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　／:.:.:￣＼:.:.:.`ー-----':.:＼　　　　　　　　　　 .｀ヽ人＿`ｰ'､__..∠ ,ｲ00o: : :〉―〉ヽ　　　　 }
　　　　　　　　　／--、:.:.:.:.:.:.＼＿＿＿＿__／:.＼　　　　　　　　　　　　 / r‐`ー､‐ベ／: : : : : /＿/i　　　　　　 !
　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼　　　　　　　　／　￣　 `ｰ'ｧ‐= .._／-‐/ l　　　　　　 l
┌────────────┐
│何故おまえたちがいるのだ｡│
└────────────┘
50 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:03:58 ID:QDUfmpPg: 　　／￣ヾｽ-―‐-､r' ⌒ヽ
　　{　　 ,／´:::::::::::::::::::`ヽ、 l
　　ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::､:ｽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　 //::::l::l::,ハl　　l/l/i　l .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : : : ミ
　　/∧::::|::ﾚ -‐‐　 ‐- l .ﾊ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / : : ／: : : : : : : }
　〈/l::::トi::::{u 　 r┐　 }/＼>　　‥‥‥　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {: : : :ｱ_:_: .:ﾊﾊ: : ﾄ
　　　∨ｉｲﾍ|ゝ､__　_.,イﾚ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉/: : ｛|: :∨::::ルﾘ
　　　　　／`,:`ｉｒ‐':.｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ': :〉､／|: : |　　〉
　　　　　〈ヘ/ 〉/::＠:::）､〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i /{ /　 |: : |_ 'ｲ
　　　　　辷|〉}::{|:::＿ﾑ__|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ: :/￣､|: : | : :|
　　　　　ﾑミ|/辷::::::::::.}　|ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 　　 |: : | : :|
┌─────────────────────────────────────┐
│いや、まず思い返してみよう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ししょーはあそこにいる貴族のことを誘拐犯の黒幕として縛り上げようとしていた。　　　　...│
│そして私も丁度そんな事件に心当たりがなくもない。正確には事件となる前のことだが。...│
└─────────────────────────────────────┘

´　|／|ｨ升v'::::::
.＿レT7＜|:::::::::::::|　|::::i:::!::::::::::::::::::
{::/ニ{=芹ﾐヽ::::::::::! ナ┼ﾄ､:::::::::::::::
Ⅵ　　| N　V}}ヽ:::＞‐＜:| |ヽ::::i:::::::
　|　　j/り《￣ Vメ＞＝ﾐ､＼:::|::::i
　|　　/し'　厂V　　心　ヽ＼ヽ!:::/　　　　　　　　　　　　 _,ノ,ｧ´　　　　　　　　　　　ヽ
　＼_j　　　　　!　　ﾚ'》　　〉》ヽj/　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　 |ヽ　　　　ヽ　し'　　　〃ノ＝　　　　　　　　　　　　　 l　l　|　l / ｲ,ﾊヽ＼　ヽヽ　､　l
.　　八　　　　　＼＿__／'´　　　　　　　　　　　　　 | .l　l　 l/lﾊl､ l ヽl ＼ヽ　l　ヽl
　　　　　　r―,--- ､￣　　　　　　　　　　　　　　　　 l |　l　.l/_l_,ィ. ｀ｰｯｰくヽ l　l ､,ｼ、
　　　　　　Ｖ　　　　〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽl、l　lｆ"　ヾ　　l､,_,,ﾉヽ　l ﾊ､ヽ、
　　　　　`、ヽ　／　　　　　　／　　　　　　　　　　　ヽl､l､lヽ= '　　　　　；　l l.|'　ヽヽヽ
　　　　　　ヽ＿＿＿,.　　-=≦￣／　　　　　　　　　　　　／/｀ｨ､　　　＿__　_,ノl l.|　　ヽヽヽ
　　　 _,. -=≦:.:.＼:.:＼＿＿＿／　　　　　　　　　　　　　／ / /　l l｀"-┴ュニ_/iヽﾘ　　　ヽヽヽ
　　 /:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼＿＿＿＿／　　　　　　　　　　／　 / /　　l |　　,イ_ヽ/ _」　ヽ　　　ヽヽヽ
　 /:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　　　　　　/　／／　　　ﾘ　 /　　EO∃　　　ｌ　　　ヽヽヽ
┌──────────────────────────────────────────┐
│そしてあそこにいる少年と少女たちはその時の出来事に関係した人物でもある。　　　　　　　　　 │
│なるほど、確かに私の部屋から雲隠れした後、しかるべき場所に通報へ行ってもおかしくはないか。.　│
└──────────────────────────────────────────┘
51 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:09:09 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　　　　　　　　＞　　￣￣　　､
　　　　　　　　　　　 ___ ／　　　　　　　　　　　>ー-.､
　　　　　　　　　／　 .}_　　　　/　　 |　　　_」　　　ヽ
　　　　　　　　/　　 /.〉」　　　/'　　　 i　i　ﾍ_! 　　　　i
.　　　　　　 { 　　 ,.'._l　　　./i　　　　 ', .',　　ﾊ_､_　 .,.-ﾄ
　　　　　　　　〉.__ ./　　　　.' .|　　　　　ゝ.､　｀!_|､._/!ノ
　　　　　　　／,/!　　　/!　!　.!　　　 .、　 `　　　　ヾト､..、
　　　　　／"// |　　　.| ',ヘ、.ヽ、 .|',!ヘ＞､‐　　　　ﾄヽヾ
　　　　　《　 i .'　|　　 i i ﾆ式.=`.-.', |　三=-i-ゞ　　　　!.|:|　゛
　　　　　 `　k.!　{　　 |!|! .弋:ﾘ゛　 }.!　代仂　| .!　|　　 }"
　　　　　　　　>人　　|i　,,, 　　　　　 ,,,　　ｊ./　i 　ハ　　　　（……あんにゃろー。）
　　　　　　／　　へ　!.!　　　　　　'　　　　 u;/　 '| 　　＼
　　　　　 / .i　　　　　 >＼　　　＿　　　／'　　ヽ　　,　　ヽ
　　　　　.' /i　　　　　　＼＞ .　_ ｀. , .´ /　　　.}　 i.　　　 }
　　　　 !/ .| 　　　　　　 ',　,!、　.,ﾊ.　i　　　　　i　 |　　　!/
　　　　　'　ゝ.　＿_ヽ　　　　}/: : :V: : :ﾍ!-{　　　 /　人　.／
　　　　　　　　　i´　｀' ＼　.. /: : : : : : : : : }::ヘ__　／　 |
　　　　　　　　　| 　　　 i.ﾝ:　＞-,　―　、: : :i　　　 / !
