HIKAKIN、どこに出てた?
原作であるゲームはプレイしたことがないので、そちらとの比較はできない。
地下鉄駅の地下迷路で迷い続けるワンシチュエーションの映画の背後にある、別れた恋人との間に子供ができたという設定は、映画のオリジナルじゃないのな。主演の二宮和也が脚本協力でもクレジットされていたと思うが、ゲーマーとしてホラー演出への意見出しが主だったろうが、そのあたりにも力を割いたとかないのかな。
「歩く男」の河内大和をワタシは初めて観たが、この人ピッタリだったな。もちろん「迷う男」の二宮和也もうまいし、小松菜奈も出ている。そして、中田ヤスタカの音楽は主に Perfume で楽しんできたが、CAPSULE みたいな感じなのかなと少し甘くみてた劇伴は、本作の不穏なシグネチャーになっており見事だった。まさにトレント・レズナーのような仕事をしている。
こうやって書いていくと称賛ばかりになるのだけど、川村元気の監督作では『百花』にもあった、うーんとなってしまう感は残念ながら本作にもあった。やはり、どこか淡泊に感じられるのかな。でも、余計なものを足さずに無限ループを体感させる本作のデザインの統一感は立派だった、と慌てて付け加えておく。
上にも書いたように二宮和也もうまいのだけど、やはりね、子供ができたのに動揺して前の恋人とまともに意思疎通できないって、彼の年齢でやる役じゃないと思うのね。そうした意味で、彼が見る浜辺の幻覚の場面、あれくらいの子供がいるというのがピッタリで、あの場面は逆にしっくりきた。
本作はループものであり、最後にまた電車の中に戻るのだけど、そこで主人公がとる行動は当然予想できる。が、顔アップのタメが長すぎて、そこでまたイヤホンしちゃったらどうしよう、とヘンなところでヒヤヒヤした。