『ズートピア』を楽しく観た人間として、当然本作も観たいと思ったが、でも、あれって結構前の映画だよね……と調べたら、2016年のはじめだから、ほとんど10年ぶりの続編ということになる。そんなに経つのか!
もちろんこのタイムラグにはコロナ禍が影響しているのだろうが、この10年で人間世界はずいぶんと変わってしまい、「別々の種でも分かり合える」というテーマを貫くのは、割とシャレにならない地点に来てしまっている。
正直、前作のような圧倒的なものは本作には感じなかった。これは作品のせいというより、こちら側の問題かもしれない。
でも、現在の分断の世界において、上記のテーマを貫徹させ、そして、事件解決のミステリーのストーリーをしっかり描いているのは良かった。
ワタシは吹き替え版での鑑賞だったが、本作でのキーパーソンとなるヘビの声はキー・ホイ・クァンなのね。そうした意味で、ヘビに中国系をあてた本作の政治性について分析できるのかもしれないが、それはワタシの仕事ではない。
吹き替えの声優では江口のりこが上手かった。エンドロールで彼女がビーバーのインフルエンサー役なのにかなり驚いたくらい。ただ、その役柄は感心しないな。最近、ハリウッド映画はインフルエンサーに甘くないか?
そういえば、こないだの『WEAPONS/ウェポンズ』に続いて本作でも『シャイニング』の参照があった。今年はこれに加えて『サブスタンス』と3本『シャイニング』の参照がある映画を観たことになる。