┌───────────────────────────────────┐
│縄に縛り上げられたままだと　移動に支障が出るし、　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│急がないと誘拐犯たちをとっちめることも出来なかったろうが。　　　　　　　　　　　　 │
│でもそれはそうと、よく私の前にそのまま顔を晒せたもんだなと心の中で怒っておく。..│
└───────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　_,,..,,_　,,,..　--- ...,,_　　　　　　　 .／　／
　　　　　　　　 ., '´ 　　｀ヾ　　　　　　｀'　、　　　　.＼／／>
　　　　　　　　 {　　　 r／]／　　　　　　　　＼- ､　　　 <／
　　　　　　　　ｒゝ-='"￣, '　 .／´　　　ﾊ　　　ヽﾊ　　 .┌─┐
　　　　　　く/ 　　　|/ 　 /_」- ／|　　|　　　　∨、　 └─┘
　　　　　　 /'/ 　　 .;'　 ./fてl!｀ヽ |　 /　|　　　 |/
　　　　　　,|／　　　r|　　{弋_ﾘ　　 |／ト./　 |　ﾊ＼
　　　　　／ ,　　　　.八　 |x｀　　　　　ｧr'| 　,ﾊ /l」ヽ/
　　　　/ 　;'　　　 , 　　＼| 　　　　, lﾘﾊ!／|イ、
　　　 {　/| 　 .／|　 ./|　l　　　 _　　　x/　八､＼
　　　　∨ｿ、/　人 ,ﾊﾚ |＼　　　　　ノイ　　）＼ﾊ　　　（……て、あれ？）
　　　　　　}／こヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　ﾘﾚ'
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　　＼
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　　　　　 .
┌────────────────────────┐
│今は声をかける暇も隙もないからまた後のことになるが、 │
│それより今は仕事中である……　　　　　　　　　　　　 │
└────────────────────────┘
52 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:11:29 ID:QDUfmpPg: 　　　　 l, ‐ ' 　　ｌ　　｀　､l　　　　　 /　　 ..::::::::::::
. 　　　 l 　　　　 l.　　　　l　　　　　/　　..::::::::::::::
ヽ.　　　 l. 　　　　l　　　　 l. 　　　/　　.:::::::::::::::
　ヽ　　 l.　　　　._i_　　　 .l 　　　./ 　 .:::::;__;;.　　／
　　| 、　 l_　 ‐ 　 l 　 ‐　_l　　＿　__:::::;;.|::::::L／
　　|　、 . l. 　　　! 　　./ 　 ,.: : : :｀ヾ::｀ヽ.::::::|
　　|.　､ /.　　　/　　／.　／: : : : : : : : : : :＼.|
　　|　 |:::|⌒○　　.....‐=イ: : : : : : : : : : 〉}: : : ヾ=-
　　|　 |:::|　 ,.=_, '┌ . ~ |{:i: : ::ヾ: : : i :/ j: : : ﾊ}
　　|　 |:::| .:ll　|| 　| !..　.ﾉﾊ: fⅥﾊ＼Ⅳ: :./:i: j/
　　|　 |:::| .:ll　|| 　| !　　| |.|:ﾊ{ヾ: : : :}/ :ハⅣ.:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿人
　　|　 |:::| ,;ll ..|| 　| !,.　 | |.|:..:ﾄ.　＼=ﾐx'⌒Yﾑ.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　|　 |;;｣. 　_　　　　｀└'.|:..:| ｀フ j: : |　　|: :{___　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒Y
　　|／ ‐ 　　　 .　　　,.ィi≦´ 　 /: : j　　|: :廴入、
　 ┘　　　　　　　 f::::::::::::＼./: : :/＿__ヾ: ヾ:::::::}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（あっ！！）＞
　　　　　　　　　 {::::::::::::::::/: : :/::::::::::::::::＼::＼i
　　　　　　　　　 j:::::::::::::/: : :/:::::::::::::::::::::::::＼::ヽ
　　　　　　　　　　 ./:::::::::::/: : :/:::::::::::::::::::::::::::::::::}i : }　　））））
　　　　　　　　　　 /:::::::::::::{: : : {:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾘ: :j
　　　　　　　　　 .〈:::::::::::::::ﾊ: : :.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/: :/
┌───────────────────────────┐
│と、気を向こうに取られていたうちに　　　　　　　　　　　　　　　 │
│気づけば追跡対象が会場を離れようとしているではないか。　　....│
│危ない、もう少し気を取られていたら完全に見失うところだった。...│
└───────────────────────────┘
53 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:13:50 ID:QDUfmpPg: 　　　　＿＿　　　　　|∬|:. 　　　＿＿　　　　 |∫|:. 　　　＿＿　　　　 |∬|:.
　　　　　||: : |: : ||　　　　 |∬|:.　　　　||: : |: : ||.　　　　　|∫|:.　　　　||: : |: : ||.　　　　　|∬|:.
　　　　　||―|―||　　　　 |∬|:.　　　　||―|―||.　　　　　|∫|:.　　　　||―|―||.　　　　　|∬|:.
　　　　　||: : |: : ||　　　　 |∬|:.　　　　||: : |: : ||.　　　　　|∫|:.　　　　||: : |: : ||.　　　　　|∬|:.
　　　　￣￣　　　　　|∬|:. 　　　￣￣　　　　 |∫|:. 　　　￣￣　　　　 |∬|:.
　====================|∬|====================|∫|====================|∬|======: :
　･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･:*･゜ﾟ･*:.｡. .|∬| ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･:*･゜ﾟ･*:.｡. .|∫| ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･:*･゜ﾟ･*:.｡. .|∬| ･*:.｡. .
