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今宵、フィッツジェラルド劇場で

昨年11月に死去したロバート・アルトマンの遺作である。

彼が得意とする大人数の(豪華)キャストによるアンサンブルスタイルにして音楽劇というファンとしては堪えられない作品なのだが、そうでない人たちにはどうだろう。「単に年寄りたちがだらだら喋って歌うだけの映画じゃん」で済まされるのかもしれない。

本作を覆う死というテーマについてこくのある描き方をしていないのを批判する人がいるかもしれないが、無理にドラマを見せることにこだわらず、同じ音楽劇でも『カンザス・シティ』の失敗の轍を踏むことを逃れていると思う。アカデミー賞名誉賞のプレゼンターとしてメリル・ストリープとリリー・トムリンもやっていた複数の人物を同時に喋らせる手法に代表される、自由で即興的な演出は紛れもなくアルトマンのもので、本作ではある種の痴呆的な感覚も加わり、一種の舞台劇ではあるけれども、テレビドラマなどには還元し得ない映画的時間を堪能できた。

近作では、ゴールデン・グローブ賞他の監督賞をとり評判の良かった『ゴスフォード・パーク』が、ヘレン・ミレンが偉大な女優であることを知ることができた収穫はあったものの、字幕スーパーを読んでいると頭が破裂しそうになるため今ひとつのれなかったワタシにとって本当に嬉しい映画だった。

何より本作の生みの親であるギャリソン・キーラーをはじめとしてみんな素晴らしい歌声を披露しているし、リンジー・ローハンの使い方も悪くない。

アルトマンはまだ映画を撮るつもりだったようだが、本作のとてもきれいで晴れやかなエンディングは、観客の心の中でアルトマンへのお別れの気持ちと重なり、ちょっと出来すぎのようにも思えるが、そうした映画人がいてもいいではないか、誰であろうロバート・アルトマンなのだから。

「老人の死は悲劇ではない」そうあってほしい。




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