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日本人の「知の巨人」好きすぎ問題――書名から日本版「知の巨人」一覧をざっと挙げてみる

これ以前から思っていたことなのだが、日本人って「知の巨人」みたいに権威を祭り上げて、その人の専門分野でない領域まで意見を頼りがちなところあるよね。

さすがに「知の巨人」扱いされた人の一覧と格付けまとめまでは無理だが、その第一歩として、書名に「知の巨人」の文句があるものを人物別に集めてみた。基本的に「知の巨人」は他称なので、本の帯文にこの文句がある場合も含めてみた。ただし、条件に合っても、一冊で何人も対象になる本は(リストが発散するので)外した。

ワタシの世代では、この呼称を意識したのは立花隆あたりか。個人的には、この人が「知の巨人」っておかしいだろと思う人もいるが、そういう個人の好みはここでは置く。以下、生年順。

アイザック・ニュートン(1643-1727)

イングランドの自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者神学者

荻生徂徠(1666-1728)

江戸時代中期の儒学者、思想家、文献学者。

木村蒹葭堂(1736-1802)

江戸時代中期の日本の文人画家、本草学者、蔵書家。

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 思文閣出版
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 大型本

グスタフ・フェヒナー(1801-1887)

ドイツの物理学者、哲学者、心理学者。

  • 作者:岩渕輝
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2014/01/25
  • メディア: 単行本

横井小楠(1809-1869)

日本の武士、儒学者

南方熊楠(1867-1941)

日本の博物学者、生物学者民俗学者

柳田國男(1875-1962)

日本の民俗学者、官僚。

生田長江(1882-1936)

日本の評論家、翻訳家、劇作家、小説家。

折口信夫(1887-1953)

日本の民俗学者、国文学者、国語学者

和辻哲郎(1889-1960)

日本の哲学者、倫理学者、文化史家、日本思想史家。

アルフレッド・シュッツ(1899-1959)

オーストリア生まれの社会学者。

ピーター・ドラッカー(1909-2005)

オーストリア生まれの経営学者。

梅棹忠夫(1920-2010)

日本の生態学者、民族学者、情報学者、未来学者。

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/04/14
  • メディア: ムック

ドナルド・キーン(1922-2019)

アメリカ合衆国出身の日本文学者、文芸評論家。

司馬遼太郎(1923-1996)

日本の小説家、ノンフィクション作家、評論家。

吉本隆明(1924-2012)

日本の詩人、評論家。

大林太良(1929-2001)

日本の民族学者。

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 生き物文化誌学会
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本

渡部昇一(1930-2017)

日本の英語学者、評論家。

  • 作者:松崎 之貞
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2017/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

見田宗介(1937-)

日本の社会学者。

立花隆(1940-)

日本のジャーナリスト、ノンフィクション作家、評論家。

  • 作者:朝倉 喬司
  • 出版社/メーカー: リム出版新社
  • 発売日: 2003/12/01
  • メディア: 単行本

柄谷行人(1941-)

日本の哲学者、文芸批評家。

荒俣宏(1947-)

日本の博物学者、図像学研究家、小説家、収集家、神秘学者、妖怪評論家、翻訳家。

橋本治(1948-2019)

日本の小説家、評論家、随筆家。

佐藤優(1960-)

日本の外交官、作家。

ニュートンから佐藤優までと書くとなんだそれはという話だが、何かしらの傾向も見えてくる。まずはっきり言えるのは、書名や帯文に「知の巨人」の文句が入るようになったのは、圧倒的に2010年代に入ってからである(上に挙げた25冊中17冊)。一方で、もっとも古い例は1994年6月1日刊行の『コミック ニュートン―近代科学を築いた知の巨人』で、これの編集者はどこまでこの文句に意識的だったのだろうか。

[追記]近藤正高さんから、「知の巨人」はそもそも南方熊楠の代名詞として言われ出したんじゃないかという指摘があった。

調べてみると、南方熊楠についても条件に合う本を見つけたので、彼もリストに加えた。




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