　====================|∬|====================|∫|====================|∬|======:
┌──────────────────────────────┐
│どこへ行くのか知らないが、悪いが貴方を逃すわけにはいかんのです｡　│
└──────────────────────────────┘

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿／　／
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　／ヽ／l;:,_i;:,_l;:,_i;:,_l;:._i;:,_／／
:::::::::::::::::::::::::::::::::::／　／ ,r､ |;:,_i;:,_l;:,_i;:,_l;:,_i;:,_／／
:::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 / ／, ,`||i;:,_l;:,_i;:,_l;:,_i;:,_／／
:::::::::::::::::::::::::::::::/＿,/ /l::lil::l`||;:,_i;:,_l;:,_i;:,_l／／
:::::::::::::::::::::::: ／　／| .|;;l::lil::l;;||i;:,_l;:,_i;:,_／／
:::::::::::::::::　／　／l;:,.| ,|;;l::lil::l;;||;:,_i;:,_l／／
:::::::::::::::／　／l_;:,i;:..| .|;;l::lil::l;;||i;:,_l／／
::::::::::／　／l_;:,i__,l ;:| ,|;;l::lil::l;;||,／／
:::::／　／l;:;,i__,l;:;,,i_ | .|;;l::lil::l／／
／　／l__,i;:;'';:;,i__,.l;:,| ,|;;l::l／／
　／l_,_i;:;;,l;:;i__ l;:,.|__|. |／／
┌────────────────────────────┐
│パーティ会場を出て、屋敷外で近くの暗がりに彼女は足を進める。...│
│こちらには馬車もないけどどこへ行こうというのか。　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────┘
54 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:15:52 ID:QDUfmpPg: ┌─────────────────────────────────┐
│まさか、私に気づいて誘いこみをかけてるなんてことはないよね……　　　　　　 │
│と不安になりながらも、決して見逃さないように一定距離をおいて後をつける。.　│
└─────────────────────────────────┘
;;;;;;;...:::........::..::..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;...:::........::..::..:;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;,...:|::|＝'⌒ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...::::::;;;;;;;.::::......;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;,...:|::|　￣￣ " .......:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::..
;;;;;;,...:|::|　　　　　　　" .......:::::;;: : 〃￣: : : :....::::......;;;;;;;;;;;.::::......
;;;;;;,...:|::|　　　　　　　　" ....../.: : : : : : : : :. :. :.ヽ.;;;;;;;;;;;.::::......
;;;;;;,...:|::|　　　　　　／.　　/.: :.ｌ: : : : : : : : ＼.:.:',.;;;;;;;;;;.::::.....
;;;;;;,...:|::|　　　　／　　　..., .:.:.:.|.:.:.|.:.ト.:トミ　:＼|;;;;;.::::......
;;;;;;,...:|::|　　　／　　　　...从.:.:Τ从｜]厂］ :!⌒l
;;;;;;,...:|::|　／　　　　　　 .}人:.:{艾ｯｿ艾ッ从.:.ﾉ:......
;;;;;;,...:|::|／　　　　　　　　　　ゞ　､　　　/ :}/:.l
　　　|::|　　　　　　　　 |:.:ト　｀ｰイ: :/ |:.|　　　　　…………
;;;;:／　　　　　　　　　 |:.:|____〕　./.:∧ |:.|
　　　　　　　　　　　　　　　 |/ 　 / ., .:./　厂⌒,
　　　　　　　　　　　　Ｆ 7芥ｰ/.:./＿//:::::::::',
　　　　　　　　　　　 ∧/ | | /.:./ ::::: {::::::::::::::',　　）　）
　　　　　　　　　　　　　　 { / :::| |>=< ::::::: |:::::::::::::: ',
　　　　　　　　　　　〈| l ::: | | {::}::::::::::::|:::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　 /V:::::::V :V:::::::::::::{＿＿__ノ
　　　　　　　　　　 / }::::::::::::::::::::::::::::: /}　　 {
　　　　　　　　　　 ./ 〈:::::::::::::::::::::::::::::/ .|　　 |
55 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:19:37 ID:QDUfmpPg: ;;;;;;;::::::::::::::: :::: ::　|　　　　　　|　／;;;;;;::::::::::::::::::　::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;:::::::::::::　:::::: ::　|　　　　　　|／;;;;;;::::::::::::::::::::::::: ::　:::: ::::::;;;;;;;;;;;;
;;;:::::::::::::::::::　 ::::　|　　　　　　 |;;;::::::::::::::::::::::::::::　:::::　　:::::::;;;;;;;;;;
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:::::::::::: 　　:::　::: : |　　　　　　 ___|　　　　 :::::　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::　:::::　 ::　　　|＿ｉ　　　　＿|::::|　　　 ::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::: 　　:::　::: : |;: :;|-i 　　 |::::|:;::|　　　 :::::　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::　 :::::::::: | ::::|-l 　　|::::|::;:| 　　 ::::　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::　:::::::::::::::　　|￣￣￣￣￣￣|　　 ::: :　:: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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;;;;;:;;;;:::::::::::::;.∧＿∧.:::::::::::::::.　　　　＼::::::|＼ ::::＼:::::::＼::::::::;;;;;;;;;
;;;;;;;::::::::::;／（:::::::::::::::）:::::::::::::::. ∧＿∧.　＼|::::::＼ ::::＼:::::::＼;;;;;;;;;;;
;;;;;;::::::／;;;;;.（::::::::::::::）;;;;;;;;;;;:::::.（:::::::::::::::）　　|::::::::::::＼／:￣￣|;;;;;;;;;;
;;;:::／;;;;;;;::::::.|::::::|:::::::|.;;;;;;;::::::::;（:::::::::::::::）.:: :::| ::::::::::::;;;| .; ;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;
　　　　　　.（_＿）＿）　　　　...|::::::|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　（_＿）＿）
┌───────────────────────────────┐
