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なぜジョニーは今もやっぱり暗号化できないのか:現在のPGPクライアントの使いやすさ評価

グレン・グリーンウォルド『暴露――スノーデンが私に託したファイル』の冒頭、グリーンウォルドは謎の人物(言うまでもなく正体はエドワード・スノーデン)から接触があり、秘匿性を確保した上でメールをやり取りできるよう、PGP を使うよう要請される。のだが、グリーンウォルドは PGP に詳しくなく面倒なためなかなか腰を上げない。スノーデンが親切に著者を助けようと申し出るたびに「しかし、私は結局○週間何もしないままだった」式の文章が続いて、ほとんどギャグの領域に達している。

しかし、ワタシにそれを笑う資格は実はない。ワタシ自身だって暗号化メールを使ってはいないのだから。

Mark Frauenfelder が Why Johnny Still, Still Can’t Encrypt という論文を紹介している。

このタイトルを見てピンと来た人もいるだろうが、これは1999年に発表された論文 Why Johnny Can't Encrypt: A Usability Evaluation of PGP 5.0 を意識したものである。

元論文は PGP 5.0 のユーザビリティを評価したものだが、それから15年以上経ち、果たして現在の PGP ツールの使いやすさはどんなものか。

今回の調査対象は Mailvelope で、Gmail などウェブメールと組み合わせて利用する。

今回の調査結果はどうだったか? 詳しくは論文を読んでいただくとして、20人を2人一組にして暗号化メールのやり取りを行わせたところ、Mailvelope を利用してちゃんとタスクをこなせたペアは一組だけで、残りの九組は一時間かかっても暗号化メールのやり取りを完遂できなかったとのこと。

つまり、未だ一般ユーザは PGP メールを使えない、ということみたいだ。




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