えーっ、ジェフ・ジャーヴィスって昨年2冊本を出していて、精力的やなと思ったのだが、今年も先月 The Web We Weave という新刊を出しているのを知る。
『我々が作るウェブ:なぜ我々はインターネットを権力者、厭世家、そしてモラルパニックから取り戻さなければならないのか』という書名から彼の強い決意が伝わってくる。
例えば日本でも、兵庫県知事選挙後にネットの(ネガティブな)影響力が取りざたされたが、やはりインターネットは我々を愚かにしているとか、分断しているとか、子供に悪影響があるといった理由で、インターネットにより大きな規制と管理を求める声は全世界的に強まっている。
ここでジャーヴィスは、インターネットについてもっと健全な対話ができるし、メディアがインターネットに押し付けている問題の多くは、我々自身の失敗の結果であると主張する。つまり、安易にインターネットの規制して捻じ曲げようという試みは往々にして見当違いだぞ、とネットを擁護する本なんですね。
インターネットが話題になる場合、悲観的な見方のほうが正しそうというか頭が良さそうに見えるところがあるが、ジャーヴィスはこの本で悲観論への解毒剤の提供を目指しているようで、今どきの流行りの論調に背を向けるところが彼の気骨なんでしょうな。