│屋敷の方から見えなくなったあたり、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│彼女が足を踏み入れたところで三人分の小柄な姿が向こうから現れる。. 　 |
│その姿を、追跡対象の後ろから目視していた私は気づき、慌てて隠れた｡　│
└───────────────────────────────┘
56 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:21:57 ID:QDUfmpPg: ┌─────────────────────┐
│一人の少年には見覚えないけれど、うち二人は　 │
│家出少女らを連れ戻す時に見かけた少女たちだ。. |
│まさか、繋がっていたのか。　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────┘
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　 |/　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..　-─……－-　... _
:::::::::::::::::／::::;::::::::::::::::::::::::::丶'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ム=＝‐　､　　　　　　　＞_
::::::::::::::/::::; ｲ:::::::::::::/:::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　´/　　　　　 ,,;;
::::::::､_::_∠　|::i::::::::/|:::i:::::::::::::::::::',　　　　　　　　　　　　　　 / 　、　　.ｨﾊ /l＼　　　 /　　　　,,,,;;::''''
:::::::/:／　　 |::|:::::/ .|:､::::|::::::::::::!: ',　　　　　　　　　　　　 ,′ N_ヽ／孑─ﾐレ１、　　′,,,,..;;''..;;;;;;;,, 　,,,
::::/く_＿　　.|::|:::/　.|ﾊヽ|::::::::::::V::|　　　　　　　　　　　　　 {　　ｌ,zx　　 ,才i刃 ,/ ハ　 {;;;;;;;;;;;;;;:::;;::'''::;;;;;;;;
:/V「｀ｰ＝　|ハ:{ 　 '　',:|｀:::::: i::|:::i　　　　　　　　　　　 ,,.. ,;' 〈　 !似　　　戈戎/ 　.ハ｛;;;;;;;;::''　　　　;;;;;;;;,,,　,
r|　ト､:: ｶ、 ',::::|　ァ=z.､::::::::::|::|:/　　　　　　　　　　　 ,;;::;;'''　〈从　 __　　厶ィ　 }:}　､;;:''　　　　　 ''::;;;;::'''
ゝ.. L＿/ ﾉ‐-v‐ .か:::｀ｿｱ::::/:::|'　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;　　　ヽj ＼_　　　イ　　　ﾉ:j 　〉　　　　　　,,,;;;''
::!　ー‐ '　　丶れ::::/ く::::ﾊ::::|　　⌒　　　　　　　　 ,,;;;x‐ぇこご乂Ｋ__]__／/　 ∠:ノ ⌒′　　　　 _＿_'':;;,,,
::丶　　　　　　　｀ー-.- ｲ:/:::|:::i　　⌒ 　　　　　　　　 ,,;;えｨ′　 r=;≧x,, ィ＜j　/.｡ｃヽ　　　..イ　,,ィ´　∠'''
:::::::::;丶.　｀　　　　　,ｲ:::|'::|::ﾊ/.　　 , -,　　　　　 .;;,,;;;;〉〈　　 / Ｙ￡<）｡c∽〉〈ﾟ　　 }　 <´,;（_／　　 _／
:::／:.:.|ﾉ｀　T:,:Τ´::::/::/:::/::| r .　.／／　　　　　　 ''ｨ从jﾞー '　/ゞ=彳％〈　〉　　/__／　 ,, イ　（＿,,,,;;;:''
:':.:.:.:.:.|　　　 7:.:＼::::|::/::::/:: | i　' ´　ｰﾆつ　''':;,,　　　 ':;｀ヽ__彡/ ＼r,／　％.〉〈　 ,;;;_,,,,;;;;;∠　　￣＞''⌒
ヽ:.:.:.:.|ー-／:.:.:.:.:.:ヽ!':::::/::::/｀!　　　　ﾆﾆつ　　.';;　　　 ':;;;::''' ,/　　ｌ|　　　 {ヾ〈￣"勹,;,;;（　　　´⌒ゝ′
､i´￣ヽ／,:.-‐‐-､:./:::::::|:::/:.:.:.ヽ＿, ､ヽ　　　 .';;,,, 　　　　〉　 ∠ﾍ　　　 { 从j 　／,;⌒ヾ､
:.ヽ:.:.:.:/:.´:.:.:.:.:.:.:.:.｀!::::::::::/:.:.:.:.:.:.ヽ:.:ヽ｀　　　　　.':;;;;;　　　 ,,　{　 /崇｀!　　　{　　／,;::''　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;,,　　 ,:'　 {　〈_宍_」　　,,,,;;::'''''' ´
57 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:28:22 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　 _,_-─‐---､___
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　　 ! 　　、　　 -ｲ　 , ヽヽ ! /:::::「 .!./ |７.　　乂＿＿＿ノ
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　　　ヽ,!.!ヽ.! !l　　 .| l´.!!　!　　　　｀l.　　　　　　　　　　　　　　　 ::／　/::::::,':::::::::::l:::::::::/ 　 !::::::::::::::l　l:::::::::::::l:::::::::::::::::::::
　　　　ゝ|ニr|ｯ‐, -ト､〈|| ヽ　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::l::::::::::::|､::::/　　 l:::::::::::::::|　＼:::::::::l::::::::::::::::::::
　　　　　/ミ　l.|＼／｀　|ヽ ! 　 -_/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'::::::::::l::::::::::::l:::￣｀ー ' |!l::::::::`+-― -<￣:::::::::::::::::::
　　　　 .!.!|y .|.!_.i'´　　　 .ヽヽ　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::,::::l::::::::/ l/＿＿_　l l::::::::::::| _　　　',:::!::::::::::::::::::
　　　 ,ｌl.!!,l| ! |ﾞ/- ､　　　 |＞､匸　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::ﾊ:::::l::::/::l　V::::::::::l　　',:::::::::| ｫ==- ､l:/!:::::::::::::l､:
　　　j||.!|j||│|　　　￣￣　／''''｀丶、　　　　　　　　　　　　　　 l::/ l:::::IV::/:l 　ぅ::::::}､　　',:::::::l l:::::::::::::ﾘ｀ヽ::::::::::l::::
　　 .|l｝|.ll| ! .! !＿／´　　 ./　　　　 .!　　　　　　　　　　　　　　　 |' 　',::::l ∨::,}　 l:::::::/ }__／＼::l う:::::::::/ヽ!::l::::::::/､::
　　 |.|| !.|| .! ヽl　　　　　　!　　　　　＼　　　　　 .f´￣￣￣￣￣｀ヽ　　 ':,::|　}:` ､　￣´／,. {　　＼之zﾂ　 l::/::l::/　l::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　――――　　　　 .ヽ!　!::ゝ､￣ ´　　ヽ　　　　　　・ /:::::::l/!-':::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::/::/:::::::::::::::::ﾄ､.　　　/:/:::::::/::::::::|:::::
┌────────────────────────────────┐
│彼らがどういった関係かもまだ分からないが、迂闊に近づくことは出来ない。. │
│あの黒髪の眼鏡の少女だけは妙な知覚を持つようだと分かっているからだ。 │
└────────────────────────────────┘
58 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:31:17 ID:QDUfmpPg: ┌────────────────────────────────────┐
