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ナイトメア・アリー

レイトショーで観たのだが、客はワタシの他にもう一人だけだった……。

今年のアカデミー賞作品賞にノミネートされた10作のうち、『ドント・ルック・アップ』と『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は Netflix『DUNE/デューン 砂の惑星』『Coda コーダ あいのうた』、そして『ドライブ・マイ・カー』は映画館で鑑賞済みだ。

で、アカデミー賞に作品賞をはじめ4部門にノミネートされるも無冠に終わり、また興行的にも思い切りコケてしまった、というか『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に持っていかれちゃった本作だけど、これまでに観た作品賞ノミネート作品の中では、本作が一番好きだったりする。まぁ、これが『Coda コーダ あいのうた』より良い映画かとなると口ごもるけど。

本作については、予告編以上の予備知識をまったくもたないまま、『シェイプ・オブ・ウォーター』に続くギレルモ・デル・トロの監督作ということで観に行った。第二次世界大戦直後に書かれた小説()が原作で、当時映画化されているが、もちろんそちらは未見。

そうした昔の小説を原作としていて、ブラッドリー・クーパー演じる主人公が増長してやがて転落する物語という意味で、結末にいたる話の流れはある程度予想できるのだけど、それだけに古典的な物語の力も感じる映画だった。

本作は、過去ありげな主人公が、怪しげな見世物小屋に身を寄せるところから始まる。予告編だけみて、何よりこの監督の作品なので、おどろおどろしいフリークス寄りの話かと思っていたら、主人公は見世物小屋から早々に離れてしまう。そうした意味では肩透かしだったが、舞台が都会に移ってから登場するケイト・ブランシェット精神科医役になんとなく『マインドハンター』を感じていたら、ホルト・マッキャラニーが登場して、それだけで個人的にものすごく嬉しくなってしまった。

見世物小屋で身につけた読唇術を、それを教えたピーター言うところの幽霊話(だっけ?)に使ううちに主人公は一線を越えてしまうのだけど、そうした因果応報な筋立てはありがちながら、一方で救いを求める人間が聞きたい話を金のためにする欺瞞とそれがもたらす悲劇に、今どきな人心のハックや陰謀論との関連を感じるところもあり、そうした意味で本作にも現代的な意義はちゃんとあるのですよ。

前半の見世物小屋、特に予告編でも強調されている獣人の話は何の意味があったのだろう、という伏線を回収するラストにおいて、落ちぶれ、汚い笑顔で「これは宿命なんです」という主人公をみて、ブラッドリー・クーパーは優れた映画製作者だと思った。




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