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ミスト

エンディングで、後ろの女性客が「ちょwww」と草を生やしていた……

思えばキングの映画化で成功してるものって特殊撮影が必要ないものがほとんどではないか。それこそ『ショーシャンクの空に』や『スタンド・バイ・ミー』のような非ホラー。あるいはホラーでも『ミザリー』のようなサイコホラー、クローネンバーグが明らかにグロ趣味を抑えて作った佳作『デッドゾーン』とか。例外はデ・パルマの『キャリー』か? もっともキャリーは20年くらい観てないからラストシーンしか覚えていないのだが(キューブリック『シャイニング』はキング原作作品としては別にして評価すべきだと思う)。

テレビ映画の『IT』を途中から見始めて、「これは傑作かも!」と盛り上がったところで最後にアレが登場して「ピエロのままでよかったのに…」としなしなと萎えた恨みを今も覚えているが、まともにバケモノが登場する作品は厳しい。

ワタシは原作を読んでないのでそれと比べることはできないが、本作では比較的はじめのほうから怪物がビシバシ登場する。『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボンといえども、『IT』のアレをみて感じた情けなさと同種の感覚を完全に払拭することはできてなかった。

ただこれは少し前に『クローバーフィールド』を観ていたため点が辛くなっているところがあるようだ。フランク・ダラボンは元々『ブロブ/宇宙からの不明物体』などホラー映画の脚本を手がけて浮上した人であり、ワタシにしても本作のショック場面にいちいち過敏に反応してしまったくらいなので(かなり恥ずかしかった)その点についてしっかり作られていたことは確かである。

本作は怪物云々より閉鎖空間での人間関係(の変化)が重要な要素で、キャストは最も有名なのがマーシャ・ゲイ・ハーデンという地味さだが、おなじみウィリアム・サドラーをはじめとして良い役者が揃っていたと思う。

日本人の観客にはマーシャ・ゲイ・ハーデンのような宗教がかった役柄はギャグというか、ただうざいババアとしか思えない人もいるだろう。何軒か店が固まる田舎のモールというアメリカに住む人間にとっての舞台設定の馴染み深さについて Shiro さんに教えていただいたのだが、そうした舞台や登場人物にリアルさを感じられるかがポイントなのだろう。

そして銃の役割。波紋を呼んだ本作のエンディングは銃がもたらすものについて考えずにはいられないわけだが、まぁ、教訓なんぞを引き出そうともしなくとも、「できるだけのことはした」という言葉や息子との約束を守った主人公の行動がどうしようもない形(中略)車の上から女性に冷然と(中略)エンディングはちょっと言葉で簡単に表現できない。観終わったときは、正直上に挙げた女性客同様「ちょwww」という感じだったが、後になってどんどんのしかかってきて、すごくぐったりきた。何にしろ、宣伝文句がまったく誇張でない終わり方だった。

あと本作の音楽はマーク・アイシャムで良い仕事していたと思うが、最後あたりはもっと静謐な感じにしてほしかったな。




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