│彼女と少女たちは何事かを話し始めるが、声は小さくて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│静かな夜であっても距離があって聞こえない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│しかし近づくことも出来ぬため、この場は仕方なく距離を取って様子を伺うことにした｡　 │
└────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　く￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿__｣　　 /ｰ ―‐- √￣７
　　　　　　　／　　＞　}＿_　　 /　￣￣　 __
　　　　　　　　厶---イ　／　　　　￣｀ヽ　　＜⌒
　　　　　　 /　/　　 }／　　 /　　　　＼　　|
　　　　　　　　｜ ‘　　 /　　　　　　/ 　　ヽ　＼ｉ{
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　　　　　　　　　 ∧ 　 | ｜　 |　 }／|　 ∧　 |　 |
　　　　　　　　　丶　| ｜　}／⌒ }i／⌒ヽ{　 |　|
　　　　　　　　　　 Ⅵｉ∧　｢Ｔrﾗ　　ｲrラ}　 |　|
　　　　　　　　　　　　ゝ　＼{　　　　　,　　/|　∧ｉ{
　　　　　　　　　　　　　 | 　＼　　 _　､　／ :}ｨ′
　　　　　　　　＿_,∧ 　　＞　 r一 ′
　　　　　 .　-='´ |:::::/ ∧　　　／＾〉=7-　､
.　　　　｜、　　|::::∨　＼_／　 /:::: |　　∧　　　　　【新顔の少年】
.　　　　｜　＼　|:::::::＼　八　 ,/::::::: | 　　 }　　　　　フェンサー８、スカウト５（華扇調べ）
　　　　　〉　　　 |:::::::::::|∨:::::ヽｲ:::::::::｜　　,∧
　　　　 {　　　 |:::::::::::|　〉-〈　|:::::::::: |　／　}
　　　　　　∨　　ヽ|:::::::::::ﾚ':::::::: V::::::::::: |/ 　　〉
┌──────────────────────┐
│まずは、一人だけ今までに全く見覚えのない少年。　 |
│やや少女たちよりは背が高く、年が上のようだが、. 　 |
│実力的には同じくらい……といったところだろう。　　...│
└──────────────────────┘
59 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:37:48 ID:QDUfmpPg: ┌────────────────────────────┐
│それだけならさして脅威を感じさせぬのだが､華扇が注目したのは..│
│覆い隠すような長袖からちらりと見える、異常な長さの片腕である｡ .│
└────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　.　 /_: : :O : : : : : _∧ : : : : ∧
　　　　　　　　　　 /{: : : : : :￣￣: :{ 〈: : : / : ∧
　　　　　　　　　 ./: }: : : : O: : : : : :{　∨: :/: : : :,
　　　　　　　　　 /: : }: : : : : : : : : /: ＼ ∨: : : : : ′
　　　　　　　　 ./: : /: : : : :O: : : : : : : : >.∨ : : : : ,
　　　　　　　　 / : : ﾄ､: : : : : : : : : : : ／ : } ∨: : :o:′
　　　　　　　　:〈: : : :}: : ≧ー―― :彡: : :｜ .〉: : : o: 〉
　　　　　　　　 :{: : :_/: : : : 、: : : : /: : : : : : !　7ｒ―　１
　　　　　　　　　'.: : {: : : : : :＼ : /: : : : : : : |　｀＾ー‐ ′
　　　　　　　　　 '; :{: : : : : : : : n: : : : : : : :｜
　　　　　→ 　　 ,:.}: : : : : : : : ﾊ: : : : : : : : |
　　　　　　　　　　;.「 : : : : : : : ′} : : : : : : : !
　　　　　.　　　　 ;{ : : : : : : : ′ } : : : : : : : !
　　　　　　　　　「: : : : : : : :′　}: : : : : : : :}
　　　　　　　　　 ,′: : : : : : ′　 }: : : : : : : :{
┌──────────────────────────────────┐
│二の腕から先が、もう一本の腕の倍以上はあるように見える異様に長い右の腕。..│
│暗がりと体の影を用い、こちら側には見えないように隠しているが　　　　　　　　 .│
│それでも揺れる体からチラホラとその腕の正体が見えてくる。　　　　　　　　　　 .│
└──────────────────────────────────┘
60 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:40:54 ID:QDUfmpPg: ┌────────────────────────────┐
│それは、異様に長いだけでなく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│表面が人族ではないのでは、と思われるくらいに“黒い腕”だった。...│
└────────────────────────────┘
　　　　　　　　　 `''､/////////////////////ヽ//,＼
　　　　　　　　　　　　　　　＼/////////////////////７７≧ｘ､
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ////////////////////＼///,}
　　　　　　　　　　　　　　　 `''＜////////////,ヽ///,∧//ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 `''＜/////////∧///∧///}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ///∧ヽ.//ﾊ///∧//,!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼/,∧ }////,///ﾊ/,|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨/ﾊ////|}////},:ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨/∧///!!////ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V,/∧//{{///i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//}//!ゝ''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ-' ¨´

┌────────────────────────────────────┐
│戦闘になれば、その腕は用途にもよるが　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│相手は目測を誤ることで、攻撃の命中率が高まるのではないかと思われる。　　　　　 │
│やや光沢があるために暗がりで用いても効果的であるということは無さそうだが…….　 |
└────────────────────────────────────┘
61 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:43:33 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　　　　　＿. . .-―-. .y.x　⌒
　　　　　　　　　 _. .-: :_:v／.:-:―: :に{　　　　ヽ
　　　　　　 ⌒ヾｧ'':"¨: :　　　‐-: : :　＼　　　　 )
　　　　　 /　　ｨﾝ: : : : :　　　 :.　　　､: : :ヾ　 _xﾝ
　　　　 {　ン: : : : : : : :　　　ト:　　　　＼: :Yﾝ》≧x，
　　　　　 ∨ : /: : : : : :{: : :　　　　＼: :. 　　 ; : : :､　‘》，
　　　　　　 ; : /: :;': : i: 八: : : 　:ﾄ: : |: : : :　　 |: : : :}　　‘》，
　　　　　　{i:,': : ; : : |/　ﾄ: : :　|　斗-Ⅵ: : : . |: : :人　　 ‘》，
　　　　　　 {ﾊ|: :i: : : ⌒ヾ{　､: : :ｘぇチ刈: :ﾘ:从): : :{　　　 ‘》，
　　　　　　 |: :i: : : 不弐ﾊ＼{ゝ Vｒり. : :价ﾝ: :i: ﾊ
　　　　　　　八: :､: {ト Vり　､　　　ノｲ: :i|: |: : i| ;　)　　　（“黒い腕”？）
　　　　　　　　 |:＼: :､　　　　　　　八: |: |: :八{
　　_　　　　　　|: :.个:込　　　 -　　 .ｲ._ﾊﾙ八(　 )　　　　　（異常、変異……特殊な知覚を得る？）
　　ﾝ¨ス　　 ,|: : i|: : : :}:≧..　__　イ /::::::＞..
