以下の内容はhttps://yarnyarnyarn.hatenadiary.com/entry/2025/05/06/010922より取得しました。


肉声と素面

ドゲンジャーズショー
よみうりランド
4/26(土)12:00/15:00
4/27(日)15:00

ローカルヒーロー祭を除いては、初のドゲンジャーズショーと銘打ったショーがよみうりランドで。これは本当に嬉しい。
1日目の両部と、2日目の2部に行った。2日目の午前中は、どうしてもそこで洗濯をしないと生活が破綻したので……。全てを打ち捨てて福岡に行ってる遠征とは違う事情が発生するものである。

もちろんこの日のための台本で、日替わりのサプライズもあり、行ってよかったなぁ、来てくれてありがとうの気持ちばかりなのだけど、ここのところシャベさんが凝ってる生声のパフォーマンスの現時点が目撃できたのもとてもよかった。

直には見ていないのでそれについては書けないのだけど、資料的に書くと、シャベさんが戦いながら生声でMCもやるというのをやったのが去年の7月のキャナルだった。私が見たのは12月1日の決算公演「ジュベナイル」で、クローズドのショーにしては珍しくお遊びコーナーがあった。
今回のよみうりランドでは、お遊びコーナーが2回あった。初日1部が求人大作戦、それ以外がホログラム、もうひとつが、オーガマンとシャベのバトルが、客席降りでお客さんに必殺技を選んでもらうというやつ。
「ジュベナイル」で見たときは、マイクを通した肉声から完パケの音源に戻った時、「今、ここにいなくなった」という感覚があって、それがすごく寂しく感じたのをよく覚えている。でも今回はそれが無かった。というか、シャベさんのセリフは完パケなかったんじゃないだろうか。ギョーカイジンの去り際のセリフ(複数会社持ってるやつは脱税してる、とか)が毎回違った気がする。だからずっと、本当に、今ここにいると感じていた。

話は飛ぶが、毎回感想を書くことにしているKYEの、 KYEPだけは感想を書けなかった。みんながドンキのヒーロースーツ着て、それのマスクをひっぺがし合うのが腹抱えて笑うくらい面白い、というのが、どう頑張っても言葉で説明できなかったからだ。
なんであれがあんなに面白かったかさっぱりわからない。「面を被っている」と「顔が見えている」というのは、いったい何がそんなに違うんだろう。考えてみると、最初にそれを思ったのは、KYEPよりもっと前、ヒャクトーバンくんが来て、1部でショー、2部でリハーサルをやった時だった。
あれの2部のシオンくんがめちゃくちゃかっこよくて、面つけてやる芝居に慣れている人と、面つけないでやる芝居に慣れている人って、こんなに違うのかと思った。
あの時笹井さんは2部では完全に流していたのであまり参考にならないのだけど、あれはなんとなく、自分が演じるのは面つけてるときだけみたいな美学があるのかなと思う。こないだのKYEFで隊員やった時もマスク外さなかったし。
じゃあ素面ってなんなんだろうと考えた時、結局表情がわかるということに尽きるのだった。KYE withヒャクトーバンの時も、KYEPのときも、客席の歓声を受けてみんな笑ってしまっていた。要するに、演技へのこちらのリアクションに対する向こうのリアクションが、もう一回こっちに伝わるということだ。
我ながら当たり前のことを言っている。これがお笑いのライブならわかりやすい。芸人さんが無観客でネタをやったら、笑いがなくてそりゃもうやりづらくて盛り上がりもせずに終わってしまうだろうというのが、容易に想像できる。客席の反応は、演者のテンションを左右する。でもそのことを忘れるくらい、表情の変わらないガワが、完パケで喋るショーに慣れてしまっていた。
こちらのわからないところで、リアクションによって演者のテンションは変わっているのかもしれない。でもそれはわからないから。キタキュウマンRESTARTEDの初演の時、当たり前だが誰も知らなかったClass-Kが出てきた時の1部と、1部を見た観客の多数いる2部ではやっぱり盛り上がりは違ったけど、それが演者にどう作用してるかまでは、わからなかった。
余談になるが、あれは1部を撮影禁止にしたのもすごくよかったと思う。自然に沸く拍手とか。

双方向である、ということだ。リアクションに対する反応が、もう一度こちらに伝わるということは。私は完パケに戻った時の感覚を「寂しい」と感じたが、ひょっとしたら、客のリアクションに応えていることが伝わらない演者の方にこそ、寂しさはあったのかもしれない。

とはいえ、ヒーローショーは客席の「がんばれー」が台本に織り込まれているのだから、そもそも双方向を前提としている。だが、もしも客席から「がんばれー」の声が上がらなくても、そこから脚本を変えることはできない(エクスくんのとこがそういうショーをやったというのは伝え聞いている)。
双方向を織り込んだ、決まった台本があり、その中で自由な時間があって、こちらに語りかけてくる。結構何重にも歪んでいて、ショーというフィクションの時間にあって、そこに現実も虚構もないのかもしれない。お約束の「がんばれー」も、確実に演者の力になっている。それは何度も伝えてもらった。

よみうりランドでは「首都圏の皆さん」と呼びかける完パケと、その場だけのお遊びと、日替わりのサプライズと、全部が客席を見ていて、客席の反応にその場で返して、ああドゲンジャーズが現実の東京にやってきたんだと思った。実在する彼らが、ショーというフィクションの中にあっても、双方向のリアクションで現実にはみ出してくる。
客いじりのワルモノショーはもちろん他でも見たことあるけど(私も一応ヨーカードーの仮面ライダーショーとか少しだけど見ている)、マイクを持ったままのアクションが、素面ではないけどリアクションに応え得るアクションとして、どうなっていくのか興味がある。マイクを持つ人は、「この物語はフィクションですが、ヒーローは実在します」の「実在」の部分を一段重く担うことになるのかもしれない。
夜の翁長さんと滝さんとやってたキャスでちらっと言っていたけど、今回滝さんも今シャベさんの「ブームだから」と生声MCに巻き込まれていた。最後の回ではマイクを置かずにアクションもしてくれて、やっぱりサービス精神旺盛というか、同じことはしないぞという人たちだなぁと思う。
あくまで「ブーム」であって、これがショーの究極の形というわけでもないのだろうけど、結構長いこと考えていた素面のショーについて、面被ったシャベリーマンのお遊びコーナーにヒントがあると思わなかった。

サプライズはね、ほんと、ショーでも番組でも「何食ったらこんな発想出てくるんだ」ってこんな頻度で思わせてくれるのはシャベリーマンの脚本だけよ。

ショーというフィクションの時間が終わった後、キタキュウマンの自撮りタイムで仲良くフレームに収まるワルモノとヒーローを見て、ああこれがドゲンジャーズだなぁと思った。東京でも実在していた。




以上の内容はhttps://yarnyarnyarn.hatenadiary.com/entry/2025/05/06/010922より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14