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グランド・ブダペスト・ホテル

前作『ムーンライズ・キングダム』が良かったので劇場に足を運んだ。

ウェス・アンダーソンの映画について書くときにお決まりと言える、制御されたカラーコーディネート、動き回るカメラワークに代表される箱庭的世界は本作でも徹底されており、ウェス・アンダーソンの映画としか言いようがない作品になっている。本作は特に縦方向のカメラワークで楽しませてくれる。

観終わって、本作は初めてオーウェン・ウィルソンが出てないウェス・アンダーソンの映画じゃないかと思ったが、これはワタシが気付かなかっただけでちゃんと出ていた。しかし、とにかく豪華キャストで、彼らが監督の箱庭に配されている。ワタシはそれを大いに楽しんだ。

物語は1960年代のグランド・ブダペスト・ホテルにおいて、1930年代のコンシェルジュの話をホテルの主から作家が聞く形である。コンシェルジュが懇意にしていた老婦人が死に、犯人とされたコンシェルジュが追われながら、彼の弟子にあたるロビーボーイとともに遺産の絵画の謎と老婦人の死の真相に迫るわけだが、本作でもこの監督らしいコミカルでチャーミングな演出は健在なのだけど、同時に本作では登場人物の死が多く扱われており、そのあたり落差が効果的とみるか、しゃかしゃか煩わしい演出と合ってないと見るかは分かれるかもしれない。しかし、この監督に自然主義的リアリズムは似合わんよな。

ウェス・アンダーソンの映画にしては死人が多い映画であることは書いたが、浮世離れした架空のホテルを舞台としながら、時代的に台頭するファシズムとその不安が影を落としている。伝えられている通り、本作はシュテファン・ツヴァイクに影響を受けており、本作の最後にホテルの主の話は必然的に深い哀しみを帯びるが、本作の冒頭とエンディングでアンダーソンは、ツヴァイクが抱き挫折した理想の精神が未だに何かしら人を惹き付けるところがあるのを示したかったのではないか。




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