　/_／,/‐ぅ　ﾉ{ハ乂{: :厂-…ｆﾆｴィ::::／:::::::::::＞…-ミ
　{ ヾ_んへ,〉__　　(　）ﾉ〃:::::::::ｰ}i}=‐:::::::::::::::::〃
　＼｛ {yノ　ﾑ　　／　,{::::::::::::rfてけa:::::::::::::，　　　　　　ﾄ､
　　　＜　ノ　ﾄY　　 i{::::::::::に述ぅろ:::::::::::i{ 　　　　ﾉ　）
　　　　　ﾏ／ ∧　　ゞ‐-=x込えン＾:-=:::i{
　　　　　　　　 /　 V ,У::::::::::::ヾ:::Y:::／:::::::::::ヽ　,/
　　　　　　　 V　／ v.:;:::::::::::::::::::::v::=ｰ:::::::::::::::::V　／＿ /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '"￣｀ヽ.
　　　　　　, '"￣｀ヽ _r‐＜´￣｀Y　　　　　 ',
　　　　　./　　ｒ＞'"/　　　　　ヽ┐　　　ﾉ、
　　　　　{　ｒ／　　 ' 　　　 }｀ヽ　｀ヽl＞-ｒﾍ_」
　　　　　ｒ'7 　.;' ／|　　　./_￣ﾊ　ﾊ　八＼`ｰ─┐
　　　　　|/ 　 |/'´_」　　 /ｧfてﾊﾄ　 |　､　＼＼￣
　　　　 .;' | 　 | ｨ'f'ﾊ､　 '　ｊ__,ン　八　＼　!＼」
　　　 /{ .|　八| j_り＼|　　　　 |／,ﾘ「￣｀|　　　　（まさか、でもあれは地方とは無縁の……、
　　　く/|八ﾚ'　 |　　　' 　　　 / ´　 |　　.人　　　　 .いや、ありえない話ではない）
　　　　　ヽ　/、　　ｒ､　／/ 　 /|　 ,' 　ヽ.
　　　　　　 /イ　へ、　　　/　/|　_/_ 　/　　 ;　　}
　　　　　／　/　　/ ＞-rｧ'|／|:ｧ'"::::::｀ヽ.　／ﾚ'
　　　　,:'　／|　／|、 ./ ｆ斤:::／::::::::::::::::::ﾊ'　}
　　　ﾚ'´　 ∨　ﾚ∨_」ｰイ/::::::::::::::::::::::::| /
　　　　　　　　　　　r'ｱｒヽ:::/::::::::::::::::::::::::::ﾚ'
62 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:46:28 ID:QDUfmpPg: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　ﾉ_-'´_,-－'￣´￣　　　　　┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＿二＝＝＝＝＝＝=　　　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　　　　　　　　　　　　 /　　入_,ヽ＿　　　　　　　　　　　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ /　　　　　　　　　 /l　/　　/　　 `ヽヽ、　　　　　　　　　　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　／＞　　 /　 /　　　　　　　　　ヾ　　　/　　　　　`ヽ＼　　　　　　　　　..┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　./　 /　　　　　　　　　　　`＼_, ヽ　　　　　　 `ヽ＼　　　　_　　......┃
┃　　　　　　　　　　　＿,-∧/　/l　　 /　　/　　　　　　　　　　　　　　∧ ＼　　　　　　`ヽヽ　　/　　　　 .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
┃　　　　　　　　　　　￣`/ .l　/　l`-ノ　　/　　　　　　　　　　　　　　 l　ヽ　ヽ　　　　　　　`ヾ　 /　　　　..: :（私も前に一度だけ、　　　　　　　　　　 .: : .
┃　　　　　　　　　　　　　/　l /　ﾊ／　　/_,-―、＿,、__　　　　　　　　l　　入ヽ　i――-－、ヾ、/　　　　 .: :　それに関する奴に襲われたことがある）: : .
┃　　　　　　　　　　　　 /　ﾙ　ル　　 /ヾヾヽ＿＿　　`ー、＿,　　ノ-'´-'　ヽ!ﾉ　　　　　　` > >　　　　 ..: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
┃　　　　　　　　　　　　/／l／l、　　／ヽ`￣￣＿,-－、_　＿＿＿_、_,'￣￣`>>　　　　　　　ノ'　　　　　　 ┃
┃　　　　　　　　　　　l `　ノ　ﾉ＼／-―ー'´￣　　/´⌒`ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....┃
┃　　　　　　　　　　 ( (　_｡イ、フしヽ／／フ￣￣＼、　　　＼)＼、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
┃　　　　　　　＿__,ノヾ`'´'´ノ＿,-イ＜(´ハ上－l 、ヽ`ー--'入` ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃. 　: :（なら、そいつらに引き起こされる症状が　　　 : : .
┃　　　　　　　`i　　　-< ｙ／>　く二二,￣￣／彡ヽ＼_入　　）ヾ、ノ`-、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃. 　: :　この地方にあってもおかしくない話ではない）: : .
┃　　　　　　　　| '　　　／ヽノ／　／ /￣/'´　`ハヾ,_>ー l 、ヽー`　ﾉヾ￣`ー、＿＿,　　　　　　　　　　....┃　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :
┃　　　　　　　 .l　　／べ`ｲ／,--'　　l　ﾉ　　　 >,－イ>->　ノ三>　ヽ＿＿＿＿＿＿二二ニ＝　　　　　 ┃
┃　　　　　　 !'´￣、-ｲ　l'´　,-－イﾉ　　　　‘'`'`´￣ノ- <ー'´(ｒ、ｒ、ｒヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　l/＼l　　　￣￣´　　　　　　　 `=´－->　　 `'　`'　`'　　　　　　　　　　　　　　　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
63 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 03:58:13 ID:QDUfmpPg: ;;;;;;;...:::........::..::..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;...:::........::..::..:;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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;;;;;;,...:|::|／
　　　|::|
;;;;:／
┌──────────────────────────────┐
│透明化を見破った件、あの黒い腕の正体。　　　　　　　　　　　　　　 │
│その二つを、華扇が知る限りで直接結び付けられる一つの線、.　　　　 │
│それは、『変異』というある場所にかけられた呪いが引き起こす現象だ｡ │
└──────────────────────────────┘

　　　　　　　 ,ｨ,"二､ヽ、
　　　　　　　　　/'′　　｀ヾ:、
　　　　　　　　 l!、＿_　　　 _,.､
　　　　　 ,. :':":::::::::::::::::::::::::::::::!－-. .､
.　　　／::::::::::::／::::::::::::::::::,::::::!::｀ヽ￣｀`
　　　 ,/::::::::::::::::'.:/:::::::::::::::,ｲ:::::::|::::　、＼
　　　.i::::::::::::::,:':::/:::::::::-ｧ'ﾞ i.:j: :ﾊ::::::.:ヾ:､ヽ
　　　j::::::::::::/:::/::::::::::;,''　　i:::ﾘ　 V::::::::i
　　　.!:::i:::::;': ;ｨ.::::: :ｫｵ云r ﾚ伝;ﾊ:!|:::::!
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　　　j: :::::::/－- ､Vﾍ｀､/',::.|!:::j
　　　! :::::::i　　　`Vﾐ/ ',/ l!;/
　　 ! :::::::!　　　 i　　　l　　|
　　｜::::::::ｌ　　　 |　　　! 　 |
　　 | :::::::::|　　　 l　　　　 |
┌─────────────────────────────────┐
│フェイダン地方、アイヤール帝国の《封鎖領》にかけられた　　　　　　　　　　　　 │
│呪いにより出現する「猟犬」、そいつらに殺されること等で発生する異常発現。.　│
│“変異”が起きると、腕や体表面が変化したり、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　･ .・・　・・　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│例えば胴体に無数の眼球が生えてくるが魔法の知覚を得ることもある。　　　　 │
└─────────────────────────────────┘
┌───────────────┐
│どこかで聞いた話だ。　　　　　　　 .│
│つい先日推測したような気もする。..│
└───────────────┘
64 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 04:02:56 ID:QDUfmpPg: 　　　　　　　　.　　　 -─ -　　　 __
　　　／⌒ ／ .:::::::::::::::::::::::::厂/´　　｀　、
　　/　　. ' .:::::::::::::::::::::::::::::::(　 {　　　　　　Y
　ｌ　　/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ﾄ、　　　　　}
　 |　 .' .::: ::::::: l .::::::::i:::_::_＼ :::: Y⌒ヽ.＿メ
　人　|.::::::l:: __:l＼:::´ﾄ､ .:::::::ヽ.:: l⌒ /∧Ⅴ
　　rｧ从::::!´::: |　＼j　＼_::::ハﾘ::: 〈/∧ﾊ
　　〈/ 从ﾙハ:j　_　　 ´「r'!:「Ⅴ:::::::::::Li」::ﾊ
　　　/::::::::::::ﾉx＝.　　　j以ﾘ/.::::::::::::::ﾘ:::::::::}　　　（単純に封鎖領の出身者とは、考えにくい。
　　 |::::/::: 入　　　　　　 i:::::/::::::::/:::i: :: ﾘ　　　　そもそも「変異」の兆候が見える人物が
　　　ﾚ'i!::::::::/ ＞ -- 号＜!::/:::: イ::::ルイ　　　　　出られるわけも無い。
　　(＼人ﾙ( ﾙ　厂 /⌒ヾ:/7⌒＼!　　　　　　　　　……全く無理な話でもないけど、
　　ＥｦY}＿__r ｭ　入苞ﾒ::/i　　　 }　　　　　　　　　全て偶然で通すには無茶すぎる話だ）
　　　 `ｰ┴┴1 }ﾋ/ :::::::: || l|　　 ,ｨﾍ
　　　　　　　　ﾚ'r/ :::::::::: ||/⌒ﾇ´ 卯
　　　　　　　／/::::::::::::::::||只< Ｘ´

　　　　　　　　　　　　　_,,..　-─- r ､.,.. -─- ､
　　　　　 ,. -─　､ｧ‐'"´　　　　　｀　くr, ､　　　' ,
　　　　./　　,　'/　　　　　　　　　　　｀＜　　 }
　　　　 {　／　.,' 　　　　　　、　　　、　　 |＼　 '
　　　　ｒｧ' 　　 { 　　　!　　　} ＼　　　＼　￣∨l、
　　　　,:' 　　八　　　 !＼ｰﾉイ　ヽ.　　 ', 　　ト､l
　　　./　/ 　 l/___ ､　 | 　ｧﾃヤてl「l　　 |.　　ﾄ }ヽ
　　　'　　　 | 　 __,＼ |　 '　乂_ンﾉ}　　/　　 | ﾘ }}
　　　!　|　　 | ｧ'ヤヽ. ｀　　　　　　 ;　／「ﾊ　 '/　ﾑ
　　　',　､　　l八乂ｿ　. 　　　　　/イ　　ﾊﾉ　{、
　　　ヽ. ＼　ヽ､　　　　　　　　　 /　 l 　|　　'､＼　　　　（それよりは、まだこの地方内にいて
　　　　　)ノヽ　ﾑ　　　　　 _　　　　|　　|　 |　　＼ヽ　　　　“猟犬”に襲われた、って方が納得がいく）
　　　　 ´　　∨.人　　　 ´　　　　ｲ､　　　;　　　　　　',
　　　　　　　　/ 　＞､　　　　, イ　 |＼　八　ト、　 |　　　（だけど、あの時襲われたのは
　　　　　　 ,　　　ﾉ　　`'ァf升　　 /ト.､ヽ| 　＼|　　ヽ/　　　　誰かさんが夢の中で仕向けた(?)、からで……）
　　　　　　 |　／人　　　,ﾉ　　／/::::::l::;:＞'"´￣｀　､
　　　　　　　 ∨ﾚ' 　 ,＞イl_,,. イ／::::／// 　　　　　＼
　　　　　　　　 ,.-‐ｧ7:::::::r'⌒Y｀ヾ:::／::://　　　　　　　　',
　　　　　　 ,' 　 | ,':::::r'　⌒ヽ　 )::::::::,'/ ／　　　　　　　　|
　　　　　　　/ 　 ∨::::::;ゝ､__ﾝイﾉ::::::::;' l/　　　　　　　　　 ;
　　　　　　／　／:::::::::/／:::::::＼)::::::::::∨　ゝ'"´二`''＜　 /
　　　　　 ' 　,:'::::::::::::::´l/::::::::::::::::::::::::::::::}／| /´　　＼ｒく{
65 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 04:07:51 ID:QDUfmpPg: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　〃´⌒ヽ　　　　 .┃
┃　　　　　　　　　　　　 ,　-――　　ﾒ／_´⌒ヽ　　　 ┃
┃　　　　　　　　　　 .／　　　／￣　　´ヽヽ　　　　　 .┃
┃　　　ヘ、　　　　　../　　,　 /// ﾄ. !　　､丶ヽ　　　　 .┃
┃　　　〉　＼　　　　 l　　/　/（(（リ从　　ﾘﾉ）） '　　　......┃
┃　　 /　　　＼　　　|　　i　 l　（●）　ヽﾉ（●）V l　　　...┃
┃　　〈　　　　　ヽ,　l　,=!　 l　　　　　　　　l l　　　　　.┃
┃　　,'　　　　　　　i　.l　ヾ! ', l　　　ﾄｪｪｪｪｲ　 l l　　　　 .┃
┃　 /　　　　　　　ｌ　..|　　ヽヽヽ　　＼ｪｪ／　//　　　　　┃
┃　i|　　　ﾊ　　;ﾍ,　i...l　　　ヾ≧　, ＿_ ,　イ〃　　　　 .┃
┃　八⌒Y　⌒　　丶!li 　（´｀)l {ﾆ0ﾆ}､ |　　　　　　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　○
　　　　　　　 O
　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　 , -―- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　＿yァ=:v─- ､ ,.-─- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_{／:::::／::::::::|::ヽ:::::/　　　　　:.
　　　　　　　　　　　　　／:::::::/::::／l:::::::::::::|:::::|::ム　　　　　 }
　　　　　　　　　　　／::::::::::::{;:ｨ′ l:::::::::::::|:::::|:::Y ､　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 {:::/⌒７:::{　＼_Ｖ´＼人:::|::人＿y─ｧ'′
　　　　　　　　　　　　　ヽ{　 ,/::::::〉ゝ--　､＿V:::!:::::::::::::丁´
　　　　　　　　　　　　　　　八:::八　　 '　ｨﾓﾃ〉ﾉノ::::::::::ハ　　　　　　　　　　（……あれの被害者？）
　　　　　　　　　　　 ,. -‐ｧ':人::::::::＼ｆヽ,　　r'´::::＿__ｨ ――　､＿
　　　　　　　　　　　　　 /::／{::/　＼::__::::`ｒ - ノ:_／::::/7　　　　 /　<ｰ--　__　　（もしくは、関係者のどちらかか）
　　　　　　　　　　　 {/　　>. 　　／//ｨ}(r＾ヾ)::::::::::// 　　　　 {　＜　　　￣　‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 {／::::人ヾﾝﾉ)::::::::::＼　　　　ｌ　＜　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::::'～ﾑｿ:::::::::::::::ﾍ　　　ヽ. ヾ-―　--/　　 /
┌─────────────────────────────────┐
│久しぶりに、あのふざけた人物の顔を思い出させられた。　　　　　　　　　　　　 │
│こんな唐突に繋がるとは、あいつとの間に妙な奇縁が出来ているのだろうか。　.｜
└─────────────────────────────────┘
66 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 04:09:28 ID:QDUfmpPg: 　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼〉: ;ｲ　　　ﾏイ: : : l　￣￣　　　　（どっちか知りませんけど、
　　　　　ヽ!　　　人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　ノ: |: : ｉ/　　　　　　　 .出来れば後者は避けたいなぁ）
　　　　　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!
　　　　　　ヾ､__,　／　｀＼　　|三>!＿　｀ヽ人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　　　　　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　　　（間違いなく、厄介事の香りがする。）
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　　ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　　イ/ 　　ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　　　　／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
.　　　　　〈／/　　　　∧　￣l　/ /::三/　 !
　　　　　　 ,' 　　／〉 ',　　 ∨ / :/:八　 ',
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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67 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/15(日) 04:09:57 ID:QDUfmpPg: ようやく話の方向性がｶﾀﾏﾀ、今夜はここまで
68 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで： 2015/02/15(日) 04:11:26 ID:Y4aVrIuc: おつ
69 ：小さな名無しさん＠この板は300レスまで： 2015/02/15(日) 04:25:56 ID:aFfdkQsw: 乙

誘拐された女子校生〜繰り返される種付けと強●絶頂〜

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